日本語教師のヨックン。

日本語教師のヨックン。

2009年11月10日
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テーマ: 中国&台湾(3328)
カテゴリ: 日本語教師の仕事
 今年、私が担当している授業は 1年生の「発音(会話)」

2年生の「作文」 が3クラス、そして 2年生の「会話」 が1クラスという構成。



 その「作文」の授業で、3年前からずっと続けていることがある。

それは学生の作文を添削して返す時に、3点セットで返すということだ。

 まず、 1つ目は学生の作文の単語と文法の間違いを赤いペンで直すということ。
作文 01 ブログ.JPG
 これは学生自身に間違いを気づいてもらい、 正しい単語と文法を覚えてもらうためのもの

 私だけでなく、ほとんどの先生がやっていらっしゃることだ。

 私だけがやっていると思うのは、次のこと。
作文 02 ブログ.JPG
これは学生の作文を全面的に書き直したもの。



 論旨の「転」と、自分が何を言いたいかという「結」の書き方を知ってもらうため
に、

 学生が書いていないことを書き加えたり、順番を入れ替えたり、

 或いは日本語らしい言葉遣いを使って、学生の作文を書き直している。



そして3点目は、学生と同じテーマで私が書いた、いわば「模範作文」。
作文 03 ブログ.JPG
 自分の作文と私が書いた作文を読み比べてもらって、

テーマの捉え方や、論旨の進め方、発想法、日本語の使い方などを

覚えてもらおうというもの



 この3点セットで学生に作文を返却するというのは、3年前からずっとやっている。

この他にも、全員の間違いを1枚の用紙に集めて、それをコピーして学生に配り、

 全員で間違いを直すという授業もやっている。


 これは、他の人の間違いを一緒に直すことで、クラス全体でレベルを挙げるための方法。



 今年の2年生は120人いるので、その全員の作文を添削し、更に書き直すというのは、

 実は相当な時間がかかる。

 日中と夜は、学生たちがひっきりなしに私の部屋に来るので、

 作文を直す時間を見つけるのも、けっこう大変。

作文を書かせた週は、寝る時間を削ったりして、私も時間の工面に追われることになる。



 それでも、これまでずっとやってきたことだし、

 去年105人の学生を相手にできたことは、今年120人の学生を相手でもできるだろう。



 大事なことは、教師が手間と時間を惜しんだら、

 それは学生にすぐにわかるということ。

 手間と時間をかければ、学生たちの能力が必ず向上するというわけではないが、

 手間と時間をかけなければ、学生の能力を向上させることは難しい。

学生の能力を向上させるために、自分ができることは全部やる というのが、

 教師の義務だと思う。



何より、学生たちの日本語が上手になれば、

 日本語教師にとって、それに勝る喜びはないからだ。。。





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最終更新日  2009年11月10日 11時19分19秒
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