非生産活動推進委員会

非生産活動推進委員会

PR

×

プロフィール

RONNYジイ

RONNYジイ

コメント新着

バンドマン@ Re:昔の歌舞伎町スケッチ・フォーカス(笑)(03/29) 懐かしすぎる会話に感激しております、 こ…
沖縄県宮古島出身です、@ Re[21]:赤坂シンデレラの最後(08/18) 樋口 和彦さんへ 本当に、次郎さんと五郎…
アミちゃん@ ジョイの訃報😢 nikumaruさんへ 連絡有難う御座います。ジ…
マチャアキ@ 想い出 岸本さんですね 懐かしく読ませて貰いまし…
マチャアキ@ 岸本さんだよね このブログを読んで昔の記憶が蘇って来ま…

お気に入りブログ

まだ登録されていません
2006年01月16日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

昨日に続いてもう一発映画評をコカせて頂きます。
すぐに調子付く性格なモンで、DVDを見始めるとやたら続けて見てしまうのです。
しかも見るジャンルはてんでんバラバラ、洋画、邦画、中国、韓国なんでもあり、無節操というか、その時の気分で手当たり次第って感じです。

ということでこの映画「半落ち」は邦画です。
主演は寺尾聡、柴田恭平他、結構渋めの俳優人、演技派の方々で固められています。
タイトルの「半落ち」というのは警察の隠語で、犯罪容疑者の取調べによる供述が半分落ちたということを指しています。
よく刑事ドラマとかに出てくる取調室でのやり取りで、ホシは「落ちた」とか、尋問専門のプロ刑事を「落としの誰々」とか表現する「落ち」の意味です。
供述が全て完了したことを「かんおち」と言っていましたから、「半落ち」とは文字通り半分は終わったということです。そしてこの供述書を元に検察が立件して起訴することで裁判となるわけです。

ドラマの内容は、これがちょっと重いテーマでして、いわゆる社会派ドラマといったところでしょうか。

動機はアルツハイマー病に犯されていた彼の妻自らが、夫に自分を殺してくれるよう願い、夫はそれにしたがって妻を絞殺したという、近年の社会問題として絶えず論議されている医療介護の問題から切り込んできます。

自首された管轄の警察署では、当然この不祥事について体裁を整えるような処理を施そうとするわけですが、検察側との確執や、司法機構の中での担当刑事、担当検事の葛藤や、更に新聞報道、ジャーナリストや裁判官などの私生活なども織り交ぜてドラマは核心へと迫っていきます。

この老齢元警察官の犯した妻殺し事件の真相を追究する担当刑事の葛藤を縦軸にして、これに関わる人々の日常生活の中からテーマである「あなたは誰のために生きているのですか」という問いかけが横軸として非常に緻密に織り込まれていきます。

警察官の尊敬も厚く、部下に慕われる人格者である元教務官が、果たして殺人を犯すに至った心情と、なぜそこまで追い詰められたのかという謎かけから始まり、真相を知ろうとすればするほど司法機構という閉鎖的なシステムの中で複雑に絡まっていく人間関係がアンチテーゼとして描かれていきます。

ドラマは犯人の動機とその心情の核心に次第に近づくことによって、遂にはあらたな社会問題までも浮き上がらせていきます。
多少推理ドラマの要素もあるので全ては言えませんが、テーマは人間の生あるいは生命についての率直な問いかけであると思います。
ドラマの中で幾度か語られる問いかけ「あなたは誰の為にいきているのですか」は、人間の究極のテーマではないでしょうか。

ということで、私にとってはあまりにも沢山の問題をたたみかけられた様でちょっと重かったですね。
特にアルツハイマーとかその他の身体的問題については、実際に関わられている方々を思うといたたまれない心境でもありました。
つい最近ですが私の周辺でも同様の体験をされた方がいたので、この映画は見せたくないと思いました。
また、警察機構内部の問題はよくやったなぁ、って感じですね。

検察との関係も中々的を得ていたと思います。
強いて言えば、メディアとしての新聞の現状がちょっとありきたりだったかなって感じです。あんなに根性のあるジャーナリストって、新聞社にはもうほとんどいないんじゃないですか。ましてこれだけの社会問題をテーマにして、きちんと消化できる能力のある記者が果たして何人いるか疑問です。
映画もメディアですから、同業をあまり辛辣に叩きたくはなかったのかもしれませんが、官の腐敗以上にメディアも相当腐った状態であることは間違いないと思いますので、このあたりも現実に即した表現をされたらもっと共感が持てたかも知れません。
やや、詰め込み過ぎという気もしますが、ちょっとシリアスな気分で社会派ドラマを見たいという方にはピッタリの映画です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年01月16日 10時55分33秒
コメント(2) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


重かったですね。。  
YUKI さん
原作を新刊で一気に読み 感銘しました。 

2時間強の中に詰め込むと監督の意向(?)で端折る場所がココなんだ…って、感じでした。
映画というより本を読んだ時の感想ですが
本は 志木和正(警視)の章から始まり 映画ではほとんど端折られ最後に対面を果たす護送の時しか登場しなかった刑務官の章まで6人の男其々の立場で章が構成されています。
筆者と同世代のせいなのか、中心になっている登場人物が同世代のせいか 職種・環境の違いを超え「そうなんだよなぁ…」みたいな共鳴のポイントに「ズレ」が少なかった記憶があります。
ただ…ほんの少しですが、男の読み物かな…なんて思いました。 (2006年01月16日 14時16分16秒)

原作があったんですかぁ?  
RONNYジイ  さん
YUKIさん

脚色モノだとは知らなかったですね。
タイトルロールまで見てなかったもんで(^o^;
言われてみれば確かに男の読み物って感じはしますよね。
映画の方は「社会問題」の幕の内弁当みたいな感じで、連鎖反応的にどんどん問題が浮き彫りにされていくのでちょっと焦点ボケの感は否めませんね。
私はどちらかというと官の腐敗、特に警察内部の問題を映像で見せたってとこが気に入ってます。
だってここ数年、警察の不祥事って尋常じゃないですよね。それだって情報公開されている事件なんて氷山の一角にしかすぎませんよね。
でも実際にはもっと陰険な組織なんだろうなぁと思いましたね。柴田恭平さんみたいな精錬な刑事は居ないでしょうねきっと。

-----
(2006年01月16日 21時11分01秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: