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2005年07月17日
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いやー、日本版ソウルトレインって、あの企画は一体なんだったのでしょうか。
結局、あのレセプションの後まったく音沙汰なし、結局企画倒れだったのでした。
もし実現していたら、委員長は島流しにもならず、ブログなんかをシコシコ書いていたりしてなかったことでしょう。でもないか。
とは言うものの、トゥモローヴィラのレセプションで踊りを披露した委員長は、再びマチャアキのお呼びでノコノコと出かけて行ったのでした。
話によると、店長がレセプション会場で委員長たちの踊りを見て、非常に興味をもったようで、8月に新装開店するディスコで使ってみたいという話でありました。
さっそくマチャアキに紹介された江川店長は、小柄ながら恰幅の良い温和そうな人で、第一印象でピンと来るものがありました。
トゥモローヴィラは、ダイタン商事の最新のアイディアを盛り込んだお店だったらしいのですが、今にして思えばちょっと時代が早かったのかもしれません。
また、ディスコも新しい時代に突入しようとしており、大掛かりな仕掛けや内装が施された店が続々登場して、歌舞伎町もディスコ一色というくらいの乱立でありました。
そんな中、世界に誇るディスコを創ると豪語したダイタン商事の社長が、ウン億円を投じて改装工事に入ったお店がトゥモローUSAでした。

さて江川店長と面談した委員長、この時ばかりはハッタリなしで「胸をお借りします」とお願いし、男三人女三人の六人編成のダンサーズの出演契約を受けて頂きました。
当時DJのギャラ平均は月20万円くらいでしたが、さすがに海のモノとも山のモノともつかないダンサーズにはそれだけのギャラは出せないってことで、一人頭手取り10万円で半年の契約が成立しました。
今の生活を捨ててもダンサーに賭ける意気込みを買ってくれたのか、手取りが下がることに同情してくれたのか、江川店長から「1日2回のステージで食事を付けましょう」と条件を追加して頂きました。

委員長はBAD CHILDRENメンバー全員を召集、ダンサーズデビューの話をすると、皆目を輝かせて燃え上がっていったのでした。
さっそく昼夜を問わず練習がスタートしました。
振り付けといっても、Q&Bの小箱で踊っているのとはワケが違い、世界最大のダンスフロアーが売り物になるディスコでのショーですから、これからは自己満足で納得するわけにはいきません。
その日から踊りの研究も始まりました。
まずは本物の黒人ダンスを盗むためにエンバシー、ハレムへと通い出しました。
当時のハレムは、エンバシーを凌ぐ勢いでBLACK専門店の看板を掲げておりました。
確か初代の店長はサミーさんだったと思うのですが、委員長たちが頻繁に出入りするようになった頃は、何故かあのベルが店長となっておりました。
あのビバヤングで出会った変なおっちゃん、ベルです。

フロアといっても、貧乏臭いカウチタイプのボックスシートの中央にスペースがあるだけの、非常にシンプルなお店でした。
DJブースったって、そんな上等なもんじゃありませんでした。
縦型のレコード棚にターンテーブルをくっつけたような、お手軽な感じでした。
雰囲気的にはエンバシーよりもブラザーが多く、それに群がるパンねーちゃんの種類もダイブ幅広く、異国情緒溢れるお店でもありました。
(やっぱ赤坂も港区だからかなぁ)

更に驚いたのは、なんとあのレイキのマー坊が一緒にいるではありませんか。
しかも頭はきっちりとアフロ、ファッションもきっちりニットの仕立てです。
もひとつ驚いたのは、あのエイジもいたのです。
そうです、委員長がアフロ頭にした直接のきっかけを作った、東京デザイナー学院の同級生のエイちゃんです。
ただ、まわりにこうもアフロ頭ばかりが揃うと、さすがにエイちゃんも影が薄く、委員長もこの数年でSOULに揉まれたせいか、初めてエイちゃんと出会ったときのインパクトはもう心の中からすでに消滅していました。
この時久しぶりに顔を合わせたエイちゃんは、自分の知るSOULFUL LIFEと、描いているライフスタイルは、今のこのSOULブームとはまったく違うものだし、ここ(ハレム)には本物のSOUL MANはいないと失望していたのが、後々まで委員長の心に引っかかりを残しました。

