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過去の山行記録を見直した。一日目 二日目 三日目 四日目片貝川から駒ヶ岳、僧ヶ岳を経て宇奈月温泉に下る計画だったが、見通しが甘かったね。駒ヶ岳ピストンで終わった。ピストンでもラッセルや強風などで大変な山行だった。当時のメモ帳を書き起こしたのだが、別途山行報告書を見直してみた。そうするとメモ帳にはない情報があって、そちらの方が精確であった。メモ帳には残していない重要な情報もあったということで、山行後にはできるだけ早く報告書をまとめておくことが重要だと認識した(11年後に書いても不正確なことが多くなる)。例会山行として、あと10本ほどまとまっていない山行記録がある。意味があるかは分からないが自分のけじめとして何とか仕上げたいものだ。
2022/10/30
四日目 天候:雪4:10 起床。初夢を見たので起きざまにメモしておく。朝食は雑炊。パッキングを済ませたら、部屋と廊下の掃除をする。6:22 雪が降りしきる中、ヘッデンを点けて出発。霧の林道を歩く。周囲は薄墨色に染まる。7:01 成谷堰堤横を通過。7:24 片貝第四発電所。スノーモービルの轍のおかげで、ワカンが沈まない。キャンプ場の上流で携帯電話の電波が通じたので、S崎さんに下山報告を入れる。8:43 片貝第二発電所に到着。雪は降り続く。9:03 橋のたもと。S崎さんが車で迎えに来てくれた。温かいコーヒーの差し入れが嬉しい。ありがたく乗車し、S崎邸の前から会館に向けて出発。9:40 会館着。
2022/10/30
二日目 天候:曇り4:25 起床。寝袋はぬくぬくで安眠できた。朝食は雑炊と塩マス入り豚汁。6:50 出発。雪が深い。登高わずか5分の時点で、今日中に駒ヶ岳に着けるのか怪しくなった。まして僧ヶ岳への縦走は厳しいと感じた。空荷ラッセルするほどではないが、汗をかいての登高となる。スギ林からブナ林へ変わる。9:47 尾根が右に折れ曲がる地点。北又谷と笠谷を左眼下に捉える。標高がなかなか稼げずにいらだつ。11:07 稜線が見えた。11:56 東又尾根。12:43 北西(左方)からの尾根が合流、幅広の斜面となる。12:54 僧ヶ岳。13:26 モンスター。13:45 雪壁が立ちはだかる。ここは空荷で取り付き、崩れやすい斜面にトレースを刻んで突破する。14:25 滝倉谷右岸の尾根と合流。風が鋭く耳が痛い。14:57 稜線上の雪庇の風下側で、雪を切って幕営地を整える。15:39 設営完了。夕暮れ時は撮影タイム。北方稜線は紅色に染まる。駒ヶ岳方面。毛勝本峰は雲の中。太陽の方向にはサンピラーが見えた。夕食は年越しそば。20:00 就寝。
2022/10/30
一日目 天候:曇り時々雪計画では片貝川から入山し駒ヶ岳に立ち、北方稜線を経て僧ヶ岳から宇奈月温泉に下るというもの。会館は移設中のため使えず、出発当日は直接会館跡地に集合し、荷物を振り分けた。5:00 会館集合。サポート隊(S竹、D、Yた)とともに片貝上流のS崎邸へ。コーヒーをごちそうになる。S崎さんには入山隊の乗ってきた車を下ろしてもらう予定。5:30 S崎邸を出発。メンバーは、N島さん、山ちゃん、やまやろう。6:08 ヘッデンを点け、ワカンにて片貝第二発電所を出発。冬季閉鎖の鎖が隠れるくらいの積雪量。スキーサポート3名のおかげで、道がならされて歩きやすい。8:56 片貝第四発電所の導水管前。しんしんと雪が降る。9:56 成谷堰堤横を通過。雲間に青空が覗くがそれもつかの間、曇り空となる。10:35 トキシラズの岩壁の下で休憩。風雪がやや出てきた。11:17 片貝山荘を通過。12:18 北又谷出合い。先行スキー隊と合流。スキー隊は11時に同地着。この先東又谷の隧道までトレースを付けてくれたとのこと。12:31 スキー隊は下山、同地発。13:01 隧道手前の広斜面。ここより左手の尾根に取り付くことにする。空荷になりラッセルして道を付ける。13:45 空荷ラッセル終了。厳しいところがあったが尾根に立つ。そのまま登高し、右手からの尾根と合流したら、そちらを下降してみる。しかし急斜面であることから諦め、尾根に挟まれた凹状地形を中央突破して下降する。14:08 ザックデポ地(林道)に帰着。登路は左尾根とするが厳しいところ(崖になっていて足元が崩れやすく潅木を使ってモンキー登りする箇所)を避けるために、右手潅木帯を回り込んで雪面にステップを切って尾根への登路とした。14:54 登路を修正し、再度帰着。ザックを背負って登る。15:40 左尾根と右尾根の合流付近にて、幕営。雪を切って平地を作る。風がないしきれいな雪が取れて良いところ。しかし設営時に吹き流しが付いていなことが判明。特に支障がなかったから良かったが、出発前確認の大切さを知った。16:08 テント設営完了。発汗による濡れで、防寒着を全て着込んでも寒い。つまみに焼豚とみりんアジをあぶる。熱燗900mlを空ける。19:40 夕食(中華丼)。食前にスープをたっぷり摂った。雪は止み星がちらほら見えるので、明日は天気が持ちそうだ。食後は大量のお茶を飲む。20:22 就寝。
2022/10/30
14年前の記録。写真に登攀ピッチごとの説明が残されていたので、山行記録として今回まとめることができた。メンバーは、ぬまつちとやまやろう。これまで数多くロープを結び合ってきた相棒だ。5:30 会館集合。国道8号線を走り、コンビニ朝食。朝日ICから糸魚川ICまで高速を使う。小一時間で小滝川右岸の展望台に到着。道路に停車し、対岸の岩壁を観察する。圧倒的な規模・高度感に威圧される二人。緊張感から思わずキャンプ場のトイレに入ってしまう。7:28 270m 展望台の駐車場を出発。上流の点検道に入り川へと下降する。下草が刈られていて歩きやすい。小滝川の水量は少なく膝下の徒渉であった。アプローチシューズは、二人お揃いのウォーターシューズ。7:48 210m 左フェース取り付きに到着。我々以外に登攀者はいなかった。ゆっくりと身支度を整える。8:15 登攀開始。じゃんけんして、最初はぬまつちから。8:39 225m 1ピッチ目終了、トップぬまつち(以下ぬ)。取り付きからテラスまで。2ピッチ目出だし。凹角から人工壁の下まで。2ピッチ目終了点。9:13 245m 2ピッチ目終了、トップやまやろう(以下や)。9:36 255m 3ピッチ目終了、ぬ。ピナクル越えまで。4ピッチ目。4ピッチ目からの懸垂下降地点(L字ハング下)。10:16 260m 4ピッチ目終了、や。登山大系では3ピッチ目となる。4ピッチ目終了点からの懸垂下降。10:48 275m 5ピッチ目終了、や。3mスラブから直上ルートの下まで。5ピッチ終了点。登攀時は指輪を外しましょう。Canonのフィルム一眼レフカメラに、17-40mmのL玉を付けて登攀する余裕のある頃。カメラシステム全体で1.5kgあり、それを腰に着けながら登攀と確保をしていた。変態だw6ピッチ目出だし。草付きからカンテ越えまで。11:32 295m 6ピッチ目終了、ぬ。この高度感はっ!楽しかったなあ。右から凹角下、正面壁ルート合流点まで。軍手ビレイに時代を感じる。12:07 325m 7ピッチ目終了、や。12:38 345m 8ピッチ目終了、や。凹角からブッシュまで。登山大系では7P、8Pがまとめて6Pとなる。13:07 365m 9ピッチ目終了、や。左斜上しブッシュ帯でロープを引きずりながら潅木まで。10ピッチ目出だし。潅木から雷光型にバンド越えまで。13:42 385m 10ピッチ目終了、ぬ。11ピッチ目出だし。14:09 405m 11ピッチ目終了、や。バンドから大岩下まで。11ピッチ目終了点。クライミングシューズを脱いで昼食休憩。曇り空で風があり、気持ちの良い登攀。同地で自撮り。14:38 出発。コンテで最後のカンテ支点まで。岩の隙間に昔の缶詰やコーラビンなどが残る。14:44 425m 登攀再開。カンテ左をランナウト気味に大木まで。15:03 445m 12ピッチ目で登攀終了、や。登山大系では10ピッチ目となる。15:20 450m トラバースして尾根上の目印大木着。テープを頼りに踏み跡をたどる。16:16 265m 人工物の水場。すぐに作業道へ出る。ここも草が刈られている。16:44 285m 駐車場に到着。
2022/10/10
山行計画では宇奈月のとちの湯からつばき尾根(尾沼谷とノボセ谷の間の尾根)を登り、越中駒ヶ岳を経て笠谷と滝倉谷の間の尾根を下降して片貝川に抜けるというもの(3泊4日)。メンバーは、4名(N島さん、Dさん、松っつあん、やまやろうがCL)。当時のメモが残っていたので15年ぶりに書き起こしてみよう。写真はリバーサルフィルムをコンデジマクロ撮影でデジタル化したものなので、レンズの映り込みがあるのはご容赦。そして悪天候のため初日以外はほとんど撮影ができなかったため、枚数が少ない。一日目 天候:雨のち雪5:30 会館起床。N島カーで宇奈月ダムに向かう。7:09 250m 宇奈月ダムのトンネル路肩に駐車し、雨の降る中出発する。歩みは順調。7:32 250m とちの湯。雪が降り始め路面が白くなる。道沿いに高度を上げる。8:25 355m 尾沼谷を徒渉する。上流を偵察するもうまく渡れそうにない。堰堤上部の水流の弱いところからジャブジャブ歩く。松っつあんが右足を濡らした。登山口のテープを発見したのでそれに従う。ジグを切る雪の登山道。大雪による撤退を考え、周辺地形を記憶すべきであった。またペナントも付けておくべきであった。積雪は道が白く埋まる程度。9:25 620m 休憩。ワカンを着ける。細かい雪がぱらぱらと降り続ける。立ち止まると、汗だくの身体が冷える。9時過ぎに雪崩の音が一発。10:38 800m ペナント、登山道は不明となり、ヤブ斜面を突破する。弱点を詰めれば、何とか上がっていけるのは雪のお陰である。再びペナントを発見。そしてトレースも見つける。11:50 995m 休憩。雪はサラサラと止めどなく降る。13:25 1180m 天候は悪化。雪風あり視界も充分でない。雷鳴も轟く。N島さんの提案で、早めにテントを設営する。尾根上の登山道脇の平地を踏み固める。Dさんはテント設営時に個人マットを飛ばしてしまった。14:00 テントに入る。体はすっかり濡れてしまった。雨と汗によるものだ。ガタガタと震えてくる。天気図を取ったが、ラジオが聞き取りにくくて作成不能であった。外は音を立てて風が吹き抜ける。どんどんと悲痛な気持ちになってくる。そんな中少しでも明るい材料が、松っつあんの食事であった。豚肉炒めから始まり、キムチを水分が飛ぶまで炒めそこに水と野菜を入れたブタキムチ鍋となった。言わずもがな旨い物である。下界より美味しい食事となった。残った汁にご飯を入れて雑炊となる。最高であった。ラジオの天気予報では、北陸地方の降雪予測は1メートル。一日でOD缶を2個ちょっと使う。6個しかないので、前進するには不足している。20:25 就寝。雪と風が時折激しくテントを叩く。シェラフ内が結露でベタベタとなり、安眠できない。23:20 テントが雪で圧迫されてきたので、周囲を除雪する。その際、レッドバットがピッケルからすっぽ抜け、暗闇の斜面に吸い込まれていった。あっと言ってももう遅い。ライトを向けても吹雪しか見えなかった。レッドバットは使用頻度が低く、またピッケルともうまく合わなかったので、無くしても惜しくはない。二日目 天候:雪5:45 起床。シュラフが濡れ、防寒着が不足した(松っつあん、やまやろう)ため撤退を決める。OD缶はすでに2個を空にして3個目に手を付けていた。燃料が少ないので、駒ヶ岳を突破するのは厳しい状況である。朝食は棒ラーメンと焼きモチ。8:05 1165m 出発。昨日のトレースは消え去り、ヒザラッセルとなる。細かいアップダウンがじわじわと身体に堪える。8:47 1135m 幕営地を通過。トレースが続いており、誰かが下山している模様。じきに先行パーティに追いつく。N山岳会のO氏(会長)とN氏(現役代表)であった。ここからは、6人交替でラッセルとなる。9:10 1080m10:50 975m ルート検討。尾根中央の緩い斜面に入る。ペナントあり正解。雪が降りしきり、下りでも空身の腰ラッセルとなる。11:20 885m ルート検討2回目。右手は平ら、尾根は左方に明らかだが、急斜面である。地形図と高度計を照らし合わせて真ん中の尾根を選ぶ。ここにもペナントを発見。あとは登山口に合流したかったのであるが、ペナントがない。道はヤブで隠されてしまっている。焦りからか現在位置を差すことができない。周りの意見に流されるようになってきた。北西へ伸びる尾根はまたしても急、一度登り返し、右方へトラバース、谷の中を下降するも雪崩の危険性が高く断念、右手に高い尾根が見える。