西武池袋本店が改装のために苦肉の策から出たもの。
結果的には7割減という目標設定はクリアしているという。
ただし、これはショップを厳選したから。
総額の売り上げは売り場面積が減ってショップの数が減っている分だけ減っている。
また、ストックヤードが地下なのでロスも大きい。
現実的には、一部なら7Fなどで展開してもいい、ということだろう。
それはそうで、そもそも7階は模様し物をする場所。平時でも食料品を売ることは可能ということが再確認されたということだ。
Yahoo!より、
デパ地下を「7階」に移してどうなった? 西武池袋の実験で分かった意外なこと
11/5(火) 6:10配信
ITmedia ビジネスオンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/9714de04ebac2bd15825122bf34408bdde6201e6?page=1
記事より、
2025年1月にリニューアルオープン予定の西武池袋本店(以下、西武池袋)が、今夏より実験的な取り組みを開始している。改装期間中、地下1階にあった食品売り場を7階に移動して「デパナナ」として営業しているのだ。
【画像】え、デパ地下がなくなったの? 7階の洋菓子や総菜コーナー、期間限定のポップアップストア、リニューアル後のデパ地下、西武池袋本店の「7階のフロアマップ」(10枚)
多くのブランドをそろえる常設の食品売り場を上層階で展開するのは、百貨店の取り組みにおいて珍しい。というのも、地下と比較して上層階への集客は難しいとされるためだ。
デパナナは従来の食品売り場と比較して面積が3分の1弱になったことから、ブランド数も従来の約200から約70に厳選。それに伴い各ブランドの売り上げ目標も従来の3分の1としており、想定通りの結果が得られているが、意外な反響も見えているという。
デパナナの取り組みによって、どんなことが分かったのか。西武池袋本店 ブランドマネジメント部 デパ地下担当BMマネージャーの溝部智弘氏に取材した。
改装に伴い、規模を縮小して7階へ
2023年9月1日、セブン&アイ・ホールディングスが子会社のそごう・西武を米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループに売却した。
フォートレスの完全子会社となったそごう・西武は、新株主のもと事業戦略を再構築し、2024年6月に本格的な改装工事への着手と2025年夏のグランドオープン予定を発表。6月21日には、ヨドバシカメラの新業態で美容体験に特化した「ヨドブルーム(Yodobloom)」が西武池袋にオープンした。
売り場面積の半分弱をヨドバシカメラが占めることから、西武池袋の面積は大幅に縮小する。2025年のリニューアルでは、「ラグジュアリー」「コスメ」「デパ地下」の3領域を中心とした店舗に生まれ変わる。
この改装に伴い地下1階をクローズする必要があり、そこにあった食品売り場をどうしようかと検討した結果、デパナナのオープンを決めたという。
「食品は非常にニーズの高い商品であり、改装期間中も提供し続けたい思いがありました。売り場を7階にしたのは、元々が催事場であり火気や水道、排気機能などのインフラが整っていたことが理由です」
デパナナは地下の食品売り場と比較して面積が3分の1以下に縮小されており、出店数も同様に減らしている。さらに各店舗の売り場面積も以前より小さいという。つまり、人気ブランドの売れ筋商品をぎゅっと凝縮して展開している。
「従来のデパ地下は『総菜』『菓子』『名産品(ギフト系)』の3領域があったのですが、デパナナではよりニーズが高い『総菜』と『菓子』の2つに絞り込みました。さらに『和総菜』『洋総菜』『中華総菜』といった各カテゴリーの中で人気ブランドを厳選しています。規模は縮小しましたが、常設売り場と見え方が変わらないように配慮しました」
加えて、以前7階で催されていた期間限定の催事をデパナナでも取り入れた。一定区画を設け、季節に合わせた商品をポップアップストアとして展開している。
デパナナでは意外な売れ筋も
西武において常設の食品売り場を上層階で展開するのは初めてのこと。期間限定の物産展ならば7階でも集客しやすいが、果たして地下の食品売り場を7階に移して、わざわざ足を運んでもらえるのかという不安はあったという。しかし、8月2日に開業して約3カ月が経過した現在、当初の目標をほぼ達成できているそうだ。
「売り上げ目標は各ブランドの通常時の売り上げと比較して7割を目安にしており、ほぼ想定通りです。やはり食品のニーズは高いのだと手応えを感じています」
上層階への移転と規模の縮小により、多くのブランドが通常時の7割ほどの売り上げに落ち込んでいるが、意外にも一部のブランドや商品は以前よりも売り上げが伸びていると溝部氏は付け加えた。
コメント
西武池袋本店の「デパナナ」プロジェクトは、興味深い試みですね。地下から7階への移転は、大胆な選択である一方、集客の課題がある中での挑戦と言えます。ただ、実際に7割減という売上目標をクリアしているのは、厳選されたショップによるものと理解できます。
また、ストックヤードが地下にあるため、ロスも大きいとのことですが、そもそも7階での食品販売が可能であることが再確認されたのは意外です。このような施策は、今後のデパート業界に新たな道を示すかもしれません。
ただ、実際の売上は減少しているものの、ニーズの高い商品の選定やポップアップストアの導入によって一部のブランドは伸びているとのこと。これは、消費者の嗜好に応じた柔軟な販売戦略が功を奏している証拠でしょう。
このような試行錯誤を通じて、今後のデパート業界がどのように進化していくのか、非常に楽しみです。
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