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『詩人』いよいよ、シーズンフィナーレに向かってまとめにかかってきましたね。シーズン初めに仕込んだことがやっと回収されるのか。途中にパーカーのリリーのことや、トーレスのガールフレンドの話題とかがあって、すっかり印象が薄れていました。頭を整理するのが大変…ウィリス少佐の殺害事件で、匿名のタレコミがあり、犯人の殺し屋が逮捕された。自宅を調べたところ、ライフルや現金、パスポートなどプロの殺し屋の証拠が見つかり、さらに殺害現場にノートに書いた詩を残すという「詩人」と呼ばれる殺し屋とわかる。ただし、ウィリス少佐の場合はノートの詩は見つかっていない。ヴァンスはタレコミをした人物を特定するように命じ、マクギーは暗号の専門家デライラに手伝ってもらうことにする。デライラはラロシュ副局長と同じ大学の出身で、和やかに話をしてマクギーを困惑させる。副局長のポストをラロシュに奪われたことをまだ根に持っているのか、というデライラにマクギーは、彼は信じられないという。「詩人」こと、ポール・モートンはカフェで時間を潰しており、その理由が次のターゲットであるガーザ上級准尉に関係していることがわかった。ガーザはカフェの向かいの建物に住んでおり、NCISはガーザの身柄を確保する。NCISの取り調べでモートンは、依頼人について何も答えずにただ詩を引用して急に具合が悪くなり死亡する。モートンの腕には筋弛緩剤とそれを活性化させる酵素のカプセルが仕込まれており、自らそのカプセルを割ることで命を絶ったとみられる。そこまでして依頼人を守る理由とは?ガーザとウィリスはエネルギー省の極秘任務で一緒に働いていた事がわかる。アトラスという列車で、使用済みの核燃料をアイダホの貯蔵施設に運ぶことが年に2回あり、海軍はその護衛にあたっている。海軍の護衛を暗殺する理由については、核燃料を奪うためなのか、そもそも輸送を妨害するためのなのか。パーカーらが捜査を始めようとすると、ラロシュはエネルギー省から情報を聞き出すので、NCISは依頼人を探し出せと口を挟む。ケイシーは、依頼人と殺し屋をつなぐ仲介人を特定する。双方が匿名で、闇サイトでそれをつなぐのが宝石商のジェマ・ウッドという女だ。トーレスは「詩人」になりかわり、店に向かう。ガーザを狙っていたのに、自分の正体がバラされた結果、眼の前でガーザが保護されてしまった。強引に店に入ったトーレスは、情報を漏らしたのは誰なのか、依頼人は誰なのか聞き出そうとウッドに迫る。ナイトが店の前で騒いだため、トーレスはその隙に盗・聴器を仕掛けて、依頼人に話を通すよう言って店を出る。ウッドの宝石店は監視下に置かれるが、有益な情報はまだ得られていない。ケイシーはウッドの法人口座を調べ、ダイヤに多額の金をつぎ込む客を特定する。これが依頼人かもしれないが、なんとパーカーと因縁のあるカーラ・マリーノだった。マフィアのカーラは原子力船の核燃料とは縁遠いと見られるが、拠点のカンザスシティを列車アトラスは通過する。監視下にあったウッドが姿を消したため、店に突入すると、護衛の男が殺されていた。トーレスが確認していたPCが持ち去られており、床下に金庫があった。デライラはラロシュ家でのディナーに招かれたという。実は夫とラロシュとの関係を良くするために、嫌がるマクギーを説得する。ヴァンスも情報収集のために行けと命じる。ラロシュの妻は神経外科医で和やかに食事が続くが、マクギーは目的のためにはタップダンスをするというラロシュに、それは嘘を言うことだと納得がいかない。パーカーはウッドの店から、次のターゲットがラロシュだと告げ、夫妻の保護のためマクギーがNCISに護衛するよう命じる。ラロシュは妻をいたずらに怖がらせると否定的だが、パーカーはこの際ラロシュの隠し事を探れという。ラロシュは何か隠している、マクギーは書斎に入り証拠を漁る。その後、エネルギー省からアトラスの警備要則が届くが、なんとラロシュはその理事会の理事で、数ヶ月前にはカンザスシティで行われた、非常時の訓練にも参加していたことがわかる。マクギーは自分がラロシュから探られていた事がわかるファイルを見つける。部屋に入ってきたラロシュは、マクギーがあれこれ自分のことを監視するので調べたまでだと答える。なぜ自分を嫌うのか、不満があるのなら直接言えば良いというラロシュに、マクギーはトーレスがカルテルに潜入していたときに情報を漏らしたのではないかという。ラロシュは漏らすはずがないと開き直り、アトラスの理事だったことも最高機密なのでヴァンスにさえ言うことはできないのだという。国外に逃亡しようとしていたウッドが捕まり、殺し屋の依頼について問い詰める。ウッドは護衛の男が殺されたのを自分へのメッセージと受取、逃げようとしたと認める。依頼人は、詩人が捕まり死んだというミスをしたウッドを排除しようと動いている。また別の殺し屋がウッドとまだ生きているターゲット(ラロシュ)を狙っている。NCISがラロシュの家に到着するまで、マクギーはラロシュを護衛することにする。ウッドはカーラに関して、大口のダイヤを購入する顧客だと認めるが、カーラがラロシュを狙う理由は知らないという。今回の依頼人はカーラではなく、タトゥのあるカンザスシティの新顔の男だった。ラロシュの家に暗殺者が迫り、ラロシュは自ら標的になって妻とマクギー夫妻を守るという。海軍長官にNCIS再編成のレポートを出した時は、まるで家族のようだと否定的なことを書いたが悪いことをしたと思っているという。マクギーは時間稼ぎに、自分が「詩人」役になって、入ってきた新たな殺し屋の前でラロシュを撃つ。殺し屋は女で、到着したトーレスらに逮捕される。ラロシュはヴァンスが渡していた防弾ベストを身に着けていたのだった。新たな殺し屋は何も語らず、ウッドが見たという依頼人のタトゥはネクサスカルテルのものだった。あの時壊滅したはずだが、復活したのか。アトラスの核燃料運搬は中断され、警護要則も変更されることになった。そして、未だにカーラとの接点は不明のままだ。マクギーは今回ラロシュと和解できたとデライラと喜ぶ。しかし、デライラが手伝った匿名のタレコミが政府のサーバーから出ていることがわかった。国防総省の「ノクターン」というサーバー名を見て、マクギーは昨夜ラロシュの机の中で「ノクターン」と書かれたメモを見たことを思い出す。マクギーはラロシュに「ノクターン、これは警告だ覚悟しろ」と告げる。まだどんでん返しがあるのかもしれないですが、ラロシュは悪人なのかどうかよくわからなくなってきました。匿名のタレコミをすることで、アトラスの警護にあたる海軍将校を救ったわけですよね。でも、ウィリス少佐の殺害現場には詩人の痕跡はなくて、誰が殺したのかはっきりしない。ラロシュは暗殺依頼の情報をどこから得たのか。自作自演?でも、自分もターゲットになっているし。詩人は捕まった時のためにあえて死を選ぶほどの、依頼人への忠誠心を持っていた。取引しても終身刑になるから、それなら何もしゃべらないということですか。ウッドは単なる仲介人だとして、最後の殺し屋の女は宝石店の客でしたよね。ウッドは女の正体を知っていたのかどうか。ネクサスカルテルの残党と見られる依頼人は、単にしくじったからウッドを狙い、引き続きラロシュを狙うのか。アトラスの運搬計画を阻止したいのは誰なのか。確かにラロシュはその理事の一人だから、ウィリスやガーザと共に狙われても不思議ではないけれど、ネクサスサークルとの関係がわからず、そしてカーラの関与も状況証拠のみで視聴者を惑わせる。せっかくのデライラ登場回なのに、不完全燃焼です。上司の家に夫婦で招待されて、妻同士は仲良くしゃべっているのに、デライラもマクギーの「潜入」を後押しするのだから複雑だ。デライラのおかげでマクギーのラロシュへの疑惑がさらに深まったのも皮肉。トーレスの潜入をカルテルにバラしたのは、ラロシュか否か。そして、シーズン途中で出てきたパーカーのネメシスこと、カーラをここまで引っ張るということは、何か関係あるということですよね。そこにリリーが絡んでくるとさらに複雑になりますね。(笑)
