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2005年12月15日
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カテゴリ: ショートショート


H社 のロボットが駆け足走行できたという発表から、

秋葉原がロボットの街になるのにはそう時間がかからなかった。

いまや、秋葉系メイドロボットは世界の共通語となり、

ロボット産業は日本の要となった。

これをよく思っていなかったのが大阪の町工場。

『なんや、いつの時代も秋葉、秋葉ゆうて!

なんぼのもんや!』

『しゃーない、社長!うちもあないなロボットつくりまひょ!』

『あかん!あかんって!

二番煎じはあかんがな!

もっとオリジナリティをださな!』

なんだかんだいいながら、とある大阪の町工場で

秋葉に負けまいと策を練り始めた。

『やっぱ、これやがな。』

『なんですか?H社のアシモ君まんまやん?』

『ちゃうねん、ええか。

この子はそん所そこらの子とちょいとちゃうねんで。

太陽電池で動くねんで、電気代はタダや!』

それに与えられた命令に必要な部品を

自ら加工するというソフトをいれたらしい。

プログラムに『空を飛ぶこと』と入れると必要な部品を揃え、

工場の機械で一晩で作ってしまうのだ。

社用車の一台や2台、つぶしてもなんでもないと思っている社長と

開発担当だったが、

高電圧装置を使ったもので案外簡単に出来たのはびっくりした。

で実際に人気のないところで、紙飛行機少年よろしく飛ばしてみたりする。

『そやかて、あまりにもごっつうなりすぎたらお上ににらまれるやろ。

凶器準備集合罪もいまやロボットに適用かと国会でも審議されちょる。

ほな、これをどっかの国に売りさばくんですか?』

『あほなことぬかせ!

売りさばいた先で日本に攻め込まれたら九州の二の舞やんか』

某国の工作員が九州に上陸して独立国家となり、

東京・大阪をしのぐ経済都市になってしまったのも

大阪人の気に入らないところである。



しばらくしてそのロボットに入れられたソフトはタイムマシンだった。

『なんですか、社長?

タイムマシンでこの子をどこかの時代に送るんですか?

いや~もったいないじゃないですか!

なんかの故障で戻ってこられんかったら~』

『だからシロウトは困るんや、

送った先の時代から戻らんでも、未来のギャンブルのデータを

送ってくるねん!』

『そやかて、社長!』

『まだ、法整備はできてないがな!』

『…(そんな問題やろか…)』



そんな会話を聞いていたかどうか分からないが

彼(ロボット)はプログラム通りタイムマシンを作り終えると

行き先の年代を入れられる前に自ら入力してさっと消えてしまった。

行った先は地球の先史時代、歴史や生物の教科書に載ってないはるか昔。

彼が入れられたプログラムはそこにある材料で物を作ること。

一人ではつまらないので一緒に遊べる生物を作ろうと思った。

最初は微生物で小さく見えないのでだんだん大きくなるように、

彼自身が作った生物にも自ら環境に適応できるようソフトを入れた。

いつしか彼の周りにはきれいな花や虫、小動物があふれていていた。

そして彼の表情は幸せそうだった。

年月が流れ、姿かたちを変えた大きな生物に踏まれて

地中の奥深くに沈んでしまうまでは。







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最終更新日  2005年12月15日 07時40分53秒
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