山本浩司の雑談室3

山本浩司の雑談室3

2025.05.17
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今、日本はG'7の中で一番ひどいインフレであるそうです。
コメの値段をはじめ、何から何まで値上がりしている感じです。

そこで、生活が苦しいから、減税しろとやら給付金よこせといった話になります。
その場しのぎ、まことに短絡的な発想です。

インフレを物価が高くなることと思うからそういう発想になるのでしょう。
本当は、インフレとは、「お金の価値が下がること」です。
では、なぜ下がるのか。
もちろん、おカネの量が多すぎるからです。

アベノミクスとやらで、政府は、月まで届くほどの(ジム・ロジャースの表現)途方もない借金をしました。

だから、日銀は、途方もない金額の紙幣を刷りました(ここは、比喩表現)。

そこで、円の価値が下がるのは、当たり前なのです。

こういう場合、普通の中央銀行は、発行した貨幣の回収を図ります。
金利を挙げて流通資金量を減らすとか、国債を売って資金を回収するとかそういうことを行います。
多すぎる貨幣を減らすしか、インフレを根治する手段があるわけないからです。

だが、日銀は、それをしません。
植田総裁になって少しは変わりましたが、上がった金利は雀の涙、国債の購入による資金の垂れ流しも続いています。

本来、物価の安定は、中央銀行の仕事です。
政府の仕事ではありません。

それを、日銀は、物価を抑える手段を持たず、政府が物価対策(減税とは給付金とか)やろうとする、あるいは、あろうと見せかける、その可笑しさ不思議さをどの報道機関も報じません。

代替財源なき減税は、財政赤字を増大するし、給付金はお金の量を増やしてしまいます。


日本は、ほんとうにあかしくなっているのです。

そのおかしくなった理由は、財政学では一番やってはいけないこと、つまり財政ファイナンスを日銀がやったからです。





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Last updated  2025.05.17 09:45:11


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