でもその前に、エディ・バウワーについてレクチャーを受けたお話。
→ エディー・バウアー オンラインストア
街で着るカジュアルウェア「エディ・バウワー」は借りの姿
私の中で、エディ・バウワーって、
LLBeanとか、 Lands endとかと並んで、
街でも休日でも着やすい、 肩肘はらないカジュアルウェア という位置づけで、
正直、違いが良く分からない感じだったのですが、(すみませんmm)
今回社員のマサさんに、
エディ・バウワーの歴史についてのレクチャー受けて 、
なんか、エディ・バウワーにロマンを感じるようになっちゃった〜!
やっぱり、背後にあるストーリーを知ると、
製品ひとつひとつが特別に見えちゃう から不思議です。
その時のお話を知ったら、ちょっと元気でる人もいると思うので、
まず簡単にシェアしちゃおうかなと思います。
エディバウワーさんの行動力に着目せよ
エディ・バウワーって、創業者のお名前ですよ。
1920年アメリカのシアトルで20歳の時にテニスショップを開いたのが始まり。
大自然が大好きで アウトドアが趣味のバウワーさん、
釣り をよく楽しんでいたそうです。
ルアーや毛鉤(けばり)を自ら手作り して売ったりして、
アイデアマンなうえに、手先が器用だったんですね。
たとえば当時、上流階級では バトミントンが流行していたのですが、
シャトルは、ヨーロッパからの輸入のみで、高価なものだったんだそう。
そこで器用なバウワーさん、 鳥の羽でシャトルを手作り して売り出したら、
これが よく飛び、大好評 だったんですって!
ちなみにこの シャトルコックがバウワーさんと鳥の羽(フェザー)との出会い となりました。
仕事の話とは少しそれますが、
バウワーさんは、犬の ラブラドールレトリバーを
ワシントンからシアトルに連れてきた初めての人で、
ラブラドールのブリーダーとなって、
アメリカ全土に広めた人 でもあるそうです。
仕事とか趣味とかラインを引かず に、
精力的に行動する方なのが分かるエピソードですよね。
話は戻って、
ある日バウワーさんがシアトルのオリンピックパークへ釣りに出掛けた時のこと。
その日はとても寒く、低体温症になってしまってしまった程、カラダが凍えてしまったんですって。
そこで「 こんな寒い思いをしないで釣りを楽しめないか 」と考え、
出来上がったのが、 アメリカで初めての「ダウンウェア」 なんです!
1936年にダウンウェアを開発。
羽を入れて、キルトにすることに成功し、 「スカイライナー」
1940年には特許も取得して、
暖かくて軽い「スカイライナー」は、
エディ・バウワー=ダウンウェア
と人々に記憶されるようになりました。
お察しのとおりダウンには、あのシャトルコックで出会った鳥の羽が使われています。
私たちが当たり前のように着ているダウンジャケットの発祥が、
エディ・バウワーだったなんて! あなたはご存知でしたか?
バウワーさん、 特許も取得しちゃうあたりが、
商品の発明家だけでなく、経営者としてもすごいなぁと感じます。
ちなみに 「ダウン」というのは、水鳥の胸元に生えている放射状の細かい羽毛のことです。
水鳥が体温を自動調節するための肌着のような役割なので、
保温性がとてもよく、さらに吸湿性、発散性にも優れています。
タンポポの綿毛のような形をしたダウンボールが大きいものほど良質なダウンとされています。
「フェザー」というのは、ダウン以外の羽軸が中央に通っている硬い羽根で、
翼のまわりや体全体を覆っているものです。
保温性はあまりよくありませんが、通気性が良く、弾力性を増す目的で
ダウンと混合して使用されますよ。
行動した結果についてくる予期しない展開。人生はすべて繋がっている。人間同士も連動している。
ある日、アラスカの空軍所属する隊員から、
フライトジャケットをダウン で作って欲しいと頼まれました。
当時、フライトする時に着ていたのはムートンで、かさばってとても動きにくかったそう。
その点ダウンは軽くて暖かいうえに、動きやすいので、
それを見た他の隊員も当然欲しくなりました。
そうしたらなんと、空軍がエディ・バウワーに
「ライフジャケットの役割も果たせるフライトスーツ」を発注 してきたんだそう!