June 26, 2025
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盛んに「デ・ミニマス案件」と言っていたので、これがわからないとエピソードの意味がわからないじゃないかと思いましたが、ややこじつけぽかったかな。関税などで使う用語らしいですね。要はシルバのキャラクターエピソードでしたね。私立高校の生徒イーライが携帯に少女のヌード写真を持っていた、としてSVUが対応することになった。若者同士の些細な問題で起訴に値しないのではないか、というシルバだが、オリビアはSVUの案件は繊細なのだと答える。イーライは他校との数学のマスリーグで知り合ったリアという生徒から一方的に送りつけられたという。生徒たちは「ゴーストレター」というアプリを利用しており、写真もそのアプリで送っていた。リアは写真については2ヶ月前に撮影したことを認めるが、イーライではなく、同じ学校のオリバーに送ったという。リアはオリバーに憧れの気持ちを持っていたが、オリバーはこの件については無関係とわかる。アプリも利用していなかった。誰かがオリバーになりすましてリアに写真を送らせたと見られ、その「誰か」は60のアカウントを持ち、マンハッタンエリアの高校生を装ってヌード写真をやり取りしていたと見られる。大掛かりな組織的な事件かと考えられるが、入手した写真の使用目的や生徒になりすますのに必要な情報をどうやって得ているのかが謎だ。被害にあったと見られる高校生たちは、エリート校の生徒で自宅も裕福、特殊な層に属する家庭の子弟だった。シルバはリアに寄り添い、さらに情報を聞き出す。イーライは確かにマスリーグで知り合い隣同士に座っていたが、なぜ彼に写真が送られたのかわからない。共通する点として、受験カウンセラーが同じだという。アダム・パーカーはこの地区で人気の受験カウンセラーで、高いフィーを取る。小論文を書くのに個人的な情報を生徒たちから聞き出しており、成り代わるのには都合が良いだろう。高学歴で起業家のパーカーから話を聞くため令状を取って自宅に踏み込むと、パーカーは直前にPCのアカウントを削除していた。余裕があるのか、パーカーは逮捕されても笑顔で、SVUの聴取に自分は小児性愛者ではなく、有益な情報があると取引をほのめかす。弁護士によるとパーカーの罪はSVUの管轄外で、他人になりすまして手に入れたヌード写真を小児性愛者のグループ50人に売ったという。メールを解読するにはパーカーの解除キーがなければ開けられず、罪を軽くしようとする態度のパーカーにオリビアは激怒し、FBIに通報するという。カリシはその小児性愛者のグループを摘発し、生徒たちの写真を取り戻すことの方が大事だと主張し、オリビアと対立する。オリビアは口論の末、カリシの方針を受け入れる。検事とFBIがパーカーとの取引を認め、SVUはパーカーの客と接触し写真を取り戻すためにおとり捜査をすることになった。オリビアはシルバにおとりとなる14歳の少女として、パーカーの客と連絡を取るように命じる。一人一人パーカーの協力でメールで連絡を取り、NYCのホテルで会う約束を取り付けるが、1日かけても5人しか引っかからない。成果を求めるオリビアはカリシにせっつき、この程度の協力では減刑できないとパーカーに圧をかける。慌てたパーカーは、客の多くが直接少年少女に声を掛けるのに使うという、「ウィッシュ・クラフター」というゲームの存在を明かす。シルバのアバターはパーカーの客一人ひとりに声をかけ、明日ホテルで会うという約束を取り付ける。その中で、シルバは気になる存在に出会う。やりとりがどこか幼い感じで、インターネットのアカウントは32歳のマシュー・デイリーとなっている。シルバは本当に幼いのかもしれないと感じ、ブルーノの意見で「コンドームを持ってきて」と付け加える。素直に持ってくるという男が「コンドームて何?」というので、コンビニで買ってくるよう指示するが、もし持ってくれば性・交の意図があるということになる。翌日ホテルで続々と客が現れ逮捕するが、50人目となったマシューは確かに32歳ではあったが、知的能力に何らかの障がいがありそうだった。素直にエイミーことシルバに遊ぶために会いに来たが、言われた通りコンドームを持っていたためフィンは逮捕するようにいう。シルバは自分が強くですぎたと考え、マシューの医療カルテなどから、オリビアに逮捕は間違いだと訴える。オリビアもカリシにマシューを除外するように言うが、カリシは罪状認否で無罪を主張すれば良いと突っぱねる。罪状認否で自分に何が起こっているのか理解していないマシューに、カリシは他の容疑者と同じく25,000ドルの保釈金を求め、シルバはさらに落ち込む。ブルーノはフィンがシルバに殺人課とSVUの違いを学ばせたのだろうという。それでもシルバはマシューの母親に謝罪し、何とかすると約束する。オリビアはシルバの意見を受け入れ、カリシに起訴を棄却させるという。そのためにカリシの上司バクスターに直談判するというので、無理やりカリシを連れてバクスターに掛け合う。バクスターはその圧力に屈したのか、マシューの起訴は棄却された。オリビアはシルバに「あなたにデ・ミニマス案件の本質を教わった」という。シルバはマシューの母親に結果を伝え、マシューと友達になる。今回の被害者の写真はすべて回収され、オリビアはリアに誰もが間違いを犯すが、その後の選択が大事だと諭す。オリビアとカリシの対立が見どころでした。パーカーの態度に、カリシをすっ飛ばしてFBIのクレイ特別捜査官に電話するところは、激情的でちょっとイメージが変わりました。結局説得を受け入れて「私に悪魔と取引させたいのね」と捨て台詞を言うのを、部下が聞き耳を立てているなど、これまでにない描写です。オリビアはどんどん熱くなり、感情と正義は切り離せないと、カリシの頭越しに貸しがあるというバクスターに掛け合うところなどは、常日頃検察から「pain in the ass」と言われている面目躍如という感じかな。ちなみにいつ貸しを作ったのやら。カリシが法の立場からマシューを起訴しようとするのは意外でした。裁判をやっても無罪になるんじゃないのかなと思いますが、でも現場としては、マシューがどういう人物かは関係なく逮捕しなければならないのですね。誰かが、人権派の市民から批判が来るから起訴はやめようと言うのかなと思いましたが、生きている被害者のためにはとことん容疑者には厳しくする、というのがSVUと殺人課の違いということなのでしょうか。でも、シルバが無実のマシューとその母親に心を寄せるのはかつてのオリビアだったように思います。マシューの逮捕はデ・ミニマス案件なのだと気づかせてくれた、とはシルバへのリップサービスだと思いますが、シルバは将来有望だな。ブルーノもベラスコも中堅どころとして、シルバを導いていく。アマンダがいなくなって良いキャラができましたね。リアが被害者の代表として取り上げられていましたが、安易なSNSの利用は危険だと常に知らしめる必要はありますね。
June 26, 2025
