今回はラマザンについて僕の体験したことになります。まだ読んでない方は、前回のブログを読むことをオススメします。
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https://fanblogs.jp/emirturkiye/archive/57/0
僕にとってのラマザンは、その年ごとに忘れられない思い出やハプニングがいっぱいです。
今回何よりもまず先に挙げたいのは、記念すべきトルコ生活最初のラマザン初日に味わった恐怖についてです。
それは夜中のだいたい2:30くらいだったと思います。僕は寝ていましたが、ふと何かの物音に気付いて目が覚めます。
それは何だか太鼓のような音で、 ドンタタドンタタ と遠くからですがかなり大きな音が聞こえてきます。
正直こんな時間にどこのアホだと思いました。夜中にあんなうるさい太鼓叩いてるとか、トルコはこんなに非常識な国なのかよ。。。と思いましたし、しかも僕の住んでいたアパートのすぐ横には、イスタンブール警察庁があるので尚更不思議でした。ていうか警察に電話しようかと思ったくらいです。
とか考えていたところ、何だか 次第に音が大きくなってきました。
え?ちょっと待って近づいてきてるじゃん!
急いでベランダに出ると、通りの向こうから爆音太鼓を叩きながら歩いてくるヤツがいるじゃありませんか!
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もうまんまこれです。こんな感じで近所を練り歩いてます。
そして僕のアパートにどんどん近づいてきます。もう本当にパニックになりました。何か変な集会始める為にアパートを歩き回ってるんじゃないかと思い、本当に怖かったので 木刀持って部屋でじっと待ち構えてました。
冗談抜きで、家まできたらどうしようと思いながら息を殺して待っていると、アパートを通りすぎて行きました。
フゥ〜 とデカイため息をつき、再びベランダに出て確認すると、別な通りに入って行くのが見えました。それで寝ようと思いましたが、もう心臓バクバクでその日は全く眠れませんでした。
次の日、会社に行ってトルコ人の同僚達に話すと
全・員・大・爆・笑
訳を聞くと、その爆音太鼓の男はラマザン名物の 目覚まし係なんだということが分かり、僕は衝撃を受けました。昔、アラームなんてない時代、日の出前の食事(サフル)を食いっぱぐれないように、町内を太鼓を叩きながら練り歩く伝統が今でも残っているんです。確かに目覚まし係が通った後は、通りのアパートの部屋という部屋に明かりがついていました。
「そんなの常識だぞ。当たり前だよなぁ?」
「誰も彼に教えてあげなかったの?かわいそうww」
とか好き勝手言ってましたが、そんなことよりも更に驚いた同僚の一言があります。
「これから一か月間ずっと同じ時間にやってくるよ」
は??
「しかも月に2回、起こしてあげてるお礼としてお金徴収しに来るよ」
ふっざけんなww
後日、本当に家まで太鼓もった兄ちゃんがお金を取りに来ましたが、何も分からない外国人のフリしてやり過ごしました。ていうか睡眠を邪魔されたこちらとしては、払いたいという気持ちは全くないです。
まぁ、その後のラマザン、特に結婚してからは、伝統ということでチップ程度の金額は渡すようになりましたが。。。
これが僕が衝撃を受けたラマザンの思い出その?@です。ただ、今ではその音すら懐かしいです。2年目からは、これが来るとラマザンが始まったという雰囲気になるので、無ければ無いで物足りないです。今でもこの文化はあるものの、年々やる人が少なくなってきたり、騒音として認識する人も増えてきたので年々減っているようです。特に金持ちが住んでるエリアではまず許可しません。もったいないですね。
日本ではありえないことなので、このカルチャーショックは相当なものでした。でも、それはそれで外国に住んでいるんだなという気分にもなったので、これはこれで今ではいい思い出です。また是非、トルコ戻った時はこの太鼓の音で目を覚ましてみたいものです。
次回もまたラマザン関連のことを書きます。次回は断食明けの楽しい食事「イフタル」についてです。
それではホシュチャカルン!
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