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2014年08月12日

「戻りは窓まで」


直近では日経平均が7月31日に戻り高値をつけた時にこの格言が当てはまりました。
7月31日に日経平均は15759円の高値をつけて、その後は下落トレンドで先週末8月8日の大幅下落に向けての下げになりました。15759円という水準は今年1月23日と24日の間に空けた窓(15690〜15485円)を埋めた水準です。
文字通り窓を埋めて達成感が出て、7月31日は日足が陰線になり、出来高が多くなりました。そして、翌日は窓を空けて下げました。
8月8日の大幅下落は予想できないまでも、7月31日の戻り高値で一旦は高値をつけて調整に入ったことを1月の窓を埋めて出来高増の陰線で引けたことや翌8月1日は窓を空けて下げて、その窓を埋めきれなかったことから判断できたのではないかと思います。私は7月31日の戻り高値をつけた後、少し押してから16000円方向を期待できるのではと、しばらく思っていました。それについての反省です。
7月末からの動きで上記の事以外に気になった点はソフトバンク(9984)が6月〜7月のもち合いを8月に入って下放れていたことです。日経平均に対して寄与度の高い銘柄なので、この動きも日経平均の下落を予期させる1つの要素だったのではないでしょうか。なお、同じく寄与度の高いファナック(6954)とファーストリテイリング(9983)はソフトバンクとは違う形ですが、7月下旬以降は下げトレンドです。

では、上の窓を埋めても、「戻りは窓まで」にならない場合はどういう場合でしょうか。
それは、上の窓を埋めても7月31日のように陰線にならないで、更に株価が上がって陽線で引ける場合だと思います。あるいは窓上限を埋めて、その上限の水準をその日の終値で維持することが「戻りは窓まで」にならない条件だろうと思います。
ローソク足を見る場合、陽線で出来高が増えて株価が上がる時が強い相場です。7月31日のように陰線で出来高が増えたのは注意すべき点でした。また、31日の陰線は前日の陽線に対してカブセ足になっていました。



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