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2014/09/19
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カテゴリ: 櫻井秀勲の目
2人の山口姓の有名女性が亡くなった。1人は山口淑子(94)、もう1人は山口洋子(77)だ。若い人たちはこの2人とも、名前を知らない人もいるだろう。山口淑子は戦前は李香蘭といい、中国、満州国を股にかけて、映画、歌などで大活躍した。ふだんはピストルを隠し持っていたという。

ところが日本が敗れると、彼女は中国の軍事法廷に立たされ、有罪判決となろうとしたときに、日本人だとわかり無罪となった。戦後は参議院議員になるなど大活躍したが、日本人放れした美貌と魅力の持ち主である彼女のファンは多かった。そんな彼女が、私の同期の男に惚れてしまったのだ。

彼は私に相談してきたが「思いきってつき合え。こんなチャンスはないぞ」と励ましたことが、いまとなっては幻のような思い出だ。

もう1人は山口洋子。銀座のクラブ「姫」のママで、五木ひろしの育ての親でもある。「よこはま・たそがれ」は、その作詞の新しさに、目を見張った覚えがある。私は「姫」で銀座の遊びを覚えた、といっても過言ではない。

「学割」といって、女性週刊誌の編集長だった私は、ほかの客の3分の1くらいの飲み代だった。この「姫」から育った銀座の新しいママたちが、また私を大事にしてくれたので、私ほど安く銀座に通えた男は、少なかったに違いない。

山口洋子はその後ママを引退し、小説で直木賞をとった。その後長い闘病生活に入ったのだが、つい先日、机の中を整理していたら、私にあることで頼み事をしてきた名刺が出てきた。なつかしく彼女の字に見入っていたのだが、その数日後に訃報を聞くとは思わなかった。

彼女は私より6歳も下だったが、銀座のママとしては、はるかに格が高かったので、楽しい思い出がいっぱいだ。もしかすると親しかった客は、もう少なくなっているかもしれない。





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最終更新日  2014/09/19 12:55:22 PM
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