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コーヒーにはがんを予防する効能があるとされています。
厚生労働省研究班の主任研究者・津金昌一国立がんセンター予防研究部長により、コーヒーと肝臓がんの関係がまとめられています。
研究結果は米医学誌に発表されています。
約 9 万人が調査対象とした、大がかりな疫学調査です。
1 日に 5 杯以上コーヒーを飲む人の肝臓がん発症率、ほとんど飲まない人の 1/4 であるという結果が得られました。
調査対象は 40 ~ 69 歳の男女で、追跡調査は 10 年行われました。
ほとんど飲まない人の発症率が 1.0 なら、毎日 1 ~ 2 杯飲む人の発症率は 0.52 、毎日 3 ~ 4 杯飲む人の発症率は 0.48 。
そして毎日 5 杯以上飲む人になると、 0.24 という結果でした。
東北大の辻一郎教授をはじめ、研究チームも、コーヒーと大腸がんに関する研究を行っています。
約 60,000 人を対象に、追跡調査を行いました。
実験の結果、 コーヒーを 1 日に 1 杯以上飲む人の肝臓がん発症率は、まったく飲まない人の 6 割程度 であるという結果が出ました。
40 歳以上の男女を 7 ~ 9 年、追跡調査しました。 61,000 人のうち、期間中にあらたにがんになったのは、 117 人。
性別や年齢などの要因を考慮し、解析を行いました。
その結果、全く飲まない人の危険度を 1 とすると、 1 日平均 1 杯以上飲む人は 0.58 、 1 杯未満の人は 0.71 という結果が出ました。
コーヒーのどの物質が、がんを予防するのかは、はっきりと解明されていません。
ただ、動物実験では、コーヒーに含まれる クロロゲン酸 が、肝臓がんの発生を抑制したという報告もあります。
子宮体がんに関するコーヒーの研究もあります。
子宮体がんは、子宮がんの一種です。
コーヒーを 1 日 3 杯以上飲む女性は、ほとんど飲まない女性に比べ、 子宮体がんにかかるリスクが約 8 割低い とする研究結果が、厚生労働省研究班により発表されました。
全国の 40 ~ 69 歳の女性約 51,000 人を、最長 15 年、追跡調査しました。
それによると、毎日 2 日以下のグループに比べ、毎日 1 ~ 2 杯飲むグループは 39 %低下 、毎日 3 杯以上飲むグループは 62 %低下 した、という結果が得られました。
子宮がんについては、コーヒーと女性ホルモンの関連性もあります。
子宮体がんは、女性ホルモン「エストロゲン」、血糖値を調整する「インスリン」の影響が大きいと考えられています。
コーヒーを飲むと、体内のこれらのホルモン濃度が低くなります。
これががん予防に影響すると考えられています。
ただし、欧米の研究では、コーヒー摂取と子宮体がんリスクとの関連性は示されていません。
コーヒーのがん予防効果については、まだ完全に立証されているわけではありません。
しかし、何等かのメリットがあることは確かなようです。
なんといっても、コーヒーはポリフェノール「クロロゲン酸」を多く含む飲み物です。
苦いコーヒーだからこそ、強力な抗酸化パワーを発揮してくれそうですね。
食生活の中に、上手に取り入れていきたいです。
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