後輩ネイリストが1年でネイルサロンを潰しました。: 崖っぷちネイルサロン経営

後輩ネイリストが1年でネイルサロンを潰しました。

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うえ～ん。もうダメです！先輩！

えええ！どうしたのー？

もう、お店（ネイルサロン）を閉めます！

え！どうしたの！いきなり！

もう、無理です。

まあ、まあ　少し落ち着こうね。ねっ。

はい・・・。

うんうん。落ち着いて～。で、どうしたの？いきなりお店を閉めるって？

はい。もう、やっていけません。

なんでー？この前、会った時は上手くいっている様な事を言っていたじゃない。

あれは全部嘘です。全然売上も上がらず、お客さんも全く来なくなってしまったんです。だから、毎月赤字続きで運転資金も底を尽きそうなんです。

えええ！嘘だったのー！それはちょっと！なんでそんなウソをついたの？

お店（自分のネイルサロン）がダメそうだなんて言えません。自分の弱みを見せてしまうようで。でも、もう、それ以上に今の状態が辛過ぎて・・・。

そっかー。それは気付いてあげられなくてごめんね。

先輩は何も悪くありません。私が良く考えずにネイルサロンを開業してしまったのが悪かったんです。

そっかー。まあ、それは最初に私が言った事よね。「ネイルサロンの経営は凄く大変よー」って。

はい。今になってその言葉の意味が分かります。こういう事だったんですね。

そう。こういう事。今、ネイルサロンの経営は本当に難しいの。

はい。このまま、自分でネイルサロンを経営し続けても上手くいく気がしません。そこで、赤字が膨らむ前に閉めてしまおうと思うんです。

う～ん。残念だけど、私はそのほうが良いと思う。勝手な想像だけど、あなたがこのままネイルサロン経営を続けていても上手くはいかないわ。ごめんね。失礼な事を言って。

良いんです。その通りだと思いますので・・・。今月いっぱいでお店を閉店させます。雇っていたネイリストさん達も辞めて貰います。

そっかー。今月いっぱいね。良いと思うわ。こういう時は、早めに手を打ったほうが傷口が広がらなくて済むからね。

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悲しいですが、その通りだと思います。でも、問題もありまして・・・。

え？まだ何かあるの？

1つ目は、スタッフの問題です。急にお店を閉めると言ったので、スタッフが混乱してしまって・・・。私との関係性は最悪な状況でして・・・。スタッフ全員が団結して、「保証金を支払え！」って言ってきたんです。

あ～あ、そのパターンね。ネイルサロンではよくある事よ。

え！そうなんですか？

うん。そんな話はしょっちゅう聞くわ。

まあ、この問題は凄く難しくてね～。

でも、結論からすれば保証金なんて支払う必要は無いわ！

というか、支払えないでしょー?

一番良い方法は、とにかくスタッフとの関係を修復して「ごめんなさいね。私の力不足で・・・。お金も全く無くなってしまったの。でも、私のポケットマネーから1万円だけなら渡せるから、これでどうにか次のお店が決まるまでの足しにして。」って感じで話てみて。

