やまぶろぐ・登る呑む撮る滑る山ブロガー

2019/06/07
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カテゴリ: 過去の山行記録
この時期における過去の山行記録をアップして
みる。ホームページに掲載した文章で、改行のみ
読みやすいように入れている。掲載写真はホーム
ページで選択したもの。

3:30 起床。今回は毛勝山頂から西谷左俣を、
右俣出合いまで滑り込み、標高差1200mを再び
登り返す計画だ。

午後に用事があるため、早出する。出発時は
暗かったが、片貝川沿いを走る頃には、十分明るく


4時過ぎに取水口のそばの空き地に駐車し、朝食を
とる。名古屋からのグループは、早くも谷を
目指して歩いている。

4:41 スキーを担いで出発。風がサワサワと
吹いて、気持ちがよい。


4:56 13号最終堰堤。ここで先行グループを
追い抜く。水流が出ているが、岩を伝えばすぐに
雪渓に乗ることができる。

板菱のスノーブリッジは、半月前よりかなり低く
なってきたが、まだ余裕を持って通過できる。
融雪が進んで雪渓表面がなだらかになったので、


5:20 大明神谷出合い。毛勝谷はまだ残雪を
豊富に抱いている。谷風が吹き降ろしてきて、
汗がひいていく。ここからアイゼン登高。

5:54 三の又。行動予定にはあまり時間の余裕を
設けていない。予定通りに帰ってこられるか

影響を及ぼした。


6:43 毛勝谷とボーサマ谷の分岐。思うように
足が出ない。汗をかいていないのに、やたらと
喉が渇く。疲れてもいないのに、立ち止まる回数が
増えてきた。

アイスバイルを取り出して、それにすがるように
してジグザグに上がる。直登する気力はなく、
トレースに従っていく。

7:25 ボーサマのコル。原因不明のバテバテだ。


7:31 毛勝山頂(2414m)。ひどく疲れたと
感じながらも、予定より10分早い2時間50分で
登頂していた。

登高時間が同じでも、精神状態で疲労度は大きく
変わるようだ。剱岳や後立山はガスがかかり、
撮影対象にならなかった。三角点をデジカメ撮影
したら、すぐに滑降の準備にとりかかる。 


ドロップポイントは、2166mの小ピークがある
東南尾根のコルを考えていたが、スキーを履いて
近づいてみると、稜線上の雪はブロック状に切れて
おり、いつ崩落してもおかしくない。

谷にはデブリが堆積しているみたいで、状態は
あまりよくなさそうだ。西谷右俣を登り返した
場合に通過する、平杭乗越から西谷の頭、天国の
階段を目で追うと、下の方は雪がなくてヤブこぎの
可能性が高い。 



には着けないだろう。ただ、このまま山頂から
阿部木谷を滑っても面白くない。

谷の雪を観察した結果、大清水谷を滑降し、東又谷
へ抜けるコースを取ることにした。このコースは
5月初旬が適期のロングコースである。

6月にもなると、三階棚滝が出ていると予想され、
そこをうまく通過できるかがカギだろう。

スキーを持ってヤブから大清水谷上部に立つと、
幅の広い滑り出しだ。直下は隠れて見えないが、
600m下の平杭谷出合い付近まで視界が利いて
いる。

8:11 ファンスキーで滑降開始。山スキーで酷使
したため、滑走面はキズだらけだ。ワックスを
塗って雪の上を滑っても、小石を踏んでいるような
引っ掛かりを感じる。ライチョウが3羽、鳴き声を
発して互いにナワバリを主張している。

8:21 ルートを誤り、雪が切れたルンゼに入って
しまった。本谷はもっと左だった。雪が出るところ
まで、ヤブにつかまって下降する。何度も雪渓に
近づくものの、たった3mのクライムダウンが
できないためにヤブこぎが続く。

8:47 ようやく雪渓に降りて、再びスキー滑降を
始める。今度は雪が切れることなく本谷と合流
できた。雪渓上の石は少なく、快適だ。


※滑走ルートは中央左の、途中で雪渓が
切れているラインである

8:56 大清水谷の二俣。本谷は落石とデブリ
だらけだ。入らなくてよかったかもしれない。
二俣から下は、石の少ないきれいな斜面だが、
堅いスプーンカットのため板が暴れて滑りにくい。

9:20 左岸からの猛烈なデブリで谷が埋まって
おり、ここで板を脱ぐ。デブリの下流から水が
出始めた。あとは長い歩きとなる。


9:30 知人のハマ秀さんと妖怪大猫さんに出会う。

2人は平杭乗越を突き上げ、稜線を伝って山頂
アタックの予定であったが、私の情報を聞いて、
大清水を突き上げることにした。

私の方は、2人が登ってきたので、滝を通過できる
ことが分かり安心して下山する。


9:55 三階棚滝は予想通り水が出ているが、左岸
ルンゼのロープをゴボウして高巻くことができた。
雪の消えたところでは踏み跡を探していく。

10:36 堰堤手前で右岸への徒渉がある。ヒザ下の
水深だが、流れが速いため足をとられそうになる。
木の枝を杖代わりにしてバランスをとり、素早く
渡る。

10:51 取水口を通過し林道に着くと、山菜取りの
人がいる。もう危険地帯はないだろう。東又谷の
林道を黙々と歩き続ける。

11:33 阿部木谷入り口の橋。ここから駐車地点
まで上り坂だ。もうひと踏ん張り。

12:04 駐車地点に到着する。予定と違う谷を
滑ったが、毛勝の谷をまた一つクリアしたことに
自己満足する。





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Last updated  2019/06/07 10:13:28 PM


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