O氏の指摘でそこまで登り返すことになった。思っていたよりも登り返すことになり、このルートで正しいのか悩んだが、他に道はない。N氏の力強いラッセルと自分も手伝ったことで、見たことのある平坦部へ出る。ここは初日に通ったところではないのか。尾根も明らかだ。正しかったようだ。しかしペナントはひとつもなく、広い尾根を右に行くか左に行くかでも異なってくる。自分はそろそろワカンを着けた600mに出るのではないかと踏み、右方へ巻くように進んだ。しかしそういう地形はなく、ヤブから斜面を下ることになった。ルンゼに導かれてしまい、これもルートとしてはダメだ。少し登り返し、左手の尾根(自分が右手に巻かなければ下降していたであろう尾根)に取り付く。下降は尾根通しが鉄則なのに、それを破ったことで時間が取られてしまった。周囲は暗い。川の音が聞こえるところまで標高は下がっているのだ。ヘッデンをつけて更に下る。ヤブはあるがきつくはない。もうここを無理矢理に下るしかなくなった。17:30 505m ついに時間切れ。岩屋を見つけたのでビバークする。雪を整地して何とかテント2張りを設営する。18:25 テントに全員が入る。N山岳会は燃料の残りがボンベの半分しかないということで、当会から分け与える。こちらは新品3個。朝までに2個と半分を使った。ギリギリだったわけだ。ビバーク態勢なので靴は脱がない。足は寒くなかったのでかえって脱がない方がよかった。酒を飲み、紅白歌合戦を聴く。夕食は雑炊。23:40 就寝。三日目 天候:雪全身ずくずくに濡れて辛かった。夜中(1:40)に一度火を点けて暖を取る。斜面の上から木の枝が落ちてきて、テントを貫通する。4:00 起床。残ったOD缶はひとつ、ギリギリだ。朝食は棒ラーメン。5:45 準備開始。6:30 485m 出発。すぐに懸垂下降ができるようにハーネスを付けて出発。尾根上から外れルンゼを下る。白い斜面が川原まで続き、ロープは出さずに済んだ。7:20 315m 尾沼谷の川原。登山口のペナントを見つける。ほぼ狙い通りの地点に下り立っていたのだ。後発のN山岳会に川原で追いつかれる。徒渉時に水に浸かったのは4回。左岸の林道はヒザラッセル。8:15 220m とちの湯の上のあずまやで休憩。9:17 195m 宇奈月トンネルに到着、ワカンを外す。9:45 195m 車デポ地に到着する。連絡先を交換し、N山岳会とはここで別れる。10:00 車出発。黒部警察署に立ち寄り、ヤマタンを返却し山行を簡単に報告する。11:00 雪の中、会館に到着。Dさんと松っつあんで下山予定地の片貝川にデポしてある車を回収しに行く。N島さんとやまやろうは共同装備の片付け。12:15 Dさんと松っつあんが、会館に戻る。12:40 会計精算(@3300円)、反省会を実施して解散。
2022/10/10
G会の正月山行。2015年12月31日から2016年1月3日の記録。一日目二日目三日目四日目計画では犬ヶ岳から初雪山と白金の頭を経て小川温全まで至るというものであった。しかし入山三日目の犬ヶ岳から先で、強風が正面からモロに当たり進むことができずに往路下山した。抜けるにしても、ラッセルに難儀したと思う。テントを担いだにも関わらず、三泊とも小屋泊まりという贅沢な雪山であった。
2021/09/04
5:00 起床。あるだけの酒を全て空にした。朝一の味噌汁は旨い。小屋の外は晴れ渡り街の明かりがきれい。朝食はチャーハン。行動食は足りないかと思ったが余りそうだ。人からのもらいものが多いから。これで消費計算が狂うのだ。夜のつまみが豊富なのは有難いが。行動食を人に分ける行為がエスカレートしていくのが気になる。自分は人に分けるものは一切持参しないケチな人。全ては軽量化のためだ。食後のコーヒーは旨い。○○○は難産、極太www夜明け。白鳥小屋の上には月。全員で記念撮影。美しい朝焼け。6:59 出発。7:19 かつて山スキーで滑った北西尾根を下降する。日本海に白鳥山の影が映る。8:01 1045m 標高1000m地点、ちょっとしたピーク。8:31 940m 右へ進路を振る。8:56 885m 右手に入る。9:56 640m 621m平付近。10:18 560m 谷を左方へトラバースしてペナントのある尾根に入る。10:43 385m ササが露出して滑りやすい斜面。小脇谷の上部だろうか。ワカンを外した。11:05 360m 右方にトラバースしてスギ林に入る。11:16 285m 平坦部に出た。榀谷の左岸だ。11:28 245m 榀谷の橋に出た。タクシーを1台呼び、S竹、N島車を回収しに行く。待ち時間に十二社、山姥神社などを見学する。13:04 クルマが来た。13:31 元気ラーメン着。チャーシュー麺大盛り1080円。14:30 入善警察署に下山報告。14:55 G会館到着。会計ひとり3856円。16:10 解散。やまやろうのランクスはバッテリーが上がったwww
2021/09/04
4:30 起床。寝落ちしていた。月夜で街の明かりが見える。朝は棒ラーメン、コーヒー。初雪山までは遠い。届くのか心配である。残り2日間で大地山経由で下山できるのであろうか?下界に連絡することも検討しないとならない。6:30 1580m 出発。空荷ラッセルとなる。7:01 南西からの風がまともに当たり、先へ進めない。栂海山荘に戻る。7:33 アイゼン、ピッケル装備で下降開始(撤退)。山荘直下ではMし、S竹でロープを組む。雪が舞い上がる。8:34 1485m 強風のため遅々として進まない。一部のメンバーがアイゼンからワカンに切り替える人が出る。8:48 出発。9:37 1405m 1384mピーク通過。10:10 1355m 凹地にてアイゼンをワカンに履き替えて出発。風が強い。自分たちが付けたトレースに助けられる。10:19 2つ目のピーク。10:33 1385m 黄蓮山。そこからの犬ヶ岳遠望。10:59 1180m 黄蓮の水場で休憩。11:32 1235m 二重山稜ピーク(菊石山)。11:46 1180m (先日の)休憩地通過。11:53 1140m 下駒ヶ岳へ登り始める。12:11 1225m 核心部。山ちゃんがロープを出す。12:35 1265m 下駒ヶ岳に登る。ロープは不要だった。13:18 1200m 白鳥山手前の最後のピーク。13:27 1125m 最低鞍部。14:21 1250m 最後の登りにかかる。急速に雲に覆われ風が強くなった。雪も降ってきたので小屋へ急がねばならない。着いた、着いた。14:52 1330m 白鳥小屋。3日目にして大量のつまみが出てくる。サケ燻製、ウインナー、サラミ。アルコールもたくさん。今日の状況でよく白鳥小屋まで来られたものだ。自分たちが刻んだトレースのおかげだ。濡れた靴下、シャツを予備のものに着替えた。山行中は大した仕事はできなかった。みんなに連れて来てもらった感じがする。12月中旬に奥歯を亜脱臼してロキソニンを飲みながらの山行なのだ。楽しさを味わうこともなく、淡々と写真撮影のみに集中した。夕食はチキンカレー。17:00 夕食用のお湯を沸かし始める。食後に味噌汁、旨い。三々五々に分かれ、2階に寝に行く。早く寝ても夜中に起きて寒い思いをするからギリギリまで起きていることにする。酒を飲む、お供は松っつあんだ。残った泡盛でもすするかー。小屋の外は風が強い。20:42 寝る状態を整える。星空。
2021/09/04
4:00 起床、雪が舞う。晴れやかに山で迎える新年よ。朝食は棒ラーメン、コーヒー。6:00 行動開始するも夜が明けないので待機。外は微風と小雪。6:30 1280m 明るくなるのを待ってから出発する。要所でペナントを付けながら標高を落とす。7:59 1070m 鞍部を通過。9:00 1150m 小ピークの下。ザックを下ろしてトレースを付ける。9:43 1190m 下駒ヶ岳手前ピーク。下駒ヶ岳の崩壊地。粉雪が舞う先の初雪山。10:08 1215m 下駒ヶ岳(1241m)。スカイラインの犬ヶ岳に立つ栂海山荘を目指す。まだ先は長い。10:57 1120m 平地で休憩、日当たり良好。空荷ラッセルをひたすら繰り返す。11:48 1190m 菊石山(1209m)。12:04 1130m 鞍部からの登り返し。天候が回復した。絵になる。13:16 1275m 地形図1291mピーク。13:55 1355m 地形図1384mピーク。栂海山荘が見える。日が傾き始めた。15:05 1360m 4人(S竹、Mっつあん、山ちゃん、Mし)でトレースを付ける。何が何でも栂海山荘に届かないと(幕営装備は持参している)。15:37 1440m 最後のピッチで、やまやろうが空荷ラッセルに加わる。小屋の手前まで上がる。小屋の手前の急斜面。16:26 デポ地点に戻る。16:58 1545m 栂海山荘。雪を掘って道を付ける。内部は快適、1階にて食事。N島さんはサケくん製半身を持参、美味。めいめい持ち込んだつまみや酒を出し暖を取る。ラム酒、焼酎、電気ブラン、日本酒立山、ウィスキーと何でもある。夕食はアルファ米に野菜カレー。つゆだくで食べやすい。汗で濡れた服は寒い。着乾かす。今日は午後の途中でシャリバテした。ラッセルする気力がなく、順番を1回パスしてしまった。それが悔しくて最後の3人空荷ラッセルでは一番動いていた。山荘まで行こうとしたが意味ないから止めた。登り返しはきつかった。休み休み登るしかない。ゴールの栂海山荘が見えてからも少しのラッセルがあり、これが堪えた。
2021/09/04
計画では上路から入山し、白鳥山から菊石山、犬ヶ岳、初雪山を経て、白金の頭、小川温泉へと縦走するもの。雪の状態によっては、初雪山から大地山というルートも考えていた。リーダーは山ちゃん。メンバーは8名(S竹さん、N島さん、S崎さん、Dさん、松っつあん、山ちゃん、Mし君、やまやろう)。4:30 起床。ぬまつちとYたさんの送迎。7時前に上路集落の先、標高350mまでクルマを入れる。7:14 出発。二隊に分かれ100歩ずつ先頭を交代しながら歩く。7:52 425m 白鳥山登山口。ここからはワカンを着ける。9:07 570m 林道で休憩、小雪。9:56 645m 坂田峠。どこの山だ?潅木帯のラッセルが続く。青海の黒姫山だった。11:38 990m ピークで休憩(金時坂の頭)。坂田峠から白鳥小屋までの1/3ほどの位置。今日は小屋までの行動だろう。急な斜面もある。12:25 970m シキ割の水場。13:24 1085m 休憩。緩斜面に変わる。14:32 1235m 休憩。白鳥小屋が見えた。犬ヶ岳はガスの中。目指す犬ヶ岳と初雪山が見えた。16:15 1370m 白鳥小屋。中には誰もいない。1階にて炊事、水作り、ラム酒を飲む。夕食はニシンそば。2階で就寝。素晴らしい寝床。外はしんしんと雪が降る。大事なことだね。ちびちび飲みながら今日の行動記録をまとめる。21時過ぎに就寝。
2021/09/04
『富山の百山』の取材山行。2013年7月20日から21日の記録。一日目二日目当時と登山道の状況などは変わっている。2021年の新版では、この時のコースを(中俣新道)通らないものに変更された。黒岩山単体を目指す人はいないだろう。栂海新道の通過点という位置づけでは。しかし山頂からの眺望は素晴らしいので、『富山の百山』のコース情報を参考にして、是非訪れてもらいたい(本買ってね!)。
2021/08/28
3:25 起床。朝食はたまごスープかけごはん。山の上空には雲がかかり、木々は風でザワザワと枝を鳴らす。4:25 ヘッドライトなしでも何とか歩けそうな明るさになってきた。青海の町の明かりが見える。トイレは小屋の下方にある。4:40 1510m 出発。雲が多い。5:05 1345m ピーク通過(1384m)。風を感じる速度で歩きたい。のんびり歩きでは汗をかく。5:21 1325m 黄蓮山(1360m)。写真は犬ヶ岳。5:46 1130m オーレンの水場。栂海山荘の水場でもある。登山道から1分ほど下ったところ、往復3分。6:04 出発。標高1200mから下部はブナの林。6:16 1175m 菊石山(1210m)。初雪山。6:33 1085m 下駒ヶ岳の登り。6:43 1160m 岩場が出てきた。栂海山荘から結構歩いてきたものだ。6:51 1250m 下駒ヶ岳(1241m)。崩壊地からは、犬ヶ岳と初雪山の間に剱岳が見える。白鳥山を捉えた。8:10 1245m 白鳥山(1287m)。小屋の屋上にハシゴで上がると、大展望。吹き上がる風が気持ちよい。白山、僧ヶ岳、初雪山、剱岳、朝日岳、犬ヶ岳、五輪山、黒負山、戸隠の山々、雨飾山、頚城の山々、果ては佐渡島まで見える。8:41 坂田峠へ向けて出発。8:50 1175m 山姥ルートとの分岐。8:59 1130m 山姥平。9:22 875m シキ割の水場。9:32 900m 金時坂の頭。9:57 595m 坂田峠(610m)。10:00 580m 駐車場。11:10 きんかいでタラ汁定食。12:20 G会館到着。
