アメリカ株も同様なのかもしれません。アメリカの場合は税金の還付との関係もあるようですが、日本株の場合はヘッジファンドの期末と関係あるようです。5月前後にはファンドの中間期末の売りが出やすくて、11月前後は期末の売りが出やすいから上記のような「秋に買って、春に売る」というパターンができていると思います。
今年の場合はご存知のように日経平均は昨年末が高値で、このパターンが崩れています。更に見方を難しくしているのがNYダウやS&P500が最近まで史上最高値をつけていたということです。春に高値をつけて多少の調整をしてくれていれば、日本株と一緒に秋に買い場と言えたのではないでしょうか。
今年はパターンが崩れてはいますが、それでも来年に向けて秋に買う方針は変えなくて良いと思います。
ただし、ここから秋にかけての動きは、いくつか想定を考えておく必要がありそうです。
それは、簡単に言って、アメリカ株が大きく下落するのか、それとも今くらいの水準を保って浅い調整で済むのかの違いです。それが、どうなるかわからないので日本株をどのタイミングで、どの水準を買っていいか迷います。
最近のNYダウは200日移動平均線をサポートにしています。この形が続くのであれば、浅い調整でもみ合いということでしょう。もう少し下げるとしても4月安値の16015ドルあたりが目途になるかもしれません。それなら、日経平均は15000円割れを買っていいことになるでしょう。
http://stockcharts.com/freecharts/gallery.html?$INDU
一方、大きく下げる場合は難しくなります。ご存知の方も多いと思いますが、NYダウの1998年以降の月足チャートは拡大波動になっていて、その上限から大きく下げる可能性があるという見方があります。そこまで大きな下げにならないとしても、NYダウが数年に1度の大幅な調整をするなら、日経平均も一緒に下げるでしょう。
http://sisannka.com/chart-ny.html
今後の日本株については、目先で4−6月のGDP発表でどう動くかも注目点ではありますが、中長期的な視点からはアメリカ株がどう動くかにかかっているでしょう。
繰り返しになりますが、「秋に買う」パターンは同じなのですが、アメリカ株のここから秋にかけての調整の仕方によって、日本株の仕込むタイミングは変わって来るだろうと思います。
どちらにしても、下がって下げ止まったら買うということでは同じです。
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