HANNAのファンタジー気分

HANNAのファンタジー気分

January 2, 2025
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 ヘビというと苦手な人も多いと思いますが、娘も私も大丈夫、むしろ好きな部類です。若い頃オーストラリアの動物園で大きなボアを首に巻いてみましたが、全然ぬるぬるしていません! ひんやりと心地よく、かっちりと固く、ずっしりと重みがあっていい感じ。だのに同行した友人2人は逃げました。
 娘もオーストラリアで同様の体験をしたそうです。最近は日本の動物園やカフェ等でも首巻き体験をできる所があるようですね。

 さて年初には干支の動物の出てくる本を取り上げることの多いこのブログですが、ヘビが主人公の物語ってなかなかないようです。でもヘビの出てくる本は素敵なのがいくつかありますので、ご紹介;

キプリング『ジャングル・ブック』  私のお友達になりたい一推し爬虫類、うわばみのカーが出てきます! ディズニー版のカーは顔はユーモラスなのに催眠術で相手かまわず食べようとするだけの?キャラクターのようですが、原作のカーは、大きさといい威厳といい知恵といい、圧倒的迫力。主人公モーグリの大切な協力者で助言者です。 (右画像は表紙にカーの載っているものを選んでみました)

舟崎克彦『ぽっぺん先生の動物事典』  ヘビの章には、エデンの園でイブを誘惑するヘビの話が面白おかしく語られるほか、ほのぼの絵本 『へびのクリクター』 (トミー・ウンゲラー)も紹介されています。

ロフティング『ドリトル先生のサーカス』  動物の言葉を話す先生は、サーカスの劣悪な飼育環境を改善するなかで、クロロホルムでぐったりさせたヘビを扱うへび使い女の芸当をやめさせます。そればかりか、ヘビたちは新しい芸当をするのです。私はこれを読んで、ヘビのダンスの挿絵を見て、ほんとに感動しました。

  ヘビたちは、オルゴールの音楽にあわせ、たいへんふう変わりな、優美なダンスをしました。それは、スクエア・ダンスとあや取り遊びの、あいのこのようなものでした。
  [中略]ヘビの余興は、ヘビの優美なところを見せるように、考えられてありました。なぜなら、ドリトル先生の考えによると、ヘビは世界じゅうでいちばん優美な動物だからです。    ――ロフティング『ドリトル先生のサーカス』井伏鱒二訳

・ディズニークラシックのアニメ 「ロビンフッド」  ロビンフッドがキツネなど動物化されていますが、中でもずる賢いヘビのヒース( サー・ヒス )の言動は抱腹絶倒の面白さ。透明な風船に頭をつっこみ、尾の先をプロペラのように回して空を飛んだりしますが、ロビンの相棒リトル・ジョンにつかまって酒樽に突っ込まれ、酔っ払いします。悪役プリンス・ジョンに八つ当たりされ、体をむやみに結ばれてしまい「ほどいてみろ!」なんて言われたりして、哀れに可笑しい。 (左画像はディズニーWikiより)

マリオン・ジマー・ブラッドリー『ファイアーブランド』シリーズ  トロイ戦争を予言者カッサンドラを主人公にして描いたフェミニズム作家の長編ですが、ヘビを神聖な生き物として飼い慣らす、神殿の女性たちが印象的。カッサンドラも手ほどきを受けて、寝床に生きたヘビを入れたり起きているときも腰にヘビを巻いたりしています。想像するだにぞっとする人も多いでしょうが、私はなかなか興味深かったです。





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Last updated  January 2, 2025 12:38:12 AM
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