9月ですね・・・
今年は台風や大きな地震などが続いて大変なことになっていますね。
災害に遭われた方々の生活が早く今までどおりに戻りますよう願うばかりです。
・・・さて、今回は富士精密ニュース第二弾です。
前回は昭和34年4月発行のNo.78号でしたが、今回は昭和35年1月発行のNo.87号からです。
今回もあまり車に関する記事がないので紹介できる部分は少ないのですが、興味深い内容も含まれてますので宜しければ見て行って下さい。
今回紹介する1月号は、1960年最初の号なので役員の集合写真から始まり、社長の言葉に続きます。
そのあとは、富士精密役員による「1960年の抱負と課題」という座談会の記事がメインになっています。
この号は、他にめぼしい記事がないのは目次を見ていただけると分かるのですが、座談会の内容は当時の役員たちがどのような考えでプリンスの経営をしていたのかが垣間見えて興味深い内容です。
なので今回は1960年の抱負と課題の記事をメインに紹介します。
まず表紙
富士山を描いたものです。
前回の富士精密ニュース の表紙は荻窪工場の本館を描いたものでした。
今回は年明け最初の号ということで富士山なのでしょうか?
次は表紙裏です
役員の集合写真と次ページは社長の新年の挨拶と続きます。
今のところ車に関する話はないですね・・・
そして次のページ
プリンス自販 の社長交代に対して開催された歓送会のことを会長の石橋氏が語っています。
このとき前任者の鈴木里一郎氏から小川秀彦新社長へ交代するのですが、この小川氏が後の日産、プリンス合併時のプリンス自工社長となるその人です。
小川社長は元住友銀行出身で、このとき石橋会長に請われてプリンスにやってきます。
詳しくは本文を読んで見てください。
そして次のページ
ここでようやく目次になります。
上の写真は当時の荻窪工場全景
今号は目次を見ての通りクルマそのものの話題はほぼ無しです。
そして次のページからは役員による「1960年の抱負と課題」という記事
この時期のプリンスを今後どのように盛り上げていくかについて各役員の立場から様々な意見を述べていますね。
このあたりはこの後実際にどうなったのかは史実の通り。
そして次はこちら
自動車トピックスと言うページで、ようやく少しだけ車の話題が出てきましたがプリンスの記事はなく、業界のニュース的なことを簡単に記事にしているだけです。
最後に裏表紙
世界の乗用車シリーズ?Q
今回はシボレーコルベアです。
後に2代目グロリアが似ていると言われたあの車ですね。
実際デザインの参考にしたかどうかはともかく、リアガラスあたりの処理は確かに似ているように思います。
まあ、高級車のグロリアが大衆車として販売されているコルベアに似ていたら困るわけなんですが、
事実、量産前にデザインの手直しがあったという話も・・・
今回の紹介は以上です。
車に関する話題がほぼなかったので、それを期待していた人には申し訳ないですが、当時のプリンスの将来に対する危機感などが語られていて面白い内容だと思います。
それではまた。
【このカテゴリーの最新記事】