2021/08/28
『富山の百山』の取材山行。メンバーは、N島さん、Yたさん、やまやろう。6:46 270m 発電所前を出発。沢音を聞きながら林道入山線を歩く。7:44 445m 休憩。8:17 525m 中俣新道登山口。左岸に渡ってすぐの斜面に登山道があるので見落としそうだ。登ってすぐに中俣小屋(トイレ、水場あり)。いきなりの急登。木漏れ日の中、尾根筋に沿って歩く。9:11 805m ブナ林の尾根。10:04 1010m 中俣山(1037m)を通過、道は下る。この稜線を、今日は左から右に歩くことになる。10:42 1060m 沢沿いにミズバショウが群生している。振り返れば明星山を始めとした頸城の山々が見える。沢を詰める。沢水で喉の渇きを癒す。11:42 1290m イワイチョウが群生する沢を詰める。犬ヶ岳全景。タムシバ、オオカメノキ、ゴゼンタチバナ、ニッコウキスゲ、ウラジロヨウラク、コバイケイソウ、タテヤマリンドウ、チングルマなどが咲く。風が抜ける草原に出る。12:46 1555m 黒岩山への階段。シラネアオイ、チゴユリ、カラマツソウなど。黒岩平方面へ足を伸ばすと、ニッコウキスゲが見頃を迎えていた。13:03 1535m 雪渓の下から雪解け水が流れているので補給する。彩雲が現れた。糸魚川方面の山々。13:41 1565m 黒岩山山頂(1624m)。日本海方面は能登半島まで一望できる。頸城山塊、焼山、明星山の山塊。栂海新道、初雪山、白銀の頭、裏定倉山、定倉山と打ち並ぶ。山頂は展望台だ。樹木が低いためアップダウンの場所によっては雪渓が残る。オオシラビソとササの中を歩く。ゴゼンタチバナ、アカモノ、ツマトリソウなど。名残惜しく振り返る。15:27 1555m サワガニ山(1612m)。ここも360度の展望だ。佐渡島まで見渡せる。山頂にはトンボが乱舞する。16:16 1435m 北又の水場。登山道からは往復8分のところ。冷たくて旨い水。16:38 出発。夕日に照らされ輝く富山湾。剱岳が見えた。初雪山が大きい。17:21 1535m 犬ヶ岳(1593m)。日本海が近い。明日歩く栂海新道。17:30 1500m 栂海山荘。近くに水場はなく天水だ(または北又の水場から担ぐ)。近くの雪渓は細くて水が取れなかった。外で飲む。月が出た。18:30 小屋に入る。暖かい。トレラン1名が親不知からやってきた。ステンドグラスが美しい栂海山荘は、1963年から建設されているので、今年で50年だ。頃合いを見ては山荘を出て撮影する。夕食は麻婆春雨丼。日没直後は撮影タイム。21:00 就寝。
2021/08/28
うはー、9年も前の山行記録だ。が、詳細なコースタイムと写真を掲載できる、やまやろうは変態(メモ魔)だw2012年8月16日から18日の記録である。一日目二日目三日目写真は、「岳人」に掲載されたもの。当時は、採用確率がかなり高かったのです。G会の行くところはマニアックだから、それだけでアドバンテージがあるし、おらー写真の構図もキャプションもかなり頑張ったから。当時は載って当然と思っていた。それだけ当会の活動に自信があった。現在のG会はどうなんですかね。遡行についての総括はこちら。濃いなあw
2021/08/25
4:00 起床。朝食はモチ、高野豆腐入りマルタイ棒ラーメン。5:25 1950m 祖母谷温泉に向けて出発。水場は、歩き始めてすぐのところに2か所。6:03 1805m 後立を越えて朝日が昇る。日焼けしそうだ。6:23 1720m 休憩。百貫山が右手前方に見える。日陰は涼しい。剱岳が見えた。6:58 1550m 沢の音が聞こえる(水場あり)。7:08 1425m 水場。7:12 1415m 水場。7:15 1400m 水場。百貫山基部の沢。登山者2名とすれ違う。7:26 1330m 水場(崩壊した沢)。7:28 1330m 休憩(水場あり)。7:54 1295m 林の中の水場。7:56 1290m 大きな沢(水場)。8:29 1040m 急な下りが始まる。8:37 955m 名剣沢の登山口。休憩。8:57 920m カンカン照りの道に出た。9:11 835m 祖母谷温泉に到着。湯舟に浸かりながらのビールは最高だ!10:05 830m 出発。10:42 670m 欅平駅。構内は混雑、売り子や観光客の声が賑やかだ。11:04 トロッコ発車。不帰谷の出合い。土砂の量が凄い。お疲れ。12:25 315m 宇奈月駅。昼食は温泉街の「わらびや」にてざるそば800円を食す。大盛りはない。13:55 黒部警察署経由(下山報告)で会館に到着。14:29 解散。
2021/08/25
4:00 起床。朝食はモチ、高野豆腐入りマルタイ棒ラーメン。汁多めで良い。5:31 1325m 遡行開始。途中でヒスイのように見える石を見つける。6:22 1530m 1600mの分岐は右又へ。赤茶色の崩壊地が多い。6:56 1635m 左右が崩壊地の門。7:07 1685m 1750mの分岐。剱岳が見えた。7:55 1840m 雪渓あり。地形図上1900m付近の屈曲点。8:05 1850m 屈曲点を過ぎると谷が見渡せる。草原の斜面と雪渓。8:11 1900m 雪渓末端で水を汲む。8:37 2030m クマを目撃する!8:55 2135m 2200mの分岐。GPSだと2250m。左又に入る。9:26 2205m 雪渓が割れて、いやらしい渓相。9:36 2240m 8m滝をシャワークライム。その後はガレ場となり、一気に水量が減る。9:50 2285m 休憩。上方すぐが滝となり越えることができず、ザレたルンゼを詰めるしかない。足元が一歩ごとに崩れていく。10:52 2330m ルンゼを詰め過ぎ、ガラガラで身動き取れなくなった。懸垂下降で別のルンゼに逃げる。霧が出てきた。左手のルンゼに入ってみたが、詰まった。振り出しに戻り、右岸の草付きルンゼに登路を求める。11:37 2370m ルンゼの分岐は左へ。ハイマツをつかみながら高度を上げる。11:48 2410m ハイマツ帯に突入する。12:01 2465m 稜線に立つ。ようやくだ、ザックを下ろして大の字に転がる。雲間に旭岳、その向こうには白馬岳。12:47 食事をしてから出発。ハイマツ漕ぎ。12:56 2485m 清水岳山頂。山頂直下に池塘あり。チングルマは花が終わっていた。霧の山中は秋の気配が漂う。13:30 2295m 登山者とすれ違う。13:51 2110m 休憩。出発したら霧の樹林の中となる。14:46 1880m 避難小屋、誰もいない。水場は小屋のすぐ下にあり、冷たい水が取れる。16:00 夕食。サーディンオクラメンマ丼と具沢山味噌汁。食後も酒を飲む。最後は山ちゃんとサシで飲む。19:25 就寝。
2021/08/25
メンバーは、S竹さん、N島さん、Yたさん、山ちゃん、やまやろう。5:45 会館出発。黒部警察署を経由する(登山届提出)。6:15 宇奈月駅。6:30 チケット販売開始。欅平まで片道1660円。ザックは水なしで14.5kg。7:32 トロッコ発車。宇奈月湖は緑色に濁る。8:47 欅平駅。9:01 600m 出発。9:38 765m 祖母谷温泉。9:49 挨拶してから出発。10:03 845m 白馬岳登山口。ハギの花が咲く。祖母谷右岸の道を進む。10:33 945m トンネル脇の斜面が崩落していて入口が埋まっている。ヘッドライトを点けて通過する。10:41 945m トンネルを抜けてすぐに川原に降りる。11:09 登攀装備を全て付けて遡行を開始する。11:18 960m 右岸のへつり。徒渉して壁から下がるトラロープをゴボウして越える。後続はザックをロープで引き上げる。11:46 作業終了。12:09 985m 8m滝、釜あり。左岸から越える。12:20 1005m 広河原で昼食。12:36 出発。日が差してきて、身体をじりじりと焦がす。13:05 1065m 右岸から染み出す硫黄泉(ぬるい)。13:18 1085m 西ノ谷出合い。13:42 右岸をへつる箇所でロープを出す。14:11 1165m 右岸崩壊地。14:14 1180m 滝の登攀。登り応えがある。14:41 1265m 休憩。15:00 1290m 広河原となる。夏雲。15:07 1315m 雪渓が残る。15:12 1335m 分岐。右岸の草付きにて幕営することにする。イタドリを沢山刈って敷き詰め、ツェルトを二幕設営する。川原での焚火は、勢いよく燃える。みんな頭を隠していることから分かるように、虫ぶんぶん。17:27 夕食。麻婆ナスタケノコ、ウズラ卵付き。それを平らげた後は、味噌にゅうめん。味噌が身体に染み渡る!17:54 雨が降ってきたがすぐに止んだ。20:11 Yたさんとツェルトで寝る。
2021/08/25
かつてはガッツリな登攀もしていたのよ。剱岳は色んなルートから何度も登っているが、チンネはこの一回だけだ。2009年8月14日から16日の記録である。一日目二日目その1 二日目その2 二日目その3三日目当時はフィルム一眼レフだったので、リバーサルフィルムにバックライトを当て、それをコンデジのマクロ撮影したものを切り出して今回のブログに使っている。スキャナーを持っているが、取り込み時間が超絶に長いので使っていない。画質がいまいちなのはそういう理由。
2021/08/22
3:55 起床。0時頃に、にわか雨。5:20 2435m 出発。長次郎左俣雪渓(源次郎尾根には行かない)。朝の源次郎尾根。6:10 2720m 長次郎のコル。風が毛勝山方面へ抜ける。剱沢方面。6:54 2825m 剱岳山頂(2999m)。人が多い。7:12 下山。7:51 2800m 2800mピーク。NHKが山頂を撮影中。8:27 2590m 2600m地点。ここにもテレビカメラが。9:32 2245m 早月小屋。ビールを2人で各1L飲む。下れる気がしてきた。1本800円。浜ちゃんと会う。早月尾根を3時間半で登頂とのこと。記念撮影を伝蔵小屋の前で。10:30 下山開始。11:29 1795m 休憩。霧の中を黙々と下る。思っているほど標高が下がらない。12:05 1620m 1600m地点。12:13 1520m 1400m地点。12:53 1335m 1200m地点。13:43 1115m 1000m地点。14:10 885m 早月尾根登山口。
2021/08/21
12:28 2675m ニードル基部。12:45 2650m 八ツ峰の頭。霧が下から湧いてくる。12:49 2655m VII峰とVIII峰のコル。50mシングルロープで懸垂下降。13:17 2630m 長次郎右俣。アイゼン装着。13:46 2445m 帰幕。aバンドの存在がよく分からず登った感覚がない。gチムニー~c~dクラック?帰幕したら酒盛り。チンネを登攀したことに満足。明日は源次郎尾根から剱岳山頂を目指すことにする。鬼ころしと芋焼酎が、疲れた身体に染み渡る。昨日より少量でほろ酔いになった。昼寝する。昨日、左稜線で墜落事故あり(ルート間違え)。システム入れ換えの際、2名とも落ち1名死亡。チンネの頭で会った3名パーティが三ノ窓で無線中継を対応したとのこと。熊ノ岩の2名パーティは、3:30に出発し左稜線に取り付く。16時半に帰幕。チンネの頭で会った3名は、待ち時間を含めて5時間半を登攀に要する。核心部の鼻のガバは、クラックが入っているとのこと。優しく扱えば、剥がれることはないとのこと。丸さん情報の剥がれ落ちたということではなかった。夕食は一人前ごはん。散歩する。熊ノ岩上部に岩屋あり。3名ほどが横になれる空間。ゴミ多数。缶詰は古い時代のもので、ビニールに包まれた一斗缶、暖マット、ポリタンクなどは富山県のゴミ袋に入っている。夕焼けに染まる後立山連峰の雲をカメラに収める。昨日はとてもだるかったが、今日は元気。山の身体になったのか。ぬまつちは風邪気味で元気なし。19:25 2440m 就寝。
2021/08/21
10:05 2645m 2ピッチ目終了。中央バンドに到着。中央バンドはロープなしで歩く。後立側。10:25 2670m aバンド基部に到着。陰影のある岩塔は、小窓ノ王。10:30 aバンド開始(3ピッチ目)、やまやろうトップ。11:02 2690m ピッチを切る。11:05 4ピッチ目開始(ぬまつち)。しびれる登攀が続く。11:38 2715m 終了(チンネの頭)。左稜線からの3名が後から着く。八ツ峰にはクライマーの姿。クレオパトラニードル(だよね)。記念撮影。12:16 下山開始。
2021/08/21
