1

えー、「カール・ツァイス大口径伝説」の続きです。既に昨日のコメントに出ていますが、本日の主役は「カール・ツァイス プラナー 50ミリ F0.7(Carl Zeiss Planar 1:0.7 f=50mm)について語ります。ある意味このレンズは有名ですが、その氏素性に不明な点が多かったので、多方面で調査検索したことをまとめたいと思います。もしかしたら日本語初かも、あるいはこれだけまとめたのは世界初かも(笑)銀治が「ツァイスが作ったF0.7のレンズがある」という話を知ったとき、心底わくわくしました。そんな超弩級大口径レンズをツァイスは作ったのか、と。しかしある人はそれを「プラナー」と呼び、ある人は「存在だけでどんなレンズがわからない」と書き、焦点距離すらわかりませんでした。ますます気になるじゃん。その多くは後述する話と絡む訳ですが、その前にこの「Carl Zeiss Planar 1:0.7 f=50mm」のお姿を拝見することにしましょう。こんな奴でした。写真に網版がかかっているので、何かの印刷物のスキャンでしょう。残念ながらこの角度以外の写真はまだ見つかっていません。この写真から読み取れることは、「Planar」であること、「50ミリ」であること、「3番のシャッター」を使っていることであります。手元に同じではないですが、3番のシャッターがあります。3番はレンズシャッターの中でも大きい部類で、開口部はおよそ5センチあり、その前に付いているレンズの大きさが相当大きいものだと想像できます。と思ったら前レンズの口径が76ミリであるという記述を見つけました。大判レンズの360ミリぐらいあるということになります。そしてレンズシャッターの奥にズーンと長く出っ張っているので、相当な長さと重さであることも想像できます。更に調べてみたら、なんとこの「Carl Zeiss Planar 1:0.7 f=50mm」のレンズ構成図を見つけることができました!ご覧ください。6郡8枚です。プラナーの基本である、凸、凸と凹の張合わせを前後対称で持っています。んが、その後ろにきっと凸レンズであろう巨大なガラスの固まりがあります。なんのために巨大なガラスブロックが必要だったのか推測不能ですが、これだけでビビってしまいますよね。さらに貴重な資料を発見しました。1番後ろのレンズから決像する場所までの距離が、なんとたったの4ミリだったそうです。4ミリのフランジバックをクリアするカメラってどんなものだったのでしょうねー。ま、レンズシャッターが既に付いているので、フィルムガイドの金属がむき出しでも撮影できるわけで、問題なかったのでしょう。イメージサークルですが、ちゃんとライカ判の24x34ミリでの撮影ができたようです。ただ、このあたりの記述の翻訳にはちょっと自信なし。「Carl Zeiss Planar 1:0.7 f=50mm」として発表されたのは、今から42年前の1966年のフォトキナであることが有力のようです。今年はフォトキナ年。開催は2年に1度で今回が第30回ですから、第9回に発表されたということになります。そしてこのレンズの目的とクライアントです。クライアントはNASA、アメリカ航空宇宙局です。使用目的は、1968年12月21日出発のアポロ8号による月探査のためだということです。なんでも月の暗部を高感度フィルムの限界を超えて撮影するためにはとにかく明るいレンズが必要だった、が理由のようです。しかしながらこのとき使ったカメラとして広く伝わっているのは、ハッセルブラッド500ELと60ミリ、80ミリ、250ミリと言われています。来る月面着陸の調査のために数百枚撮られた写真の中で、いったいどの写真が「Carl Zeiss Planar 1:0.7 f=50mm」による映像なのか、全くわかりませんでした。ということで、多くの文献や書き込みからまとめあげた「Carl Zeiss Planar 1:0.7 f=50mm」についての話は以上です。今現在このレンズがどこにあるのか、過去何本作られたのかは、全くわかりません。夢のレンズとして、確かに存在したことは間違いなさそうです。以上。じゃ、面白みは半分ですね。僕は特に映画ファンではないので、かるーく「Carl Zeiss Planar 1:0.7 f=50mm」が有名になったもうひとつの逸話も紐解いてみましょう。あるとき、スタンリー・キューブリック監督は悩んでいました。完璧主義者の彼は「バリー・リンドン」の撮影には18世紀を再現するべくロウソクの炎のみで映画を撮りたい、というとんでもないことに悩んでいました。おそらく当時の映画用カラーフィルムと言えば、コダクロームでしょう。ISO80ぐらいだと思います。1秒に24コマ撮るのですから、写真では当然のシャッタースピードを遅くするという技は使えません。