島田隆の天職相談室

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しまりゅう52

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2004.12.21
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昨日のニュースにダイエーの中内さんの話が大きく扱われていた。所有株式はもとより、家屋敷まで処分して、「経営責任」を果たさざるを得なくなったとか。

私は銀行などからの融資に際して、個人保証が付いてきて、結果事業の破綻に伴い家を失い一家路頭に迷うという現象には反対です。こんなことがあるから、夜逃げが行われ、悲惨な場合は自殺に至ることも多い。

もっと社会的に、経済的に大きな問題は、ベンチャーや新規事業の起業が進まないという点。アメリカでは、融資に際して、ノンリコースといって、その事業に限定した遡及しかなく、個人としての資産は守られる契約が行われる。だから、ベンチャーなどで、失敗の1,2回は経験のある人でないと、VC側は帰って安心・信用できない、てなことが言われるほど、失敗した後の再起がやりやすくなっている。

だってそうでしょ。事業に失敗すると、子供の学校から、自分の家、車、すべて影響を受ける。ビジネスだから、失敗のリスクは当然あるわけで、そのリスクに挑戦するためには、個人保証するくらいの「覚悟」が必要だ、なんて言われると起業することをためらう人ばかりになる。

事実、最近5-10年の日本では、起業より廃業の事例が多く、経済・社会の活性度は低くなっている。私は、この背景に、なんとなくのリスク回避癖だけでなく、リコース付きの融資制度があると考えてきた。そもそも、「事業」のリスクを判定するプロが銀行家じゃなかったのか?それが出来ないから、個人を死ぬまで追い詰める、というのでは「業の本質」に悖る話でしょ、と言いたい。

にも拘わらず、今回の中内さんのケースでは、経営責任をここまで追及されることに、私自身も異論はない。直接会ったこともないから、個性・人格は存じ上げない。しかし、色んな本や雑誌で紹介されている話を総合すると、日本的な「人間の業」そのものの人生を送ってこられたようにお見受けする。

公開会社ながら、実質的には私物として扱い、グループ各社から個人・ファミリーへの利益還元の方策を駆使し、・・・・と日本的な会社の私物化の典型みたいな経営だったようだ。そう、取る方は古き悪しき日本的慣行に則ってとり続けてきたのだから、最後の責任のときも古き悪しき日本的慣行によって、その責を果たしてもらうべきだろう。

但し、理屈の原則としては、融資のときの「個人保証」、「リコース付き」というやり方は止めるべきだと堅く信じている。それを変えないと、起業が増えず、社会の活性化が一層遅れる。勿論、ノンリコースにすると、ヤバイ輩が銀行からお金を巻き上げようと、あの手この手で暗躍するケースが増えるかもしれない。でも、この手のリスク先は今だっている。そんな連中を見事に見分けるスキルを磨いてきたはずの優秀な人たちが揃っているのが、我が金融界だったんじゃないの?と反論したくなる。

と原則論を展開する私ですが、実際はケース・バイ・ケースで見方を変えることもあります。それにしても、人間の業は深いですねえ。怖い、怖い。





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Last updated  2004.12.21 06:50:24
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