3:30 アラームが鳴るも二度寝。4:25 起床。朝食は塩ラーメン。5:40 2470m 熊ノ岩を出発。6:15 2715m 池ノ谷乗越。池ノ谷ガリーを下降する。7:03 2520m 三ノ窓。チンネ左稜線取り付きには8名が登攀待ちの状態。先行は2、3パーティおり大渋滞だ。チンネ中央チムニー・aバンド・bクラックをたどる。8:23 2590m チンネ中央チムニー取り付きに到着。残置あり。8:55 登攀開始。1ピッチ目やまやろうトップ。高度感抜群。9:35 2615m 2ピッチ目ぬまつち。
2021/08/21
前日、馬場島にライフ(HONDAの軽)をデポ。5:40 立山駅着。霧の中、ザックが濡れる。6:10 ケーブルカー発。6:30 高原バス2台発。7:15 室堂ターミナル着、快晴。7:45 2350m ターミナル発。8:44 2305m 新室堂乗越。雷鳥沢キャンプ場には60張以上のテントが並ぶ。10:08 2650m 剱御前小屋。県警ヘリ「つるぎ」が飛ぶ。10:53 2425m 剱沢派出所。丸さんから500mlビールを2缶差し入れ。11:25 出発。11:44 2170m 剱沢雪渓に降りる。雪渓は滑りやすく、途中からアイゼン、ピッケルを使用する。12:10 1990m 小休止。12:30 1965m 長次郎谷出合い。大休憩。丸さんからのビール1缶を分け合って飲む。13:15 出発。長次郎谷の上り。熊ノ岩が見えた。八ツ峰。13:53 熊ノ岩にヘリコプターが着陸する。14:09 2195m 休憩。雪渓が割れており、右岸の岩斜面を利用。15:32 2485m 熊ノ岩。八ツ峰上半。熊ノ岩の上の方に幕営している。長次郎谷左俣。源次郎尾根I峰とII峰。源次郎尾根側壁も登攀の対象になるかね。夕食はわかめご飯。20時になっても八ツ峰V峰を下っているパーティがいた。気になってテント内から観察していた。20:15 就寝。星が降ってくるような夜空。
2021/08/21
お盆は、前線が停滞して連日の雨。こういう時は、過去の山行記録をまとめる良い機会だ。時間はたくさんあるのに、まとめられたのは現時点で2013年の取材山行のみ。『富山の百山』の執筆を担当することとなり、割り振られた清水岳に登ってきた。山体の写真も必要なので、白馬岳経由で雪倉岳まで行って撮影した。花の季節であり、たくさんの高山植物を見ることができた。この年は、コバイケイソウの当たり年だったと思う。2013年8月15日から17日の記録である。一日目二日目三日目
2021/08/14
4:00 起床。夜中に起きたが月明りでヘッドライト不要の明るさだ。その中でも瞬く星々。雲も沸いており幻想的な雰囲気であった。板の間に直接横になるのは冷たかった。ツェルトとザックを敷いても、時々寒さで起きた。4:57 2445m 空荷で雪倉岳に向かう。5:25 2650m 雪倉岳山頂(2611m)。朝日が出てきた。写真を撮りまくる。白馬岳(左)と旭岳(右)。小旭岳(左)と清水岳(右)。中央奥は剱岳。朝日岳(右)と前朝日(左)。前朝日の右には朝日小屋。清水岳の奥には毛勝三山。取材のための写真がたくさん撮れた。山頂で記念撮影。5:54 下山。朝もやとマツムシソウ(日本固有種)。6:09 避難小屋に戻る。6:17 蓮華温泉に向けて出発!静かな朝。お花畑をトラバースする。幻想的な風景。あのピークは?コマクサと旭岳。6:56 2530m 蓮華温泉への分岐(2480m)。涼しい。7:13 2275m 水場。沢の左岸を下る。7:20 2235m 塩谷精錬所跡。銀を採掘していたとか。雪渓歩きが入る。7:43 2115m 鉢ヶ岳沢を徒渉する。7:54 2020m 雪渓に乗って沢を渡る。こちらが上ノ沢か?神の田圃。8:18 2005m 鉱山事務所跡。8:39 1790m 涸れ沢を下る。8:43 1760m 沢から外れるところで休憩。8:58 出発。9:17 1570m 瀬戸川の仮橋を渡る。瀬戸川右岸の蛇紋岩露頭。9:28 1570m 雪倉山麓コース分岐。蓮華温泉まであと40分。9:44 1555m 兵馬ノ平と蓮華温泉の分岐。あと20分。9:48 1545m キャンプ場。9:56 1560m 蓮華温泉に到着。内湯(800円)に入ってサッパリして、上から下まで着替える。生ビール(700円)をぐいっと飲むのは最高です。カップ酒(謙信)は450円で販売。カレーライスは750円。よく、歩きました。13:35 糸魚川バス発車。平岩駅まで荷物込みで1490円。14:30 平岩駅に到着。14:42 大糸線発車。15:29 糸魚川駅から魚津に向けて発車。16:28 魚津駅に到着。17:11 宇奈月温泉にデポした車を回収する。17:40 G会館に到着。18:00 解散。お疲れさまでした。精算ひとり4760円。
2021/08/13
4:00 起床。他の人はどこ行った?朝食は丸マルちゃん正麺塩味に油麩。担ぐ水は3.5L。5:05 1875m 避難小屋発。学生3名が下ってきた。5:49 2060m 花が多い稜線。チョウジギク、ヤマハハコ、ゴゼンダチバナ、ウツボグサ、マルバダケブキ、ニッコウキスゲ。モミジカラマツ。ミヤマアキノキリンソウ。ハクサンフウロ。ルリトラノオ/グガイソウ?ヨツバシオガマ。ニッコウキスゲ。5:57 2095m 草原地帯に入る。色とりどりの花が咲く。チングルマ、イワイチョウ、コバイケイソウ、ヨツバシオガマ、ニッコウキスゲ、ウサギギク、ハクサンコザクラ。6:12 2175m コバイケイソウ、チングルマ、ニッコウキスゲ、イワイチョウ、ハクサンコザクラのパッチワーク。6:18 2210m 太陽が出てきた。花々と毛勝三山。6:37 2260m 雪渓と池塘あり。斜面はヒメシャジン、シモツケソウ、マツムシソウ、トリカブトなどの花。6:54 2360m 手前ピーク(2466m)。7:08 2425m ハイマツとシャクナゲの尾根に入っていく。7:18 2480m 清水岳山頂(2603m)。むき出しの地面にミヤマアズマギクが咲いている。白馬三山から鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、立山・剱・大日が一望だ。7:42 出発。東斜面に雪渓が残る。小さな流れもある。岩礫帯にコマクサが咲く。8:06 2555m 小旭岳(2636m)を右から巻く、ハイマツ帯のトラバース。8:22 2540m 風が抜ける鞍部。雪渓あり。朝日小屋が見えた。裏旭岳の登りはハイマツの中のザレた道。ジグザグに登る。8:51 2705m 稜線に出た。8:53 2740m 裏旭岳(2733m)で休憩。おまたの先に毛勝三山。9:16 出発。9:27 2765m 白馬山荘が見えた。祖母谷源流の沢音が聞こえる。杓子岳(2812m)と鑓ヶ岳(2903m)。9:59 2835m 白馬山荘。缶チューハイ480円、500ml缶ビール800円、カップ酒(白馬錦)600円。レストランスカイプラザ白馬は、杓子岳、鑓ヶ岳を見ながら食事ができる最高のロケーションである。白馬山荘から20分で白馬岳、山頂から30分で三国境、三国境から1時間30分で雪倉岳の避難小屋とのこと。10:41 出発。11:01 2935m 白馬岳山頂(2932m)。霧に覆われてきた。山頂東側の急峻な地形。白馬岳からの下り(非対称稜線)。11:30 2730m 三国境で休憩。11:47 出発。11:58 2625m ライチョウを見た。12:11 2545m 三国境から2つ目のピーク(2504m)。直下に蓮華温泉への分岐。鉢ヶ岳(2563m)全景。12:18 2480m 鉢ヶ岳のトラバース道に入る。12:33 2435m 雪渓を渡るところで冷たい雪解け水を汲む。12:59 2445m 雪倉避難小屋。中は狭いが快適だ。時間はたっぷりある。白馬錦と満月(せんべい)で長い昼下がりを楽しむ。小屋の中にはトイレがあって臭いので外飲み。1時間くらい気持ちよく昼寝した。16:00 小屋の中で飲み始める。蓮華温泉から朝日岳へ向かう男女が入ってきた。そして男性2名。夕食はチーズ入り肉団子丼。17:10 シュラフカバーに包まる。外は霧で眺望がきかない。
2021/08/13
『富山の百山』の取材山行。メンバーは、S竹さん、Yたさん、やまやろう。6:50 宇奈月温泉。水込みで8kg。トロッコ片道4980円(3名分)。7:32 トロッコ発。9:07 575m 欅平駅のビジターセンターから出発。9:43 740m 祖母谷温泉。サエキさんにポカリをいただく。10:04 出発。10:20 825m 名剣沢左岸の登山口。暑い。10:54 1070m11:29 1195m 水場1。11:49 1245m 水場2、休憩。12:22 1310m 水場3。13:26 1330m 水場4。13:31 1335m 水場5、ここから一気に高度を上げる。午後から雲が湧いてきて山並みは見えない。14:06 1730m 休憩。14:19 1760m ちょろちょろ水が出ている。おおっ、ベニテングダケ。14:46 1825m 鎖場。14:54 1850m 水場。15:05 1855m 避難小屋。女性登山者がひとり。白馬尻から入山とのこと。酒は2合で終了、でも効いた(寝た)。16:35 夕食。豚バラかば焼き+玉ねぎガーリック丼。後から、単独女性、単独男性2名、S修大3名とにぎわう小屋内。17:20 シュラフカバーに入る。
2021/08/13
結構重要な山行記録が、写真のみの掲載で終わっていることが多い。07/09/15-16 不帰谷偵察07/10/21 北又谷支流三本木谷07/12/30-08/01/01 北駒ヶ岳つばき尾根08/02/09-10 三ツ倉山(写真なし)08/09/14 明星山南面P6南壁左フェース登攀09/03/07 昼闇山テレマーク09/08/14-16 剱岳チンネ登攀10/09/18-19 小黒部谷撤退11/09/17-18 不帰谷撤退11/12/30-12/01/02 越中駒ヶ岳13/07/20-21 黒岩山-犬ヶ岳-白鳥山13/08/15-17 欅平-清水岳-白馬岳-雪倉岳-蓮華温泉14/12/29-31 毛勝山撤退15/12/31-16/01/03 白鳥山-犬ヶ岳山行自体に満足して、その後のメモや写真のまとめがおろそかになっている。大量に画像があると、選ぶのに頭を悩ますのだよ。フィルム時代の記録は仕方がないにしても、デジタル時代になっても、幾つも中途半端なブログ記事があるのね。時間を見つけてまとめていきたい。時間が経っても価値のある内容だと思っている。山の形はなかなか変わらないから、(昨今の異常気象だと分からんが)今でもコースタイムや写真は参考になるはずなのだ。今度の四連休では写真の本流を遡行する計画である。2010年時点では合流しただけで下ってしまったよ。
2020/09/13
写真のみ掲載していたので、記録も追加して書き直した。一日目二日目堰堤がやたらと多く、その工事の残骸など(いわゆるゴミ)もあって、気持ちの良い遡行ではない。しかし部分部分で渓相に優れており、絵も映える。積極的に勧める沢ではないが、お手軽な沢登りをする分にはいいのかも(高巻きあるので登攀具は必須です)。
2020/09/13
メンバー:N島、S崎、ぬまつち、D、山ちゃん、Tべ、やまやろうの7名天気:晴れ前泊で飲み過ぎ。荷物は水2Lを入れて9.4kg(42Lバックパック)。共同装備はほとんどない。4:50 会館出発。6:30 230m 宇奈月温泉。7:13 出発。堰堤上は広河原。7:19 遡行開始。7:47 315m 十二貫野用水取水口。8:06 355m 両壁が迫るゴルジュ。ゴルジュの奥に2m滝。右に屈曲、フリーで越える。その先に宇奈月谷の大滝。トラロープあり。大滝上に堰堤あり。際どい左岸フリー、後続にはロープを出す。Tべはロープ初使用で実践講習。8:30 休憩。9:07 出発。ロープ不要の遡行が続く。9:25 420m 右岸に15mソーメン滝。9:37 450m 木に足を掛けて滝を越えると、左岸に三段大滝。9:45 470m U字滝。「50」とペンキマークあり。左岸を高巻こうとしたが、ぬまつちがフリーで登りロープを垂らす。10:32 全員が滝の上部に立つ。この上には4段の滝があり直登不能。右岸の岸壁バンドをたどる。そして右岸の高巻きで2ピッチロープを伸ばす。沢に降りた先には2つの堰堤。日差しの中に飛び込むのが嬉しい。滝の下では震えていたのだ。2ピッチ目の支点から懸垂下降で流れに降り立つ。2ピッチからさらに先にロープを出そうとしていたが、自分が偵察して正解の道を示した。12:52 520m 全員が川原に降りた。13:18 535m 昼食を取ってから出発。暖かい日差しが降り注ぐ。堰堤は右岸から越えられる。13:30 570m 高い堰堤。しみてつ情報2m滝の上。左岸から堰堤基部を巻く。素敵な光景。小さい谷だが水量は多い。14:03 635m 右に屈曲。右手に支沢。14:32 715m 左手に支沢。本谷は右カーブ。ペナントあり。14:38 730m しみてつ情報2m+2m滝の下。滝から水煙が見える。宇奈月谷は、沢の見本市のごとく何でも揃っている。15:03 750m 堰堤下。平成20年製。連続堰堤になっていて、現実に引き戻された。車道あり。15:30 800m 林道にて泊。法面が崩れて道を塞いでいる。ツェルト4枚をタープ状に張る。焚き火にする薪を集める。草を刈って敷き詰める。かつて釣り上げたイワナの頭と骨を乾燥させていたものを持参して骨酒とした。骨酒は7、8回ダシを取った。つまみはカワハギ干物、サラミ、ホタルイカ。各人が担ぎ上げた日本酒3.8Lと焼酎類を全て空けた。夕食はドライカレー(サラミ、ドライフルーツ入り)。好みでコショウやガーリックをかける。美味。残った日本酒は骨酒で飲み尽くす。芋焼酎はお湯割り。焚火を前に語る。21:00 790m 就寝。