暗い中での撮影をするためにはどうしても明るいレンズが必要になります。そこでキューブリック監督は当時から最高の映画用レンズを供給していたツァイスへ相談しました。ツァイスの回答は「NASA用に開発した明るいレンズがある」でした。他の話として、どうやらキューブリック監督は、「Carl Zeiss Planar 1:0.7 f=50mm」の存在を知っていたようで、ツァイスへ依頼して「バリー・リンドン」のために調達したようです。その後このF0.7をいたく気に入って、後の映画でも使ったそうです。また、別の監督が使いたくて貸して欲しいと願ってキューブリック監督の所へ行っても、決して貸し出すことがなかったそうです。キューブリック監督の元へ届いた「Carl Zeiss Planar 1:0.7 f=50mm」をスタッフが見て「NO」という答えをだしました。それは先の通り、レンズ後ろ玉とフィルム面までが4ミリのクリアランスしか取れないということは、映画キャメラに取り付けることが不可能なのでした。奥がレンズシャッター付き、手前がシャッター無しそれでは納得しないキューブリック監督。スタッフはなんとかこの素晴らしい超大口径プラナーをキャメラへ取り付けるために、アリフレックス(と思われる)のレンズ取り付けマウントと、映画用のシャッターを改造しまくり、なんとか4ミリのクリアランスでも映画フィルムを回せるようにしたのでした。すると次の問題が発生したようです。プラナーの焦点距離は50ミリですから、映画の駒はいわゆるハーフサイズ(18x24ミリ)なので、当然焦点距離が長くなります。つまり75ミリ相当であるということ。いくらセットとはいえ、広角レンズが使えなくては壮大感が出ません。加えて映画は1コマ18x24ミリで撮影したとしても、映写するととっても横広がりになりますよね。つまりアスペクト比が変化します。これは撮影時に特殊なレンズをシネレンズ前に取り付けて寸詰まり状態で撮影し、映写時にその逆のレンズを取り付けて正しいサイズへ引き延ばすことで、あの横広がりなアスペクト比を作り出しています。どうやらこの問題をクリアしなければならなかったようです。(ここは若干翻訳に不安あり)この問題をまた極めて優秀な光学博士がクリアをさせて、いわゆるワイドコンバージョンレンズを「Carl Zeiss Planar 1:0.7 f=50mm」のために設計しました。これを使うことで、キューブリック監督は、同じF0.7という明るさで50ミリと36.5ミリという広角レンズを手に入れたわけです。これがコンバージョンレンズこれがプラナーにコンバージョンレンズを取り付けたアリフレックス凄い努力と技術だと思いました。そりゃ人に貸したくはないわな。正直このわかりにくい写真しかないのかと諦めかけていたら、なんとカラーの写真をみつけることができました。おそらくキューブリック監督のスタッフがツァイスのプラナーを分解してバレルに改造したと思われる、その姿です。さらにネットの中から、このコンバージョンレンズの構成図を発見することができました。確かに後半部は先にアップしてある「Carl Zeiss Planar 1:0.7 f=50mm」の構成図そのものです。その前にデーンと付いているのが、50ミリF0.7を36.5ミリF0.7にするためのコンバージョンレンズです。プラナーの前玉が76ミリということなので、コンバージョンレンズがどれだけ大きいか想像してみてください。この36.5ミリと50ミリの開放値F0.7というレンズを使って、キューブリック監督は「バリー・リンドン」の撮影を希望通りロウソクの炎のみで行ったということなのでしょう。ということで、長年探し続けた「Carl Zeiss Planar 1:0.7 f=50mm」についての研究は以上です。決して一般的なプラナーではありません。それほど表舞台へ出て来たレンズでもないのでしょう。しかし、当時はこのプラナーがなければ撮影が不可能だったという少なくとも2つの事実があったと言えます。ツァイスが世界最高の光学集団として、世界最大の実用的銀塩フィルムようレンズを設計したことに、心から感動しようではありませんか。これ以上のことを見つけることは難しいと思いますが、さらなる研究は続けたいと思います。そして、つづく・・・いやぁ、今日の文章は銀治にとっても超大技でつ♪&日記が面白かったという人も、web拍手をクリックしてくださいね♪コメントや掲示板についてのお知らせがあります。ご一読くださいませ。
2008.09.26
閲覧総数 7437
2

