まずは、もっとも暖房費がかかる1月で一条の断熱性能について簡単に計算してみました!
※この検証はあくまでも簡易的な試算です。
一条工務店の精度のよくないHEMSや、室温外気温度などは平均的な値を代表して用いています。
でも、おおよそはあっていると思いますので参考にして下さい。
〇結論
- 断熱性能と暖房能力は理論値と一致する
- もし一般的な断熱性能のQ値2.7で家を建てていたら3倍の暖房費がかかる
まず、私の家の情報です。
我が家のQ値は約0.85W/K・m2(Ua値0.30)です。
これはi-smart?Uになる前の仕様ですので今から建てる人はさらに10〜20%ほどよくなっていると思います。
家の大きさは約100m2です。計算がしやすいですね!笑
コメントで指摘いただいた内容がありましたので追記しますね♪
・検証日は家には誰もいませんでした⇒人間や、照明器具等の内部発熱なし
・検証日は終日大雪で日照時間は1時間以下、屋根も雪が積もってました⇒日射による熱量は無視
という前提で計算しています!
つまり室温と外気温度の差が1℃あたり85Wの暖房が必要になります!
私の家の温度はLDK、寝室、トイレで測定していますが約21~23℃と一日を通して全館暖めてありますので、します。
次に、私が住む地域の1月でもっとも寒かった日の情報です。
1月半ばに最高気温3℃、最低気温-3℃という日が最も寒かったです。
なので外気温の平均温度を0℃と仮定します。
つまり家と外との温度差は22℃ということになります!
なので、単純計算85W×22℃=1870Wの暖房負荷が発生しているということになります!!!!
一般的なエアコンの最も小さい能力が2200Wであることを考えると、一条工務店の家は全部屋の暖房を賄うことができてしまいます。恐るべし。
つまり、 一日では1870W×24時間=約45kWhの暖房能力が必要 です。
では、電力量から考えます。
その日に床暖房(AEYH-4037)が消費したエネルギーはHEMSによれば14kWhとなります。
ここで床暖房の外気温度特性(外気温度が低くなると同じ電力消費でも暖房能力が下がります)
外気温度0℃では約20%能力が低下することがわかります。
定格能力時のCOP=4.12が20%ダウンで3.3までダウンすることになります!!これでも電気ヒーターの3倍以上の効率なんですけどね。
つまり 床暖房が1日で行った暖房能力は14kWh×3.3=46kWh となります。
ほぼ断熱性能から計算される45kWhと一致しました
これには計算した私も驚きですが・・・
さすが、ZEHのように国が進める指標である断熱性能はかなり確からしい数値ということがわかります。
というわけで、家の断熱性能と必要な冷暖房能力はかなり正確なものだということがわかりました!
つまり、もし断熱性能が国が定める次世代省エネ基準値Q値=2.7で同じ快適な暖房をしようと思ったら3倍以上の暖房費がかかることになります!!
冷暖房費が年間5万円なら15万円かかるということですね。
物理的にはっきりわかると高気密高断熱の大切さがわかりますね。
電気代の高い低いというイメージだけではわからない、高断熱住宅の話でした。
では。
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コメントありがとうございます!
おっしゃる通り内部発熱等の考慮は必要だと思いますので、追記することにします!
今回の計算に使った日は誰も家にいない日を選んでいますので人間による内部発熱と照明器具等の発熱はありません。
おそらく冷蔵庫くらいだと思いますがせいぜい1日でも1lWh以下と考えられます。
また、終日雪が振り続け積もっていましたので日射取得もほぼ無視できると考えていますので、計算には最適の日かなと思います。
雪による床暖房のデフロスト効率の方がより影響している気がしますが。。
今後検証していきます。
他の家電類などで発生する熱、人から放出される熱、いわゆる内部発熱も計算に入れなければならないと思います。
また少しでも日が出ていたとしたら日射取得もあるかと思います。
となると計算通りのスペックは出ていないはずなんですが…
このままですと、読んだ方のミスリードにつながる可能性もあるので、必要に応じて再計算戴けたら有難いなと思います。
宜しくお願い致します。