2020/09/13
4:30 起床。火を熾して暖を取る。朝食は麻婆丼(高野豆腐を使用)。6:18 790m 出発。6:33 825m 堰堤を越えて、左俣へ。廃棄パイプ多数。上の堰堤は左岸のヤブ漕ぎ。6:44 845m 堰堤上部。林道を走る車の音に興ざめ。6:47 850m 左に屈曲。正面に岩壁の細い滝。6:50 855m 3m滝。なかなか厳しそう。Dがフリーで越える。後続はロープにプルージックを巻く。7:10 860m 登攀終了。7:14 870m 堰堤。左岸の草付きへ。7:22 885m 石積みの堰堤。7:35 915m 地形図上最後の堰堤。左方には道路。7:41 925m 林道U字の頂点。8:00 985m 二俣は右へ。8:29 1015m 分岐は右へ。8:45 まだ小滝が現れる。8:50 1110m 堰堤に出た。右岸へ。8:59 1155m 壊れた鉄の堰堤。9:05 1195m 道路の上に立つ。遡行してきた宇奈月谷を見下ろす。9:24 1265m 僧ヶ岳烏帽子尾根登山口。駐車車両は12台。眼下に扇状地が広がる。登山口から北上して残土の上で休憩。後方は僧ヶ岳。9:57 烏帽子山に向けて出発。10:05 1230m 鞍部に標識あり。地形図上1233m地点から小杉谷に向けて下降する。10:23 1110m 岩の隙間から最初の水流が現れる。11:11 880m 林道に出る。自動車が通行不可なほど荒れている。11:20 休憩してから出発。11:28 850m 小杉谷。ぬまつちの足が不調なため小杉谷を下らず林道歩きとする。11:57 760m と思っていたが、なぜか小杉谷の堰堤を懸垂下降する。12:32 760m 作業終了。懸垂しなくても下れた。N島が懸垂時、金具で脇腹を強打、三角巾で固定する。登り返して林道に向かう。13:24 865m 林道に戻る。13:32 休憩してから出発。林道歩き。14:18 布施川ダムが見えた。14:29 640m 林道カーブで休憩。15:19 500m 鼻の滝のすぐ上まで布瀬川ダムにデポした車に来てもらった。15:26 380m 合流。15:56 65m 会館。D、山ちゃん、Tべで宇奈月のデポ車回収へ向かう。17:07 戻ってきた。宇奈月へ行くも山ちゃんがクルマのカギを忘れる。17:30 再スタート。18:46 会館着、解散。
2020/09/13
2020年になって、この谷の情報が必要になったので、過去の記録とスライドフィルムを引っ張り出してまとめてみた。一日目二日目ネット上では弥太蔵谷の情報はそこそこ出てくる。が、時刻と標高と沢の方角が書いてあるものは、ないのではないか。今回のやまぶろぐから、遡行図が書けるのだよ。巷間のネット記事は「弥太蔵谷に行ってきました」のお土産パッケージ内容に過ぎない。そこに価値はない。遡行するからには、遡行図が書けるような情報を記録しないと、後から遡行する仲間の山行情報にならないではないか。地域研究とはそういうものだ。写真をたくさん撮って、そのままネットに掲載するだけなら、もう誰でもできるのだ。そこに価値なし。(゚∀゚)若かりし頃、魚津は南又谷支流の小沢の地域研究を行っていた。この時の位置把握能力はキレキレで、2.5万地形図上ピンポイントで現在地を把握できていた。遡行図もめたくそに詳細な(1mの段差とかも)ものをエクセルで作成した。メモを取りながら写真を撮りながら、同行者と同じかそれより速い歩みができたからのこと。何が言いたいかというと、GPSに頼ってばかりいると、読図能力が鍛えられませんよということ。
2020/09/10
天候:曇り3:45 起床。5時出発目標。風もなく熟睡できた。焚火を復活させてから朝食。モチ入りチャンポンメン。5:12 770m 出発、右又へ。アジサイが多い。5:33 860m Eからゆるくカーブ、左にルンゼ、NNEへ。5:47 930m 崩壊地の5m滝。左から巻く。チョックストンがかかり、ずれ落ちてきそう。6:00 990m 休憩。地形図上のゲジゲジの下辺りか。谷を見下ろせば正面に見えるのは、西方1090mからの支尾根であろう。1020m地点 4m滝。1035m地点 2m魚止め滝。フリーでの登攀は少し難しい。お助け紐を出そうとしたI田がカラビナを滝つぼに落とした。水流でよく分からず、結局見つけることはできなかった。その上には1.5mと3mの滝。6:26 1040m 二又。SESとE、左へ。1050m地点でさらに二又となる。水を補給してから涸れた左又を詰める。草をかき分け、ブッシュにつかまりながら、稜線を目指す。7:10 1245m 稜線に達する。朝日が出迎える。曲がり枝に足を掛けてブッシュ帯から頭を出す。南方を見れば朴の木山。日差しは強い。足はオロロにたかられる。7:40 出発。越道峠に向けNEへ下降する。7:53 1130m 右手から沢が合流する。8:09 1005m 二段滝をシングルロープでまとめて懸垂下降する。8:30 970m 二又。左又から下降してここで合流。8:51 885m 人工滝に出る。まるで滑り台のようであったが、細枝につかまって下降できた。I田さんプカプカ。かつてのやまやろうです。9:02 860m 林道に出る。我々はコヤ谷を下降したようだ。越道峠はすぐそばであった。装備を外し休憩する。9:31 出発。林道をひたすら歩く。疲れた足腰にアスファルトの硬い路面は辛い。10:26 465m 橋。水場あり。休憩する。11:25 245m 小川温泉元湯に到着。激しい夏の日差しが降り注ぐ。ガレージの日陰に隠れて着替える。風呂には入らず会館に直行する。T見さんの差し入れの入善ジャンボスイカを5人で分け、腹一杯になるまで食べ尽くした。軽く反省を述べて14:00解散。弥太蔵谷は短い沢ではあるが、渓相に富んでいる。浅瀬、釜、ゴルジュから登攀も加わる多彩さ。岩床の色も目まぐるしく変わり、岩石の標本が並んでいるようである。そしてイワナ。釣り竿を持ってくればよかったと、みんなで後悔するくらい、あちこちで魚影が見られた。一泊二日で駆け抜けてはもったいない沢である。遊ぶつもりで、また入渓してみたい。
2020/09/10
秋に予定していた例会山行を海の日三連休に前倒ししたのであるが、梅雨がぶつかり8月まで延期をせざるを得なかった。メンバーは、N島、I田、S竹、ぬまつち、やまやろうの5名。※記録中のアルファベットは、向いた方角の東西南北を英語の頭文字EWSNで表している。遡行図を描こうとしていたので、沢の方角を詳細に残している。現在ならGPSがあってスマホにトラックが記録されるので、このようなメモが不要になってしまった。沢登りでは2.5万地形図の読図が重要。若いG会員よ、高度計とコンパスと地形図から現在地を特定する技術は必要ですぞ。天候:雲多き晴会館前泊。T見さんの入善ジャンボスイカの差し入れあり。酒と共にいただく。4:00 起床。I田カー、S竹カーで出発。S竹カーを小川温泉元湯にデポし、宇奈月へ向かう。尾瀬場トンネル前に駐車。5:43 出発。散策吊り橋から右岸へ渡り、弥太蔵谷の巻き道へ。上下二本あったが下側を使用した。6:03 200m 堰堤を越えて川原歩きとなる。しかし資料によると川原から100m上を高巻きするとあるので、このまま進むのはおかしい。6:13 220m 正規ルートに戻るためNNEのルンゼへ入る。見たところ直登可能みたいだ。6:45 325m 巻き道と合流する。よく観察しないと見落としてしまいそうだ。半ばヤブに埋もれ、崩れ落ちそうになっているところもある。そうかと思うと、新しめの鉄の電柱が立っていて、電灯がつくようになっていることも。一度林間から草地に出たところで道を見失う。手分けして探していくとほぼ水平に続いていた。7:14 330m ゴルジュ帯を越え、水平道から川原に降り立ち、弥太蔵谷に入渓。NEへ進む。7:24 355m ESEに小沢、本流はNへ(地形図上336mの分岐)。※以下、写真の撮影地点が分かるものと分からないものがある。写真や記録が連続しているところは、撮影地点と記録が一致していない。7:29 365m 堰堤にて休憩(取水口かもしれない)。7:42 出発、NNE右カーブ、Nへ90度屈曲。380m地点 Eに滝。8:04 405m ゴルジュ入り口。左岸をへつる。8:16 425m 大転石。朝日がまぶしい。Eへ進む。8:22 435m SESに滝、本流はNEへ。8:33 455m SESにルンゼ。本流はNEへカーブ、右手は壁。8:41 475m 二又で休憩。右又は猪頭山に至る沢。立ち止まると全身オロロに囲まれる。シャツ一枚程度ではその上から刺してくる。カッパを着て防戦。8:57 出発。9:08 495m 3m滝、2m右へつり。510m地点 Nにルンゼ。本流はEへカーブ、正面には壁。515m地点 釜から2+2m滝、右へつりNEの淵から4m斜瀑、3mスライダー滝、右へつり瀞、ゴルジュ、Eへ。9:38 535m ESEに沢、本流はNWへカーブ。明るい渓谷内。9:45 540m 二又。左又はNWゴルジュ、右はNNE右カーブ、下は瀞。Nから右カーブ。花崗岩が洗われてツルツル。9:54 550m NEへ、スライダー滝2m。9:59 555m 休憩、中瀬にザックを置く。ゴルジュの瀞場、小滝と続く。ロープを付けて瀞を泳ごうと用意する。突然、右岸の斜面にあった雪渓が「ドーン」という音とともに崩壊した。「鉄砲水が来るぞ!」とN島が叫び、慌てて高台に逃げる。一時水流が減り、濁った水が流れてきたが次第に元に戻る。ダムにはならなかったようだ。氷水になってしまったので、左岸をへつりロープを頼りに小滝を飛び越え、右岸へ渡る。後で分かったが、ロープ不要なほど滝の上は浅かった。10:39 登攀終了。10:46 570m 巨大スノーブリッジが谷を覆う。高さ15mはあろうか、高巻きは不可能だ。二手に分かれて下をくぐり抜けることにしたが、先ほどの雪渓崩落が頭をよぎる。このスノーブリッジが崩れたら生きてはおれまい。無心で駆け抜ける。生きた心地がしなかった。抜けた先は滝で直登不可能。右岸の壁にハーケンを打ち込み、トップS竹でロープを出す。スノーブリッジの端を越え、泥土斜面を這い上がる。潅木帯から滝裏へシングルロープで懸垂下降。スノーブリッジ遠景(正面黒い部分)。右岸高巻き中。11:37 545m 登攀終了。7m滝、NEへ左カーブ、ESEにルンゼ。本流はNNE。585m地点 NWに二本並んだ沢、Eに瀞。右を巻く。12:08 600m 本流はNNE。陽光が背中から降り注ぐ。明るくて気持ちのよい美渓。12:15 615m Nへ。門状1m滝。12:18 610m NEEに滝。本流はNへ。12:24 625m 崩壊地に雪ブロック。12:29 630m ゴルジュの瀞。NNEへ。ESEからEに沢。本流はNへカーブ。おだやかな川床、せせらぎ。12:35 635m 二又で休憩。左が瀬々薙谷。12:55 出発、NEへ。13:03 650m Sのルンゼから大木が横たわる。本流はE。660m地点 2mの二条滝。正面には壁、90度右折13:14 680m 2mの白糸状幅広滝、左へつり。13:22 695m ゴルジュ、右へ回り込む。705m地点 3m斜めチョックストン、下に釜、ENEへ。SEにルンゼ、本流はNへのゴルジュ。710m地点 ENEへ釜と斜瀑、左へつり、Nに3m滝、右へ。13:39 730m 二又。右はESE、左はNEへ。左に入る、チョックストンあり。740m地点 ENEゴルジュ、曇ってきた。13:45 745m ゴルジュ、7m直瀑。右岸に工作。I田トップで斜めの草付きから潅木帯に這い上がる。ビレイ点近くまで達したらクリップビレイで7m滝の落ち口まで下り、左岸を巻いて上部5m滝を越える。トップの工作を待つ間、滝からのしぶきと風を受けて寒くなる。滝つぼからイワナが飛び出してきた。こちらに向かってきたので、とっさにヘルメットですくい上げたが、すんでのところで逃げられてしまった。14:49 755m 全員が登り終える。ENEへ。Nに沢、山の端が見えてくる。SEにルンゼ、水量が減ってきた。本流は右カーブでSEへ。14:54 770m 二又。地形図上の「宇奈月町」の「宇」の下辺り、左へ。※平8発行の2.5万地形図「小川温泉」に記載あり。15:06 805m 二又。右手のENEへ。左手はNNE。二又中央草地にビバーク決定。15:25 設営開始。先ず全員で草を刈り、フカフカに敷き詰める。薪を集めたら、N島、やまやろうで火を熾す。S竹はツェルト3張りを並べ、I田、ぬまつちは夕食の支度。夕食は乾うどん。つゆに刻んだオクラ、水戻しメカブ、ミョウガそして削り節。トロっとしたつゆが冷えたうどんによくからみ、瞬く間にコッヘルは空になる。つゆの中に続けて茹でたウインナー5、6本。それでも食べ足りなかったので、味付きα米を一人一袋。水割り鏡月がスイスイ入る。18:33 ツェルトに入る。焚火は威勢よく燃える。