えー、あるふぁさんとジュジュベさんにアドバイスをいただいた、Canon EOS 5D Mark IIに取り付けることで、無線LANによるデータ転送が可能なアクセサリーの「ワイヤレストランスミッター WFT-E4」の設定が無事完了いたしました。接続できちゃえば、なんてーことは無い(汗)本日は接続の手順を説明をいたします。まずはシステム構成から。Canon EOS 5D Mark IICanon ワイヤレストランスミッター WFT-E4専用電池2個(これに驚いたよ)CFカードMac OS 10.4.11のPowerMac G4AirMac Extremeベースステーション他イントラネットなど。設定順序は以下のようにしました。PowerMacの「システム環境設定」を開き、「共有」の「サービス」にある「FTPサービス」にチェックを入れる。自動的にファイアウォールにもチェックが入る。一旦再起動。ルータからPowerMacへ振られたIPアドレスを確認。AirMacは、今回の接続が複雑にならないようにするため一時的にセキュリティレベルを下げて、キー無しで接続できるようにした。それでは、写真を見ながら「WFT-E4」の設定手順をみましょう。1.5Dマーク2と「WFT-E4」に充電済み電池を入れて合体させると、このように設定メニューへWFT専用設定項目が登場する。ここから「WFTの設定」を選択する2.「接続ウィザード」を選択する3.「通信方式の選択」は、「FTP」を選んでOK4.「LANの種類」は、「無線LAN」を選んでOK5.「無線LANの設定方法」は、「ウィザードで接続」を選んでOK。この段階で無線LANの電波を探しに行く6.「接続先選択」は、探してきたAirMacの電波と名称が表示されているので選んでOK7.「ネットワーク」は、この時既にルータから5D2へDHCPによるIPアドレスが振られている(後述:A)ため「自動設定」を選んでOK8.「FTPサーバー」は、このときイントラネット内から接続しやすそうなテラステーションのアドレスが表示(後述:B)されていた。しかし今回はPowerMacへの接続をするために、「アドレス設定」を選び、別画面でIPアドレスを打ち込んだ。「ポート番号設定」はそのままで良いので、OK9.「プロキシサーバー」は、使わないのでそのままOK10.「ログオン方法」は、アノニマスで接続できない(後述:C)ので「ログオン・パーワード」を選び、「ログオン名」としてPowerMacの管理者ユーザ名を入れ、「パスワード」としてPowerMacの管理者パスワードを入れてOK11.「保存先フォルダ」は、「ルートフォルダ」を(後述:D)選んでOK12.「処理中です。お待ちください」が表示され、接続を確認している13.めでたく「FTPサーバーと接続しました」が表示される。14.成功したこの接続設定に番号を付けて保存することが可能15.ウィザードが完了し、設定画面に「セット1」が出ている。以後この場所ではセット1にすれば動くことになる。16.試しに撮影してみた。すると「11」でフォルダ指定をせずに「ルート」フォルダを選んでいるために、「Macintosh HD/ユーザ/管理者名フォルダ/A/DCIM/100EOS5D/」の中へ、5Dマーク2で撮影した画像がWET-E4から無線LANでデータをPowerMacのHDDへ飛ばして自動保存したことが確認できた。「A」というフォルダが「WFT-E4」が設定した「ルート下」のフォルダになる。大成功♪で、先日の反省もしなくてはなりません。Mac側の「FTPサーバー化」方法は、アドバイス通りで問題は無かったのです。これが恐怖のエラー表示である「FTPサーバーに接続できません」である。正直これが何度も表示されると、凹む。前回できなかった原因はいくつかある。5D2サイドの「IPアドレス設定」において、固定IPを振ってしまったことにも問題がありそうだ。特に「5番はパソコンで使っているだろうから、50番にしてみよう」と妙な色気を出したのがいけなかった。コンフリクトではないが、何度設定しても、数値を変えても動かなかった。何か問題がありそうだが、ここはルーター側のDHCPで解決するならば、面倒な設定をする必要は無いと判断した。つまり、この1点だけで意外にもあっさりと接続できたのでした。お騒がせしました。その他考えられることとして、イントラネット内はパスワードフリーでお互いにアクセスしています。もちろんテラステーションも。んで、テラステーションにアノニマスとパスワード無しでアクセスできるかといえば、できなかったんです。ま、初日はさっくりやっただけなので、ここも解決しそうな予感。Macについても同様で、最終的に自分の管理者ログオン名とパスワードを使うことでアクセスに成功しました。なーんだ、落ち着いてやればそんなもんか。(後述:A)について。最初このIPは使っているもんだと思い込んだのが間違いの元。ついでに言えば「ネットワーク」なんて表記よりも「クライアント」とか「カメラ本体のIP」と表示すればわかりやすいのにね。