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『女子会』タイトルからしてネタ切れなのかなあ、という印象です。そういえばケイシーはゲームナイトを楽しんでいましたから、彼女のアフター5はかなり充実しているのじゃないかしら。捜査官のみなさんは、ということですね。今夜はナイトの妹ロビンが仕切る女子会があり、ナイトとケイシーは朝から何を着ていくかで盛り上がっている。一等兵曹ジェニファー・ガルシアが骨董品店の火事で死亡した。夜中に店のウェブサイトの手伝いをしていて、店のオーナーはインドへ旅行中だった。この店は消防検査を長年怠っており、事故による発火だった可能性がある。一緒に店の中にいたという恋人のダンによると、ソファで居眠りをしていて気がつくと煙が充満し、外に出て助けを求めたという。ダンはジェニファーのことを「ソウルメイト」と表現する。火事が起きた部屋の隣のオフィスは、まるで焼けておらずナイトは現場を見ていた消防士から声をかけられる。マクギーは発火源を見つけ、ジミーはジェニファーの死因が首を絞められた事と断定したため、一気に殺人事件となった。ジェニファーが最後にウェブサイトの作業していたのは午前0時ころと判明し、携帯には恋人のダンと別れをほのめかすメールがあった。ダンは別れを認めない返事をしており、問い詰めると記念日を忘れてプレゼントを買って会いに来たという。花と金のネックレスを渡すとジェニファーとは仲直りすることができたというが、容疑者の可能性がある。過去にもバーで派手な喧嘩をして加重暴行罪で服役するなど、カッとなりやすい男のようだ。現場でゴミ箱からライターと燃焼促進剤が見つかっており、そのライターにはDMHというダンのイニシャルが刻まれていた。ダンはそれ以上は黙秘し、身柄を拘束されることになった。仕事終わりの時間となりロビンが現れたため、ナイトとケイシーは女子会に行くよう促される。女子会はロビンが考え抜いたお楽しみの計画だったが、最初の陶芸教室ではジミーの検視報告を聞いてケイシーとナイトは身が入らない。ロビンは仕事の話は禁止というが、ジェニファーの首にネックレスが焼き付いていた事が、本当に和解した証拠なのではないのかという。ケイシーは粘土を使って実験することにする。一方、マクギーも今夜は一人でケイシーのラボでゲームをしている。そこにトーレスとヴァンス局長まで加わって、ボーイズナイトが始まった。パーカーは自宅に戻り、ジミーに取り寄せてもらった母の事故の司法解剖鑑定書を調べている。陶芸の釜を使いネックレスを身に着けたまま殺された事が証明された。ロビンは仕事から離れられない姉とケイシーに機嫌を悪くする。ロビンは恋人のトーレスが一緒にいても、仕事で出ていったり予定をキャンセルされたりすることに不満を感じていた。マクギーはケイシーが遠隔操作でラボのPCを使っている事に気づく。プライベートと仕事は切り替える事が必要だというロビンだったが急に懸案の事件について殺害の動機は何かと言い出す。そこから3人は事件の証拠を見直し始める。男子チームはダンの携帯の位置情報から、一晩中一緒だったという供述は嘘だと断定する。ダンは骨董品店に行く前に16キロ離れた場所に行っており、そこは過去にダンが暴力沙汰を起こしたバーだった。マクギーとトーレスはパーカーの自宅を訪れる。ダンはジェニファーの元彼のルーカスを殴って刑務所に入ったが、このルーカスはジェニファーから接近禁止命令が出ていた。ダンは恋人をストーカーから守ろうとしたのか。ロビンは骨董店のオフィスの写真を見て、チャクラの並び方が間違っていると指摘する。誰かが倒して、置き直したのか。拘束しているダンに、バーに行っていた事をなぜ黙っていたのかと問い詰める。防犯カメラにはダンと会っている男の姿があった。関係ないというダンだったが、幼馴染のリアムが仮釈放で働いていて、会った事を認める。ダンには前科があり、リアムと接触することはまた刑務所に逆戻りになってしまうので、どうしてもそれを明かすことはできなかったという。この後、ダンは骨董店に戻ったがすでに火事になっていて、ドアは開いていたという。現場を調べるためパーカー、マクギー、トーレスが骨董店に入ると、そこにナイト、ケイシー、ロビンと鉢合わせした。ドアが開いていたのは、何者かがピッキングして侵入したからで、家具の後ろに金庫があった。金庫は開けられていて中身は空っぽだった。つまり強盗にジェニファーが殺されたのか。本部に戻ったチームに、ジミーが犯人の手の大きさがわかるという。ダンの手よりも大きく、金庫破りをするには一旦電源を落とさなけばならない。それができるのは出動した消防士だった。ナイトはナンパしてきたカレンダーに載っている消防士に会う。出動の30分前に現場にいたことも確認されていて、強盗殺人で逮捕する。消防士は強盗、殺人、放火を自白した。NICSチームに積極的に協力したロビンは、プライベートと仕事のオン・オフ切り替えが難しい事がわかったという。自分は捜査官になりたいとは思わない。トーレスが仕事を重視するのも理解し、その邪魔をするつもりもないという。2人は話し合いが必要だと出ていく。ロビンて、ものすごくまともで頭もよくかっこいい女性だと思いました。カップルが別れるためのエピソードだったにしても、トーレスとケミストリーも感じられないし、トーレスにはもったいない女性です。それなのに仕切り屋のロビンではあるけれど、ナイトとケイシーの行動は家族・友人として失礼ですよね。だったら、最初から断ればよいのに。ロビンがなぜ急に事件に関心を持ったのかはわかりませんけど、頭のキレはなかなかのものでした。結局、今夜の女子会は成功だったのでしょう。一方、男子チームのプライベートの寂しさはどうだ。マクギーはデライラと子どもがいないというのでゾンビ映画を見るの?普段家族がいると見ることができないから?トーレスはプライベート不明の男ですが、ヴァンスまで仕事上がりでパーカーがいないので一緒に若手とゲームをするという、プライベートの希薄さ。レベル15のキラキラ大王を倒したのはヴァンス一人ですか?まあ、ひとり暮らしですから、昨夜は満足のいく夜だったかも。ジミーが普通に仕事をしていつも通り帰宅するというのはさすが、趣味も豊かですし。パーカーがピアノを弾いているのは、非常に良いではないですか。それでも週明けに回しても良いことをマクギーとトーレスに付き合うパーカーは、血が騒ぐというのでしょうか。母親の死亡解剖鑑定書と共に手元にあった「特別捜査資料」は本件のことかな。やっぱり仕事を持ち帰っているわけだ。ダン役の人、なかなかかっこよい人でした。幼馴染のために自分が不利になっても事実を隠すとか、刑務所に入った理由も愛する女性のため?尋問されるだけの役柄がもったいないなと思いました。
June 20, 2025
