日本語を詳しく勉強するときに、外国語との比較をします。
理由は簡単で、外国から来た生徒や留学生にどのように日本語を伝えればよいのか考えるからです。そこで、様々な問題が起こっていることに気付きます。 以下の内容は私の経験や調べてことに基づいています。
有名な話が漢字です。次の2つの漢字を見てください。
鮪
鮭
日本人なら、
マグロ
サケ
と読むことができると思いますが、
漢字の本場、中国の人からすれば、
チョウザメ
フグ
を示している言葉になります。
これは漢字が中国からはいってきた際に、日本人のイメージ(推測)で決めていった背景があるからです。私たちの使う漢字と本場の漢字は必ずしも同じではないということです。
また、「お」と「を」の違いを教えてくれと言われて非常に困りました。
過去にさかのぼると「O=オ」「WO=ウォ」という発音の違いがありましたが、現在においてはどちらも同じ発音になっています。この違いを説明するには、過去の話ならば納得させれるけれども、現代の用法では非常に難しかったです。
ちなみに詳しく調べたところ、昭和の初めころに、「を」をなくそうとしたらしいです。ところが、混乱をきたすため、助詞としての「を」を残して、あとはすべて「お」に統合したらしいです。将来的には全廃することを目標にしていたようですが、 100 年たった今でも全廃に至らないそうです。
また、採点をするときにも問題が起こりました。〇と×の付け方です。小テストで〇を付けてあげると落ち込んでしまいました。それはゲームのコントローラに使われる「〇」「×」でよくわかります。
日本では「〇」は決定、「×」はキャンセルのボタンとして使われますが、欧米では逆で「〇」がキャンセル、「×」が決定ボタンとして割り当てられています。
だから、特定の人によっては〇は×を表し、×は〇を表すことになるのです。つまり、正解ているよを伝えたいつもりが、相手にとっては間違っているという受け取り方をしてしまっていたということです。
こういった文字の不思議をたくさん勉強することは非常に面白いのですが、残念ながら、大学でもそういった勉強はありません。真の国語の勉強とはこういうものだと思いたいのですが、いつになったら変化が起こるのでしょうね。