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2022年06月28日
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テーマ: 読書メモ(88)
カテゴリ: おすすめの本
2022年2月24日
北京での冬季オリンピックが終わり、パラリンピックが控える中で
ロシアがウクライナ東部地域住民を救うためと銘打って軍事侵攻。
その影響を受けてか、フレデリック・フォーサイス作「悪魔の選択」の古本が驚きの値段をつけている!?
なんとこの本、2022年6月28日現在、4014円のお値段がついています!!!
元は税抜き505円の文庫本がですよ!?
需要と供給から値段が変わってくるという資本主義経済・・・恐るべし。

1979年角川書店から出版された本書は、フレデリック・フォーサイスの四作目に当たるという。
舞台は当時からみて近未来だった1982年。暖冬と胴枯れ病による不作で食糧危機に見舞われる。

この本が書かれた頃はまだソビエト連邦が存在し、名目上は複数の共和国からなる連邦国家であった時代。
ソビエト連邦構成共和国は、

と15か国で構成されていた。


ここは引用。
「ソビエト帝国のアキレス腱。ひとつは2億5000万の人民にメシを食わせるという難問。もうひとつは、いうところの“民族問題”。ロシア共和国の支配する十四の共和国の中には、数十の非ロシア民族がいるのだが、そのうち最も人数が多くて、おそらくもっとも民族意識が強いのは、ウクライナ人である。・・・他の場合とは比較にならないほど過酷なロシア化政策の対象となってきた。」
「ソビエトの生産目標・・・小麦1億2000万トン、大麦6000万トン、燕麦1400万トン、トウモロコシ1400万トン、ライムギ1200万トン、そして残り2000万トンが米、キビ、ソバ、そして豆類。」
「ソビエトの穀物生産高の約4割、ほぼ1億トンは、ウクライナとロシア共和国南部のクバン地方で生産され、すべて秋播き小麦で、9月から10月にかけて種が蒔まかれる。」「残り60パーセントは春まき小麦で、雪解け後の3月と4月に種がまかれる。」


最近のデータでは、
ロシア
ウクライナ は小麦2600万tで世界7位、大麦は830万tで世界5位。
トウモロコシは
ウクライナ が3300万tで世界6位、
ロシア は1300万tで世界11位となっている。
(データは2018/19年度~2020/21年度の3年度平均)。ロシアはトウモロコシの生産量も増やしているが、栽培適地が限られ、ウクライナのほうが生産量は多い。ロシアの穀物生産は生産する面積に対して収穫量が低いようだ。
(「​ ロシアのウクライナ侵攻 穀物生産、食料貿易へ影響懸念 ​」より)


パン・うどん・そば・パスタ・お菓子・・・小麦の約9割を輸入に頼る日本。
小麦の値上がりの原因は、ロシアウクライナ問題まえから始まっている。
昨年夏の高温・乾燥による米国、カナダ産小麦の不作の影響
米国、カナダ、豪州の日本向け産地における品質低下
(「​ 日本の食卓を直撃 一層の高騰も懸念 「普通のパンが高級パンに…」 ​」より)

さらに、
熱波で農作物が打撃を受けたインドが、国内供給を優先するため輸出禁止を決めた
「こうした中、14日閉幕した 主要7カ国(G7)農相会合 では、食料安全保障を揺るがす 不当な輸出制限の抑止 を共同声明に盛り込んだ。これを考慮してか、 インドは16日以降 、食料安全保障のために小麦を必要とする国への輸出や通関待ちの小麦の輸出を認める方針を示し、 輸出禁止措置を一部緩和 した。」
(「​ 熱波で不作のインドが禁輸 小麦高騰に拍車 ​」より)​


小麦が高騰→その他の飼料作物(トウモロコシなど)も値上がり
「大豆は食用油やマーガリンなどの原料、トウモロコシは牛乳、食肉、卵を生産する畜産の飼料」
「輸入穀物価格の上昇には二つの要因がある。一つは、国際価格の上昇、もう一つは円安」
「豚に食べさせるエサ用のトウモロコシや大豆などの需要が増加している中国。中国は世界の大豆輸入の6割を占めている」
「トウモロコシやサトウキビから作られるエタノールはガソリンの代替品。
(アメリカでは、トウモロコシのエタノール向けがエサ用と同程度まで拡大)
原油価格が上がると代替品であるエタノールの需要も増えるので、トウモロコシや砂糖の価格も上昇する。
そうなると、トウモロコシの代替品の大豆や小麦などの価格も上昇する。
こうして穀物の価格が原油価格と連動するようになってきた。」
(「​ 食糧安保を脅かす農業政策〜コロナ後と円安、 浮かび上がる国家的危機 ​」より)


「ヒマワリ油も70%以上を世界はロシア・ウクライナ両国に頼っている」
「‘21年に収獲された小麦がウクライナに大量に残されている」
さらに穀物を生産するにも課題が。
「働き手が戦争に取られたり、海外に脱出したりしています。また、ディーゼル燃料や農薬の値上がりも凄まじく、生産者に大きな負担をかけています。」
「肥料価格の高騰も深刻。肥料の三大要素「窒素、リン、カリウム」のうち、世界のカリウム生産の20%をロシア産が占めている。影響は世界に及び、肥料価格は種類によりすでに2~3倍に上昇しているとも。」
(「​ 小麦高騰は序章に過ぎない…!史上最悪「食糧危機」が世界を襲う日 ​」より)


ウクライナの穀物は黒海の港から輸出されるのが通常だが、沿岸地域には機雷が設置され下手に動けないらしい。
(「​ 黒海に機雷 トルコ漁師、海に出られず ​」より)





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最終更新日  2022年06月30日 14時07分14秒
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