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どこかで聞いたような事件、古く新しいテーマですね。アメリカでもそうなのか、いやアメリカだから見逃されてきたことなのか、などと思いながら見ていました。あちらには企業を監視する労働基準局とかコンプライアンスとかないのかな。9歳のジェイ・トンプソンから同居する姉キーラが帰宅しないと通報があり、その後キーラは性暴力にあったとして通報され、病院にいることがわかった。オリビアはジェイを預かり、キーラから話を聞くことにする。ジェイとキーラの両親は昨年死亡しており、キーラが弟を養っている。キーラは自分が性的な被害にあったことを認めようとせず、上司に話すのも仕事を失うことになるとためらう。保険会社アメリウォッチに務めるキーラは、顧客ジム・ホーガンへの初めての営業活動で、上司フランクとともにホテルの部屋に向かった。フランクは自宅からの急な呼び出しでキーラを残して帰り、プレゼンはキーラに任された。その後、ジムは先にチェックアウトし客室係がバスルームに閉じこもっているキーラを発見した。キーラはジムに襲われたと言ったという。オリビアの説得に、キーラはフランクが帰った後、ジムは仕事そっちのけでキーラのスカートをめくってオーラル・セックスを始めたと話す。キーラは驚いてバスルームに駆け込み一晩を過ごしたが、まだ自分に起こった事をなかったことにしようとする。しかし、ジムから届いた花束を見て、レイプ検査を受ける事を決める。ジムはヘリコプターによる旅客輸送の会社を経営しており、SVUの聞き込みにキーラとはお互いに楽しい夜を過ごしたという。キーラが積極的に売り込んだという言い分で、上司のフランクは2人の間に起こった事は知らないと答える。キーラを連れて行ったのは彼女の能力を信じたまでで、契約は成立し歩合の件でキーラは喜んでいたと主張する。カリシはレイプ検査でジムのDNAが検出されれば、ジムをレイプで起訴できると目論む。キーラが自宅で混乱し泣いているというジェイからの知らせで、オリビアたちが向かう。キーラは会社から5万ドルの歩合の小切手を受け取ったと認める。想像以上の額で、ジムがフランクに謝罪したらしい、彼に悪気は感じられないという。しかし、ジムのDNAが付着していたことが判明し、SVUはジムを第3級レイプ罪で逮捕する。ジムは契約締結のプレゼントと勘違いしたと弁明する。フランクのオフィスで、アメリウォッチとの契約と引き換えにキーラが何かしてくれると匂わされたという。フランクが息子のアレルギーで帰宅したというのは嘘だ。電話をかけたのは妻ではない。ということは、フランクは従犯の可能性があり、脅したのなら強要罪にも問われるだろう。キーラをSVUに呼び、フランクの関与について事実を告げると、キーラはフランクに弱みを握られている事を認める。昨年12月にクリスマスパーティの準備の買い物をするため、COOのグレイスから2,000ドルの現金を渡された。しかし支払いのときにその金を失った事に気づき、首を覚悟でフランクに報告すると、フランクは処分や通報はせず、昇進して契約を成立させることで2,000ドルの件は帳消しにすると言われたという。つまり、ジムとの契約を取るためにキーラが差し出された事になり、強要罪となる。カリシは余罪があるかもしれないと言い、過去20年でアメリウォッチを不当に退職させられた若い女性社員について調べるようにいう。オリビアはキーラに付き添ってきたグレイスをダイナーに呼び出し、人事部もないという会社でCOOの見解を問う。グレイスは未熟な若い女性社員に一任したのは間違いで、タフな業界で女性が成功するのは難しいなど、フランク寄りの発言をする。それでも雇用に関わっているということで、採用された女性社員のリストの提出を求める。やはりキーラのように、職場では雑用やお飾り扱いだった女性社員が顧客に性奉仕しろと言われ、断ると仕事を外すなどの扱いを受けた者もいた。中にはフランクに見込み客を喜ばせろと強要され、ネットに上げた昔のヌードを親に見せると脅されたため、腹に据えかねて会社で大騒ぎをした女性もいた。オリビアはフランクを2件の第2級の性的強要罪で逮捕に踏み切る。裁判でジムはフランクにそそのかされた証言する。キーラは契約を成立させるためになら何だってする、そう聞かされていたのに、あの夜のキーラは拒絶反応を示した。その後フランクに電話をかけ、どうすればよいか聞いた。フランクは契約をするのか尋ねた上で、キーラに花を贈っておくとよい、自分がキーラと話すと答えた。ただ、キーラを差し出したことについてはフランクは明言しなかったという。弁護側はジムが検事局と取引して刑を軽くするために証言したのだろうと追及する。キーラと同じく差し出された女性はフランクから65,000ドルのボーナスを受け取った事を認めるが、自分で稼いだ金だと開き直る。キーラは2,000ドルがなくなったことで、会社に貢献する事を求められたと証言する。キーラも生活費のために、受け取った小切手を換金していた。フランクは従業員に顧客と性的な奉仕をしろと強要するしたことはないと証言する。まったく動揺していない様子で、証人たちの証言を否定する得意のセールストークで、カリシの質問も次々とかわし、カリシは偽証罪だといきまく。この先、フランクが否定できないような事実が必要だ。オリビアは会社側のグレイスの良心にかけることにする。20年間フランクの下で働いてきたグレイスは、フランクに不利な証言はするつもりはないという。フランクは自分の利益のために若い女性を利用してきたが、高額の小切手もビジネス上のコストだ。女性が成功するのは難しい業界だというが、オリビアは自分も警察に30年いてそんな事は重々承知だ。警察も働き始めた頃とは状況が変わってきた。アメリウォッチは何も変わっていない、努力して今の地位に上ったのもフランクと共謀するためだったのか。オリビアの説得が効き、グレイスは証言席につくことになった。フランクはジムとの契約でキーラを利用する事をグレイスには話しており、キーラの弱みだった2,000ドルの紛失も、フランク本人が封筒を抜き去ったという。グレイスは20年前からフランクのやり方に口をつぐみ、若い女性社員らを傷つけてきた。彼女たちを守れなかったのはCOOである自分の責任だと謝罪する。評決で、フランクは2件の第2級強要罪で有罪となった。それでも刑期は3年ほどだ。カリシは偽証罪でフランクを起訴するという。最高15年の刑期になるというが、オリビアはその差に驚く。グレイス本人がフランクの意を汲んで(奉仕して)顧客を獲得してきたので、女性社員たちへの扱いにも目をつぶってきたのかと思いました。そうしなければ、我が社では出世はできない、とか。共犯関係を問われる可能性もあったのに、きちんと償う気持ちになってくれて良かったです。フランクは経営者としてほのめかすのでなく、契約でこれをしたら昇進させますとか、便宜を図りますと、事前に同意を取り付けておけば問題にならなかった?さすがに倫理上それができないので、やる気のある女性社員を罠にはめたのか。むしろエスコート嬢などのプロの人を使うという手もあったと思いますし、その方がよりコストは安くなったのじゃないかと思います。結局、どの業界でも女性が実力を認められて評価されることは難しく、枕営業を求められる場合も。中にはそれを武器にのし上がるケースもあるかもしれない。それがタイトルの「自己負担額」ということなのかな。これ、男性だって被害にあうことはありますよね。今の時代ならSNSなどで、会社の悪評判が行き渡ると思いますが、それでも入社する人がいるのはよほど給料が良いのでしょうね。オリビアはそんな中でもゆるぎなく、被害者と向き合って手を差し伸ばし続けていました。キーラは9歳の弟を守り育てる義務があります。この会社は先行きが不明です。より着実で成長できる職場を探して、進んでいってほしいですね。
June 19, 2025
