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2005年07月12日
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さて、ジュリーとロニーのコンビはイケイケどんどんといった具合に、Q&Bの合間をみては、あちらこちらのイベントに顔を出すようになって、更に悪ガキが集まってきました。
気が付けばQ&Bはアフロ小僧の溜まり場みたいな雰囲気になってきて、福生のBPから噂を聞きつけてわざわざ訪ねて来るヤツがいたり、ミッドウェイからなだれ込んできた黒人なんかもやって来て、益々委員長たちを興奮させたのです。
せっかくですから、この当時のQ&Bの二大事件をお話しましょう。

ひとつは、ビバヤングのバンド、サウンドウェーブスのヴォーカルだったネストールって奴に入れ込んじゃって、バンドがフィリピンに帰るときに一緒にくっついて行っちゃったホステスさんのお話です。
ちょうど委員長が一緒にバンドやろうぜって、バカな話を持って行った後のことでした。このおねーちゃん(というには、ちょい歳喰ってましたが)、N観光のクインビーで働きながらせっせと貢いでいたので、当時のビバヤングでは誰もが知っており、委員長とも顔見知りでした。
そのおねーちゃん、アジア系ハーフで名前をアリス(って顔じゃなかったケド)と名乗っていたんですが、元々はグルーピー系だったようで、“イエロー”のジョニー吉長さんに妹のよう?に可愛がられていたとか言っておりました。
(あくまでも本人の弁ですから、事実かどうかの確証はございませんのでよろしく)
そのアリスが突然Q&Bに現れたのでした。
昇り竜の刺繍入りシルクだかサテンのド派手な須賀ジャンなんぞに身を包み、ホステス時代より幾分若返った感じの出で立ちでした。

(彼らはマニラからだいぶと離れた町オロンガポの出身でした)
さあ、行くあてもない彼女は、マニラのホテルで痴話げんか、貢いだ金を返せだの、死ぬの生きるのとお決まりのコースです。
ただ、揉めた場所が彼らの地元ですから、どんなに日本で貢いだかは知りませんが、所詮はよってたかって言いくるめられて飛行機に乗せられてBACK TO JAPANです。
そんなこんなでボロボロになって戻ってはきたものの、一文無しのプータローですから、何とか食い繋ぐために、まずはビバヤングの梅ちゃんを頼ってきたのでした。
当時の経緯を知ってる梅ちゃんですから、ほっとくわけにもいかず、相談には乗ったものの、彼女いわく、自分は今、横須賀にいてニュー・サンタナというディスコでDJをやっているが、ボーイフレンド(ブラザーですね)がミッドウェイで出て行くので、この先住む場所がないからここでDJとして使ってくれ、ということでした。(ヤレヤレ)
梅ちゃんに伴われて彼女はDJブースにやってきました。
あら~、ウェイターのアフロちゃんじゃない、ってな調子で、まずはご挨拶。
梅ちゃんから事情を聞いた委員長、じゃあちょっとサラ回してみて、ってテストしてみましたが、こりゃダメだって、どうみても使い物にはなりません。
梅ちゃんも、だめだよな~って困った顔して事務所に引っ込んでしまったのです。
ビバヤングでバンドマンに貢いでいた頃の華やかさもなく、悲壮な顔のこのおねーさまがなんだか哀れに思えた委員長は、3階のボトル倉庫に案内して厨房で作ってもらった晩ご飯をシェアしてあげました。
腹を空かしていたおねーさまは、ぺロっと丼飯を平らげて「ごちそうさまでした」と御礼を言って、肩に掛けた小さなポシェットからなにやらキナ臭い物を取り出して委員長に差し出したのでした。



そう言って、かなり太めのねじり煙草を委員長の手のひらに握らせたのです。
ここじゃやばいせってなもんで、店終わってからにしようよってなことになり、その夜はルンルン気分で終わりました。
相棒のトオル君も早めに帰して、梅ちゃんと従業員が帰るのを見定めてから、そっと裏口から店に入る二人。静まり返ったビルの薄暗い非常口に小さな火がともって、枯れ草と線香の混じったような香りが煙ります。

ワォーッ!二人は新宿ムゲンに突入、朝まで踊りまくり、ヘトヘトになって店を出ると彼女が委員長にもたれかかってきます。
あれ、何この展開は?

