庭の書庫

2010年08月18日
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テーマ: 本日の1冊(3748)
カテゴリ: 浅田次郎

天国までの百マイル
バブル崩壊で会社も金も失い、妻子とも別れたろくでなしの中年男城所安男。心臓病を患う母の命を救うため、天才的な心臓外科医がいるというサン・マルコ病院めざし、奇跡を信じて百マイルをひたすらに駆ける―親子の切ない情愛、男女の哀しい恋模様を描く、感動の物語。
☆☆☆
まあバブルに踊らされて、家族を振り回してきた男が、はじめて直面する現実と、親孝行。
浅田次郎が得意そうな人情というか、泣かせようって言うんだろうみたいな。
で、実際ストーリーもシンプルなんだけど、なんかもうどうしようもなく泣けちゃうんですよね。。
一部を切り取ると、ありがちな話で、駄目な男で、不幸のどん底で。助けてくれる人がいたりする。
だけど、その周りの人の雰囲気だとか、喋り方、台詞以外の描写、とにかく旨いんだなこの人は。すごくシンプルな文体なのに、引き込まれるし。暖かい感じがする。
私は本を電車の中とかランチのときとかに読むんですが、これは何度もうるっとどころか涙が出てきてしまうくらいで。。。もう持ち歩くもんかと、思いました(笑)
マリさんの存在はちょっとくどい気がしたけど・・・

誰のどんな台詞なのかは皆さんが読んで感じてほしいですけど。
無事に走りきれるのかどうなのかも分からない中、突っ走るおっさんの感動話。
(そういえば、浅田さんはおっさん話が多いよねw自分がおっさんだからなのか)





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最終更新日  2010年08月19日 02時11分36秒
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