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『副業』これ、掛け持ちの副業という意味の「Moonlight」からタイトルを引っ張ってきているはずなのですが、あえて「月の光に照らされた」にした理由はなんだろう。ちょこっと副業?というところで、ゲストの人がシーズン7の「Moonlighting」にも別の役で出演していたんですね。そして「Moonlighting」というと「こちらブルームーン探偵社」で、マーク・ハーモンも出演していたという、あまり繋がりはなかったですね。(笑)パーカーは似顔絵が得意なジミーに、気になるリリーの似顔絵を描いてもらう。トーレスは「宿敵」ソーヤーと張り合っている。ソーヤーは最近良い車を買ったのが自慢だ。路地裏でロバート・モージー大尉が死亡しているのが見つかる。ひどく殴られており、強盗にあったのか金品が奪われていた。ジミーは脚にワニの歯型を見つけ、別の場所で殺されてここに運ばれたという。ポケットからはコカインの小袋が見つかり、上官はモージーが最近欠勤することがあるという。手首に限定パーティのチケットがわりのQRコードが描かれており、ジョージタウン郊外の倉庫で若者のパーティが開かれた事がわかった。パーカーはベガスを訪れている父ローマンに、リリーの謎について尋ねる。少女については覚えがなく、パーカーの母親のことについても知らないようが良いと素っ気ない。倉庫の清掃係によると、金持ちの子弟が馬鹿騒ぎしたパーティで誰かがプールにワニを放したことがわかる。モージーはそのワニに噛まれたらしく、パーティの様子は参加者らのSNSでわかるという。モージーは若い女性と一緒にいて、コカインの取引現場らしいところが写っていた。さらに、その相手がソーヤーとわかり、ソーヤーを本部に呼び出す。おばあさんの遺産で車を購入したことは嘘とわかり、私用でナイトシフトの時間を遅れてきたという説明も通用しない。ソーヤーは金持ちの娘の警護を副業としてやっていると認める。コカインの件も娘に近づいた売人から取り上げて相棒に渡したという。相棒というのがモージーで、そもそも副業はモージーから紹介された。警護していたのは母親が経営者のシェイナ・レイノルズで、ワニを放ったのはシェイナだった。シェイナは動物の権利を訴えているという。モージーが死んだと聞いてソーヤーは動揺する。モージーは午前3時15分にシェイナを送り、自分は病院で手当を受けるというメールを送ってきた。様子を見ていたヴァンスは副業はルール違反だと厳しい態度を示し、プロビー扱いするので捜査の補佐をしろと命じる。シェイナの母親ケイトは会社経営に忙しく、警備主任のピート・ブレイデンに娘の警護を任せている。シェイナは電話には出ず、NCISが行方を探すことになった。ブレイデンはモージーの名前さえ覚えておらず、トーレスは捜査官として立ち向かう。ソーヤーによると反抗期を過ぎて自分探しのシェイナは今は落ち着いているというが、やはり家庭内では母娘はもめているらしい。ケイシーはモージーの靴についた泥から、絶滅傷種のコーラスガエルの糞を見つける。生息している場所を含む土地は、レイノルズ家の所有でそこにシェイナお気に入りの山小屋がある。マクギー、トーレス、ソーヤーが山小屋に向かうと、武装したシェイナが出てきた。モージーを待っているという。モージーが殺されたと聞いて、シェイナは母親ならやりそうだ、自分も狙われると怯える。昨夜はここでモージーの手当をするはずだったが、メールが入りモージーが出ていった。その後警戒して「携帯をオフにして自分が戻るまでドアを開けてはいけない」と連絡してきたという。シェイナとモージーは交際していた。レイノルズの会社は土地を開発業者に売ることになっており、シェイナは池に生息しているコーラスガエルを守るため、モージーと協力して監視映像と報告書をモージーが海軍上層部に提出し、開発を中止させるつもりだったという。そのために母親が娘を殺すだろうか、というのは疑問だが、シェイナは母親は思い通りにするために何でも言う悪性自己愛者だと決めつける。ケイトは優等生だった娘が長い反抗期を通じて自分探しを続け、母親と自分を苦しめているという。今回は土地取引の話が出た途端、カエルの話を持ち出したと、分かり合えない苦悩を語る。パーカーの自宅にベガス旅行を切り上げたローマンが現れ、子どもたちのことを考えて母親の死について話してこなかったが、やはり話すべきだと考えたという。父は母の浮気を疑っていた。ある日、酒に酔った母がパーカーを車に乗せて帰ってきた。父は飲酒運転したことに怒り、ひどい喧嘩となった。母は怒って車で出ていったが、父は「出ていくのならこれで終わりだ」と言い放ったという。その1時間後、母は9号線近くのディアフィールドで木に激突して死亡した。即死だったという。子どもたちのトラウマを考え、母の葬儀は行われず、死んだ理由も本当のことを告げなかったのだった。シェイナが撮影していた池の監視映像に、何者かが桟橋から人を投げ込む姿が写っていたことがわかる。モージーはそれを目撃したため殺されたのか。トーレスとソーヤーが桟橋付近を探すと、水中からシートに包まれた女性の遺体が見つかる。死んでいたのはブレイデンの妻で、シェイナは昨年のクリスマスパーティで会ったという。ジミーが到着し、遺体を運び出そうとしたとき、銃を持ったピートが一同の前に立ちはだかる。ピートはシェイナが設置したカメラがなければこういうことにはならなかったという。妻が自分にむかってきて、あれは事故だった。ところがモージーが例の映像を持ってやってきたので殺すしかなかった。しかし、1対4でピートに勝ち目はあるのか。ピートはソーヤーに今の3倍の給料を出すので、自分に加勢しろという。ソーヤーが寝返ったふりをして、ピートを殴るとその隙にジミーとシェイナが身を隠す。ソーヤー、トーレス、マクギーとの銃撃戦の末、ピートは制圧された。もともとピートと妻は泥沼の離婚を繰り広げており、ケイトはそんな人物に警備主任を任せていた事を反省する。これが母娘の和解のチャンスになると話すと、ケイトは娘を救ってくれたソーヤーに、仕事を探しているのならうちの警備主任ならないかと声を掛ける。トーレスは今回のことでソーヤーを大いに評価し、天職を探し求めているのならここで働けば良いという。ソーヤーはその気はないようだ。母親の事故について調べていたパーカーは、事故現場の写真の中にリリーが写っていることに気づく。最後やっぱりこわーい。背筋がザワッとしました。そりゃ、幻覚が見えるという設定はありかもしれないけれど、すぐ近くにいて目が合うんですよ。しかも、過去の写真の中にいる少女は当時のパーカーが目撃したはずはない。となると、やっぱり「シャイニング」みたいですよ。私なら叫びますね。エピソードはパーカーの父親との関係と、レイノルズ母娘が並行して描かれ、そこにトーレスとソーヤーの張り合いが絡んだわけですね。たまにしか出てこないソーヤーでしたが、プロビー扱いするのは楽しかったでしょうね。でも、お互いを認めあったことでソーヤーのストーリーはこれで終わりかなあ。レイノルズ家はソーヤーに新しいクルマを買ってやればよかったのに。トーレスは渡された名刺をそっとポケットに入れて、含みをもたせましたが、まあ目的はお金でしょうね。(笑)ジミーが新たな才能を発揮して、キャラクターの可能性を広げるのは見事ですね。まだまだ引き出しは増えそうだ。パーカーの親父さんもいい味をい出している。ところで、副業禁止でもマクギーの作家稼業はOKなんですね、いろいろおもしろいです。
June 12, 2025
