2021.07.23
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カテゴリ: サッカー評
久々のサッカー評です。6月・7月は、A代表含め代表戦が目白押しで何か書こうとも思いましたが、本戦迄待ちました。
今回は、 男女ともにメダルが期待 されていますが(特に男子)、初戦を見たところで本当に取れそうか占ってみたいと思います。 試合内容は、どちらもイマイチでしたが、取り敢えず 先に望みは繋ぐ 格好となりました。

【なでしこジャパン】
まず、なでしこですが、 岩渕の素晴らしいゴール で辛うじて引き分けに持ち込みました。ポゼッションやサイド攻撃ではカナダに劣っていたかと思いますが、ゲーム全体としてはほぼ互角だったかと思います。
問題は、開始早々の失点のように時折不安定になる守備と、攻撃でのラストパスの精度とゴール前での工夫・バリエーションの少なさかと。(良い処まで行っても最後が行き詰っています。)
失点したシーンでは、下記の3つのミスが重なっていましたが、ミスが重ならないようにするのが安定感の向上に繋がります。

  • センタリングしようとする相手への寄せの甘さ
    サイドバックの北村が上がり過ぎていて、裏を取られたことによりセンターの南が引き出され、南は自分の持ち分の真ん中が気になるのか、 何度も中央を気にして振り返りながらで寄せが遅れがち でした。そして、最後まで寄せが甘く、簡単に中にマイナスのクロスを入れさせてしまいました。とても 中途半端な対応 でした。

  • 届かないのにスライディングにいった熊谷の判断ミス
    中央の熊谷は後ろの敵の位置等を確認しておかなければならず、シュートブロックをするのでもない限り、届くか届かないかのギリギリの場合は スライディングにいかず、しっかりボールを追いかけてシュートする相手にプレッシャー をかけなければいけないシーンだと思います。先程の 南への指示 (あったのかどうかは分かりませんが...)と言い、 ディフェンスの統制という点では、熊谷のリーダーシップが足りない のかと懸念が募ります。

  • 中島のシンクレアへのマークの遅れ
    中島は、 中に熊谷が居たからマークが遅れた のかもしれませんが、シンクレアにフリーでシュートを打たせてしまっています。
    クロスを入れられた時点で直ぐにマークに行くか、出来ればその前にマークに付いていなければいけません。相手は何点も得点しているレジェンドなので、当然ケアしなければいけない相手で、その辺が チームとしてどうマークする方針でいたのか、高倉監督はじめ、ベンチワークも気になる ところです。

女子は出場国が少なく、グループ3位になっても勝点を4以上取っていれば、まず決勝トーナメントには進めます。 苦手のイギリス戦がカギ を握ることになり、 最低でも引き分け にしないと2位以内に入ることは難しくなります。多分、 イギリスvsカナダ戦は、どちらも積極的に勝ちにいくことはないでしょうから引き分けになる公算 が高いです(チリに勝って勝点4を取って決勝トーナメント進出を決めているでしょうから)。その結果、順位は得失点差になり、チリに何点差で勝つかが決め手になります。
なんせ異様な大会なので、 何が起こるか 分かりません。現に、 絶対王者のアメリカが、スウェーデンにまさかの3-0で初戦負けています。
そんな時には 適切な采配と強運の持ち主であるかが利いて きますが、 高倉監督は采配に問題がありそうで、運もあまりない気がします。  よって、 メダルは取れないということになりますが、 全ては次のイギリス戦の結果次第で、私の予想が外れてイギリス戦に引き分け以上の結果を残すことを暗に願っています。


【森保ジャパン】
不可解な判定があまりも多く(相手が倒れるとプレー内容の如何に関わらず直ぐにファールをとる)、審判技術を疑いたくなりましたが、これも無観客の影響かとも思います。そんな逆境を差し引いても、あまり褒められる内容ではなかったですね。
これまた、 久保の素晴らしいゴール で何とか勝ちましたが、少なくとも3、4点は取らないといけない試合だったかと。
そんな初戦ですが、 多分メダルは取れる のではないかと思います。その根拠と懸念点を幾つか挙げたいと思います。

  • DFの安定感
     ボランチを含めたディフェンス陣は、ほぼ A代表と変わらず安定感 があります。オリンピックのような短期決戦では、 DFの安定感が最も大事 であると思います。FWやMFに比べ、疲労の蓄積もそれ程ないかと思いますので、これは心強い材料となります。唯一の気がかりは、その一角を担う富安が、足首の怪我で南ア戦を欠場したことです。今後の強豪等の対戦では絶対に必要となる逸材です。

  • FW陣の攻撃バリエーションの多彩さ
    なでしこと違って、こちらは 攻撃陣の人材が豊富で、攻撃のバリエーションも多彩 です。それを 牽引しているのが久保と堂安 かと。但し、南ア戦では堂安がイマイチで、ゴール前での工夫に少し欠けていたかと思います。
    日本チーム全般的に言えることですが、相手が引いていて、力の差がありボールをキープできることから、 持ち過ぎて直ぐにシュートを打たない、中央でのワンツーに拘る、後方からの飛び出しが少ない等の悪癖 が見られたかと。

  • フランスがあまり強くなさそうで準々決勝で当たるBグループが少し落ちる
    酒井が今回のフランスはベストメンバーではないと言っているように、それ程強くないようです。そして、Bグループは多分 ルーマニアとニュージーランド が勝ち上がると想われます。(初戦で韓国はニュージーに負けています)
    どちらも強くないので、日本はグループ2位通過でも十分勝てると思います。但し、ベスト4には行けても、そこで負けると(多分ブラジルが相手)3位決定戦はスペインかメキシコになり、結構厳しいです。是非ブラジルに勝って決勝まで進んで欲しいと思います。

  • 無用なイエローカードや審判の不可解な判定の懸念
    南ア戦で、 遠藤と堂安が不可解な判定でイエローカード をもらったこともあり、無用なイエローで大事な試合に出られなくなる可能性があります。幸い決勝トーナメントには持ち越さないようですが、決勝トーナメントでも同様なことや、 イエローをもらってプレーの思い切りが悪くなる 懸念はあります。 無観客なのでホームの地の利も少なく 、判定が不利に働く懸念は常に付きまといます。

なでしこ同様、第2戦がグループステージ最強の相手で、ここでどう戦えるかが今後どこまで勝ち上がれるかを占うカギ となります。メキシコ戦は 是非ともロンドン大会の雪辱 を果たしてもらって、 ベスト4や決勝まで進んで欲しいと思います。
もしかすると、 決勝でまたメキシコと対戦
することになるかもしれません。昨年の11月の親善試合でも A代表が負けているので、その雪辱の意味でも是非勝って欲しい と思います。





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最終更新日  2021.07.23 14:00:04
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