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私、まずはひと通り作業をして、気づいたり疑問がある箇所に付箋を貼って、最後に付箋の箇所を調べたりクライアントに聞くのね。

が、おばあちゃんは気づく度にクライアントにメールして聞くわけさ、ちびちびと。私がクライアントだったら質問はまとめてくださいって言ってしまいそうなほど。まぁそれはええの、私がクライアントなわけじゃないから。問題は、気づくたびに私に聞いてくること。私、そのたびに作業の手を止めて質問内容を聞いて答えたり調べたりするのさ。これがウザくて、特に計算途中に来られるとさ。

でね、もうずっと前からわかってたことだけどおばあちゃんの知識は限られている。知らないことに手を出したらあかんって言ってるやん。それなのに… オマケに知らないからクライアントとのメールのやりとりが「ヤギさんゆうびん」みたいになる。あの、しろやぎさんからお手紙なんとかぁ〜♬ みたいな。要領の得ない内容の応酬。いつまでやってんねん？みたいな

ずっと抱えてた、グリーンカードを返納した人のDual Statusのタックスリターン　つーかNR自体ほとんど（多分まったく）経験ない状態で作業してるから一向に前に進まない。とっとと移民局からの通知、パスポートのコピーを取り寄せろつってんじゃん。いつまで引っ張ってんねん？

で、アメリカにどのビザで入国しましたか？って質問があるが、クライアントから答えが返ってきたわよ。これでいいわよね？とメールのコピーを持ってきた。その答えが「ワーキングビザ」　　もうさぁクラクラして膝から崩れ落ちそうになったわ。

ちゃうわ‼︎アルファベットやっ！ワーキングビザなんていうものはないっ！ワーキングビザは、働けるビザ全般のことやで。一体いくつあると思うてんねん？H、B、J、O、L等々もっともっとあるんやで。アメリカに入国した時に持ってたビザや（ボケェ）。大体おばあちゃんが何もわかってないからクライアントへの質問がおかしいんや。もう手を出すな。パスポートのコピーで解決すんねん。何ヶ月同じこと繰り返してるん？

で、得た収入の箇所で、「compensation」ってなってるところに賃貸収入を入力しとけばいいわよねと。ちゃうっ！compensation は労働して得た収入のこと。賃貸収入は入らないのっ。それよりそこからなの？基礎の基礎やん。

こんな毎日が続いている。
で、今日もさわけのわからんことを聞いてくるわけよ。それもまだNRが解決してない。おばあちゃんとクライアントでやぎさんゆうびんを続けている。今日何回私の作業を中断した？

そこでハタと何かを思い出したおばあちゃん、8年前にその人の子供達のITINを取得したことを思い出したらしい。その時の資料の中に当時のパスポートのコピーが残っていた。見るとL2となっている。じゃぁ父親がL1やん。世界的な企業勤務の父親について世界中を移動している一家、いろんな国のビザを取得した痕跡が。が、どうやらパスポートの見方も知らないおばぁちゃん「アラ、香港のビザはどーのこーの、アラ、EPビザじゃないの？」

EPビザってなんやねん？恐らくマレーシアのビザみたい。それより香港もマレーシアも関係ないから。アメリカで住むためのビザを知りたいのさ。途中でビザからグリーンカードに切り替えている。その日付が知りたいがまた変な質問をする。だんだんクライアントもおかしいことに気づき始め、答える前に質問の意味を問うようになった。やぎさんゆうびんはますます前に進まない。まぁフツー要領を得ない質問ばっかされたら警戒するよな。クライアントの気持ちがひしひしと伝わってくる。だから最初にパスポートのコピーもらえつったじゃん。お上の書類が一番確実なんだよ。

途中、私の実物のグリーンカードを見せてくれとさ。なんで？私実物は家に置いて保管してるのに。ホントーは常に携帯しないといけないがなくしたらイヤだからさ。なにげに探すふりをして財布の中をゴソゴソするとナント、期限の切れた前のグリーンカードが出てきた。それをおばあちゃんに見せると、コピーをとってクライアントに参考に送ると言い出す。アンタ、これ究極の個人情報ですぜ。何考えとんの？毎日がこんな感じさ。やぎさんたち、早く前に進めてね。

おばあちゃんの知識の薄さを隠すため、過去の難しかった案件の話をやたらとする。はっきり言います。そんなもんは前の会社ではハナクソみたいなもんやで。クライアントから返信メールが届くたびに私の作業を中断させる。知らないことを知らないと言えないおばあちゃん。がんばれやぎさん、私を巻き込まないでね。