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今回もじっくり見せてもらった、という感じです。たった一人の被害者ととことん向き合うという、シンプルなストーリーなのに、またかとか見飽きたとか思わないです。さすがとしか言いようがない。児童保護施設のアンソニーが姿を消した。施設長のミラーから通報があり、16歳のアンソニーがスマホを残しているのはおかしいという。同室の少年によると、放課後帰ってきたアンソニーがゴミ袋に服を入れて出ていったという。外を見ると、アンソニーが中年の男とハグをして、車に乗り込むのが見えたというので、連れ去りを疑う。アンソニーは両親が死亡しており、学校で暴行事件を起こしたため保護観察中で、GPSモニターを足首につけている。そのモニターの信号でファストフード店にいることがわかったが、すでにモニターを外して男と出ていたあとだった。連れの男は白人でNYのナンバーのミニバンに乗っていた。アンバーアラートが出されたが、その後のアンソニーらの手がかりはない。アンソニーは10歳で父を殺され、母親も過剰摂取で死亡したため、施設に引き取られた。スマホに残ってた着信履歴には、異なる市外局番の番号から数十件の着信があり、GPSモニターの外し方などを検索した形跡があった。アンソニーを担当する児童保護局のマイケル・ストリックランドは、11歳からアンソニーに向き合い週に一回面談をしていた。生い立ちが厳しく本人も学校で喧嘩を起こすなど問題があったが、手を尽くしていたという。アンソニーを連れ去った男については知らないという。オリビアは、施設にいる子どもたちを狙う犯罪者が多いという。アンソニーを連れ去ったのはコリン・クラークという男で、犯罪歴はない。自宅に向かうと妻は昨日は市外に出かけると言っており、コイン収集家の集まりだという。アンソニーについては見たこともないといい、PCを押収する。コリンの携帯の位置が判明し、モーテルに向かう。コリンは鍵師で、警察が怪しい部屋に突入すると、コリンはベッドの上で撃たれて死んでいた。体にはシーツがかけられており、隣の部屋から声が聞こえるので踏み込むと、銃を手にしたアンソニーが震えながら座っていた。オリビアは銃を手渡すように説得し、アンソニーは拘束される。アンソニーはコリンとは路上で銃を突きつけられ、車に引きずり込まれたと説明するが、目撃証言と矛盾する。これまでの捜査で判明した事実を一つ一つについても、コリンに誘拐されたと主張を変えない。銃はコリンの登録で、アンソニーが自分を守るために使ったとしても、カリシはなぜ逃げなかったのかという。シルバは現場を見て、コリンは床の上で撃たれてその後ベッドに移されたと指摘する。アンソニー一人では難しかったのではないか。アンソニーはモーテルに着いて、コリンがバスルームに入ったすきに銃を盗んで、ベッドに入った時に撃ったと説明する。あくまでそこには2人だけだったというアンソニーに、カリシは納得しない。オリビアはこのまま少年院に入れてしまうと真実を聞き出せなくなると危惧する。検視官は、コリンが床の上に跪いた状態で、上から撃たれたと判定する。銃からはコリンとアンソニー以外に部分指紋が検出されたが、比較するデータがない。アンソニーが自衛のためにコリンを撃ったというシナリオにはやはり疑いがある。しかし、コリンはアンソニーとメッセージのやりとりをしていたことがわかった。2人で旅に出て、カリフォルニアで人生をやり直そうじゃないかという内容で、2人には関係があったこということになる。オリビアはコリンにグルーミングされていたと考える。正直に話して欲しいというオリビアに、アンソニーは自分からコリンに着いていったと言い、モーテルで何日か泊まって様子を見る予定だったという。コリンを殺したのは行かせてくれなかったからで、他には誰もいなかったという説明に、カリシは嘘だと追及する。アンソニーは開き直ると、自分が関わってきたシステムは全部ウソで、自分のことは放っておいてくれとオリビアたちを締め出してしまう。オリビアはアンソニーが怯えていて、誰かをかばっていると考える。誰かに操られているともいい、心に傷を負った少年なのだという姿勢を崩さない。モーテルにいたもう一人の誰かに支配され、その人物を恐れているのだ。ミラーに話を聞くと、アンソニーは里親に引き取られたことがあり、年上の息子に性的虐待を受けていた事が後からわかったという。担当のマイケルから聞いた話で、アンソニーは話したがらない。アンソニーがシステムを信じない理由でもある。マイケルについては、熱心ではあるが担当する子どもに過剰に干渉するという苦情が数件あったという。マイケルの職場でアンソニーとの関係について尋ねると、自分はやましいことはしていないという。ただ、銃についていた指紋は自分のものだと認め、コリンが殺された場所にはいたが自分はやっていないと弁明する。撃ったのはアンソニーで、アンソニーに呼ばれてモーテルに行くとコリンとベッドに入っていて、コリンが銃を取り出しその後揉み合いになった。落ちた銃をアンソニーが拾って撃ったという説明に、カリシは嘘だと断言する。ただ、アンソニーを殺人罪から救う事はまだ難しい。オリビアは二度もシステムに裏切られるわけにはいかないと、マイケルの自供の録音をアンソニーに聞かせ、心を開かせようとする。それでもまだオリビアたちを突っぱねるアンソニーだったが、次第にマイケルをモーテルに呼んだと言い出す。コリンと逃げるつもりだったが、怖くなってマイケルに電話した。マイケルに脅されたのか、手懐けられたのかという問いには、どうしても答えない。オリビアは諦めずに、マイケルをかばうのをやめ真実を話し、ここから出ましょうと声をかける。みんながあなたを助けようとしている、人生を今やり直すチャンスだ。まだアンソニーはマイケルをかばい続ける。SVUはマイケルとコリンの接点に注目する。アンソニーのスマホの履歴には、多くの着信があったが、SVUはアンソニーが売春をしていたのではないかと考える。その着信は大型イベントがある週末に集中しており、そこで人身売買のイベントが行われたと疑う。さらに、技術部門は掲示板サイトに数年前のアンソニーの写真を見つける。連絡先はマイケルになっており、しかもアンソニー以外にも被害者の少年少女がいたことがわかる。中にはマイケルが担当する子どもやアンソニーと同じ施設の子もいた。オリビアは自分も長年ニューヨークにいてシステムの不備はよくわかっているけれども、改善に努めているとアンソニーに語りかける。自分を守ろうと孤立しているのだろうが、被害にあっているのはあなただけではない、同じ仲間なのだ。それを聞いてついにアンソニーは口を開く。アンソニーは掲示板でコリンと出会い、コリンはこのような状況からアンソニーを助け出そうと知恵をだしてくれたという。学校で暴力事件を起こせと言われたのもそれで、保護観察となり足にGPSモニターをつければ客を取らなくても良いからだ。彼と逃げようとしたのに、なぜマイケルを呼んだのか。パニックになってしまった。やってきたマイケルはコリンを跪かせて彼の銃を渡すと選べと言われたという。コリンを撃てと言われたができず、マイケルはアンソニーの手に自分の手を添えて引き金を引かせた。ベッドに遺体を上げたのはマイケルで、コリンにレイプされたと言えといわれた。SVUはマイケルを児童人身売買と殺人で逮捕する。マイケルはコリンがアンソニーを養子にしたがっていた、などと言い訳を続けるが、掲示板の証拠や自宅から子どもを食い物にして儲けた金も見つかった。オリビアはアンソニーに証言させなくても良いように、取引してほしいとカリシに頼む。アンソニーは施設に戻り、オリビアは改めてこれからの人生を応援しているという。とにかくアンソニー役のゲストがすごかった、ということですが、演じた俳優さんは20代なんですよね。16歳の社会や警察を信じない頑なな態度、マイケルがいうように病的な嘘つきというのが本当に見事でした。事件だけを解決しようとしたら、アンソニーを殺人で起訴することはできるかもしれない。でも、オリビアにはアンソニーのような複雑な家庭環境で辛い経験をしている子どもたちには、絶対にその中に表に出ない真実があるという信念がある。マイケルのようなプレデターは、そういう子どもたちを手懐ける手管を知っている。社会で子どもを守ろうとするシステムはあるけれど、そのシステムも完璧ではない。どこかで守りきれなかった子どもたちが生まれて、悲劇を生む。それをシステムのせいして切り捨てるのではなく、たった一人でも全力で救う。システムは修復できないわけではない。まだ若いアンソニーだって、人生をやり直す事はできる。そういうメッセージを送ることにこのシリーズの意味があるような気がしました。マスターキーというタイトルにも、何か全てに通じる心の鍵みたいな意味があったのかなあ。マイケルは最初から疑わしい存在でしたが、人身売買で稼いでいるのではないかと疑いを持ったら、どれだけ儲けているのかを調べたら良いと思いましたが、連邦捜査官だったら調べられるのかなあ。ミラーさん、みんなのお母さんという感じ。愛情深くて、親身になって子どもたちを向き合っている。こういう人がいるだけで、少し救われるような気がしました。
