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拝大五郎

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Aug 22, 2006
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カテゴリ: 最近読んだ本
『バカの壁』

あれだけ売れていたので、気にはなっていたのだが、
どうにもいやな予感がして、購入しなかった。

このたび、古書を売却したついでに、店頭にあったので200円で購入。
これくらいなら、失敗してもいいやという感じでした。

正直言って、この本の書評を書くのは難しい。
というのも、冒頭に「わかっているという怖さ」について書いているから。

うがった見方をすれば、この内容の薄い本への防御策として
冒頭にこの話を持ってきているのかと疑いたくなる。


より深い知識や詳細なディティールについて「自主的に情報を遮断」する。
日頃安易に「知っている」というのは実はその程度のことなのだと著者は主張するのですが、
この本の内容を読んだ限りにおいて、私の感想は、コモンセンスが8割だなと。
残り2割が著者の自己欺瞞なんじゃないの?というものでした。

つまり、この本の内容の8割は「そんなもの知っている」と言いたい内容なのですが、
そう言ってしまうと、表層的な知識で「知っている」と判断する人と分類されそうなわけです。

で、8割はコモンセンスと書いたのは、これまた「常識」と書くと、
日本人は常識を雑学だと思っていると批判できるわけです。

というふうに、周到に予防線をはりつつ、
ほんとに今更何を言ってるんだという程度の内容を口述筆記にありがちな、
ダラダラした文体と構成でつづっていくのですね。


「意識は共有化するものだから、精神に個性はない」という論。

たしかに意識は共有化するものだけど、精神は脳の作用なわけで、
その脳自体は正しく肉体の一部なのだから、明らかに隣の人とは違う。

シューベルトの曲は当初音楽ではないとまで酷評されたが、
いずれ理解され共有化された。タイムラグがあるだけだという。


つまり精神活動にも間違いなく個性は存在するわけです。

そんなことは著者も百も承知で、あえてそのことにはふれず、
延々と、今はなくなった(あるいはずれてしまった)と著者が感じている常識
(=コモンセンス)について説き続けてるわけです。

とまぁ、ツッコミどころ満載のタイトルだけが秀逸な一冊でした。


今日のツイてる
1. 『バカの壁』 読んだ。
2.遅れることなくフリーペーパーのチェックに出せた。
3.POPはアイデアだしからプレゼンへ。
4.セールスガイドはほぼ完了
5.下火になったとはいえ、新しい3DCGの本は出版されているのを確認した。

最後まで読んでくださったあなたに、全ての良きことが雪崩のごとく起きます。





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Last updated  Aug 23, 2006 01:31:06 AM
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