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2005年05月24日
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カテゴリ: ショートショート




さわさわと草花がざわめく

小鳥たちのさえずりが森に

こだまする

かすかに聞こえる小川のせせらぎ

ゆっくりと時は過ぎて

お日様が上にある

ひとりぶつぶつ言いながら森に入る男がいた

「分け行っても分け行っても青い山…」

「あるけばかっこういそげばかっこう…」

森の木々がざわめいた

「モーリー誰か、きたよ!」

ウー


「ちがうよ、ウー、

僕らが追いかけてるのさww」

ウーは目をきょとんとさせている

ぶつぶつ言う男は続けた

「私には、まだ懺悔はできない、

告白はできるけれども――

反省が足りないのだ。

この道をゆく――

けはしい道だ、

細い道だ

the road lesds nowhere かもしれない…」

モーリー


「ねぇねぇ、」

モーリーが男に声をかけた

「あーまだ、焼酎が残っているのか…

この前の白いワンコか?…

よしよし、この前は餅をご馳走様ですww」

抱きかかえられそうになりモーリーは

ひるんだ

そばで楽しそうに見ているウー

突然の声にびっくりする

「こーらー、そこの二人!

年寄りをからかっちゃだめよーww」

コトが来た

「なにか重たいものを背負ってるのよ

それにずっとこの人を追いかけていたら

この人はずっと、山から出れないわ」

気配に感ずいた男は感涙にむせんだ

「あー南無観世音、ありがたい、ありがたい」

モーリーはむっつりしている

「なんで僕がワンコでコトが観音様ぁ~!」

「意識の問題じゃない?」

ウーがつぶやいた

「愚僧は死に場所を求める旅、こんなところで

お迎えに来ていただけるとは、願ってもない」

男は言った

しばらく腕を組んで様子を見ていたコト

「そうねーお年よりだから記憶力の低下も否めないけど

ルールはルール、ね!

思い出の何かをここで捨てて行ってくださいな!」

男に向かって話す

「そうすれば、私たちはあなたが死に場所を見つけるまで

見守ることができるわ」

「そう、その時まで病気一つしないようにね」

とウー

「蛇足だ!」

とモーリー



男が振り返るとそこに庵があった

旅の先々で付けていた日記や俳句

ちいさなくぼみにいれて燃やし始めた

そして灰になった

「日記の焼いて これだけか」

ひとすじの風

コトとモーリー、ウーは消えた

「焼いてしまえばこれだけの灰を風ふく」



金剛杖の鈴がなり響き

男は森の奥へ小さくなっていった

















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最終更新日  2005年05月24日 06時56分56秒
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