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2007年10月22日
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かーちゃんに逃げられた旦那ってのはこんな感じなのかなぁ~、などとワケの解らないことをブツブツ言いながらも、立派に炊事洗濯をこなす道楽親爺です(笑)

昨日はビーフ・カレーが食べたいと言う娘のリクエストで、早速オヤジは買出しに出かけました。偶然にもアンガス・ビーフのシチュー用ってのがバーゲンで安かったので、「おお、こりゃツイてるぜ!」てなことで、りんごとハチミツでおなじみのバーモントカレー12人前、(我家はエンゲル係数が高いので・笑)野菜その他を買い込んで家に帰りました。

元々料理は嫌いじゃないので、それなりジジイは凝ったカレーを作ります。
ビーフは日本酒にちょっと浸してから、ブラックペッパーとガーリックソルトで下味を付けて、オーブンであぶります。
その間に野菜を刻みます。
まずはタマねぎを二つに切って・・・・・・・と、ここで怪しい臭いが・・・・・・。

「おいおい、マジかよ、腐ってんじゃんかよー」

え~、大方の食材を輸入に頼っているサイパン島ではこのようなことがよくあります。


ここでオーブンからビーフを取り出してフライパンで軽く炒めて焦げ目をつけます。
タマねぎの不幸を癒してくれる香ばしい焼肉のにおいが、ジュウジュウと音を立てて家中を漂います。腹を空かせたハイエナのごとく、育ち盛りの子供たちが近づいてきてキッチンを覗き込みます。

「おとーさん、おいしそうなにおいだね」

「あたりめーだろ、オヤジが作るカレーはいつものお手軽カレーとはワケが違うんだよ」

「ふ~ん、じゃあ、おかーさんのカレーはお手軽なの?」

「そりゃ、そうだろ、いつも仕事から帰ってきてチャッ、チャッ、チャッって作っちゃうんだから、こうしておとーさんのように手間隙かけて作ったカレーとは、そりゃ格が違うっつーもんだ」

「カクってなあに?」

「カクっつーのはだなぁ、そのなんだ、ランキングってやつだ」

「なんでも良いけど早く食べたい」

「ばかやろ!美味いもんはなぁ、そんなお手軽に食えねぇんだよ」

ってなことで、偉そうなノーガキを垂れつつ、ジジイの料理も佳境へと入って行きました。


「なんだよ、マジかよ、ふざけんなよ」とちょっとキレかかったジジイ。

え~、以前にも申し上げましたが、サイパンは最近停電が頻発しているのです。
と言っても我家のアパートは発電機がありますから、5分もしないうちに電力復旧、炊飯器だけがちょっと心配でしたが、煮込み料理はこういうときには有利です。

「へっ、ざまあ見やがれ、今日はカレーだから問題ないもんね。ノープロブレム・・・」

誰に対して「ざまあみろ」なのか全然意味がわかりませんが(笑)、無事に料理は完了して、子供たちからはその美味に対する称賛を受け、久しぶりに父親としての威厳が保てたのでした。(ってか、父親の威厳がカレーなのかよ?)


作った甲斐があるってもんです。

「しかしまあ、人生なんてモノは、こんな感じで山あり谷あり小川あり(笑)ってことで、一喜一憂してちゃいけないんだね」などとひとりごとのように心の中でつぶやくジジイでした。

でもね、本当に生きてるってことは、こんなことなんですよね。
それに、よ~く考えたら、こんな穏やかな夕食のひとときだって、ビンボー一家だからこそ実現できたわけで、これが下手に金なんか持ってたら、家族がバラバラだったかもしれません。なんか負け惜しみみたいに聞こえるかも知れませんが、自分の性格を知っているだけに、もしこの道楽ジジイがちょっとした小金持ちだったりしたら、そりゃもう、家になんか帰って来ないで遊び歩いてるだろうし、子供たちだって、贅沢してもっとワガママになってるのは目に見えます。いや、子供のことまでは解りませんが、もし私がちょっとした金持ってたら、まず100%、どっかで悪い遊びしてると断言できます(そんなことで威張ってどうする)

お金なんてのはいくらあったって迷惑にはならないけど、間違いなく、使う人の心を変えてしまうという力も持っていますよね。言わば「諸刃の剣」ってトコですかね。
だから、簡単にビンボーを治す方法として「お金」という特効薬がありますが、使い方ひとつで、新たな重病を発症させてしまうなんてことにもなりかねません。

では、どうするか?
これまた月並みなことですが、やっぱり生きることの楽しみ、楽しむための生き方というのを探すことなんでしょうね。どっちにしたって「シヤワセ」ってヤツを実感するのは、その一瞬のことですもんね。

夕食後、娘があらたまってオヤジのところにやってきました。

「おとうーさん、あのね・・・・」

ドキっとするオヤジ「な、なんだ?(金かなぁ~?嫌だなぁ~)」

「あのね、ハワイに行くときにもらったお小遣いがね、余ってたのね。だから、これ返す」

そう言って娘はオヤジに$150くれました。

「そ、そうか。じゃあ$100だけ返してもらっとくワ。また、金の要るときもあるだろ」

「本当?嬉しい、良かった。あたしお小遣いなかったんだ。今日はゴハンも美味しかったしラッキー!」(この娘は食べることが事の他好きです・笑)

「ウム(偉そうに)、大事に使えよ、ウチはボンビーなんだから(笑)」

ということで、道楽親爺は突然の$100に胸が高鳴りました(笑)ヤッホーってな感じです。娘もオヤジに感謝しつつハッピーな夜でした。

でも待てよ、この金は元々オレの金じゃねーか。ってことは、オレは自分で出した金が返ってきてこんなにシヤワセなのか、しかも$50は損したことになるじゃねーか。
それでもこのシヤワセ感はどこから来るものなのでしょうか?
しかしまあ、$100でシヤワセになれる道楽親爺の人間的スケールってのも見上げたもんですけどね(爆)






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最終更新日  2007年10月22日 14時10分15秒
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