このため、工夫の一つが試験日の前倒しということに過ぎない。
もちろん試験日の変更だけで大きな効果は最初から期待はしていないだろう。
問題は、減少し続ける受験者ということ。
小中学や高校教師の負担について嘆く記事は多いのだが、さらに、大学も待遇が悪い。
非常勤講師など、1コマ90分の授業を受け持っても、たったの1万2千円!なのだ。
こうした事実はあまり語られていないようだが、これでは大学で教育をするということに力が入らないのも仕方がないように思う。
正当な報酬が支払われていないことが大きな問題だ。
Yahoo!より、
教員採用、日程前倒しも受験者減8割
11/23(土) 17:00配信
朝日新聞デジタル
https://news.yahoo.co.jp/articles/24ef66b53c0dc2a8a21510aacafb4e0300898ecf
記事より、
今年度の公立学校教員採用試験を昨年度より前倒し実施した機関の85%で、受験者数(10月時点)が昨年度より減ったことが分かった。
教員のなり手確保策として文部科学省が求めた日程前倒しだったが、受験者減に歯止めはかかっていないようだ。
朝日新聞が10月、採用試験をする47都道府県・20政令指定市の教育委員会と、大阪府豊能地区教職員人事協議会に取材した。
1次試験の時期は、64機関が6〜7月、4機関が5月だった。昨年度より前倒ししていたのは40機関。うち34機関(85.0%)で、受験者数が昨年度(追加募集をした場合の分も含む)より減った。
減少していた機関の中には、不足を補う追加募集をしている機関もある。
受験者数は近年、減少傾向が続く。文科省の調査で分かる直近の22年度(12万1132人)は、10年前より約6万人少なく、採用倍率も2.4ポイント低い3.4倍だった。一部で学級担任が確保できないなど「教員不足」も生じている。
コメント
教員の待遇が悪い問題は、教育現場全体に深刻な影響を及ぼしています。試験日程の前倒しだけでは、受験者減少の根本的な解決にはつながらないのは明らかです。小中高の教員だけでなく、大学の非常勤講師の報酬が極めて低いことも問題です。1コマ90分でわずか1万2千円という現実は、教育者がその職務に全力を注ぐモチベーションを奪いかねません。こうした状況が長く続くと、優秀な人材が教育現場を敬遠する流れがますます加速するでしょう。教育の質を向上させるためにも、教員の待遇改善と正当な報酬が不可欠だと強く感じます。
English: The poor treatment of teachers is a critical issue that has a significant impact on the entire education system. Advancing the schedule of recruitment exams alone is clearly insufficient to address the fundamental problem of declining applicants. This issue extends beyond elementary and high school teachers to university adjunct lecturers, who are paid a mere 12,000 yen for a 90-minute lecture. Such low compensation risks undermining the motivation of educators to dedicate themselves fully to their roles. If this situation persists, the trend of talented individuals avoiding the education sector will only accelerate. Improving teacher treatment and ensuring fair remuneration are essential steps to enhance the quality of education.
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image