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2004年11月13日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『超能力学級 8』

数学の田中教諭が雷を落とした瞬間、

青木はフッと意識が飛んでその場に崩れた。

「きゃー!真理―!」

教室内が悲鳴で包まれる。

駆け寄る田中、

「おぃ!だいじょうぶか!」



青木真理は薄れる意識の中で、

(青木―――!)と呼ぶ声に戻れそうな気もした。



気がつくと、緑色に覆われた大海の中でもう一人の友達と

泳いでいた。

いや、妹?

(そうだよ、おねえさん。)

(???)

流線型の体にグレーの皮膚の色、そして息も苦しくなく

海の中を泳いでいる。



(青木!しっかりしろ!)

ふっと気がつくと保健室のベッドで寝ていた。

「青木さん、気がついたのね、だいじょうぶ?」

「はい、すいません、」



「今、あたたかいココアを持ってくるから、

横になってて、」

担任の沢村と一緒に入ってくる、

「いやぁ、僕もよく意識が飛ぶんですよ―――、

この間も朗読をさせていたら―――、



「はい、すいませんでした。」

「あのあと、たいへんだったんだ、

数学の田中先生が校長に呼ばれて、

あまり大きな声を出したからだとか―――

言われて、」

「ちがうんです、その前からなんかこう、」

「いいのよ、無理して思い出さなくて、」

「心配しなくていいから、

清水や望月が青木の心をちょっと見ていて、

ちゃんと校長にも説明してくれた。

校長もこのクラスは扱いにくいって―――

ま、あと何か悩み事があったら

鈴木先生になんでも相談して―――、

じゃ、僕はこれで、」

と、沢村は部屋を出る。

「鈴木先生、」

ココアを差し出しながら鈴木ゆうこは答えた、

「何?」

「先生はテレパシーとか使えるんですか?」

「いいえ―――、でも職業柄相手の顔色や目の動きで

なにか悩んでるかな―くらいなら分かるわ、

それにヘタに相手の考えてる事が分かっちゃうと

いいことばかりじゃないと思うの―――、」

「なんでですか?」

「そうね―――、

大人にならないとわからないかしら―――、」

(はっ、)

青木は鈴木ゆうこの心から一抹の寂しさを感じた。

恋をして、お互いに理解して、

愛し合っても、結婚して長い間

夫婦ともなるといろいろあるのよ、

と世間の女性の想いが

一瞬垣間見られた――――。

二人はココアをすすりしばらくして

真理がたずねた。

「あの、人を好きになるってどういう気持ちですか?」

「そうねー、心の中にその人がいるって気持ち、

そばにいなくても暖かく感じられる―――、

ただ想っているだけでもねww」

「こう―――、

視線を感じたんです、心に届いたんです、

私を呼ぶ声が―――、それでなんだか胸がキュッとして、

――――、でもあたたかくて――――、なつかしくて――」

「うん、うん、純粋だよね―――、」

「え、おかしいですか?」

「いや、青木さん、

私のほうこそ、なにか忘れかけていたものを、

思い出させてくれたみたいで、」

そっと部屋をでる鈴木ゆうこ。

青木はゆうこの心を観なかった。

<続く>





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最終更新日  2004年11月14日 18時48分56秒


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