今回は不定期で紹介している富士精密ニュースの3回目です。
気が向いたとき(ネタが思いつかないとき)に、こそっと紹介する旧い資料を公開するこのシリーズも気が付けば3回目となりました。
本来ならば順番に紹介したいところですが、完全には揃っていないので申し訳ないですがご了承のほどをお願いいたします。
さて、今回は富士精密ニュースのNo.90 昭和35年4月号です。
今回も抜粋記事になりますが、
一応全て別ページで大きくなりますので実際に記事を読んでみてください。
それでは早速表紙から・・・
この号では表紙が今までのイラストから写真に変わっています。
4灯ライトになったALSIDスカイラインと女優さんの写真です。
撮影場所はどこでしょう?
雰囲気的には熱海とかでしょうか?
そして、表紙裏はスカイライン生産ラインの写真と目次です。
そして次ページには4月号らしく、社長から新入社員に向けての言葉が続きます。
社長の言葉に中には、既にこの後にやって来る自動車の輸入自由化に向けての危機感が感じられます。
そしてメインの記事はというと・・・
トヨタとホンダの工場見学です。
この頃のプリンスでは改善提案で優秀な提案をした社員を他社の工場見学へ行かせていたようですね。
そこでプリンスとの違いを勉強させて新たな改善に役立てようと言う事だったのでしょうか?
記事を読むとなかなか面白いんですが、トヨタの工場とホンダの工場は当時のプリンスより随分進んだ考え方や設備だったようで、まず最初にそのあたりに関心があるのが読んでいて分かります。
その後は現場作業者の動き等を見て自分達との違いを確認したり、
工場のラインでの作業の無駄などについて確認していたりと、
さすが優秀提案者さんらしい意見が色々と出てきます。
最後にはやはり改善提案に関する事が気なるらしく、そのあたりの話題がメインに座談会は進んでいきます。
当時はまだ新興のプリンスとしては大手のやり方や設備に関心が高かったのでしょう。
定期的に他メーカーの見学会を開催していたようです。
それにしても同業他社の工場見学というのは今でもあるんでしょうかね?
自動車だけではなくて当時はまだ2輪専業だった本田技研の工場見学というのも面白いですよね。
また、他にも自動車以外の工場見学もどうやら行なわれている様子です。
プリンスとしては随分と勉強になったのでしょう。
この後村山工場が竣工するわけですが、やはりこういった経験は相当参考になったのではないでしょうかね?
この後は自動車関連のニュースを扱ったページです。
この中で個人的に気になる記事は、小型自動車免許の廃止です。
この頃はまだ普通免許と小型免許に分かれていたんですね。
最後はピクチャーニュースというページ
マイクロバスが素敵・・・
そして裏表紙
今回は世界の乗用車シリーズ21です。
今回は以上です。
社内報シリーズはまた不定期で紹介していきます。
ではまた
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