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2016年07月21日

体を使ってスウィングするために〜その2〜

昨日の続き。

体を使ってスウィングするための注意点です。

体を使っていないパターンとして

手打ち
腕打ち
上半身打ち


と書きました。

その中で、今回は 「腕打ち」になっているパターンの矯正 です。

ボールを力の入る、もしくは実際にラケットを持っている右手で何とかねじ伏せてしまうような打ち方です。

ポイントは左手 になります。

やり方は単純、打った後にラケットを左手でキャッチしてみましょう。

こんな感じです。
image.jpeg

簡単じゃないか!

と思うかもしれませんが、これが意外に忘れがちです。

何故これができないかというと

右手ばっかりでラケットを振っているから です。

全身を使って打つ場合に、 左右のバランスも大切です。

左手は何も持っていないし、打つわけではないので、ついつい全く使われません。

自分のスウィングを動画で撮って、打ち終わりでの左手の形を見たり、他の人の左手の打ち終わりを見てください。

場合によっては、そんなに不自然な形なんだ、と思うくらい変な形で打ち終わっています。

インスタの動画も載せておきましょう。
ブログのために、ちょいとUP

この 左手は、刀で言うところの鞘と思ってください。

刀を収める鞘があるとスウィング軌道も安定しますし、無理な力みも消えたりします。

右手の腕打ちが少しずつ改善されていくかもしれません。

また、出した左手に右手を合わせるようにすることで右手を出していく軌道が何となくイメージされて 無駄な動きをしなかったりします。

左右のバランスが良くなり、ある程度左手を使う形が染みついて来たら、無理にキャッチしなくても良いと思います。

プロもキャッチしていない選手もいます。

しかし、不自然な振り抜きのプロはいませんよね?

彼らは左右のバランスが取れた上でキャッチしていません。

バランスの取れていない人が振り抜き重視で振りまくるとガシャリの原因になったり、開きが早くなったりと不自然さが出てきてしまいますので、一度お試しください。


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2016年07月20日

体を使ってスウィングするために〜その1〜

最近、コーチングする上でチェックしているポイントがあります。

まず、この部分

image.jpeg

フィニッシュで「カカト」が返っているかどうか。

あくまで、返っているかどうかで、上がっているかどうかではありません。

それから 左手の使い方

この2つです。

目標としては題名にもしたように、体を使って打つことで、形だけこの部分を作れてもダメなんですが、一つの目安としています。

今回はそのカカトの返しについて解説してみましょう。

体を使って打てていないというパターンは

手打ち
腕打ち
上半身打ち


に分かれます。

意識する体のポイントが打点から遠くなればなるほど難しくなります。

そこで打点から一番遠いカカトにポイントを置きます。

この部分ができていない人は上記でいう 上半身打ちになっている人です。

手打ちになっているわけではないものの、体を使いきれていないというパターンです。

まず、カカトが地面から離れていない人、カカトが地面に刺さっている人は体重がそこに残ってしまっています。

そんな人はまずは打ち終わりでカカトを地面から離していきましょう。

第一段階としては地面からカカトを剥がすことが大事です。

失敗してもなんでもいいです。

残ってしまっている体重を動かす ことから始めましょう。

次に、先程も書いた「返す」という動き。

これにより、蹴り上げた体重なり回転の力を前方向に変えていく重要な動きです。

そうですねぇ、重たい荷物を両手で遠くへ放り投げるイメージをしましょう。

また、ラグビーのパスの様な動きです。

image.jpeg

ラグビーなんてやったことないですが、イメージです。

ラグビーボールが重いという設定でヨッコイしょ!と投げてみましょう。

そのイメージがハマればカカトは「返る」はずです。

この 返しによりエネルギーを前方向、テニスで言えば打球方向に出す ことができます。

スウィング後にその形になるように意識してみましょう。


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2016年03月21日

ラットショットと私の魔球。

ラットショットという打ち方はご存知でしょうか??

だいぶ使われてきている打ち方で、ラットはRatでネズミですよね。

ネズミのように動く様子からそう呼ばれています。

では、どんなショットなのか。

変化球の一種で、 サイド回転、シュート回転で打っていくショットです。

錦織も得意としているショットでフェデラーやトミックは多用しています。

シュート回転ですから
image.jpeg

ボールに対して矢印の方向へ回転を掛けていきます。

右利きのフォアハンドで想定していますが、逆クロスへ打ち、相手のバックハンド、さらにバウンド後に外側、自分から見て右側へ逃げていくような変化になります。

ちょっと変化の感じは違いますが、左利きのスライスサーブを受けたと想像して下さい。

外に逃げていきますよね?

