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健康のために、職場や学校にお弁当を持っていくのは良いことです。
外食してしまうと、どうしても栄養が偏りがち。
自分でメニューを考えてお弁当をつくれば、毎日の栄養バランスも整えやすくなります。
主食は ごはん がおすすめ。
炭水化物のほかに、ビタミンやミネラル、脂質、タンパク質などをバランスよく含んでいます。
これにプラスして、 蛋白源である肉や魚、ビタミン・ミネラル摂取のための野菜 をバランスよく組み合わせていきましょう。
タンパク質に魚をチョイスするとき、 「焼き魚」 にすることが多いかもしれません。
煮魚をつくるよりも簡単だし、汁もこぼれにくいので、お弁当メニューとしては適していますよね。
でも、朝は忙しいし、他のことをしながらお弁当作りをすることも多いので、うっかり焦がしてしまうこともありそうです。
昔から、 「魚の焦げたところを食べると、がんになる」 と言われています。
これは本当なのでしょうか。
だとしたら、健康になるために魚をお弁当メニューに入れて、がんになりやすくなってしまう、という望まぬ結果になってしまいそうです。
照り焼きにすると、焦げやすくなってしまうだけに、気になりますよね。
国立がんセンターがかつて作成した 「がんを防ぐ 12 か条」 というものがあります。
そこには、食べ物の「焦げた部分はさける」という言葉が入っていました。
しかし、現在のところ、この「魚の焦げたところを食べるとがんになる」というのは、定説ではなくなっています。
肉や魚に含まれる トリプトファン という アミノ酸 は、焦がすと 「トリプ P1 ・ P2 」と いう物質になります。
これを直接マウスに投与すると、 肝臓がん になることが分かっています。
なんだよ、やっぱりがんになるんじゃないか! という声が聞こえてきそうですが、これはあくまで、 「直接」投与した場合 です。
別の実験で、魚の粉を焼いて焦がしたものを 飼料に混ぜて 、ハムスターに与える、という実験が行われました。
ハムスターの寿命は 2 年間。
寿命が尽きるまでの間、まるまる 2 年間投与し続けました。
しかし、がんは発生しなかったのです。
ヒトが焼け焦げを毎日好んで食べたとしても、摂取することはできないようなたくさんの量の焦げを与えたグループでも、 がんは発生しませんでした。
肝臓がんをはじめ、ほかの内臓にもがんは発症しませんでした。
このことから導き出される結論はひとつ。
焼いた魚や肉を、ほかの食事と一緒に、ちょっと食べてしまうくらいで、がんにはならない 、ということです。
焦げてしまうのをおそれてタンパク質のおかずを入れないなんて、もったいない。
香ばしく焼くのが好きな方も、遠慮することはありません。
好みの焼き具合にして、お弁当ライフを楽しんでしまいましょう!
ちなみに、避けるべき危険な発がん物質とは、 タバコやカビ、舌や食道がやけどをするくらい熱い食べ物、内容がわからない漢方薬 など。
焦げた魚よりも、こちらのほうに気を付けるようにしましょう。
お弁当は持って行ったけど、休憩中にスパスパ煙草を吸っている、なんてダメですよ!
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