変なじじい『ゆきのじょーお』

変なじじい『ゆきのじょーお』

2014/12/08
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 生魂神社のそばの出会茶屋でお妙が若い侍と楽しんでいるのだ、これで3回目の逢瀬だ、一目惚れして、すぐに体を任せたのだ。いまでも、生玉(この字も使われる)のそばは、ラブホテルが多いところだから、伝統を受け継いでいるのかな~あ。(^o^)
お妙が言ったのだ、あんたは岡山から出てきた佐伯主税でしょう、仇討のためにやってきたんでしょう、あんたの兄上を殺したのは、私の兄の奴留湯佐平次(ぬるゆ)なんですものと言うと、主税は驚いて立ち去っていったのだ。
佐平次は、大商人に取り入った談合屋なのだ、献納でも相当なものだ、大坂では商人の方が威張っているのだ、大名は大商人に借財をして、あ頭が上がらないのだ、幕末のなるとそれが顕著なのだ。

主税の兄が藩の御用で岡山の桃を売りに来たのだが、値段が折り合わない、それで佐平次の登場となった、値段の差額分だけ、腐って処分したと言えばいいと智恵を授けて、それで話がまとまった。藩の言い値でなければ、役目怠慢となるのだ。それで、一件は収まったが、このことが発覚したのだ、主税の兄は罪を問われたのだ。
そして、岡山に佐平次がふらりと言ったところ、主税の兄に見つかって斬りつけられて、それで返り討ちにしたのだ。

腕では主税など問題がないが、返り討ちにすれば、また別のものがやってくる、それで佐平次は番頭に仇討の許可状を買うように、主税を差し向けたのだが、応じないのだ。
それで、妹の妙をつけて、300両とかなり金額を積み上げたが応じず、とうとう仇討ちとなったのだ。
難波八坂神社の杜でと言うことになった、だが検分役の役人は来ていない、すべて役人を買収したのだ。

そして、明治に変わった、仇討ち等というものはなくなったのだ、それで商人になれ、俺の下で使ってやると持ちかけたのだ。
主税は仇討ち追い続けて、得たものは、妙という女だけだったのだ。

武士の面子を主張する主税と、算盤ずくで、ばかばかしさを説く佐平次とのやりとりが楽しい作品でしたな~あ。こんなユーモラスな作品を書いていたんだな~あ。

大坂は天下の台所ねぇ、堂島の米相場の動きが、日本の景気を左右していたんだからな~あ・・・





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最終更新日  2014/12/10 07:12:59 PM
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