そんな感じです。

打ち方としては 高い打点でラケットをアウトサイドイン気味に振ってボールに画像のような回転 を掛けます。

右手で相手にバイバイする感じです。

高い打点で厚く捉えられて、ヘッドスピードがないと逃げていくようなボールにはなりません。

是非お試しを!


そして、題名に書いたように私なりに進化させたショットがあります。

魔球なんてカッコよく書いてしまいましたが・・・。

ラットショットがシュートなら、進化したショットは

シンカー です。

野球の変化球が由来です。

これは右利きの人が打てば「シンカー(Sinker)」で左利きの人が打てば「スクリュー」になります。

まぁ、そんな名前はどうでもいいんですが・・・。

元々シンカーという変化球は一度浮きあがってから利き手側に落ちていくボールです。

右利きであれば右下へ
左利きであれば左下へ

じゃあ、どう打つの?

って話ですが、まずは回転から
image.jpeg

こうです。

右下から左上に舐めるようにボールを転がしながら打ちます

グリップチェンジせず、普通のフォアのグリップで打ちます。

これはラットショットと違い、低い打点からしかできません。

高い打点だとボールの右下は捉えられても、左上にラケットを抜いていけないからです。

かなりマニアックですが、着いてきていますかねぇ・・・(-_-)

そうですねぇ、右手でボールを持ちましょう。

サイドスローでボールを手のひらで転がしながら投げます。

手のひらから指先の方に転がします。

画像のような回転を掛けていきますよ。

この回転をラケットを持って振り抜きながら行います。

ラケットは若干上向きになりますので、打点から浮きあがります。

しかし、振り抜いて回転が掛かっているのでスピードはあまり乗らないですがバウンド後、右にキレていきます。

私の作戦としては、 若干ゆっくり目のボールで、相手にがっちりと構えさせる、そこから手元で変化させて泳がせるという作戦 です。

セコいショットですが、私の周りのコーチ陣には今のところ有効で、打ちこまれたケースはありません。

ちょっと遊び感覚で使ってみてください!

左利きの人は打てるようになれば、「魔球スクリュー」です。

シンカーよりカッコイイなぁ。

そのうち、ジャイロボールでも研究しよう!


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2016年02月07日

テイクバック時の手首とラケットの角度

今日は、非常にコアな話題になります。

皆さんはフォアハンドのテイクバック時の手首の感じはどうなっているでしょう??

手首の角度は当然、手のひらの向きなどにも影響し、ラケット面の向きなどにも影響してきます。

結果として、テイクバック時に打つ面が何処を向いているのか?ということになります。

まず、私は基本的に前気味もしくは若干右側に向くイメージにしています。

image.jpeg
前とは言い過ぎですが、どちらかというとこっち方向です。

しかし、これはある程度反発を期待できるラケットの時です。

では、あまり反発を期待できないラケットの場合どうか・・・。

こっち寄りにしています。

image.jpeg

だいぶ外側に向いている、手のひらに関しては後ろ方向ですね。

見てお分かりの通り、上はフェデラー、下はディミトロフです。

似ている、似ていると言われていますが、私の中では打ち方は全然似ていないと思います。

それぞれの選手のテイクバック時を見てみましょう。

錦織
image.jpeg

厚いグリップなのでラケット面は後ろ向きながら、手首とラケットの角度はフェデラーに近くないですか?

マレー
image.jpeg

実は私、手首の角度を気にするようになったのは数年前で、このマレーのテイクバックを見てからなんです。
結構、手首とラケットが真っすぐに近いですよね。

ジョコビッチ
image.jpeg

それに対してジョコビッチはこんな感じで、ディミトロフに近い気がします。

どれが正解はないんですが、私なりに思うのは

このジョコビッチやディミトロフのように後ろ向きにテイクバックを取るとスウィング後、ヘッドの返しが早くスムーズになります。
パワーも出し易いです。
しかし、ガシャリが出やすくなります。

逆にマレーやフェデラーのようにあまり後ろ向きでなく、前気味?横気味?でテイクバックを取るとガシャリは極端に減ります。
ただし、タイミングを合わせていかないとパワーが出ません。

まぁ、私なりの感覚からの感想でしかありませんが。

皆さんも、ご自分のテイクバック時の手首やラケットの向きなどをチェックしてみてください!

あくまで参考に私のフォアを載せておきましょう。

ゆっくり振り切る。


インパクト後もリラックスしてヘッドを、走らせる。



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プロフィール
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天野 幸之介
1977年生まれテニスコーチ歴は20年を越えましたw 毎日更新はできませんが、皆さんのテニスライフの楽しみに少しでもプラスになる事を書いていきます。 YouTubeを使いながら解説していきますのでよろしくお願いします。
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