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2024.11.25
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テーマ: 読書(9626)
カテゴリ: 本日読了
2024/11/25/月曜日/晴れ、初冬の








〈DATA〉
出版社 中央公論新社
著者   藪本勝治

2024年7月25日      初版
2024年8月10日      再版


〈私的読書メーター〉



潤色、曲筆という言葉がリフレインされる。著者は灘高国語教師である。
ナイーブな歴史甘受を戒める。知性は反権力モーメントで時代を平衡するのであるなあ。

自己の肯定に資する情報を選択的に信じようとする我々自身の姿に対する自覚を促す。


覚園寺の開基目的は異国降伏だが、その裏の貞時の意図は得宗家の先祖義時を追慕するため記念建造に絡め、源氏将軍時代に遡り、その正当性を語り直すこと。

泰時と貞時の徳政フィクションは韻をふむ。

頼朝の奥州合戦は幕府の強い影響力が奥羽に及んだ、また泰時の承久の乱はそれが京都に及んだ画期。そんなふうにメリハリが効く。

幕府の西国出先機関、六波羅探題


東海道、東山道、北陸道
頼朝以来幕府と密接な関係をもつ諏訪明神の助力

宇治川渡河の合戦で名を馳した春日貞幸、
彼は諏訪氏某系、諏訪明神に加護されたと神掛かり


義時と比企家の 姫の前 の間に生まれた長子、名越朝時、極楽寺重時兄弟はなぜ義時を継げなかったのか。

実家では名越を祖とする過去帳があるというが、はて。あまり褒められた人物でないのが曲筆抜きではどうか。

時宗の母は重時の娘なので、執権北条とは何かと寄り合っている。

頼家、実朝の悪王化も度を越している。

実朝暗殺を三浦義村とする魅力的な解釈が永井路子から出たが、今は公暁とその一味の単独が通説という。

後鳥羽院の祟りこそ仏教繁栄のよすが。権力者は祟られる。その自覚がある、脛のキズどころか。





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最終更新日  2024.11.25 16:25:11
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