大量注文です!!
この2つの条件をクリアして、機能性の高さを証明することができました。
そして、ここでも抜け目の無いバウワーさんは、
タグにエディバウワーのネームをつけて良いとの承諾をとったんですって〜!
時を同じくして、カタログ販売の準備を始めていたバウワーさん。
戦争が終わり、 カタログ販売は大盛況 。
だって空軍の関係者は「エディバウワー」のロゴに見覚えあり。
しかも、その良さを体験済みですから・・・すごいぞ、バウワーさん!!
チャレンジする人には、新たなチャレンジが用意される
その他にも、
1953年 ネパールの7000m級 カラコラム山脈のK2に
人類初登頂を目指していたチームからの依頼で、
アイテムを作りました。
それが、 伝統の赤いダウンジャケット です。
世界で2番目に高いK2の過酷な登山に耐えるために、
高い保温性と撥水性を持たせることが課題 でした。
隊員にシアトル出身者が多く、エディー バウワーさんへの依頼となったそうです。
初めてアメリカ人が エベレストへ挑戦 する時にも、
ダウンを提供したんですって。
エディ・バウワーが売っているものは、商品では無く「夢」なのではないか
エディ バウワーさんの思考は 「何を売るか」というよりは、
何かに挑む人や、 何かに楽しみたい人の気持ちを後押しをする「MONO(物)を提供できるか」 というところにあると思う。
個人的なリクエストに答えた製品を作ったら、
同じくそれを必要としている人がたくさん集まってきて、大ヒット! というパターン。
リクエストされた機能をつけた製品を作り、期待に答えるというのは、
容易ではないでしょう。
しかしその繰り返しで、
多くの人々に喜ばれたからこそ、
今もこの会社は続いているのではないか な。
その信条が伺えるフレーズ
「エディ・バウワーは、お客様に満足いただける商品をご提供し、もしご不満の場合はご返品に応じます」
最近コスメで増えている全額返金保証制度も、
エディ・バウワーが始めた と言われています。
エディ・バウワーが原点に立ち返って再起動!こだわりの製品は、あなたが探していたものかも知れない
今、エディ・バウワーでは、そんなショップの歴史をふりかえりつつ、
原点の精神でリ・スタートが展開 しています。
近年、休日に街や公園で気軽に着られるウェアやカバン、小物を展開するライン、
・OUTDOOR
を中心に販売してきましたが、
これからは以下のラインにも力を注いでいくプロジェクトです。
・ FIRST ASCENT(ファーストアセント)
http://www.eddiebauer.jp/new/by_firstascent
アスリートやその道のプロも開発に携わる
アウトドアスポーツウェア。
本格的な高機能のアイテムに出会えるそうです。
・SPORT SHOP(スポーツショップ)
フィッシングや、ハンティング、カヌーなど多くのフィールドスポーツに親しんだ
創業者エディ・バウワーさんにちなんで、クラッシックなデザインでありながら、
機能性もある製品を取り揃えてあるラインです。
↑<イマージョンウェイディングジャケット>
防水性、通気性、防風性に優れたエディー・バウアー独自の機能性素材「ウェザーエッジ(R)」を使用。
・TRAVEX(トラベックス)
http://www.eddiebauer.jp/new/by_travex
トレッキングや旅行をテーマにした機能性を重視したアイテムが豊富です。
例えば、長時間移動の際にもストレスを感じにくいストレッチ素材を使用した製品など。
旅先で快適に過ごせるということは、日常使いでも良いですよね。
創業者エディ バウワーさんの精神を受け継いだ、
機能性とアイデアに跳んでいて、よく考えられたラインナップ です。
一見普通に見えても、話を伺うとこだわった部分があって、
非常に興味深い商品たち なんですよ。
エディ・バウワーの服を着て、エディ バウワーさんの気をまとおう!
夢への気持ちをきっと後押ししてくれるはずだから。
長文、読んでくださってありがとうございました♪
2015年の春・夏のラインナップについては、次の記事でお話しますね。