(後述:B)について。あるふぁさんの進言からテラステーションへのアクセスが楽だと思ったのですが、別の設定が必要なのかも。もしかするとサポート外のNT系だからだめなのかな?(後述:C)について。書いた通り「アノニマス」ユーザーではどこへもアクセスができなかった。通常のWindowsどうしのパスワードがいらないアクセスって「アノニマス」扱いじゃないの?(後述:D)について。これ重要。ここで設定すればサーバ側(今回はMac)の任意なフォルダへ転送できるかと思って一生懸命にパスを設定したけど意味なかったのです。ここでいう「保存先フォルダ」とは、ルートの下へ作る名前を指すらしいのです。今後の実験として、イントラネットのテラステーションにアクセスできたなら、空いているPowerBook G3があるので、AirMacカードを使ったソフトウェア・ベースステーション設定をしたら使えるか、をやってみたいです。もっとも「WFT-E4」ではMac OS9はサポート対象外ですが、Mac側に親和性がありそうなので行けそうな気がします。ただし専用電池を5D2本体に1つと、底に取り付けるWFT-E4の両方で使うんですが、本体の充電が切れた場合にいちいちWFT-E4を外さなければならない、という問題さえクリアできればねぇ(笑)ともあれ、この機材投入でワークフローが改善されますから、これからが楽しみであります。つーことで、あるふぁさんのネットワークを使った転送もやってみますか?&日記が面白かったという人も、web拍手をクリックしてくださいね♪
2008.12.09
閲覧総数 1705
3

えー、本日はリンクさせていただいているugenさんのブログ「YASHICA FX-3とMLレンズ」にあった記事にコメントを付けようとしたら「長すぎです」とエラーになってしまったので、こちらに加筆修正して転記することにしました。その記事とは、カール・ツァイスのレンズについて「初期玉は高性能だ?」というタイトルで、ugenさんらしい技術者的語り口で、ばっさりと切り落としています。まずは、その1とその2を読んでから以下の文章をどうぞ。 ちなみに国語2の銀治が要約すると、「工業生産物であるレンズは設計通りに作られているはずで、ヤシコンレンズの初期玉が良いとか当たりはずれがあるなんて幻想だ」ということを述べられていると思います。>あっています?以下、書き込みたかったコメント、プラスアルファ。僕は「夢」が欲しいのでカール・ツァイス初期型高性能レンズ存在支持者です(笑)理由は、実際に知人の写真家が20本近くの初期型と中期と後期の50ミリF1.4と85ミリF1.4を撮り比べて、「明らかに個体差がある」という結果を出したことによります。>他力本願ただし、コンタックスが日本で発売になったのは、たしか1975年だと記憶しています。既にん十年経っているレンズが初期型であるので均一的なデータなのかと言われれば疑問な点も十分にあることでしょう。しかし、実験を財を投げて行った知人が「巷でまことしやかに言われている、ツァイスの初期型に、その手に対する好みに合致する個体が多いという話は、アリだと感じた」と見せていただいた写真を見て、自分もそう思いました。しかしながら、描写には個人の「嗜好」が入る分野なので違う意見の人だっていると思いますし、いましたよ。んで、ここから銀治流「初期玉神話」と「当たりはずれ」の推測。まず「初期玉神話」から。よく言われる「鉛の含有量が多いレンズは高性能」です。京セラ、あるいはツァイスが50ミリF1.4のどのレンズにどんな種類の硝材を使っているかを発表しているのかは、知りません。光学ガラスにさまざまな素材を混ぜることによって屈折率の違いを得ることができ、それらを組み合わせて各種収差を解消していきます。中でも重金属を含有させたレンズは高価で安定しにくい、と言われています。1975年前後の技術は今よりは低いと思いますが、当時にしても最高レベルをカール・ツァイス社は求めたことでしょう。したがって、ツァイスは設計の段階で指定した硝材のレベルが「許容範囲」という基準を考えいたのではないか、とも推測できます。つまり設計基準を上回る、オーバースペックが出る分には「良し」だったのではないでしょうか。実際に数十個のレンズの重さを計測すると、初期のレンズは後期のレンズに比べて数グラム以上重い固体が多いのです。加えてT*コーティングの色も超初期には無色に近いものもあり、ブルー系が強い、マゼンタ系が強い、イエロー系が強い、と製造時期によってまちまちです。ここで、硝材の不安定さを補っていたのかもしれません。もしもugenさんの言う「設計と製造が狂ったら製品としておかしい」という製造技術における正論は、事実として異なってしまう部分が多少あります。