委員長は過去の経験で痛い思いをしておりましたから、デンジャラス系は匂いで判ります。
仕方ないのでQ&Bに戻って店のソファに彼女を寝かせ、委員長も結局そのままウトウトして気が付けば昼です。
皆が来る前に一旦店を出ないと怪しまれるので、彼女を起こして近くの喫茶店に入りました。
そこで聞かされた身の上話が、グルーピーのこととか、せっかくミッドウェイのマリーンを掴まえたのに転属になってしまい、横須賀を出なきゃならなくなったことなどでした。
しかしなあ、あんたの腕じゃ、とてもじゃないけどDJは勤まらないし、これは梅ちゃんに素直に頼んでホステスかなんかで面倒見てもらった方が良いんじゃないの、ってことでようやく落ち着きました。

中々に聞き分けの良いおねーさま、早速チェーン店の西口のクラブ「淀」(V-one の上階でした)に就職が決まり、まずは一安心でしたが、とりあえず身支度するにしても一旦は実家に帰らなければならず、一夜の宿を取る金もないってことで、ひとまず梅ちゃんがしっかりとメンドーみちゃったわけです。
こういっちゃなんですが、お水関係は男に頼る生き方しかできないって女の人が結構たくさんいるんですよね。まあ、委員長も人のことトヤカク言えるほど立派な人生を歩んできたわけじゃないんですが、やっぱ女性の場合、主体性がないというか、男に流されちゃうっていう生き方はかなり哀しいものがあります。
逆に、付き合う男の地位でいきなり偉くなっちゃう女も困りものですが、どっちにしろ自分を見失った人間の行き着くところは男も女も大概一緒です。
こんな経験を語ったらキリがありませんが、やはり道楽者として一番肝心なことは自分を知るということに尽きると思いますね。
男でも女でも、自分がどの道楽をどのように楽しんでいるか、ということを知ってさえいれば、多少の浮き沈みはあるものの、泥沼に足を引きずり込まれることはないと思います。
とは言っても若い頃の男と女の関係ってのは、所詮感情が先立ちますから、頭ではわかっていても体が言うことをきかないってこともあるんですよね。(えっ?)
なんの話かわからんようになりましたが、とにもかくにも良いトコ取りした梅ちゃん、タナボタの一夜は楽しく過ぎたのでありました。
委員長にしてみても、晩ご飯の見返りに「一服」貰ったりして、みいんなまあるく収まって、ヨカッタ、ヨカッタということでした。
(お察しのとおり、これで終わりってことはあるわきゃないですね)

さて、日々騒動というようなFUNKYな道楽者人生ですから、このアリス騒動もすぐに過去の出来事となり、すっかり忘れたある日のこと梅ちゃんが目を血走らせてDJブースにやって来たのです。

「もらっちゃったよ。横須賀っつってたからヤバイと思ったんだよな」
あーあ、って感じです。

「やっぱりヨーパンはダメだな。オレも甘かった」

そう、下半身がね、甘かった。
というわけで、梅じゃなくてよかったよね。梅ちゃんが梅になったらシャレにならんもんね。
委員長も危なかったなぁ~、と背筋が寒くなる思いで一杯でした。
クロウトはヤバイと身を持って学んだ梅ちゃんですが、この日を境にシロウト相手に下半身が暴走を始めていくことになり、いい歳コイて身を持ち崩した典型的な水商売親爺に転落していくとは誰もが思わなかった頃のとても辛~いエピソード1でした。
Papa was a rolling stone.
エピソード2に続く。





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最終更新日  2005年09月22日 12時33分56秒
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