June 12, 2025
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『スペクター』終始、ニヤニヤしながら見ていました。ジミーがメインだと面白いなあ、話もいくらでもふくらませることができて、たまにこういうのがあるとうれしいです。タイトルは家が近いという意味の他に、忠告などが身にしみる、という意味もあるのでジミーの親心もあわせて楽しみたいです。ジミーの娘ヴィクトリアが図書館の帰りになぜかトーレスを呼び、ゴミ箱の裏で見つけたという35,000ドルの札束を渡す。その金は15年前にサラトガスプリングス銀行で起こった強盗事件のもので、事件は未解決だった。この事件の犯人は単独で500万ドルを盗んだ後、姿を消したため「サラトガ・スペクター(幽霊)」と呼ばれている。ケイシーが札束の帯から指紋を検出し、空調業者のカーソン・マーコーンとわかる。チームは未だにヴィクトリアがこの件を父親に話していない事を気にする。カーソンの自宅を訪れると、家の中は荒らされ、カーソン本人はビニール袋を被せられてクローゼットで死亡していた。縛られ殴られていることから、何かを聞き出そうと拷問されたようだ。ジミーはヴィクトリアが自分に話をしていないことを知り、なぜ自分に大事なことを隠すのかという。カーソンは独自でスペクターを調べていたらしく、資料や写真などを集めていたが、金は見つからなかった。カーソン本人は銀行強盗犯行時のアリバイもあった。カーソンのようなスペクターマニアはいて、パーカーは自分も伝説の「フィリー・ファントム」という宝石泥棒を逮捕したと自慢する。カーソンはスペクターを特定していたと思われ、NCISは図書館で情報を得ようとするが、ヴィクトリアの供述は嘘だったとわかる。科学発表会のために図書館で勉強していたというのも嘘で、ジミーは娘を取調室に座らせて嘘をついた理由を聞き出そうとする。その剣幕にチームはヴィクトリアに気を使う。ナイトが間に入って話を聞いたところ、金を見つけたのはキャンプ場の近くの森で、巣穴のようなところだったという。父親からなぜ自分ではなく、トーレスに連絡したのかと問われ、ヴィクトリアはトーレスは連邦捜査官でジミーはただの検視官だと答えたため、ジミーは気にする。ヴィクトリアが金を見つけたという場所周辺を捜索したが、どうやら狐が巣穴に運び込んだらしいとわかった。紙幣から検出された抗菌剤が、近くの住宅地で根腐れ病のために薬が巻かれたことがわかる。カーソンの車の記録ではその住宅地を訪れており、ブライアーウッドというのはジミーとヴィクトリアが住んでいるゲートを持つコミュニティだった。スペクターはジミーのご近所だったのか。100人以上の住人から年齢で絞っても対象者は70人以上いる。スペクターに気づかれないよう聞き込みをするため、ジミーとナイトがヴィクトリアの自転車が盗まれたという触れ込みで歩くことになった。ナイトがジミーの元カノというのは、コミュニティには知れ渡っていて、ジミーはヴィクトリアに言われたただの検視官という言葉にこだわる。2人はコミュニティの警備員ロンダと会い、監視カメラの映像を見せて欲しいと頼む。ゴシップ好きのロンダは2人が元サヤに戻ったと興奮する。このコミュニティには独自のアプリがあり、住民はそこで交流するという。監視カメラに関しては故障中で使えなかったが、ジミーは訪問者台帳をこっそりと撮影する。サラトガ・スペクターの担当刑事から資料を引き継ぐが、捜査はほとんど進んでおらず、証拠は金庫室で見つかった髪の毛1本だった。比較する被疑者がいないというので、ジミーはカーソンが工事で訪れた6名と比較するため、自宅にコミュニティの住民を招き、サングリアを振る舞ってそのカップを回収する作戦を立てる。ジミーはコミュニティでも人気者らしく、該当する6名を含めて大勢が自宅を訪れることになった。ジミーは次々と6名の客が飲んだカップを回収するが、2週間前に越してきたウェンディという女性から声をかけられる。ウェンディはジミーに関心を持ったようだ。「潜入捜査」を終えたジミーはウェンディとともに後片付けして、親密になる。NCIS本部ではナイトがヴィクトリアとマクギーと待機していたが、ケイシーは6名分のDNAを調べてスペクターの髪の毛とは一致しなかったと告げる。ただ、名前がわからないが住民の一人と一致したという。マクギーは住民の不動産権利証書を調べていて、ウェンディが15年前に家を購入している事を掴む。強盗事件直後、しかも現金で一括払いをしており、彼女がスペクターではないか。すぐに携帯に連絡するが、ジミーは出ない。NCISがジミーの自宅に突入すると、2人は良い雰囲気だった。ジミーはウェンディが自分に気があったと思っていたのに、とがっかりする。取り調べでサラトガスプリングスの銀行強盗について追及すると、ウェンディは証拠の髪の毛は自分の父親だと認める。ウェンディは父とは疎遠だったが、1ヶ月前に死の直前だった父から事件のことを告白され、15年前ウェンディの名義でブライアーウッドの家を買っていたと聞いたという。カーソンはその家の空調を修理するためにウェンディの家を4回訪れていたが、ロンダが管理する訪問者台帳にはその記録がなかった。むしろ消された跡があり、ロンダは監視カメラを不調だと嘘をつき、自分が作ったアプリで住民を監視することもできた。ロンダがカーソンが金を見つけた事を知り、問い詰めたのか。ロンダがスペクターが盗んだ残りの金を見つければ逃げられてしまう。NCISはロンダが住民の通話を盗・聴していると考え、ナイトがヴィクトリアに電話かけてそもそも見つけた金はどこにあったのかと聞き出す。ヴィクトリアは近くの工事現場で男子と一緒だったというと、ジミー以外はその場所へ向かう。スペクターが残った260万ドルを隠したと信じたロンダが姿を見せ、NICSが逮捕する。スペクターはウェンディ名義の家の空調に金を隠したが、カーソンがそれを見つけて少しずつ盗み出していたのだった。ロンダはカーソンから金の在処を聞き出そうとして殺した。ウェンディは金のことは知らなかったので、ナイトはジミーにまた会えるだろうという。ウェンディはジミーに、おとりの電話で男の子と一緒だったというのはアドリブだったという。ギクシャクしていた親子関係は、すっかり元の親子に戻る。ヴィクトリアはシーズン19から2回目の登場。あれから成長して、すっかりティーンエージャーらしくなり、ナイトとは女同士で毎週抹茶デートする関係。ジミーは娘を大切にするあまり、歯磨きしなさい、野菜を食べなさい、宿題をしなさいというレベルの父親業をいまだに続けている。母親代わりもしなければならないという気持ちもわかりますが、思春期真っ只中のヴィクトリアから疎まれてもしかたないところがあります。ヴィクトリアも良い子なんですけどね。でもブレないジミーが良いなあと思います。最後は人も羨む仲の良い親子の姿があって、ほっとしました。ヴィクトリアには好きな男の子もできるだろうし、いつかは手を離れて出ていく、あと4年などと言われると、端で聞いているマクギーも胸に迫るものがある。そろそろマクギーの双子もストーリーに関わる役柄で出てくるかもしれませんね。それにしても、ジミーが高級な?あるいは、これが中流のスタンダードかもしれませんが、郊外の良いところに住んでいるのが印象的でした。「デスパレートな妻たち」の舞台を思い出しました。ウィステリア通りはガードマンは雇っていなかったけれど、思った以上にコミュニティの意識は強いようです。ジミーのランニング姿が素敵なのは、ウェンディでなくても納得です。(笑)ジェスと別れたことで、今後ジミーの恋愛ネタが広がるような気がしました。ところで、パーカーが言ったD.B.クーパー事件はなかなかすごい事件のようですね。