つまりは推測として、やはり製造初期では技術的に高級硝材の不安定さがあり、後期では安定して設計通りに製造できるようになった、と考えてもおかしくないと思います。あえてもう1度。「重い固体が良いレンズ」と行っている訳ではありませんので。次に「当たり玉とはずれ玉」について。ひとつの例を挙げたいと思います。それは独逸国民性についてです。独逸人はどうも、「メーカー発表の性能値はクリアして当たり前でむしろ上回っているべき」と考えている風があるようです。具体的に言うと、同じ独逸製造で有名な、車という分野でもヤシコンと同じようなことが言われていました。「このゴルフは知人のゴルフよりもパワーがある」と、ここではフォルクスワーゲンを取り上げましたが、独逸車の性能にばらつきを感じる人が多くおり、それを称して「当たりはずれ」と言っていました。ここでもugenさんの仰る通り「工業製品でそんな差があるべきではないし、設計同様にならんはずはない」のに感じる人がいるのです。で、独逸人と車の続き。独逸人は新車を購入したらパワーチェックをするそうです。これは、自分が購入した車の性能がメーカーカタログ値と比べることを自ら調べ、値が上回って初めて満足し、それ以外はクレームをする、ということのようです。つまり、独逸人で言うところの「設計性能」とはメーカー発表値が出て当たり前であり、組立や素材の微妙なさじ加減で生まれるであろう設計性能を上回った製品をはなから目指して製造している、とも言えそうです。製品の設計基準も高く、さらに製造してもより高い性能です。したがって、たまたまさじ加減がよくてなのか先の硝材の不安定さなのか、公差を加味した上での設計と基準がもうけられており、メーカー発表性能を上回った個体が発生したら「当たり」で、カタログ値並が「はずれ」と言われるのではないかと推測しています。両者合わせた結論として、僕自身は「ツァイス初期玉高性能神話」を捉えています。再度あえて個人的主観として言えば、後期レンズの性能が悪いのではなく、撮り比べた写真を見たならば、明らかに某国産高級レンズよりも描写が好きだなぁと感じました。とどのつまり、初期玉は若干公称性能を上回っている固体もあるのでないかと邪推しても面白いんじゃないの、夢を持った方が楽しいじゃん、と感じている訳です。それと基本的に「当たりはずれ」を騒ぐということは、物欲に対する精神安定剤みたいなもんでしょう。「大枚はたいて物欲を満足させるレンズがはずれと言われたらイヤだ」↓「某所でツァイスは初期が良いって書いてあったな」↓「じゃあ初期を狙おう」↓「ほーら言わんこっちゃない。初期玉を選んだ俺のレンズは当たりだ」↓「へぇー。君の初期玉は当たりなんだねぇ」↓以下連鎖反応が続くこんな所じゃないですかね。ついでに書くと「某所に書いてあった」に至るまでにも伝言ゲーム的紆余曲折があって、例えば某ツァイス好き写真家のたまたまシリアル番号が一緒に写っていたレンズで撮った写真が好きだった(印刷ベース)人が、「あの人が使っているレンズは初期玉だったから、きっと初期玉は良いのだろう」的感想が1人歩きしているとも言えるでしょう。次に一般論からして、噂から初期玉を手にした人が厳密なる新旧他社比較テストをした上で話をしているとは思えませんので、やはり精神安定言語である「俺のは当たり」を信じ込んだ方が幸せですもん。あ、そうそう。ugenさんへのツッコミ所として、「ツァイス社および京セラは、レンズを製造期間中、全く同じ設計で製造し続けていたのかどうかは、不明なのである」という前提が抜けていますよねぇ(笑)。いや、だから、初期は偉いってんじゃないですよ。話の最後にツァイスの凄さを感じるエピソードをひとつ。某レンズ製造会社の社長が、「本国チェックではじかれる数が少なければ利益がもっと出て、かつ価格も低く設定できるのに」とボソッと言ったとか言わなかったとか(笑)「イエローナイフ 2008」Leica MP LHSA Edition Grey Hammertone FinishNoctilux 50mm F1.0 (E58 / 2nd)Kodak Professional ULTRA COLOR 100UCCopyright (C) 2008 GINJI, All Rights Reserved.「大口径開放戦線」古今東西大口径レンズの開放写真が集まっている参加型ブログ(引越中)ま、自分のモノが1番なのですよ。&日記が面白かったという人はweb拍手をクリックしてくださいね♪カメラ鍋の撮影に成功したら、こちらの画像掲示板へどうぞ
2008.05.03
閲覧総数 774
4

