昨日、義兄から電話があり、渡良瀬遊水池がラムサール条約に登録されたことを知らされました。
亡き夫が草葉の陰でどんなに喜んでいることでしょう。夫は自然保護のため、「渡良瀬遊水池を守る利根川流域住民協議会」代表の高松健比古氏等とともに渡良瀬遊水池のダム化や、飛行場建設などに反対してきました。
遊水池は野鳥の休息地でもあり、数多くの野鳥が飛来します。夫はその写真も数多く撮っています。また絶滅危惧種の植物なども育つ、人の手の入らない自然の広大な湿地帯です。この地を何としても守りたいというのが、夫たちの願いで、ラムサール条約登録の申請にも尽力していました。
またこの地は足尾鉱毒事件の害毒を防ぐため、遊水池として、谷中村が犠牲になって作られた池であることも考えなくてはなりません。その時農民とともに、足尾銅山の公害を時の政府に訴え、害毒を流さぬよう運動を進めてきたのが田中正造です。
その田中正造の研究家が義兄であり、夫は兄に深い敬意を寄せていました。田中正造の研究をする兄を支えながら、渡良瀬遊水池の運動にも関わっていきました。
毎月の水質検査に出かけたり、コンクリートの堤防で囲まれた湖水では魚が死んでしまうことを写真に撮って示したり、よし焼きにも出かけ、写真を撮ったりしていました。
夫が撮った写真は運動の役に立ててくださいと「渡良瀬遊水池を守る利根川流域住民協議会」の事務局に預けておいたのでした。
きっとその写真も役に立ったことでしょう。渡良瀬遊水池ラムサール条約登録本当におめでとうございます。
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masatosdjさん
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