魂のピアニスト
彼女=Kちゃんは音楽大学を出てからずっとピアノの講師をしながら、自身のピアノ技術のさらなる向上にも余念がありません。
今回送ってきてくれたのは、7月に行われた彼女と外国人チェリストとのデュオリサイタルDVDです。
今、それをBGMにしながら、このブログを書いています。
さて。彼女と私が親交を結んでから、かれこれ何十年が経つでしょうか?
なにしろ、お箸が転んでも可笑しかった10代の頃から、お互いの「成長」(加齢具合ともいいます?)を折に触れて見てきたわけなのです。
結婚して私は広島、彼女は県外で暮らし、一時は音信不通になっていた時期もありました。
でもふとしたきっかけで、また彼女と連絡を取り合うようになったのです。
旧友って良いものですね。何年間、いえ、時によっては十何年ぶりであっても、話せば一瞬のうちに昔のように打ち解けられるんですから!
とは言え、確実に年月は経ったわけで、その間私にも彼女にも、人生イベントはそれなりに色々ありました。
良いこともそうでないことも・・・。
彼女も音楽と生業としてやっていく中で、落ち込んだり悩んだり、はたまた私生活でもご両親を相次いで亡くしたりして、本当に波乱万丈な人生を送ってきたのでした。
けれど、それでも彼女は決して絶望することなく今に至ります。
ちょっと前に彼女と電話で話をしたときのことです。
彼女は言いました。
「でもね、最近なんとなく考え方が変わってきたの。確かに専門家から高く評価されることは必要だけど、それだけに意識を向けていたら、いわゆる審査員におもねり過ぎるような演奏法に終始してしまうんじゃないかってね。
それで、一度それを頭から取っ払ったら、とにかく私は音楽が、ピアノがこの上なく好き!!って、たっだそれだけは何のてらいもなく思えたの。でね、まずはそれでいいんじゃないか?って。
私は彼女の言葉に感動しました。
苦悩の中にあっても自分自身を粗末にすることなく、自身と音楽に真摯に向き合ってきたからこそ、彼女はこうして「自己受容」が出来るようになり、「メンタルブロックを外せた」のではないだろうかって。
それで今回のDVDです。
プログラムは、バッハの無伴奏チェロから始まって、ベートーヴェンのチェロソナタ、ショパンのバラード、フォーレのチェロソナタにショパンの序奏と華麗なるポロネーズ・・・。
チェリストとの息もぴったりと合って、絶妙なコンビネーションです。
それにしても、なんという豊かな音色。
そしてなんという表現力なのでしょう!
ある時は繊細に。またある時は大胆に。
まるで音楽の精霊がピアノという楽器を通して、自由自在に「戯れて」いるかのようです。
彼女の「魂の響き」に、遠く離れた広島のワタシの「タマシイ」が共鳴したのでしょうか?
DVDを鑑賞しながら、ワタシはこみ上げる熱いものを抑えることが出来ませんでした。
「Kちゃん、素晴らしいわ! 色々あったのに、こんなに立派になって・・・。」ってまるで、孫の成長に涙するおばあちゃんの心境?!
人生の酸いも甘いも?み分けて(なんだか演歌みたいですが)、そのすべてが彼女の音楽にこれほどまでの深みと幅をもたらした。
Kちゃんは、まさに 「魂のピアニスト」だと思います。
今後の彼女の活躍がますます楽しみです。
フォーレ:チェロソナタ第二番 ト短調 Op.117
フランスの作曲家 フォーレ(1845−1924)によって作曲されたこの曲ですが、 原曲はナポレオン一世の没後100年記念式典のために作られた「葬送歌」でした。
それを後にフォーレはチェロとピアノのための 室内楽曲に編曲したのです。
原曲は吹奏楽曲だったものが、こんなにしっとりとした室内楽に・・・。
これぞ、アレンジの妙ですね〜!
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チュベ・ド・ショコラ: 割れチョコ
くだんのKちゃんですが、この夏にフランスで音楽セミナーを受講。
パリで撮った写真をたくさん送ってきてくれました。
いいなぁ〜。フランス、フランス、おフランス〜(^^♪
そこで今回は、こんなチョコレートをご紹介しましょう。
チュベ・ド・ショコラ。
いかにもフランスのショコラトリーっぽい!
って思ったら・・・
なになに??
メーカーさんのお名前は、ですって??
自由が丘に本店がある蒲屋忠兵衛商店は、割れチョコ専門店なんだそうです!
で、このいかにもフランスっぽいお名前は・・・ ちゅうべい=チュベ。あ、そういうことなんですね?
こちらもある意味、「アレンジの妙」でしょうかっ!?
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