えー、例年のことですが、自分が関係しているライトアップイベントの写真コンテストの審査をしてきました。去年の話は、こことここ。ぶっちゃけ、やることと感想は似たようなことなので、昨年話を読んでしまうと本日のネタは一緒だったりします(汗)ホント、レベルアップを感じます。それから驚いたことに、イベント期間中1日程度雪が降った(僕は出張中)のですが、その時の写真が多かったんです。スタッフに聞いたら「雪がガッツリ降った日は、人の出が僅かだった」らしいです。それなのに写真好きな人はゴソゴソと出て来て撮影した模様です。正直今年は暖冬で、昨年の写真が嘘のように残雪や降雪が全くなかったので、冬のイベントって感じが薄かったのです。それだけに雪が降っていた夜は、それいけーとばかりに写真を撮りに出て来たのでしょう。応募作品の中で感心した写真ですが、デジタルカメラの性能が上がったこともあるのでしょう、闇夜に浮かぶ光だけではなく、見に来ている人物を絡めている写真がちらほらとありました。デジタルカメラの高感度化があるからこそ撮れるようになった写真だと思います。こればっかりは、フィルムで撮影するのが難しいカットであり、デジタルカメラを使う意味があったのだと感じました。それからデジタル一眼レフも含めて、最近のレンズ開発は広角側へもかなり伸びているように思います。まぁ、建物が大きいということもありますから、安く簡単に入手できるようになった超広角レンズや魚眼レンズを使う人が昨年よりも多くなりました。ま、超広角はよしとしても、魚眼レンズだとみんな似たような写真になっちゃうのが残念ですね。初回のコンテストで魚眼レンズを上手く使った作品が特選を取ったという影響もあるのかな。個人的に楽しみにしていた作品として、大口径レンズの開放撮影したのがあるかと思いましたが、ゼロでした(笑)。うーん。大口径開放戦線はまだまだ解放されていない模様です。来年は自分で狙ってみようかな。追伸。去年と同じことなんですが、コンテスト対象外の項目を上げておきます。■ ピントが外れている■ 意図を感じない露出設定■ ブレている■ 不注意と思われるトリミング■ 審査員に構図を選択させない以上です。「街角」Konica Hexar RFM-Hexanon 50mm F1.2Kodak Professional ULTRA COLOR 100UCCopyright (C) 2007 GINJI, All Rights Reserved.↑ハワイの歩道には自転車を立てかける自転車型のスペースがあるんです「大口径開放戦線」古今東西大口径レンズの開放写真が集まっている参加型ブログ(引越中)にほんブログ村 写真ブログランキングに参加中です1日1回のクリックで応援お願いします m(・~・)mweb拍手を送るにはここをクリック♪
2007.03.14
閲覧総数 6
5

えー、暑い!ヽ(`Д´)ノ ウガー!暑さに滅法弱い人なので、早く涼しい秋が来ないかなーとこれからの数ヶ月思い続けなきゃならないなんて、辛すぎる。そして今アツイといえば、ピアノ!>強引ショパンのかなーり難しいピアノ曲「幻想即興曲」の練習を独学で開始して1ヶ月程立ちました。今後も月初めに練習報告記事をアップしようかと思っています。さて、確かに幻想即興曲はどう考えても難しい曲なのですが、どーにか楽はできないものかと考えて、曲を理解してみようかと楽譜を眺めながら音を分解してみました。すると、幻想即興曲って現代のポップスやロックのような「曲の流れ」みたいな雰囲気があることに気が付きました。つまり、「旋律の繰り返しが多い」んですね。もちろんバッハの「フーガとトッカータ」とかベートーベンの「運命」のようにそればっか繰り返しではありません。>音楽用語がわからないので、こんな説明で許して。a.曲スタートでキャッチーなメロディ(1番)b.少し雰囲気を変化させる(2番)c.1番と2番を繰り返す(3番)d.同じリズムから劇的な盛り上がりへ(4番)e.転調してスローテンポで同じメロディを繰り返し聞かせる(5番)f.再度元に戻る転調をして1番、2番、3番、4番を再演奏g.パターンは似ていても今までと異なるメロディ(6番)h.ラストへ向けてやや静かにスローダウンするが5番に近いメロディ(7番)この曲の流れがポップスやロックのそれのように、「1番、2番、転調してスローの3番、1番をもう1度かつちょい変化」という具合に似ている感じがあるなぁと思いました。先ほどは例としてメロディ的小分けにしましたが、ポップス的に幻想即興曲のメロディとしてグループ分けをすると、1と2番がひとつ、4番がひとつ、5番がひとつ、6番と7番がひとつ、かなっと。というように基本路線のメロディを押さえれば曲の大枠は弾けることになるんじゃないかと考えながらアプローチしています。無知の偏見ですが、クラッシックって曲の背景に壮大なコンセプトがあって、流々と違うメロディが出てくる、ってイメージでした。もちろんホゲェェーっと幻想即興曲を聞き流していた時には↑こーゆーことって気が付かなかったんです。