2007年06月19日
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カテゴリ: 山・自然
また青空の日に戻った。谷川岳がくっきり見える上毛高原駅に尾瀬ライナーに乗車すべく向かう。
今日のお客さまは21人。母と同行の娘さん意外は年配者がほとんど。でも黙っていたのでは私が乗車した意味はない。
入山口までの一時間強、マイクを持つ。2/3くらいの方は「私の話は聞き流して、外の景色を見てください!」というのに真剣に聞いてくれている感触を受ける。
尾瀬ヶ原の同行ガイドを希望された3組6人と一緒に歩き出すと、関係ないツァー客が私に質問しながら割り込もうとする。「あなたたちはガイドがいないの?」と、遠慮していただく。
道中、新聞記者と同行している尾瀬の恩師U先生、NHKテレビ「小さな旅」などに出たSさんにも出会う。一方、20人以上を引き連れた顔見知りのガイドにも何組か出会う。いったいお金をいただいているお客さまに、どんな接し方や説明をするのだろう?
山の鼻へのアプローチでは木道の取替え工事が行われている。植生保護のためにお客さまに「木道から外れないでください!」とお願いしている身にとっては、この工事現場をどう言い訳すればよいのだろう?
いくら仕事とはいえ、あまりにも植物の保護に対する配慮が感じられない。いつも立ち止まって説明する下の写真「クルマバツクバネソウ」がまとまっている場所はまるで踏みつけられ一本も見えない。木道の工事は私たちが来るために植物を踏み荒らしから守るためのもで、申し訳ない! 作業者には「ご苦労様」の気持ちなのだが、この尾瀬という特別保護地区での仕事に誇りを持っていないのだろうか? と思い、とてもやりきれない思いになる。
070619クルマバツクバネソウ
山の鼻から尾瀬ヶ原に入ると、いつものこの時期に何かが欠けている。彩りだ!!

それは赤いレンゲツツジ、そしてワタスゲの花穂が少なく貧相なこと・・・。何故?  木道に近いレンゲツツジを見るとすぐに「霜にやられた...」と思った。一週間前に大きくなっていた蕾は開花直前でダメージを受けたのだ。そしてヤマドリゼンマイも1/3ほど萎縮していた。

ワタスゲの花穂が少ないことと、そのボンボンが小さいことはどうしたことだろう。花穂の密度は毎年変化するが、穂が小さい(実が少ない)原因は?

いずれにしても、今春は残雪が少なかったこと、梅雨らしい日がなくて湿原は異常な水不足で、植物たちの悲鳴が聞こえてくるような状態であることは確かだ。

ところで今日一緒に歩いた方はご夫妻2組と母娘の6人。一組は三叉路で折り返し、4人とビューポイントまでを往復する。山の鼻に戻ると折り返したご夫妻も待っていて、見本園に行く。

14:00時を過ぎるとここは静かでキンポウゲやシナノキンバイなども見られ、足元にはリュウキンカ、名残りのミズバショウもある。いつものお客さまと同じように「いいところねー」と喜んでくれる。

最後の「池塘」で水面に写る皆さんの写真を撮っていると「ヘリが来るので待避してください!」と追い立てられる。「救急ヘリ? 」と聞くと「そうです...」という。すぐ近くのボックスに対象者らしい高齢の男性が左手を押さえていた。私はビジターセンタの人や関係者らしき人に「歩けるんだったら、タダの救急ヘリなんて呼ばない方がいい...税金の無駄遣い!」と苦言。

どんな気持ちで尾瀬に入っているのだろう。こんな尾瀬にしてはならない。入山する資格がない人が多すぎる。最後にちょっと不愉快な思いをしてしまった。でも 今日も皆さん、尾瀬よありがとう。 バンザーイ!!

070619尾瀬の池塘でバンザーイ






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最終更新日  2007年06月21日 08時16分06秒
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