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2006年02月17日
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私の知人、イタリア在住の麻生弥壽子さんから届いた手紙から寿命にまつわるルーマニアの伝説をご紹介いたします。


人間は世界の王として君臨し、その寿命は30歳と決められたが、人はこれを短いと不満を持った。
次に、常に重荷を背負って50歳と宣言されたロバが「どうか20年差し引いて頂きたい」と言うのを聞いた人間が、ならばその20年を貰い受けたいと言って20年を授かった。
次に犬が呼ばれ、主人である人間の家や財産を守って40歳と聞いて震え上がり、何とか半分にしてもらった。
そこで人間がまたこの20年を貰い受けた。
さらには60歳と言われたサルの半分も得て、人の寿命は百歳と決まった。
そして人間は、ロバや犬やサルの寿命からもらった歳の分だけ、それらの動物の苦労も背負った。

伝説というか民話のようなこのお話自体はシンプルで特別に面白いものではありませんが、良く考えると今も昔も人間の生への執着と言うのは変わっていないのかもしれませんね。それにも増して、生きることの苦労、辛さを持っているのは人間だけのような気がします。動物が自殺したって話はあまり聞きませんよね。
ってことは、この伝説のように人間は動物の辛苦を背負っているということになるのでしょうか。
でも楽しい事だってあるだろ。辛いばかりが人生じゃないぞ。
そんな声も聞こえてきますね。
そりゃそうですよね。辛いって気持ちは楽しいって気持ちの対極にあるのですから、相対するものがなければどちらの感情も生まれてはこないでしょう。

ところでルーマニアといえばまず頭に浮かぶのが「ドラキュラ」伝説です。
私は原作を読んだことはないのですが、映画は数え切れないほど見ました。

私が特に印象に残った作品は、フランシス・フォード・コッポラ監督のドラキュラでした。
ブラム・ストーカーの原作を彼が解釈するとこうなるのか、みたいな感じで、ホラーというよりはラブ・ストーリーに近かったですね。

もちろん変身シーンとか吸血シーンは、それはそれはオドロオドロしい素晴らしい映像で見せてくれますが、結末は悲恋の末の残酷な終焉という感じで、怖いというよりは人間の欲望というか業のようなものを考えさせられました。
しかし「血を吸う」ってのもどことなく淫靡な感じですよね。
血縁ともいうくらいですから、人間の潜在意識に「血と性」は切っても切れないイメージが埋め込まれているのでしょう。

前から言っているように、私は何でもノーガキで解釈する変なクセがあるので、映画もどちらかという哲学的な理屈っぽいのが好きなんです。
だから「地獄の黙示録」とかも、何度も見ては一生懸命解釈しようと未だ試みています。
じゃあ、おバカな映画は見ないのかっていうと、そこはそれ本腰の入った道楽者ですから、くだらなければくだらないほどシビレてしまうという、結構変態オヤジでもあります。

ということで、せっかく品の良いプロローグだったのに、最後は相変わらずの道楽者の与太話に脱線してしまいましたが、高齢のカリスマ・レディー・ミス・ヤスコ・アソウに敬意を表して、今日は彼女からのエアメールのお話をご紹介しました。





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最終更新日  2006年02月17日 07時59分19秒
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