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2011年04月18日
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 実は日曜はハシゴしていたので、本当ならその話をここで書く所なんですが、どうにもLFJに関する話があちこちで目に付くので、ちょっとその辺の話を書いておこうかと思います。

 まず、色々見ていてなるほどなぁ、と思ったのは、意外とあれこれの情報をきちんと抑えていない人が多いのね、ということ。私だって全て抑えている訳ではないし、結構勘違いも多いのだけれども。
 で、その中でも面白かったのは、一見セコいと言われそうな、「手数料分捕りやがって!金返せ!」という、先行販売で買った人々の言うことが、やたら小理屈を捏ねつつ批判する方々(まぁ私もどっちかというとこっちの方の筈なんだけど)よりもすっきり分かりやすいなぁ、ということ。いや実際名は伏せますが、割と見てる人も多い某ブログなんて、もう支持しないとか言うけれど、言ってることは要するに「俺ぁ気にくわねぇ」ってことでしかないんだもん。「貴様頭が高い!そこに直れ!」的なね。前に某所で書いたのだけど、本当に、こういう時こそ、人の本質って出るのね、と思いますです。「この金の取り方は納得行かない!」って言う方が、やたら小理屈こね回すよりよっぽど筋が通ってないかい?

 で、今回の一連の問題についてですが、正直言うと、個人的には、やってる方は多分間抜けなだけで、まさかこんなことになるとは思ってなかった、てなとこじゃないかと思うんですよ。

 例えば、大騒ぎになってる、ぴあのシステムを用いた先行販売で手数料が返って来ない問題。
 まず、チケットぴあで普段からネットで買ってる人なら、トップメニューから最近必ず出ている「払い戻しの案内」のところを追って欲しいのですが、そもそもチケットぴあは「どんな発売方法であろうが、手数料等は払い戻さない」としているのです。つまり、「手数料は払い戻さない」のがぴあの標準。この点、例えばイープラスは手数料まで払い戻してくれます。この時点で、見ようによっては「ぴあは使えない」ということになります。

 ちょっと脱線しますが、そうは言っても、チケットぴあのこの方針が俄に非道であるかと言われると悩ましい。元々、ぴあは学生らの様々な催し物の情報を総合的に提供しようという趣旨から始まった会社で、チケット販売業もその延長で始まっている。チケットを幅広く販売してなんぼ、というのがぴあの出発点。
 インターネットどころか携帯電話だって無かった(いやあるにはあったけど)80年代、「ぴあ」は殆ど唯一無二と言ってもいい各種公演情報提供装置で、チケットぴあはチケットセゾンと並んで大手チケット販売会社だったのです。ちなみに、チケットセゾンは、そういう意味では、セゾングループのあれやこれやのサービスの一環としての位置付け。だから、セゾングループが傾き始めると、店舗型のチケット販売業は儲からないとして撤退し、ネット専業の無店舗型サービスに特化しました。それがイープラス。だから、セゾンカードの所持者にはイープラスでの専用販売があったり、セゾンゴールドカードの所持者には特別優待販売があったりします。あんまり使えないけど。チケット売ってなんぼのビジネスモデルから来ているぴあと、色々なサービスの一つ、という位置付けから来ているイープラスとの差が、手数料に対する考え方の差になっている面はあるんじゃないか、という気はします。

 とはいえ、返してくれる方が返さないよりいいに決まってるのでありまして、ぴあの歴史を思えば已むを得ないとの思いも湧いて......くるわきゃないよな。

 しかも、この「チケット払い戻し」ということがこれほど大規模に発生したことはこれまで無かった、ということも考えるべきだと思います。普通、こんなに大量に払い戻しが発生することはまず無いのでして、そのこと自体異常なのだということを理解しておくべきだと思います。加えて、LFJの場合、チケット単価に対して一人当たりの購入枚数がどうしても多くなるので、ただでさえ手数料が嵩む。その上先行販売の手数料は通常より高い!となると、返って来ない手数料の額を思えば文句の二つ三つ出るのも当然でしょう。

