宿の前の大通りで市バスに乗り、明洞(ミョンドン)へ。
車内は案の定空いていて、5人組の自分たちが過半数を占めている。
しばらく走ると窓越しのビルの前に人だかりが見えた。
「ガラ空きの祝日なのに、なんであそこには人だかりが?」
「ああ、あれは映画館ですよ」
「映画館は営業しているのね」
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「休日の一番人気の娯楽ですからねえ。行ったことあります?」
「ないよ〜。おれ、旅行者だぜ。料金はいくらぐらいなの?」
「8,000wぐらいですね。早朝とかは割引がありますよ。
あとグループ割引とか、映画館によっていろいろサービスアリマス」
「日本は20,000w以上するよ」
「え〜、ホントオ?」
「ホント。換算すると24,000弱だから、韓国なら3回見れるね」
たわいのない話をしている間にバスは明洞に到着した。
ソウルには繰り返し来ているが、春先から明洞に来ていないことに気がついた。
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「わあ、ミョンドン。ヒサシブリ〜」
「え〜、あなた旅行者でしょう、なんでミョンドンにコナイの?」
「用事ないからコナイの〜」
秋夕(チュソク)などドコ吹く風、
明洞のメインストリートはいつも以上に混んでいた。
中秋などおかまいなしの観光客で混んでいるのか、
どこもかしこも閉まっていて行き場をなくした地元の人で混んでいるのか。
オノボリサンは手を上げてください、と声を上げようかとおもったが、
誰も答えてくれそうにもなかったので、やめておいた。
ラッシュアワー並みに混んでいる通りを抜けて、南山韓屋村を目指す。
ワンブロック離れただけで、シャッターの壁が我々を出迎えてくれた。
歩道を歩く人はまったくいなくて、ちょっとしたゴースト・タウンだ。
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「ところで南山の韓屋村でなにが行われているの?」
「わからないです。なにか催し物があるらしいですが」
「あはは、わかんないの? ただの公園だけだったら、オモシロイなあ」
「やることないし、まあ、ブラブラいきましょうヨ」
自分たちの声だけが、通りに響いていた。
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