それだけに、練習スタート前には16分音符が真っ黒に見えるほど埋め尽くしている楽譜を見てめまいを起こしつつも「壮大な曲だけに最初から最後まで全体的に覚えなきゃダメなのかなぁ」って苦しい思いがあったのですが、「パーツごとに分解すれば、意外と覚えやすいんじゃねーの?」と自覚することになったのです。すこーし気が楽になったので、当初の通り楽譜のいろいろな場所をチョボチョボ練習して全体を繋げていく、という方法を取っています。そして1ヶ月で暗譜したのは、先ほどの1番から4番の途中(高音から駆け下りてくる所の前)、5番、7番の内ラストのみ、まで来ました。つまり、幻想即興曲の大半は覚えてしまった、ということに近いです。いえ、近いと思わせてください。そーじゃないと、今覚え残している場所が今まで以上に難しいパートなのですので。そこを読み取ることが今月の課題かなぁ。もちろん右手オンリーな話ですよ(汗)つづく。「イエローナイフ 2008」Leica MP LHSA Edition Grey Hammertone FinishNoctilux 50mm F1.0 (E58 / 2nd)Kodak Professional ULTRA COLOR 100UCCopyright (C) 2008 GINJI, All Rights Reserved.「大口径開放戦線」古今東西大口径レンズの開放写真が集まっている参加型ブログ(引越中)今の弾くスピードは要求されている半分ぐらいです。&日記が面白かったという人はweb拍手をクリックしてくださいね♪カメラ鍋の撮影に成功したら、こちらの画像掲示板へどうぞ
2008.05.04
閲覧総数 186
6

えー、オリンパスのデビューと同時に使ってみたのが、Kodak Professional ULTRA COLORシリーズです。オリンパスには400UCを、ライカには100UCを使ってみました。一部のブロガーのみなさまが「凄い色だよ」と気に入っていらっしゃるのを見て、超気になっていたフィルムです。ぶっちゃけ、タイプ135のフィルムでコダックを使ったのは、学生時代に初のT粒子技術を投入した「エクター」シリーズ以来ですから、実に15年ぶり位です。なにせ銀治は、ネガと言えばコニカ、と決めていましたから。で、400UCの方はご覧いただいている通り夜間使用となったので、本来のカラーを見いだすことができませんでした。そのかわりわかったことは、ネガですが適正露光が必須であろうという部分で、アンダー露出には強くなさそうです。つーことで、ライカMP+F0.95には100UCをつかってみました。といってもISO感度が100ですから、開放で使うには少々場面を選ぶというかで、撮影に時間がかかっちゃいました。一部晴れ、一部曇りの日に撮影を続けて、やっとこさ現像することができました。コンタクトを作って、見て、「なんじゃー!この発色は!!」と驚愕の声を発したのは言うまでもありません。まるでリバーサルを感じさせる色の出方をネガで体感できるとは思いもしませんでしたから。まぢで凄いですよ。お見せできる環境が、スキャンした8ビットデータのJPEGで小さい画像ってのがホント悔しいです。では、どぞ。「ポロに当たる光」Canon 50mm F0.95Leica MP LHSA Edition Grey Hammertone FinishKodak Professional ULTRA COLOR 100UCCopyright (C) 2006 GINJI, All Rights Reserved.ど、どうですか?屋根がある駐車場にあった赤いフォルクスワーゲンのポロに斜光が当たっていました。正直1/1000秒でもF0.95だとオーバー目です。しかしながら、日陰の深い赤と青空という大変コントラストが強い状況だったのにもかかわらず、印象にあった色がきちんと再現されているように思えます。インプレッサならこの赤を表現できるかもしれませんが、正直通常のネガカラーフィルムであれば、もう少し朱色系に傾いていると思います。それにsRGBの色域も再現できないであろうモニタでスキャンデータを観察していてもこの色が出て来るんですから、こりゃーすげーって思うでしょう。うん。ひっじょーーーーーに、気に入りました。このフィルム。「深い色が欲しいからリバーサルを使う主義」という人がいらっしゃったら、使ってみて損はしないと推薦します。間違いありません!もしもし、コダックさん。この技術を投入してISO25の大口径開放撮影専用フィルムを作ってくれないですかねー。厳しい経営だと思いますが、どーっすか?「大口径開放戦線」古今東西大口径レンズの開放写真が集まっている参加型ブログ(引越中)にほんブログ村 写真ブログランキングに参加中です1日1回のクリックで応援お願いします