2020/09/10
7月の4連休は、天候不順のため例会山行を中止とした。山に行けない時間を、過去の山行記録の見直しにあてる。2012年のGWは剱岳北方稜線の縦走。片貝から入って、僧ヶ岳から駒ヶ岳、平杭乗越から毛勝三山を縦走して、東芦見尾根から馬場島へ下った。天候の振れ幅が大きかった。それだけに、ダイナミックな写真が撮れた。が、当時のブログは写真を貼り付けただけでコースタイムの記載がなかった。今回メモを書き起こして、写真も改めて選定した。2012年5月3日から6日の記録である。一日目二日目三日目四日目写真は、毛勝山の大斜面「天国の階段」を登高している場面。
2020/07/24
2012年のGW合宿だ。東又谷-伊折山-成谷山-僧ヶ岳-駒ヶ岳-滝倉山-ウドの頭-毛勝山-釜谷山-猫又山-大猫山-馬場島の三泊四日。これまた写真多数で面白い内容なのだが、仕事が忙しかったのか、山行記録は写真を貼っただけになっている。メモ帳を見返すと、かなりみっちりと書いてあるので、詳細なコースタイムを記載できるであろう。GWは終わってしまったが、過去の記録をきちんと残しておくことは大事なことだと思うので、少しずつやっていこう。写真は、成谷山から僧ヶ岳への途次。
2020/05/11
今年は新型コロナウイルスの自粛要請によって、GW合宿は3月末時点で早々に中止とした。山に行けない時間を、過去の山行記録の見直しにあてる。2010年の三ノ窓尾根登攀は、凄く充実した内容にも関わらず、当時のブログは写真を貼っただけでコースタイムの記載がなかった。これではいけないと、10年ぶりにメモを書き起こして、写真を改めて選定した。2010年5月1日から4日の記録である。なかなか見る機会のない写真ばかりだと自負している。一日目二日目三日目四日目写真は、三ノ窓尾根からのチンネ(左)とジャンダルム(右)。
2020/05/09
夜半より風がテントを叩く。4:00 起床。外は薄曇り。三ノ窓はガスの中。風が冷たい。朝食は鮭雑炊。6:00 2460m ハーネスを装着し、三ノ窓に向けて出発する。6:35 2610m 三ノ窓。ほぼ全員が出払った後。霧の中。霧の中に浮かび上がるチンネ。池ノ谷ガリーを登る。7:37 2805m 池ノ谷乗越。先行者のバケツが有難い。乗越にはエスパースが一張りある。8:15 池ノ谷の頭の先のリッジで風が強く、ロープを出した。8:50 2840m 長次郎のコルにて休憩。池ノ谷側の強風に身体のバランスを崩される。トレースはばっちり付いているので、視界不良でも心強い。霧の中なので撮影対象に乏しい。撮れる時に撮っておく。こういう写真も後々貴重になる。9:30 剱岳山頂。祠が雪に埋まっているので山頂なのか分からず通過しそうになる。動画撮影もしておく。9:45 2945m 早月尾根へと向かう。山頂直下で懸垂下降。10:20 2850m シシガシラでロープを出す。と思ったらカニのハサミであった。その下のシシガシラはロープ45m。バケツがあるので懸垂下降の難易度は低下したが、位置把握がしにくい。バックステップで慎重に下る。ライチョウが我々の近くで縄張り争いをしている。11:55 2655m 懸垂下降地点。12:20 2600m 全員下降終了。アイゼンを引っかけてスパッツを破ってしまった。12:45 2565m 烏帽子岩。伝蔵小屋が見えた。13:20 2430m 休憩。13:50 2180m 伝蔵小屋。缶ビールと塩マス、ベーコンの差し入れでパワーが付いた。伝蔵小屋の積雪状態。ここでハーネスとヘルメットを外す。ゴールまであと少しだ!もやっている小窓尾根。14:30 伝蔵小屋を出発する。下りに強いS竹さんが先行する。15:20 1850m 休憩。暑い。風はあるものの日差しが強く、汗が垂れてくる。16:04 1540m 1600mの標識。16:10 1470m 伝蔵小屋-馬場島の標高差の半分を下る。ここまで1時間40分かかったので、馬場島の到着は18時頃か。腐った雪の中をザクザク下る。16:50 1065m 松尾平。ブナグラ峠が見えた。西日に照らされた早月尾根登山口は、桜開花のタイミング。17:53 765m 馬場島に到着。予想通りの時刻。馬場島荘は客が多くて、我々に対応してくれる余裕はなかった。みのわ温泉にて夕食を摂る。一日目二日目三日目四日目
2020/05/06
10年前のメモの書き起こしと写真の大幅な追加。4:30 起床。ライチョウのモーニングコール。朝食は鮭雑炊。6:30 2270m 行動開始。1ピッチ目 6:40~ S竹トップ。2ピッチ目 7:05~ やまやろうトップ。3ピッチ目 7:45~ S竹トップ。4ピッチ目 8:15~ やまやろうトップ。八ツ峰下半北面。八ツ峰上半北面。5ピッチ目 ~8:50 S竹トップ。6ピッチ目 9:10~ やまやろうトップ。7ピッチ目 9:45~ S竹トップ。8ピッチ目 10:10~ やまやろうトップ。潅木でビレイ。9ピッチ目 10:40~ S竹トップ。2476mピーク手前が、三ノ窓尾根登攀における最大斜度。10ピッチ目 11:17~ やまやろうトップ。支尾根が右方から合流する。11ピッチ目 11:50~ S竹トップ。12ピッチ目 12:28~ やまやろうトップ。13ピッチ目 12:55~ S竹トップ。2476mピークからの三ノ窓とチンネ。三ノ窓雪渓にはスキー滑降の幾何学模様が描かれた。チンネ全景。14ピッチ目 13:30~ やまやろうトップ。2476mピークを越えて鞍部へ向かう。15ピッチ目 14:03~ S竹トップ。寝ているのではなく確保中。鞍部に立つ。坊主山の先には、白馬岳と旭岳。雪山登攀技術と運(天気)のある者のみが見ることができる絶景。池平山に雲が湧く。16ピッチ目 14:30~ やまやろうトップ。コンテニュアスで進み、三ノ窓下のプラトーに到着する。八ツ峰上半に登攀者の姿が見える。プラトーから後立山連峰を望む。15:15 2460m テント設営完了。軽く整地のみで済む。三ノ窓から覗かれず、静かで風のない幕営の好立地だ。テント泊最終日とあって秘蔵の酒(N島さんの泡盛500ml)が出る。それをすすりながら、山岳絶景を堪能。他に日本酒、焼酎、ウィスキーを空けた。隠し塩干物も登場。全て胃袋に収めさらにマッシュポテト1/2袋を平らげる。17:10 充分飲み食いしてから水作りを開始する。夕食はカルビ丼。19:35 就寝。暖かい夜である。一日目二日目三日目四日目
2020/05/05
10年前のメモの書き起こしと写真の大幅な追加。夜中は雪がザーッザーッとテント生地を流れていく。5:00 起床。視界良好。毛勝三山方面の雪稜に朝日が当たる。一晩で30cmほど吹き溜まった。こんなところに幕営していた。風は吹き続けている。朝食はカニ雑炊に高野豆腐とタラ昆布がけ。行動中は登下降いずれも雪崩が心配だ。アイゼン、ハーネスを着けての出発とする。7:00 2225m 出発。高度感ありまくりの西仙人谷。小窓直下は斜度が立つ。7:40 2330m 小窓に到着。日差しの中。小窓雪渓はデブリなくきれい。すれ違ったのは名古屋ASCの1名、千種アルパインの3名。鹿島槍から黒部川を横断、剱本峰を経由して早月尾根を下降とのこと。小窓ノ王。でかい。小窓から東芦見尾根を眺める。8:06 我々はまぶしい小窓雪渓を下降し、三ノ窓尾根の取り付き点を探す。牛首山から鹿島槍ヶ岳の山塊と、棒小屋沢の先の爺ヶ岳。小窓雪渓を見上げる。これはスキーで滑らないと!8:45 1920m 三ノ窓尾根取り付きは、標高1900m付近の雪斜面とする。小窓雪渓が北東に屈曲する手前。9:15 登攀開始。雪は軟らかい。ロープなしでガンガン登る。10:10 2070m 支尾根上で休憩。11:05 2185m 三ノ窓尾根(本筋)に合流する。八ツ峰。青一色のスカイラインにチンネの鋭峰が見えた。カニトラバース。11:35 2215m カニトラバースの先は雪割れがあり、ロープを出す。カモシカの親子が先行する。1ピッチ目 やまやろうトップ。登攀ではなく滑落防止目的なので、トップとラストを潅木で固定する簡単なシステム。2ピッチ目 S竹トップ。3ピッチ目 やまやろうトップ。4ピッチ目 やまやろうトップ。三ノ窓雪渓側の切れ落ち方を見ると、雪稜登攀をやっているんだと心が躍る。5ピッチ目 S竹トップ。6ピッチ目 やまやろうトップ。三ノ窓が見えた。15:10 2245m ロープで自己確保しながら、雪斜面を一張り分切り崩してテントを設営する。こんなところで幕営。後ろの三角形の山は、坊主山。仙人池ヒュッテは雪に埋もれている。平の池にはスキーヤーのテント。三ノ窓にはテントが数張り見える。18:00 夕食はポテトサラダと牛丼。昔の尾西のアルファ米は200g。一袋で晩と朝の分が作れるので廃棄物が少なかった。チャックはないので、お湯を入れたらナイフの紐で締めておく必要がある。今日は暖かくて過ごしやすい。明日は三ノ窓までという控えめな目標とする。軽量化のために酒を積極的に飲んでおくwアルコールと日焼け、どちらで赤くなったのかー。20:20 就寝。満天の星空だ。一日目二日目三日目四日目
2020/05/04
10年前の記録では、写真のみ掲載しているので、今回当時のメモを書き起こしてみた。5:00 前泊、会館起床。6:10 馬場島到着。駐車場の脇まで雪が残る。剱沢で40cm、早月小屋で10cmの降雪とのこと。徹さんよりコーヒーをごちそうになりつつ朝食。警備隊派出所には金山隊員、小薬隊員。7:20 白萩川に向けて出発。メンバーはN島、S竹、やまやろう。堰堤上から白萩川左岸に渡る。8:20 960m 白萩取入れ堰堤。堰堤上は渡渉することが多いが、2010年はスノーブリッジが架かっており、足を濡らすことなく渡れた。もう渡渉のおそれはない。日差しの中に出ていく。奥に小窓尾根ドームが見える。9:05 1050m 池ノ谷出合い。9:15 1095m 雷岩。水流が出ているが、スノーブリッジで渡れる。9:40 1205m 休憩。奥の雪渓は中仙人谷と大窓。11:05 1500m 三の又にて休憩。谷から風が吹き上がる。三の又からは西仙人谷に入り、小窓を目指す。小窓が見えた。下部側壁より雪崩。デブリの横を通過。12:20 1720m 白萩川フランケ5ルンゼ。2008年のGWは、ここを詰めて反対側のニードル沢を下降した。2008剱岳GW合宿一日目2008剱岳GW合宿二日目2008剱岳GW合宿三日目新雪ラッセルにより進みが遅く、体力が奪われる。雪崩誘発の危険もあったが、硬くて歩きやすいデブリ上を選んで登高する。13:35 1935m のど(狭隘部)の下。後続でも歩きが疲れる。新雪は顆粒状で保持力がない。ごぼるごぼる。空荷ラッセルでトレースを付けてもザクザクと崩れていってしまう。小窓に近づくとガスの中に入る。ゴールの見えない不安。足元の雪が崩れるのでペースが上がらない。疲労だけが蓄積していく。なかなか足が前に出なくなってきた。左に岩が出てきた。幕営地を探すため荷物を置いて偵察する。上部はガスで見えない。目を付けておいた岩陰に決めた。シュルンドを削り、何とかエスパースを張る。17:00 2255m 全員がテントに入る。9時間の行動。初日から非常に疲れた。酒の肴はイカ塩辛、豆、ホタルイカ干物。夕食は親子丼とみそ汁。てきめんに酒が効く。眠くなった。細雪が時折テントを叩く。少し吹き溜まったか。20:55 就寝。雪が降り注いでくる。一日目二日目三日目四日目
2020/05/03