エンバシーではディスコ協会のダンサーズが従業員として働いており、威嚇するためにもBAD CHILDRENはよく出かけていっては、狭いフロアで派手な踊りを自慢したものです。なんと言っても当時のダンサーズで、男女ペア6人のSOUL FASHIONはBAD CHILDRENしかいませんでしたから、正直言ってそれだけでも勝負アリって感じでした。
同時期にエモリ・アイさん率いるネッシー・ギャングなどというダンサーズも登場しました。
そしてBAD CHILDRENより一足早く、ジョニー率いるファンキー・ドールズが池袋アダムスアップルでデビューを飾りました。
早速委員長以下オリジナルメンバーの6人は池袋まで視察に出かけました。
このころDJはジュリーから山田主任が引き継いで、後にファンキー太郎と名乗る山田太郎氏は委員長の顔を見るなり、「ウチに来ないか」と唐突に言ってきました。
ちょっと待って下さいよ、ってなもんです。
これからDJ辞めてダンサーになるって時に、DJで誘われても困りますって、丁重にお断りしましたが、まさか自分がDJになっちゃうとは思いもよりませんでした。

さて、ステージは中央にバンド、左右にお立ち台があって、片方はジョニーとお京さん、もう一方はボビーとY君(後にマネージャーになりました)の4人が踊っています。
どうやらパッケージになっているようで、ダンサーズとしてのショーは未だやっていないようでした。でも、ジョニーとお京さんの絶妙のタイミングと、ダンスの掛け合いは鳥肌が立つほどカッコよかったですね。二人の表情が特に良かったですね。
クールなお京さんにおどけたジョニーが絡む感じで、ファンキーフルーツやロボットで見せながら、シメはお揃いのステップでカットアウト、凄いと思いました。
プロだなぁって感じでした。
更に、バンドBIB(ブラザース・イケブクロ・バンドとか言ってましたが)のエンディングで、お立ち台からジョニーがステージに踊りながら混じってコーラスも入れます。
委員長はかなりショックを受けました。
あのQ&Bでの別離からほんの数ヶ月でヤツは着実に実力も付け、しっかりと自分の夢を形にしているのに、このオレは相変わらず新宿の悪がきを気取ってバカなことの繰り返し、この時ほど自分が情けなく思えたことはありませんでした。
ステージ後、楽屋を訪ねるとジョニーは気さくに出てきて、「ロニーもいよいよデビューするらしいじゃない、ジュリーさんから聞いたよ、おめでとう、頑張れよ」そう言われても、アレだけのステージを見せられた後ですから、いつものハッタリさえ出てきません。
逆に、素直な気持ちになって「何処から踊り仕入れたの?」とたずねると、「コップス2やエンバシーかな、あとTVのソウルトレインとか、マリオさんがフィルムとか見せてくれて」とすでにプロになりきっています。
「せっかくだから踊っていってよ」

そうジョニーに言われても気分はかなりブルーになっていて、その日はそのまま引き上げました。一緒に行ったトオルやテツも、ちょっと怖気づいた感じでした。
そんな雰囲気を察してか、マリとヒトミが委員長たちにハッパをかけます。

「たいしたことないじゃん、あんなの。私らの方がもっと凄いのできるよ」

「そうだよ、それにあれじゃ、ジョニーとお京さんの二人でやってるようなもんじゃない」

さすがにこういうときは女の方が度胸も根性もあるんだなぁ、としみじみ思った委員長でした。(実際、こんな場面幾度となくありました)

新宿に舞い戻った委員長は早速マチャアキに連絡を取って、改装工事中のフロアでもいいから練習場所を提供してもらうよう江川店長に頼んでもらい、さらにQ&Bのオープン前の時間を練習場所に使わせてもらうことにしました。
この頃は、梅ちゃんも完全に舞い上がっちゃっていましたから、店に来る女高生やらツッパリねーちゃんやら、手当たり次第に手出しまくりで、色ボケ親爺は委員長の言いなりでした。
一応7月一杯で退職して、8月からトゥモローUSAに行く予定で、それまでは色々と便宜を図ってくれるような約束が出来上がってしました。
そのかわりダンサーズで芽が出たら、俺も引っ張ってくれってな、夢のような色ボケ親爺の交換条件でした。
ところがこの山場に来てちょっとした事件が起こったのです。





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最終更新日  2005年09月22日 12時35分46秒
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