工具を使うことで、家の様々なものを直せたりするのですから、やはりそれは 「生活」として、 「工具を使うこと」を 「家事」の一つにしてしまってもいいのではないかなと僕は思います!!
最近は減ってしまったのかもしれませんが、一昔前は自宅の下駄箱や物置に必ずと言っていいほど、片手持ちができる工具箱があったのではないでしょうか?
「そういえば何かあると親父がいつも出してきてたな?」なんて記憶がある方もいらっしゃるかもしれませんね。
昔はいろんな物を直して使っていました。バブルの頃からか、 「使い捨て」なものがだんだんと増えて来た気がします。傘や普段着、鍋や食器、包丁などの刃物、ちょっと大きな物だと自転車もそんな気配がよぎります。
今では物によっては直すほうが高くつく(金額的に)、なんてものもありますし、自分で直すことがもはや困難なブラックボックスになっているものも多くありますね。
そこまで複雑な構造でもなく、ちょっとしたことでも自分で直さず業者にお願いするというのが当たり前なことも増えてきているのではないでしょうか?
それは、金銭で等価交換し手に入れた商品をユーザーはただ「使用するだけ」で安心して暮らせるという社会的な仕組みを構築してきた結果ではないかと思います。
そんな社会はとても素晴らしく、安心して暮らせる社会の証明とも言えるでしょう。しかし、それに慣れきってしまうと、それが普通でなくなった時に困るのはまずはご自身であり、ご自身に関わる身近な人々ではないでしょうか?
東日本大震災の時、被害が大きかった地域で、津波で何もかも流されてしまい、生活用具などが足りず困っている時に、竹で箸やスプーン、コップなどの食器を作り、様々な知恵で生活を立て直した方がいらっしゃったそうです。その知恵を絞り出したのは戦争のあった時代や今よりも物が豊かではなかった時代を生きてきた年代の人が多かったそうです。
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今は亡き僕の祖父もそんな時代を生きてきた世代でしたが、やはり生前は自分で直せるものは直していました。
だからといって、そういうことを経験してきなさい!という訳ではなく、今の当たり前だけに頼らず、自分でなんとかできる知恵と技術は持っていて損はないかと思うのです。
僕は懐古主義ではありませんが、そう言ったところを少しは見直しても良いのではないかと思います。
炊飯器を使えるけれど、鍋でご飯も炊けます!とか、最新式のIHクッキングヒーターも使えるけど、火打石で火を起こして焚き火でも調理できます!のように、どちらも使いこなせるハイブリットなスキルがあれば、常時でも非常時でも生活の選択肢の幅が広がりますよね。
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そんな訳で話は長くなりましたが、家のちょっとしたことであれば、作ったり直したりできる最小限の工具を工具箱に入れて持っていてもよいのではないでしょうか?
自ら工具を使い何かをする経験はこれからの時代、無駄にはならないと思いますよ!!