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2007年02月03日
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まあ、少なくとも日本人であることを意識している人ならば誰もが、このサムライの精神というのを根底に持っていると思います。
最近の子供たちはわかりませんが、私らの時代は「ちょんまげドラマ」は生活の中にきちんと存在していましたから、漠然としたものでも武士道みたいな精神は潜在的に刷り込まれていたのでしょう。

第二次大戦後、アメリカ文化が怒涛のようになだれ込んできて、これらの日本人特有の武士道精神と並んで、アメリカの民主主義的な思想も浸透していきました。
その典型が西部劇ですね。
映画はもちろん、テレビでもさかんに放映されてしました。
テレビというメディアに乗っかった、アメリカの思想教育戦略とも言えるかもしれません。

昭和30年代は西部劇だらけでした。
ローンレンジャー、ララミー牧場、ライフルマン、拳銃無宿、ローハイド、ボナンザ、などなど、お茶の間のテレビでは少なくとも1日1回は西部劇が流れていました。


そんあ昔見た西部劇には、アメリカの民主主義がしっかりと描かれていました。
たとえば、流れてきた無法者が暴れまくって町の秩序を乱すと、保安官や町の男たちが勇気を奮って立ち上がり懲らしめます。
町の人たちは恨みを晴らすべく「縛りクビにしろ!」と囃し立てますが、正義漢である保安官がこれを諌めて「いや、裁判にかけるのだ」と、人々に公正な良心を訴えます。
私が見たアメリカの民主主義がここにありました。

お殿様やお上を頂点とした秩序を持つニッポン民族にとって、これはたいへんに画期的なことであったと思います。私自身も子供ながらに「アメリカ人ってフェアで清々しい」などと思ったのを覚えています。
天の声で切腹させられてしまう組織と、あくまでも皆で裁きにかけるという、人民の一人一人が参加する民主主義の原画を見せられた感じでした。多数決なんてのもひどくフェアな響きがありましたっけ。
たぶんこれが、一種のアメリカの民主主義や正義を支える根底の思想、あるいは文化として語られていたのだと思います。

ところが、2001年の911テロへの報復は、アメリカ自らがこうしたアメリカの民主主義をすっぱりと切り捨てて、アフガン攻撃へと踏み切ってしまいました。ヤツラを殺せ!リンチにかけろ!と叫ぶ民衆を前に「裁判にかけてはいけない」と公然と言ってしまったわけです。
その後の展開は皆さんもご存知のように、なんとなくアメリカの都合で勝手な理屈をくっつけながら終わりのない戦争へと突き進んでいます。

ではニッポンはどうかというと、これがまた、さもニッポン人の良心とでも言わんばかりの武士道精神を持ち出されて、美しい友情と憂国論でアメリカにつかず離れずの立場をとっています。
ジハード(聖戦)と呼ばれる、滅私奉公殉国の戦士に立ち向かうためのカードとして「ハラキリ」「カミカゼ」の思想が引っ張り出されたのだとしたら、それも結構時代錯誤のような気がしますが、ここ数年、メージャーリーグをはじめとする日米合同戦線みたいな盛り上がり方に、一抹の不安を抱くのは道楽親爺の単なる思い過ごしでしょうか。





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最終更新日  2007年02月03日 11時28分00秒
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