 じゃぁ、これはLFJの事務局やぴあが阿漕なのか、というと、難しい。確かに、チケット代に対する手数料の額を考えれば阿漕だと思いますが、それが嫌なら一般発売で買えばいいじゃない、という話でもあるのでして。それも高飛車だけどね。でも、もし中止にならなければここまで批判されることはなかったろう、というのが正直なところではないかと。

 いずれにしても、手数料はぴあの懐に入る。じゃぁ、LFJの事務局に罪は無いのか、というと、必ずしもそうとも言えない。ただ、これは、事業者として已むを得ない批判として受け止めるしかないのだと思います。

 恐らく、今回の問題は、一言で言えば「判断が遅過ぎた」という一点に尽きると思います。
 震災以降、先行発売をどうするか、一般発売をどうするか、実際に開催出来るのか、等、傷を広げない判断をするポイントはあったと思います。ただ、この影響がどの程度まで広がるか、という所については、正直読み切れなかった部分はあったのではないかと。大体、来日演奏家だけでちょっとあり得ない規模の数なのですから、こういう非常事態にあたって読み切れる訳も無い。
 非常事態だから仕方ない、というのは許されない、というのはまぁ言い分なのですが、危機管理なんて皆偉そうに言うけどそんなに簡単なもんじゃないんですよ、本当に。だから仕方ない、許せ、とはいかないけれど、少なくとも起きてしまったことを声高に糾弾するだけの話は、まぁ、この件に限らず、そろそろ見飽きたな、と思うのであります。
 ちなみに、個人的には、A棟とB棟で電気系統のトラブルが起きたのがいつなのかは分からないと思います。チェックが甘かったのかも知れないし、本当に余震でトラブルが起きたのかも知れない。結局、今回の件は、成り行きでこうなってしまった、というところが本音なんじゃないかと思うのです。ある一つの判断が回り回ってこうなってしまうとは思いもよらなかった、みたいな。

 ただ、数十万人を集めようというイベントを切り回そうというにしては、詰めが甘いのも確かでしょう。それは已むを得ないし、散々前売りしておいて、公演2週間前に突如全部ご破算にするというのも大胆というより無茶に過ぎる判断。これは悔やんでも悔やみ切れないこととしてきちんと受け止めて、猛省して欲しいと思います。これは大失敗なんです。
 先行発売などで手数料を取られた人達は当然非難囂々でしょう。私だって先行で買ってるし、その分は冗談じゃないよな、と思いますもの。そりゃ金返せ、とは思うよ。もうぴあでチケット買うのやめようかな、くらいの気にはなるというもの。まぁ、それはぴあの問題なんだけれども。

 ともあれ、そういう負の評価を背負いつつ、LFJをどう立て直して生き残らせていくか、ここが正念場だと思います。
 中にはLFJはもう落ち目だとか見限ったとか言う人もいるけれど、私はあくまでこのフォーマットは維持されるべきだと考えます。批判なら幾らでも出来るけれど、こういう形でクラシック音楽を提示してみせるということはこれまで誰も出来なかったし、未だに真似ることは出来ていないんだもの。2005年の時点で日本のクラシックファンの誰も、こんなこと思いも付かなかった。その一点だけ捉えてみても、敢えてそう言いますが、たかが一度や二度の大失敗で大喜びで潰しに掛かるとは、なんと浅薄なことよ、と思います。その限りに於いて、事務局の問題などは一緒になって批判してもいいとは思うけれど、ラ・フォル・ジュルネというものは断固として支持します。


  #んでもって、手伝えと言われれば行くんですけどね......


 てな話を書いている内に、新情報がアップされてました。

http://www.lfj.jp/lfj_2011/news_various/110418.html


 さして新しい情報ではないですが、ホールC、ホールD7、よみうりホール、展示広場を使用して公演を打つみたいです。ガラス棟の会議室会場は中止なのかしらん。






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最終更新日  2011年04月19日 00時51分00秒
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