2006.11.12
閲覧総数 155
7

えー、コンピュータの記憶装置に「ハードディスクドライブ」があります。まさにドッグイヤーのごとくハードディスクの容量が大きくそして安価になってきています。1年少々前に最大でも250GBだったハードディスクも同じ値段で500GBが買えるようになっています。1TB(テラバイト)なんて夢のまた夢の容量ってイメージだったのに、テレビのハードディスクレコーダーにすら乗ってきちゃう勢いです。ちなみにテラの1000倍がペタ(peta)、そのまた1000倍がエクサ(exa)、更に1000倍がゼタ(zetta)だそうです。何が言いたいのかってゆーと、250GBのハードディスクを使っているんですが、さすがに1000万画素を越えるデータを大量に扱うとあっという間にディスクが一杯になっちゃって、バックアップ→消去→スペースの確保という作業が追いつきません。5TBぐらいのデータサーバが欲しい・・・おはようございます。ということで、カラーネガフィルム現像の沼に自ら飛び込もうをやってみようと思っています。基本的なことを押さえれば、それほど難しいことはありません。(と願いたい)まぁ、こーゆーことに時間と労力を割くことで、実務にテクニックをフィードバックさせることをしたいと思っているんです。デジタル全盛の時代ですが(笑ぃ泣)白黒フィルムを処理していた頃の資産がありますから、薬剤がそろえば週末には始められると考えていましたが、甘かった(泣)。薬品はKodakなんですが、データシートを忘れたそうです(X へ X;)。処理データなきゃスタートできねぇべ?(中居君風)溶解については薬液ボトルに記載されているので問題ありませんが、肝心の推奨処理温度と時間がわからなかったらお手上げですわ。結論から言って、今週末に初処理を考えていましたが、不可能となりました(-_-;)それじゃーブログのネタにもならないので、なんでカラーネガ現像をやりたいと思ったかを語ってお茶を濁すおくことにします。昨日「特殊なことをやりたいから」と書きました。んじゃその「特殊」とはなんぞや。2つあります。ひとつは、クロスプロセスです。リンクさせていただいている、ぼりちゃんさんやりんごさんに作品があります。もちろん影響力ばっちりで感染した訳ですが(笑)。今はLOMO系のみなさまに強い人気のクロスプロセスですが、この技法自体は10年ほど昔ニューヨークにいた時にファッション雑誌関係で流行っていました。なので多少経験があります。とはいえ本格的に作品レベルにしたことがないので、ここでひとつ腰をあげようと思ったしだいです。しかし「やりたい!」と思っても地元にあるラボ関係でやってくれるところはない。LOMOグラフィージャパンでやっているようですが、結構お高い(笑)。やるんだったら135から8×10までやったるわい、ぐらいの勢いと、どーせ色は狂うんだからさ、というトコロから自分でやっちゃおー。って理論展開ですねん。クロスプロセスに踏み込もうと思った理由はいくつかあります。いや、LOMOを買った訳じゃないですよ(笑)。クロスプロセスによって色が動くおもしろさに加えて、コントラストの変化が激しいことと感度が上がったり下がったりします。そこも自分で現像すればある程度調整できるかなー。という予測もしていますが。どちらにしても自分の性格からして、手に入るフィルム全部でデータを作ることからスタートしたいと考えています。なんてワクワクする研究なんでしょう!>をぃをぃ撮影方法としては通常のレンズに加えてレンズベビーのおもしろさがあります。今更ながらあのレンズは変なことやるのにマッチしています。もうひとつはROLLEI Prego Micronの24mmパノラマ羽の改造をしたので、フルサイズで周辺光量ばんばん落ちるプァレンズな雰囲気がLOMOっぽくて好きかなー、ということです。最後に、日頃なにかとまっすぐで素直な正しい色を追求しているので、そのアンチテーゼみたいなことも十分にあります(笑)。銀塩衰退のこの時代として最後の魔境ともいえる謎多いクロスプロセス。十分に研究して使ってみれば面白いんじゃないかと思います。「ゴニョゴニョ」え?「技法より早く作品撮ったら?」ニョーボ!痛いトコロつっこまないでよー(´д `;)つづく追伸もうひとつのやってみたいことは次回へ(汗)「ポール」Konica FT-1Konica HEXANON 57mm F1.2 with ND400FUJIFILM Provia 400FCopyright (C) 2006 GINJI, All Rights Reserved.テキストや写真を気に入っていただけたら↑クリックをお願いします。とっても励みになります!
2006.04.09
閲覧総数 24

![]()
![]()