この機会にキャンプや登山などで使う道具の修理やらメンテナンスをやっておこうと考えました。
まずは昨年購入した 「MARMOT EOS2P」 。
もともとインナーテントだけ欲しくて手に入れたもので、
フライシートがボロボロということで格安購入できたものです。
同梱されたいたフライシートは生地に破れとか穴などはないのですが、
覗き窓がまるっと無くなっていたり、縫い目処理(シーム防水処理)のテープが全部剥がれていたりしています。
インナーテントだけ使えれば良いと思っていましたので、フライシートは後々捨てる予定でした。
しかし生地が破れているわけではないので、簡単に直せるかもしれないと思い修理することにしました。
↓これは「MARMOT EOS2P」インナーテント
まずはテントの前室にある覗き窓部分の修理から始めます。
窓とありますように、透明な素材が貼ってあったと思われるのですが、
それらが剥がされている状態なので、生地にぽっかりと穴が空いています。
元々どのような素材でどのように窓が出来ていたのかを調べたいのですが、
MARMOT EOS2Pはすでに廃盤商品でネットで検索しても覗き窓部分がわかる写真が出てきません。
そんな中ひとつだけ 「ありました」 。
小さな写真ですが覗き窓があしますし、使われている素材がビニールのようなものなのもわかります。
そこでまずビニールシートを購入。
フライシートの生地は薄いので、それに合わせてビニールシートも極力薄い0.25mmのものにしました。
次にビニールシートを貼り付けるには、これでしょう!
シームグリップは私が以前働いていたリバーガイド業でも便利に使っていましたので不安はありません。
というか現状、これ一択ではないでしょうか。
フライシートの穴にビニールを貼るわけですが、
きちんと生地をシワなく広げた状態で作業しなければなりません。
ビニールをシームグリップで貼り付けた後、圧着し24時間は待たないといけません。
ただ貼り付けるだけの手順で進めると、貼り付けた面がゴワゴワのゴテゴテになり、
隙間は空き、フライシートとして使えない状態になるでしょう。
で、フライシートの穴部分をしっかり広げた状態にするために、ベニヤ板と両面テープを使います。
ベニヤ板は厚さ5mm〜1cmくらいのもので、両面テープは紙製のものが良いです。
ベニヤ板は2枚用意してフライシートにビニールを貼り付けた後、
それらをベニヤ板でサンドイッチ状態にして圧着します。
両面テープはフライシートの穴をシワなく広げるためにベニヤ板へ貼り付けるために使います。
ベニヤ板
両面テープ
ベニヤ板と紙製の両面テープですが、どちらも安価で手に入る為そう書きましたが、
特にベニヤ板に関してはできることなら厚さ1cmほどの化粧板がベストです。
理由はフライシートとビニールを圧着した際、はみ出したシームグリップがベニヤ板の表面についていて
乾いてから剥がす際ベニヤ板の表面の木を一緒に剥いでしまい、
その剥がれた木がフライシートにがっちりくっついてしまう為です。
それを防ぐ為、私はベニヤ板全体に布テープを貼りましたが安物の布テープだった為、
布テープの表面を一緒に剥いでしまうことになり、
その剥がれた部分はフライシートにがっちりくっついてしまいました。
それを取る作業が結構面倒なので、ご注意ください。
ベニヤ板で作業するなら表面をガムテープなどの表面がつるっとしたもので覆うよう加工した方が良いです。
化粧板
両面テープを使って写真のようにフライシートの穴の部分を広げて板に貼り付けます。
そうすると覗き窓の形がちゃんとわかりますね。
これに合わせて「のりしろ」をとりつつビニールを切り取ります。
生地にシームグリップを塗り、切り取ったビニールを貼り付けます。
上からもう一枚の板を被せて...
周りをクランプで留めて24時間待ちます。
クランプはすでに持っていたものを使いましたが、雑誌などを重しにしても出来ますね。
クランプ
24時間後、クランプを外しゆっくり板を剥がしていくと、ちゃんと出来ています!
覗き窓復活です。^^ノ
多分このままでも問題なく使用できるでしょうが、
フライシートとビニールの貼り合わせ部分の補強をしようと考えました。
というのもこのビニールがうまくいかなかった場合、
フライシートと同じような生地で覗き窓を塞いでしまおうと考えており、その生地を用意していました。
ちょっと色が合いませんでしたが、今回はその辺はこだわらずに。w
大きさを合わせて...
フライシートとビニールの貼り合わせ部分を覆うようにカットします。
同じようにシームグリップで貼り、圧着します。
ところどころシームグリップがはみ出したりしていますが、
しっかり圧着できているので、貼り合わせ部分は問題なくピタ〜っと張り付いています。
ちょっと手間はかかりますが、きちんとした補修ができればまた長く道具を使っていけると思います。
現代ですと補修前に、同じものをネット検索し購入した方が補修するより安くなる場合もありますので、
その辺のチェックも必要ですね。
これでMARMOT EOS2Pのフライシート覗き窓部分が復活しました。
次回は 剥がれた縫い目処理(シーム防水処理)テープの修理 です。
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