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九州を基盤とする「トライアル」というディスカウントスーパーが、老舗の「西友」を買収した。これで、かつて堤清二氏が形成したセゾングループは、完全に消え去ってしまった、といっていいのかも知れない。
一時は堤さんから、セゾングループの中で、出版社をつくってくれないかと、頼まれたのが、夢のようだ。
私と堤さんとは、さまざまな面でつながっていた。初対面は「女性自身」の編集長になったばかりの頃だった。
天皇家の清宮(すがのみや)貴子さんが、10代の頃、「百貨店を観てみたい」というので、西武の堤社長から、「女性自身」で取材をしてもらえないか、という依頼があったのだ。
天皇家の取材に強い「女性自身」としては、すばらしい写真が撮れるチャンスでもあるので、初めて堤さんに会ったのだった。
これ以後、貴子さんを通じて皇室の人々とつながり、堤さんとは、文学を含めてつき合いが広く、深くなり、最後には光文社を退職する私に、「セゾンに来てくれないか」と、新しい出版社の創設を依頼されたのだった。
一緒に退任した3人の仲間には、「小学館からも援助する」という声がかかり、結局、一緒に祥伝社をつくることになったのだが、このとき私が堤さんと、新しい出版社をつくっていたら、どうなっていたのだろうか?
もしかすると、途中で出版社から百貨店に移って、西武百貨店の役員になっていたかもしれない。
人間は自分で考えたようには、生きていけないものだ。それがきずなというものであり、あるいは縁というものなのかもしれない。私は不思議に百貨店との縁が深い。
それ以前から三越百貨店と伊勢丹、あるいは小田急百貨店の社長や役員とつながりがあり、伊勢丹では役員会に招かれたこともある。
女性週刊誌はファッション企業とつながっているだけでなく、化粧品、製薬会社ともつながっている。
百貨店は極論するならば、すべての女性にとって必要な品々を取り扱っているだけに、私のような女性の専門家は、企業にとって欲しかったのかもしれない。
仮りに私がこれらの企業に入っていたら、どうだったのだろう。いや、西武以外はそれはあり得なかった。堤さんとは文学の面でもつながっていたので、話しやすかったのだ。
それにしても、堤清二さんのセゾングループが、次第に倒れていくのを見るのはつらい。もっと早くから、きずなを強めておくべきだったのかもしれない。
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