この時期の懐かしい山行記録をアップしておく。現在の登山道とは異なっているので注意。文章は15年前のままを記載する。今とほとんど変わりのない文体なのねー。完成されているのか、進歩がないのか。梅雨だというのに、今月3回目の登山である。ブナクラ峠を経て赤谷山を目指す。8:22 ブナクラ谷の最終堰堤を出発。駐車場にはおや、知った人の車があるぞ。大猫山へ向かったのだろう。堰堤のハシゴが本行程の最大の難所と言ってよい。慎重に手足を動かす。堰堤の上には雪渓が取水口の付近まで残っている。山菜採りのおっちゃんを抜いていく。今回はデジカメと一眼レフを持ってきた。曇りがちなので眺望には期待せず、花と水の流れを狙ってカメラを向ける。雪崩によって登山道が分かりにくい。赤ペンキやケルンを探しながら沢を横断する。沢の上流には雪渓がべったり。スキーができそうな感じ。一本目の沢を渉る際に道を見失う。本流沿いに遡行し右岸にペナントを見つけたので這い上がる。そこにはシラネアオイとニリンソウの群生が広がり、思わぬめっけもんであった。登山道にはすぐに合流できた。9:36 右岸通しに高度を稼ぐが、左手雪田の先に、轟音を響かせる滝を見つける。あんなところに滝があったのか!?何度かこのルートは通っているが気付かなかった。草の丈が低いこの時期だから見つけたのか、単に気付くのが遅かったのか、とにかく近づいてみる。左岸の草付き斜面からほぼ正面に滝を見据える。高さ30m、幅20mほどか。雪解け水が激しく流れ落ち、あたかも白い壁のようだ。岩を観察すると右岸から登れそうな気がする。近いうちに遡行することになるかもしれないので、資料用に撮影しておく。※これは戸倉谷。2010年にぬまつちと遡行した。振り返ってブナクラ谷を見下ろすと、けっこう広々としていることに気付く。雪解け水の轟音が、谷全体に響くのはなかなかのものである。峠まではひと踏ん張り。ブナクラ谷上部は、潅木が少なく地面にまで太陽光が降り注ぐ。こんな谷であったか?見知らぬ道を歩いている気分になる。10:23 ブナクラ峠。出発から2時間は予定通り。後立山はまだ雲に隠れていない。折尾谷は峠の直下から雪がついている。雲の流れは速く、猫又山方面の岩場をかすめて飛んでいく。赤谷山までの登山道は、かなりの部分が雪に隠れており、ルート取りに気を遣う。おまけにアイゼンやピッケルを持ってこなかったので、雪渓歩きでスリップしたら数十メートルは軽く落ちるだろう。しっかりと雪面を蹴り込んでいく。岩場が出たら、左手の谷を詰める。音を立てて雪解け水が岩を伝う。手にすくい口に含むと活力がわいてくる。谷を詰めたら登山道が出ているので、道なりに登高する。赤谷山のクロユリ。※2019年現在、生育しているかなあー?11:51 赤谷山(2260m)。草原は雪の下、地蔵は出ていた。ガスが多くて剱岳は見えない。南へ少し下り、ハイマツが付いた岩の上で昼食とする。風が少し冷たいが、シャツを乾かしてくれるので、そのままでいる。景色が堪能できないのはつまらない。横になったら、少し眠ってしまった。12:46 下山。黙々と足を動かす。雪渓の下りでは特に神経を集中させた。13:45 ブナクラ峠まで標高を下げると、眺望がきくようになった。軽量化のために水筒をカラにしておき、沢に達するたびに水分を補給する。15:34 堰堤に到着。登り甲斐のあるコースであった。大猫山登山道から人の声。ハマ秀さんと妖怪大猫さんであった。来ていることは車があるので知っていたが、帰りが同時刻になるとは思わなかった。汗が引くまで大猫さんと山談義。帰路中山の前を通ったら、Nさんを見かけたので車中から手を振る。登山道歩きの山行もよいものだ。
2019/06/11
この時期における過去の山行記録をアップしてみる。ホームページに掲載した文章で、改行のみ読みやすいように入れている。掲載写真はホームページで選択したもの。3:30 起床。今回は毛勝山頂から西谷左俣を、右俣出合いまで滑り込み、標高差1200mを再び登り返す計画だ。午後に用事があるため、早出する。出発時は暗かったが、片貝川沿いを走る頃には、十分明るくなってきた。4時過ぎに取水口のそばの空き地に駐車し、朝食をとる。名古屋からのグループは、早くも谷を目指して歩いている。4:41 スキーを担いで出発。風がサワサワと吹いて、気持ちがよい。4:56 13号最終堰堤。ここで先行グループを追い抜く。水流が出ているが、岩を伝えばすぐに雪渓に乗ることができる。板菱のスノーブリッジは、半月前よりかなり低くなってきたが、まだ余裕を持って通過できる。融雪が進んで雪渓表面がなだらかになったので、アイゼンなしでも歩きやすい。5:20 大明神谷出合い。毛勝谷はまだ残雪を豊富に抱いている。谷風が吹き降ろしてきて、汗がひいていく。ここからアイゼン登高。5:54 三の又。行動予定にはあまり時間の余裕を設けていない。予定通りに帰ってこられるか不安で、それがプレッシャーとなって後の行動に影響を及ぼした。6:43 毛勝谷とボーサマ谷の分岐。思うように足が出ない。汗をかいていないのに、やたらと喉が渇く。疲れてもいないのに、立ち止まる回数が増えてきた。アイスバイルを取り出して、それにすがるようにしてジグザグに上がる。直登する気力はなく、トレースに従っていく。7:25 ボーサマのコル。原因不明のバテバテだ。 7:31 毛勝山頂(2414m)。ひどく疲れたと感じながらも、予定より10分早い2時間50分で登頂していた。登高時間が同じでも、精神状態で疲労度は大きく変わるようだ。剱岳や後立山はガスがかかり、撮影対象にならなかった。三角点をデジカメ撮影したら、すぐに滑降の準備にとりかかる。 ドロップポイントは、2166mの小ピークがある東南尾根のコルを考えていたが、スキーを履いて近づいてみると、稜線上の雪はブロック状に切れており、いつ崩落してもおかしくない。谷にはデブリが堆積しているみたいで、状態はあまりよくなさそうだ。西谷右俣を登り返した場合に通過する、平杭乗越から西谷の頭、天国の階段を目で追うと、下の方は雪がなくてヤブこぎの可能性が高い。 総合的に判断して、3時間の予定ではとても山頂には着けないだろう。ただ、このまま山頂から阿部木谷を滑っても面白くない。谷の雪を観察した結果、大清水谷を滑降し、東又谷へ抜けるコースを取ることにした。このコースは5月初旬が適期のロングコースである。6月にもなると、三階棚滝が出ていると予想され、そこをうまく通過できるかがカギだろう。スキーを持ってヤブから大清水谷上部に立つと、幅の広い滑り出しだ。直下は隠れて見えないが、600m下の平杭谷出合い付近まで視界が利いている。8:11 ファンスキーで滑降開始。山スキーで酷使したため、滑走面はキズだらけだ。ワックスを塗って雪の上を滑っても、小石を踏んでいるような引っ掛かりを感じる。ライチョウが3羽、鳴き声を発して互いにナワバリを主張している。8:21 ルートを誤り、雪が切れたルンゼに入ってしまった。本谷はもっと左だった。雪が出るところまで、ヤブにつかまって下降する。何度も雪渓に近づくものの、たった3mのクライムダウンができないためにヤブこぎが続く。8:47 ようやく雪渓に降りて、再びスキー滑降を始める。今度は雪が切れることなく本谷と合流できた。雪渓上の石は少なく、快適だ。※滑走ルートは中央左の、途中で雪渓が切れているラインである8:56 大清水谷の二俣。本谷は落石とデブリだらけだ。入らなくてよかったかもしれない。二俣から下は、石の少ないきれいな斜面だが、堅いスプーンカットのため板が暴れて滑りにくい。9:20 左岸からの猛烈なデブリで谷が埋まっており、ここで板を脱ぐ。デブリの下流から水が出始めた。あとは長い歩きとなる。9:30 知人のハマ秀さんと妖怪大猫さんに出会う。2人は平杭乗越を突き上げ、稜線を伝って山頂アタックの予定であったが、私の情報を聞いて、大清水を突き上げることにした。私の方は、2人が登ってきたので、滝を通過できることが分かり安心して下山する。9:55 三階棚滝は予想通り水が出ているが、左岸ルンゼのロープをゴボウして高巻くことができた。雪の消えたところでは踏み跡を探していく。10:36 堰堤手前で右岸への徒渉がある。ヒザ下の水深だが、流れが速いため足をとられそうになる。木の枝を杖代わりにしてバランスをとり、素早く渡る。10:51 取水口を通過し林道に着くと、山菜取りの人がいる。もう危険地帯はないだろう。東又谷の林道を黙々と歩き続ける。11:33 阿部木谷入り口の橋。ここから駐車地点まで上り坂だ。もうひと踏ん張り。12:04 駐車地点に到着する。予定と違う谷を滑ったが、毛勝の谷をまた一つクリアしたことに自己満足する。
2019/06/07
所用があったものの、登山のために半日だけ時間を取らせてもらった。手軽に登れる山はどこか?と思いめぐらせて、住まいに近い尖山へと足を運ぶ。9:01 310m 路肩に車を停め、空荷に近い状態で林道終点を出発。堰堤の工事をしている。沢を横に見ながら、登山道を進む。スギ木立からの木漏れ日がコケに当たり、やわらかな光を反射している。最近、県内はクマ出没によるトラブルが多いので、鈴を絶えず鳴らしていく。単独登山は久しぶりだ。ペースを気にすることなくトップギアでがんがん登り、旧道を使って一気に山頂を目指す。9:26 540m 脂肪燃焼も始まらないうちに、山頂到着(559m)。拓けた山頂に残暑の照り付けが厳しい。水をガブ飲みし、松の木陰に隠れて汗をぬぐう。落ち着いたら、デジカメを取り出し記念撮影。誰もいないので、だらなポーズも気にせず撮っていく。かすんでいるものの、低山の峰々は見渡せる。しかし立山・剱岳まで遠ざかると白んでしまった。山頂に響く虫の声と、頭を垂れ始めたススキの穂は、秋の訪れを感じさせる。しばらくして、単独男性が登頂する。やまやろうはバッタの撮影に夢中。10:01 一般ルートから下山開始。擬木の階段の間隔が狭くて歩きにくい。土の登山道は、転がっている平らな小石で滑りそうだ。慎重かつ大胆な足運びで下る。10:27 出発地点に到着。すれ違いで3組の夫婦に出会う。ハイキング&昼食ということなのだろう。やまやろうもいずれは、ああなるのか!?帰りはグリーンパーク吉峰の吉峰温泉(日帰り600円)に向かう。昼前だが入浴客は多い。内湯、露天ともに湯船が広々していて気持ちが良い。循環湯なのはガマンしよう。休憩室もあるようだが、そこはパスして富山市内に車を飛ばす。集合時間よりちょっと早めに着いたので、コー○ツに寄り道していたら遅刻してしまいました…。
2013/01/06
約2ヶ月、山から遠ざかっていた。昨日は会社の忘年会があって、今日は山に行く予定ではなかったが、日曜は天気が荒れるという予報を聞いて、急遽、車を飛ばす。12:32 480m 登山口には車が3台。冬でも登山者がいるとは人気のある山だ。クマ鈴をチリチリ鳴らしながら、擬木の階段を上る。久しぶりの山だ。心ウキウキ足取りも軽い、かと思いきや、スッキリしない今日の空模様のように、気持ちはどんよりとしている。いろいろあって、悩むこと多し。それを登山で払拭したかったのに。やまやろうの心とは無関係に、山は静かだ。茶枯れた落ち葉を踏んだときの、乾いた音だけが耳に届く。風も無く暖かな午後。13:09 775m 山頂(757m)。ゆっくり登高しても小汗をかいたが、疲れはほとんどない。登山道の傾斜が緩く感じてしまい、充実感が得られない。寂しい登頂である。ベンチに腰掛け、山岳展望。正面に剱。圧倒的な存在感。あの山の頂に、再び立てるのだろうか。随分遠い山になってしまった。13:36 下山開始。5人とすれ違う。そのうちの一人は、以前中山で会ったNさんだ。久しぶりの再会に、2人、白い歯がこぼれる。14:20 500m 登山口に到着。今回を契機に、新たな気持ちで山に登りたい。新婚旅行先のスイスで買った、マムートのザック。日帰りスキー用。1500gは重いなあ。
2012/12/27
当初、嘉例沢から鋲ヶ岳を目指そうとしたが、標高差の少ない新川牧場からの出発に直前になって変更した。牛舎の先の除雪終了点ぎりぎりまで車を入れる。8:10 405m スキーを履いて出発。Kさん一人だけワカンである。新雪がうっすらと積もり、表面はサクサクだ。気持ちの良い天候、先を急いでアンテナ広場まで来る。目指す林道へは、手前で下る必要があった。雑木林を滑って軌道修正。その際、Dさんのスキーシールが剥がれて行方不明となる。m田さんの予備シールで対応する。8:43 420m 林道に立つ。尾根伝いに近道しようという案も出たが、忠実に道を歩くことにした。アップダウンがあったので、道歩きで正解。一列になって行進する。9:18 410m 休憩。朝日に照らされているので暑い。先行する人もいるが、ほとんど固まって行動する。9:42 455m 嘉例沢集落への分岐。左へ折れて、その先の右カーブで正面の尾根に取り付き、林道をショートカットする。ここで道沿いに進む組とに二分する。ショートカット組は、道に出たら休憩。反射板が横に建っている。見上げれば、山頂付近に反射板が見える。この先、雑木林の斜面に入る。山頂が近づくにつれて斜度がきつくなる。モナカ雪でシールが効きにくいところもある。11:35 910m 鋲ヶ岳山頂。登頂者は、7名。僧ヶ岳への長大な稜線が、眼前に続いている。宇奈月側には雪庇が張り出している。あずまやの屋根には、建物の高さの倍ほど雪が乗っている。缶ビールを回し飲みして、登頂を祝う。単独男性が、我々のトレースを使ってワカンで追いついてきた。 12:26 下山開始。滑り出しは急で、表層雪崩が起きている。樹がうるさいが、まあまあ楽しめる斜面である。登頂しなかった3名は、暖かな広場でコーヒーをゆっくり楽しんでいた。スキーは斜面組と林道組に別れるが、往路下山で天気も良いので問題はない。銘々のペースで滑る。アンテナ広場の手前でシールを付けて登り返す。Dさんの落としたシールは、無事に見つかった。14:17 405m 新川牧場到着。ワカンのKさんも少し遅れての到着となる。現地解散。