それでもダメなら一切連絡を絶つ！

これで大丈夫。

そのうち労働基準監督署から是正勧告がくるかもしれないけど、別に気にする必要は無いわー。

労働基準監督署に強制力は全く無いから。

まあ、ほとんどの人はこの時点で面倒くさくなって諦めるわ。

それでもしつこく言ってくる人もいるけど、結局、無いもんは無い！と言ってシャットダウンすれば良いだけの事。

まあ、気持ちは良くないけど、実際に保証金なんて支払う事出来ないでしょう？

無いもんはない！

これに尽きるわね。

で、正直言って保証金なんて払えないでしょう？

はい。絶対に無理です。そんなお金があったら、まだネイルサロンの経営を続けていると思います。

うん。まあ、今の時代、労働問題ってどこの企業も抱えている事だからねー。

実情としては、労働基準監督署は、労働者の味方って事。

で、色々と言ってくるかもしれないけど法的な強制力は無いと言う事だけは覚えておいたほうが良いわー。

労働者の言う事を全部聞いていたらビジネスなんて出来ないからね。

そうですよねー！本当に。

まあ、お店を潰してしまう事は本当に申し訳ないと思うのですが、売上を上げられなかったネイリストにだって責任はあるわけだしー！

まあ、そうなんだけどね・・・。でも、やっぱり責任者が全て悪いって事になるのが社会よね。

そっ、そうですね・・・（反省）。

そう考えると、雇われネイリストのほうが気持ち的には楽なのかもしれませんね。

そうよ～。

雇われている人間って結局は何の責任もないから好き勝手な事が言えるワケよー。

まあ、その分、稼げるお金は少ないんだけどね。

そうですね。

まあ、ここで私が愚痴っても仕方がないですね・・・。

はい！ありがとうございます。

もう、労働問題は私の中で解決しました。

とりあえず、解雇するネイリストとの関係を修復し、ダメだったら無視する！って事にします。

まあ～、無視っていう言い方は悪いかもしれないけど、極端な話としてはそういう事ね。

で、もう一つ問題がありまして。

そうだったわねー。何？

はい。物件の事なんです。

はい！きましたー！

物件の事ね。

これはなかなか大変よね。

はい。そうなんです。

借りていた店舗物件を元の状態に戻さなければいけなくて、それに掛かるお金が100万円ぐらいだと不動産屋さんに言われたんです。　

その店舗物件を借りる際に保証金として100万円を支払ったのですが、それが全部　原状回復費用に充てられるので、全く返金されないという事なんです。

そんなのって有りですか～？

だよねー。

嫌だよねー。

分かるよ。

気持ちは。

で、最初の契約時にちゃんと確認した？原状回復の事を。

最初から書かれていて、印鑑を押したら確認したよーって事になるからね。

後でどうのこうの言っても難しいかもね。

もちろん、自分で原状回復する事が出来ればそれはそれで良いんだよー。

知り合いに大工さんとか、内装業者の人はいない？

もしいるなら、その人に頼んで自分たちで原状回復します！って言えば、保証金はちゃんと返ってくると思うよ。

現状回復を不動産屋に任せるのは絶対にダメ！

彼らも商売でやっているワケ。

提携している内装業者に安く現状回復させて、残りを懐に入れるっていう仕組みだからさ～。

そうなんですね。

不動産屋さんで最初に現状回復費用に関して確認したと思います。

でも、その時は自分のネイルサロンが潰れるなんてこれっぽっちも思っていなかったので、何も考えずに印鑑を押してしまいました。

う～ん。でも、1人知り合いに内装業者がいるから、その人に相談してみます。

うん。そうしたほうが良いよ。

保証金は出来るだけ沢山返してもらえる様にしなきゃー。

あなたの生活もあるからね。

そうですね。

お店を閉めたら完全な無職って事ですからね。

生活するのもかなりキツイと思います。

そう考えると保証金は絶対に返して貰いたいです！

でしょー。その辺はちゃんとしたほうが良いわよー。

それにしても、自分で商売を始めるのって大変でしょー。

お店を開業するにしてもお金が掛かるし、閉めるにしてもお金が掛かるし・・・。

はい。つくづく思いました。

雇われていた頃がどんなに楽だったかを・・・。

でしょー。

ネイルサロンを開業して繁盛すれば、それこそお金持ちになれるけど、流行らなかったら本当に悲惨だからね。

今、世の中にあるネイルサロンなんて開業して1年も経たないうちに潰れていくお店がほとんどだからね～。

はい。ネイルサロンの経営って本当に難しいんですね。

私には、先輩の様に上手く経営する事が出来ませんでした。

私も1回目のネイルサロン開業は失敗しているわよ。

今は2回目の開業になるの。

え！そうなんですかー！

知らなかった！１回失敗しているんですね。

そう。多くの借金を抱えて閉店したわ。

でも、今は復活したの。

本当に大変だったわ。

でもね、1度の失敗くらいは仕方ない事だと思うの。

失敗する事によって気付く事って本当に多いからねー。

だから、あなたの今の状況って私は既に体験済みで、あなたの気持ちも痛いほど分かるの。

そうだったんですね。

あなたも1回失敗したくらいで諦めずにもう一度挑戦してみなさい。

まあ、しばらくの間はゆっくりするのも良いかもしれないけどね。