June 6, 2025
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頑張れソニーの第2弾。前のエピソードから2ヶ月以上時間が経過したということのようですので、多分実際の放送でホリデーシーズンを挟んだのかな。テーマは何となく谷崎潤一郎か川端康成かというような雰囲気でしたが、今の時代では通用しませんね。カリシは人質事件で受けたダメージがまだ癒えない。法廷からも遠ざかっている。ハリスとキャサリンのヴァーノン夫妻が、ガレージのドアに「尻軽女」と落書きされ、さらに夫妻にそれぞれ「尻軽女」と書かれたUSBメモリーが送りつけられた。中に、ヴァーノン家に入っていく男が寝ているキャサリンとセックスをする動画があり、ハリスは妻がレイプされたようだとSVUに被害を訴える。キャサリンは男のことを見覚えがないといい、男は鍵がかかっていない玄関から入り家の中の様子を知っているようだった。一見、キャサリンが浮気をしているかのように見えるが、オリビアはキャサリンが睡眠薬などの影響下で、無意識のまま行動することもあると指摘する。 しかし、いまのままでは同意があったかどうかの証明は難しい。ハリスは普段、夫婦の寝室は別になっていて、自分は眠りが浅いので、もし男が入ってくれば気がついたはずだという。妻が嘘をついているのか。ヴァーノン夫妻は近所では円満だという評判だった。事件に関わろうとしないカリシに、オリビアはレイプ罪を立件するよう発破をかける。動画は向かいの建物の屋上から撮影されており、ドアに落書きした人物は防犯カメラに姿が写っていた。アネット・ギャラガーは夫のトミーが浮気をしていると疑い、探偵を雇ってキャサリンに行き着いたという。トミーはあっさりキャサリンと関係を持ったことを認め、セックスレスになった夫婦の掲示板でキャサリンと知り合い、「眠れる森の美女」のプレイを望んでいると誘われたという。俄然やる気を出したカリシはアマンダの協力を得て、ルームメイト・シンドロームという掲示板の書き込みをチェックする。掲示板への書き込みが本当にキャサリンのものだったかどうか調べたところ、IPアドレスはヴァーノン家のパソコンで、投稿時間はキャサリンが仕事に行っている時間帯だった。しかも、その時間は大学教授のハリスが在宅している可能性の高い時間帯であることがわかる。キャサリンは夫が自分を他人にレイプさせるなどということは信じられず、夫を擁護し警察を拒絶する言動をする。カリシはキャサリンが薬のせいにして法廷で嘘の証言をするかもしれないという。アマンダは掲示板の文章とキャサリンが書いた文章を比較して、ハリスが妻の文章を真似して書いたと判断する。キャサリンのものとされる過去の投稿で、他にも掲示板で呼びかけた男たちに話を聞くと、いずれも実際に家を訪れるところまではいかなかった事がわかる。ハリスの大学関係でそういう相手がいないかどうかを調べると、ハリスの同僚で部下であり、キャサリンと親しいというデレク・プールの名前があがる。 デレクはボストンでの学会でハリスから、キャサリンと眼の前でセックスして欲しい、彼女もそれを望んでいると頼まれたと認める。その情報をキャサリンに突きつけると、さすがにキャサリンも真実を受け入れ始める。裁判で証言すれば結婚が終わりになるだろう。オリビアは、結婚はすでに終わっていたのだという。裁判でキャサリンが薬を飲んでいて、その影響で相手のことを覚えていないこともあると証言があった。デレクはハリスが「コンバージョン」という嫉妬の反対の意味合いの言葉を言ったと証言する。自分に利益がなくても他人の幸せを見て、喜ぶという意味だという。学会で会った時、ハリスはキャサリンが「眠りの森の美女」のプレイを望んでいると説明し、ハリスが同じ部屋にいる状態でセックスをしたが、キャサリンがほんやりと目を開けたので中断したという。弁護側からなぜ通報しなかったのか、と追及され、デレクは大学の終身在職権をその結果得たことを否定しなかった。キャサリンはデレクとの関係は話をしただけだと言い、眠りの森の美女などという妄想などないと証言する。しかし、弁護側の追及は厳しく、夫婦の間で妄想的なセックスを楽しんだりしたことがあったのではないか、夫の前で他の男とセックスしたことを認めたくなかっただけではないか、などと問い詰める。それに対してキャサリンは、謙遜するのはもうやめたと言い、ハリスが犯罪を実行し自分の尊厳を奪ったのだと言い返す。一方、検察側のカリシはコンビニ人質事件がフラッシュバックし、弁護側に対抗できずに黙ってしまう。カリシの不調は、上司からも懸念されることとなった。自分にはもう感情が残っていないのかもしれない、どうしても、あの事件の前の自分に戻れないというカリシにオリビアは、怒りを感じているのなら感情はある、これまで努力して検事補になった道のりをハリスに台無しにされてもよいのか、と尻を叩く。カリシはアネットに会い、トミーが取引に応じないのはハリスから買収されたからだという情報を得る。トミーはハリスがキャサリンに薬を飲ませた事を知っており、カリシはハリスに取引を求める。強気の弁護側だったが、カリシはキャサリンが法廷で尊厳を取り戻した事を引き合いに出し、他人の幸せを利益なしに望むというコンパージョンの精神で取引するように迫る。その結果、トミーは7年、ハリスは15年の刑期となった。キャサリンは今回のことで人生が一変したという。オリビアはもう元に戻ることはできないが、今のほうが良い人生だと太鼓判を押す。カリシに笑顔が戻りつつあった。夫は妻が他の男にレイプされるのを見るのが楽しいという癖があった、ということかな。夫婦の関係は複雑とはいえ、セックスレスの夫婦で妻がそれを本当に望んでいるなら、他人がどうこういう筋合いはない。例が古すぎますが、エマニエル夫人のパターン。今回はそうではなかった。薬を使って眠っている間に、という事件をニュースで見たような気がします。全く人間の尊厳を否定した行為。ちなみに、エマニエル夫人は最後は自分で人生を選んで夫から離れていくわけですが。このまま、キャサリンは夫の欲望の糧として人生を送るはずが、トミーの妻が怒りの鉄槌を下したおかげでハリスはSVUに親告せざるを得なくなった、ということですね。まあ、妻が尻軽女と侮辱され、近所に知らされる事は望まなかったということかなあ。いずれにせよ、検察が立件するには難しいケースで、落ち込みの激しいカリシが戦う気力を取り戻すきっかけになったのは良かったです。アマンダも相当心配していたのでしょう、今回はカリー警部まで動員して、女性陣の熱いケアでカリシは立ち直ったようです。娘たちを見る表情を見たら多分そうですよね。タイトルにも希望が感じられる。冒頭にありましたが、ディオンテは取引を拒否して、無罪を主張し裁判になるらしい。フラッシュバックに苦しむカリシが、その原因そのものであるディオンテとの裁判で本当に戦えるのかは気になります。そう簡単ではなさそう、というか、一山も二山もあるのを期待します。
June 4, 2025
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