2012/12/26
島尻神社から大菅沼集落への支道に入り、途中左手に見える林道起点の路肩に駐車する。林道は雪で背丈ほど嵩上げされていて、ステップを切らないと上がれない。9:10 220m スキーを履いて出発。くるぶしラッセルでガンガン飛ばせる。雪がちらちら舞っているが、とても暑いのでTシャツ一枚で行動した。出発時は曇り空であったが、10分もしないうちに青空が見えてきた。一眼レフを車に置いてきたので、取りに帰ろうかとも思ったが、諦めて進む。9:58 430m 支尾根に取り付く。二年前、この場所へ下ってきたことを思い出す。若いスギが生える薄暗い尾根で、粉雪の下にカリカリの雪が隠れている。帰りのスキーは苦労しそうだ。板は潜らずシールが効くので、直登で一気に高度を稼ぐ。10:08 475m 休憩。大汗をぬぐう。雪は降ったり止んだり。ここからは雑木林の通過となり、雨具をつけないと木の枝からの雪をかぶることになる。馬の背のような狭い尾根である。板の切り返しが大変で、ハの字登高も試みる。10:19 510m 道に出る。記憶を頼りに道なりに左手へ進む。10:29 535m 林道が左へ大きくカーブする手前で再びスギ斜面に入る。地形のイメージは頭の中にあるものの、地図を持ってきていないので、とにかく高みを目指すことにする。10:41 610m スギ木立の向こうに、ブドウ原の全貌が明らかとなる。低いスギはほとんど雪の下に隠れ、真っ白な山肌が目にまぶしい。白一色の平地に入ると、上りも下りも分からなくなる。板先端の潜り具合で高低を確かめ、小さな起伏を回避していく。11:00 665m ブドウ原を左に見る、スギ斜面の基部。山頂はここをひと登りすれば届く。根っこの周りの凹凸を避けるのに一苦労する。稜線直下は急角度となり、何度も板を切り返し、じりじりと登っていく。エッジで粉雪を削り落とすと、すぐ下に凍った斜面が顔を出す。雪崩そうだ。11:20 740m 稜線に到達する。2、3人が並ぶのがやっとの幅だ。海側(西側)には植林スギが広がり、反対側は手付かずの雑木林となっている。目指す山頂は南である。山頂までの行程は、いったん下ってから登り返すことが判明した。大変だから、ここで止めそうかなと弱い心に折れそうになるが、初志貫徹、シールを付けたまま下り、登り返す。11:48 795m 大杉山山頂(実際は違った)。視界は50メートル。寒さしのぎに雪を掘り下げ、腰を下ろした。テルモスのホットコーヒーを飲み、菓子を食べる。低い山だが、達成感は高い。山頂まで四時間とみていたが、20分早く着いた。一番高くなったところを背景に、ケータイで記念撮影。12:17 下山開始。シールを付けたまま歩いて、登り返しに備える。枝に積もった雪が輝き出し、風にあおられサラサラと砕け散る。太陽が出てきたようだ。見晴らしのよい地点に来たら、息を呑む。眼下に広がる魚津市街を一望することとなった。この時点で一眼レフを持参しなかったことを再び後悔することになるが仕方がない。ケータイを使って大展望を何枚も記録する。真下にはブドウ原とそこに伸びる一本のトレース。よく歩いてきたものだと我ながら感心する。青空の下でパウダーランができるとは、なんて幸運なんだと嬉しくなったが、雪崩テストはきちんと実施した。滑降開始地点に円柱を掘る。深さ60センチのところに弱層があった。円柱を引っ張ってみたら、手首の力で上部30センチからスッパリ切れた。こりゃダメだ、危険で滑れないと判断。13:03 745m 拓けた白い斜面は諦めて、登ってきたスギ斜面の中に入り込む。木が多くて楽しい滑りではない。下部は右手に逃げて、5ターンほど深雪の浮遊感を楽しんだ。あっという間であった。ブドウ原を後にしてスギ尾根へ入る。トレースを外してしまい、斜面をトラバースすることになった(結果的に奏効することになる)。13:18 515m 林道に出るがトレースはない。頭の中の地形概念から判断して、右に進めば登りのトレースに合流すると分かった。シールを付けて5分も歩かないうちに、トレースを見つける。林道歩きを短縮することに成功したようだ。馬の背の下りは、トレースを見失わないように慎重に、転ばないよう大胆に。下るにつれて滑りにくい雪質となる。粉雪に隠れた硬雪をゴリゴリと削りながらスギ木立の間を安全第一で滑る。13:48 350m 林道に達する。もう安全だ。あとはクロカンスケーティングで軽やかに板を走らせる。14:01 250m 駐車地点に到着。道に除雪が入り、車には10センチくらい新雪が積もっていた。街へ下っていくと吹雪であった。山中での晴天との落差に驚く。家に戻って地形図をもう一度確認したところ、稜線を登り返す手前の、わずかに外れた地点が真の山頂(三角点)であった。山頂だと思っていたのは、南南東に伸びる尾根の高みであった。現地ではその場所が最も高く見えたし、登り返し後の高みといったらそこしか行くところはなかった。ブドウ原を滑る機会がまたあったら、その時こそ真の山頂を踏みたい。
2012/12/25
6:50 270m 小川温泉を出発。従業員に声をかけて、邪魔にならない川沿いに車を停めさせてもらう。新雪を巻き上げながら、くるぶしラッセルでがんがん飛ばしていく。Tシャツ1枚でも額に玉の汗。7:24 395m 尾根に朝日が当たり出す。今日は青空の広がる晴天、景色に期待が持てる。雪でかさ上げされた橋を渡り、右岸に変わると、吹き溜りやデブリによって道は埋もれている。7:49 380m デブリ越えに難儀する。新雪の下はカリカリに凍った雪で、シールが効かない。スキーのエッジが頼りだ。滑ったら川まで落ちてしまうので、嫌でも慎重な歩きとなる。ここが本山行の核心部であった。板は危険と判断し、キックステップでトラバースした。ピッケルもしくはアイゼンが心底欲しかった。このルートを少々なめていたようだ。なんとか越えられた。その後もう一度板を脱ぐ厳しいトラバースがあった。8:30 500m 小川にかかる最後の橋。ここからは、山腹の道を快適に上がる。ヘアピンカーブから尾根に取り付く。尾根上はブナがまばらに生えるだけで、スキーに適している。しかし、粉雪の下に隠れたカリカリバーンが、登高を遅らせる。シールが滑るので直登は無理。ジグを何度も切ってじりじり進むしかない。尾根が狭くて板の取り回しが困難なところでは、ツボ足で登高した。意外に沈まない。↑ブナの実と朝日岳10:12 945m 右手から尾根が合流する。朝日岳が白く大きく輝く。絶好の被写体だが、軽量化のため一眼レフは持ってきていない。ケータイのデジカメで手早く撮影する。画像は悪いが手軽さで重宝している。↑ウサギのダンス10:28 1020m 雪の平。キャンプしたら楽しそうな広さがある。一度下ってカモシカやウサギの足跡に導かれるようにして、高みを目指す。尾根取り付きまでに時間がかかってしまい、目的地の朴の木山まで到達できない事は明らかであった。正午で登高を終える予定で、できるだけ登ることにする。11時頃、稜線がスカイラインに見えてきた。しかし登高意欲が湧いてこない。シャリバテの兆候と思い、急いでオニギリを頬張る。復活。↑奥の山並みが剱岳北方稜線11:55 1365m 1276mのピークに着く。行動はここまでとする。360度の展望が広がる。左手には朝日岳から栂海新道が初雪山を経由して伸び、青空を一文字に切るのが見える。右手には宇奈月尾根から僧ヶ岳がせり上がり、駒ヶ岳から北方稜線(滝倉山?)へと至り、毛勝山に続く。最も奥には剱岳がそびえる。風が吹き上げてくるので寒い。手早く食事して、12:17下山開始。↑朝日岳をバックにセルフポートレート12:52 610m 林道に着く。上部は快適な粉雪斜面で、自分の滑りが巧くなったかと錯覚を起こす。最高に気持ちの良い一本であった。下部は表面が腐り始めているものの、硬い斜面が隠れていて難しい。斜滑降で安全に下った。13:03 505m 橋の上を通過。林道スキーは速い。山スキーは、下りの機動性の高さが魅力だ。往路で板を脱いだ地点には、新たなデブリが形成されていて、嫌でも慎重になる。板を担いでトラバース。最後のトラバースはクライムダウンがあり、とても緊張した。武器(アイゼンとピッケル)があれば雑作もなく越えられるが、今は丸腰。ストックを水平に構え、雪に埋めて支点とした。13:34 375m トラバース終了、もう安全だ。板を走らせ、ゴールへ急ぐ。13:55 285m 小川温泉到着。行動7時間で標高差1000mを往復した。時期をもう少し遅らせた方が、雪が締まって行動しやすいと思う。
2012/12/23
6:00 起床。コンビニで朝食を買い、運転しながら食べる。境川から上路集落へ入る。集落手前で、車三台がスキーの準備中。上路集落のどん詰まり、大平峠と橋立ヒスイ峡の案内板が立つ地点まで除雪されている。7:35 スキーを履いて出発。案内板右奥の林道をたどる。古いスキートレースあり。 7:50 徒渉地点。大きな堰堤の手前に導水管があり、渡れるようになっている。川岸から雪がべったりなので、すぐにシール登高ができた。尾根筋は少雪で土が出ているところもあったが、気合いで歩いた。 氷化した斜面に薄く新雪がかぶる。カリカリで登りにくい。雪庇側は柔らかい雪が多く残り、登りやすいので自然と足が向いてしまう。尾根取り付きから時間400mのペースで登る。9:00 881m地点。樹木が減り、雪の尾根が始まる。直下の斜面は湿ったパウダーが残り、滑ったら気持ち良さそうであった。この先、山頂までは北東方面に雪庇が張り出している。あまり近づかないようにし、中心寄りの古いトレースを使う。北西尾根に出るまでは、Tシャツ一枚の行動でちょうど良かったが、南西からの強風が厳しくなってきた。ヤッケで防寒。 尾根上の雪は飛ばされ、氷化した所が多い。ジグザグ登高ではシールが効かずにずり落ちる。かといって直登できない斜度。板を脱ぎ、キックステップに切り替える。テレマークブーツはけり込みが弱くて硬い雪面に難儀する。スリップしたらかなりの距離を滑落するので慎重に足をさばいた(アイゼンの必要性を強く感じたが持ってきていない)。ツボ足でも潜らないので稜線まで歩き、小屋が見えてきたらシール登高に戻す。息苦しいほどの強風。 10:05 山頂避難小屋に到着する。風がとても強く中に入りたかったが、扉が凍り付いている。掘り出すのが面倒なので、入口の影で強風をやり過ごした。景色を楽しむより早く下りたかった。ケータイで周囲をパチパチ撮ったら、すぐに下山準備に入る。 10:20 下りは風に向かって滑ることになる。なかなか進まない。氷の粒が顔に当たって痛い。顔をそむけていたら変な方向に滑ってしまう。稜線はカリカリに凍っていて、斜滑降でないと危なくて滑れない。厳しい下りにとにかく安全に行こうと考えた。山スキーヤー三人組とすれ違う。いいとこを見せようと思い、雪庇上の軟らかい雪でテレターンしたら、速度がつきすぎて雪庇から飛び出してしまった。幸い腐った雪に埋まったため、滑落することはなかったが、単独なのだから慎重に行かないと。10:50 北西尾根から支尾根に着く。メモをとろうとしたら、風で飛ばされてしまった。雪庇の下まで落ち、見えなくなってしまった。同じケースに入れていたサングラスもいつの間にか無くなっている。斜面を下りて探すのは危険なので諦める。モチベーションが下がり、勢いつけて滑ろうという気持ちは失せた。標高が下がり雪も悪くなってきて、キックターンの繰り返しになる。 下部の拓けた斜面で、ようやく満足のいくテレターンを何回かできた。荷重がエッジ全体にきれいにかかっているのが分かった。これが板に乗るということか。この一本だけでも良しとするか。11:30 徒渉地点に着いたら、シャリバテ気味になっていた。菓子をボリボリ食べて回復する。11:50 車デポ地点に到着。車内に残した甘いコーヒーが、疲れた身体に胃に染み渡る旨さであった。
2012/12/23
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