特捜最前線の舞台である特命捜査課には、男の刑事たちに交じって 女性警察官(当時は婦警と呼ばれていた)が配属されていました。太陽にほえろのようなマスコット的存在ではなく、捜査にも携わっています。
特捜の婦警といえば、 「カンコ」こと高杉幹子婦警(関谷ますみ)が有名で、長い間レギュラーを務めました。一方で、カンコの前に所属していた婦警は「誰だっけ?」という感じで、あまり知られていません。
最初期の婦警のあと、2代目として約2年間特捜に所属していたのが 玉井婦警(日夏紗斗子)です。特命課に配属された理由が分かるような知的で落ち着いた感じの婦警で、カンコとは違ったキャラの持ち主でした。
第91話「交番ジャック・4人だけの忘年会!」では、交番に立てこもった若い男に、迷子の子供と一緒に監禁されてしまうという役。やみくもに怖がったり、感情的になったりするのではなく、冷静に対応しています。
若い男は泥棒の濡れ衣を着せられ、事件を起こしてしまったのですが、捜査陣との連絡役となった玉井婦警は、男とのやり取りを報告しながら 「悪い人間ではないと思います」と毅然とした態度で主張しています。
ふだんのドラマでは、さりげない脇役に徹している玉井婦警が、準主役として登場する珍しい回でもあります。カンコの代わりに特命課に長く勤めていたら、課の雰囲気も少し違っていただろうと思わせました(笑)
ちなみに、同じ設定でカンコが犯人と相対していたら・・・勝手な想像ですが、もっと「情」に訴えるような対応をしていたと思います。カンコこと高杉婦警については、いずれじっくりと書くつもりです。
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