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2014年12月12日

ミャンマーの旅27

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ヤンゴンの最終日の朝がきた。長いようで短かったミャンマーの旅であったが訪れて良かったと感じていたが、最後にどうしても、アウンサンスーチーさんが居る所を見てみたかったので、ヤンゴンで得た情報の基に出かけてみた。ヤンゴン中心地から北へ歩く事、30分ほどで近くに来ているとは思っていたが、次第に軍人の数が増えていき、しまいには軍人に捕まってしまった!ここで、アウンサンスーチーに会いたいとは言えないので散歩していると返答したが、かなり疑われてしまい、道端で所持品・身体検査を受けて、ここから先は行くなと言われてしまい追い出される形となって中心部に戻るはめになってしまった。会う事は不可能だとは思ったが、徹底して軍人を大勢配備しているのにはビックリした。一見、穏やかに見えたヤンゴンの日常とは違い、これがミャンマーの軍事国家の正体なのかと思ってしまった。拘束されて変な所に連れて行かれなかっただけでも感謝しないと。と思い、自分の軽率な行動が事故に出くわすと緩んでいた危機意識を引き締め治した。ミャンマー最終日に何とも味気悪い日にしてしまうとは思わなかったが、ミャンマーの人達の暖かさには感謝する事ばかりであった。明日、自分はネパールへ向けて出国するのだが、また訪れてみたい国になっていた。宿に戻ると昼過ぎになっていて、食事を取って早めにバックパックの片付けをして航空券、パスポートのチェックをした。チケットには、ヤンゴン発ダッカ経由カトマンズ行と記載されており、1泊バングラデシュに泊まる事になっている。どんどんディープな国へと進んでいる事に満足でもあり、確実に日本から遠ざかっている自分自身にエールを送った。その夜は宿で知り合いになった日本人と屋上でビールを飲みながら語りあった。残念ながら夜空の星は見る事は出来なかったが暑い所で冷たいビールを飲むのは格別に美味しかった。


2014年12月11日

ミャンマーの旅26

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ヤンゴンの滞在まで、あと4日しかなくなっていたが、ほとんどする事もなく時間だけが過ぎて行くだけなので、ヤンゴンで知り合った英語を話せる男性と安宿の前で話していたら、「自分の村に来ないか?」と言いだしてきたので、断る理由もないのでピックアップトラックを改造してバスにしている車両に乗り込んだ。ヤンゴンから30分も走ると田園地帯に入り、田舎の風景になる。ヤンゴンから1時間ほど走って、ようやく着いた所は貧困の村であった。簡素な家の造りが並び道は未舗装で歩きにくく、第一印象はとんでもない所に来てしまったな。。。と感じた。村の中心にカフェがあり、そこで待っていて欲しいと言うので暫くコーラを飲みながら待っていた。日本人は足を入れる事のない場所なのか、やたらと村の人が話掛けてくるのでいちいち対応しているのが疲れてきた。15分ほど待つと男が戻ってきて、家に招待しようと思っていたらしかったが、家族に反対されたらしい。ふと、男が「マリファナいるか?」と言ってきたので、こんな国で捕まりたくなかったので、要らない!と一言返事。次第に雨が降ってきて、どうやらスコールのようだ。これでは雨が上がるのを待つしかないので、カフェでやり過ごすしかなく、男も連れてきてごめんと謝っていた。こんな所に来る事も出来ないので、こういう機会があって良かったと伝え、雨が上がったのでバスでヤンゴン市内へと戻った。ヤンゴンの郊外では、こんな貧しい暮らしをしている人達がいるんだと分かっただけでも、事実を見る事が出来て良かったと思った。しかし、雨は久しぶりだったが未舗装の道路を歩いたので足は泥だらけになっていた。


2014年12月09日

ミャンマーの旅25

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ついにお別れの日がきてしまった。多少二日酔いであったが、バックパックに荷物を詰めてチェックアウトした。飛行場行きのバスターミナルまで一緒に同行して、てっちゃんと西森さんはバスに乗り込んだ。バスが出るまで十分程度しかなかったが、バスに乗り込んだ2人が窓を開けて、最後の会話をしている時にバスは出発して行った。ここから、1人になる寂しさと3人で色んな国を周った楽しい思い出が脳裏をよぎり、自分は寂しく安宿のホワイトハウスを目指した。誰かしら日本人や欧米人がいるので寂しさを紛らわせる事が出来ると思ったからだった。案の定、安宿にはバックパッカーが沢山いた。なんと、バンコクのカオサン通りにいた時に知り合いになった人がいたのが嬉しかった。その人は、先日にヤンゴンに着いたばかりで市内の情報が不足していると言っていたので、自分の知る限りの情報を教えたり食事の美味しく安い所も案内したりして、残りの1週間を共に過ごす事になった。ある日、ミャンマーの通貨のチャットが不足したので5ドルの両替をする為に朝早くスーレーパゴダまで足を伸ばしてみた。相変わらず、闇両替の人達がいて顔見知りなので、すぐに両替は終わった。その時に、サンダルを履いていた自分は道の端に釘が出ているのを知らず、足の親指を深くまで切ってしまった。血は止まらず、闇両替の人達が近くにある商店で消毒液とバンソウコウを買ってきてもらい何とか止血が出来た。この事件に自分もビックリしたが、優しく介護してくれた人達に感謝感激だった。勿論、その代金を支払いお礼を言って、宿へと戻ったが、時間が経つにつれて痛みが増してきた。朝早く1人で行動したのが仇となってしまった。その日は外に出る事なく、テラスでバックパッカーと話したりして時間を潰して療養した。


2014年12月08日

ミャンマーの旅24〜友よサヨナラ〜

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ついに明日、てっちゃんと西森さんがミャンマーを離れて、バンコクに戻ってしまう。自分は、あと1週間このヤンゴンで過ごしたあとにネパールへと旅経つ予定。最終日に3人で特に買う物もないのだが、ヤンゴン市内をグルグル見てお酒を買いこんで宿の冷蔵庫に入れておいた。宿にオーナーにも3人は明日チェックアウトをするので支払いと済ませておいた。オーナーも寂しくなるね!と言ってくれたのだが、出会いあって別れあり。これは、どこに行っても同じ事を繰り返すのだが、中国の広州で出会った、てっちゃんと西森さんとは、その後にベトナム・カンボジア・タイ・ミャンマーの旅を共にした掛替えのない友達であった。この半年弱一緒にいたのに明日が別れだと思うと悲しくなってくる。お互いに旅が終わったら日本で会おうね!と夜に冷やしておいたビールで乾杯し、自分が中国で買った偽物SONYのウォークマンを出してカセットテープを入れて音量を最大にして、ちょっとしたバーに早変わり。酒は沢山買っておいたので、みんな泥酔状態になり、踊り明かして、その夜を楽しんだ。一緒に旅をしてから、こんなに飲んだのも初めてと言うくらい飲み過ぎたが気持ちの良いお酒だった。何でも相談が出来て、信頼関係が築けた仲間と飲み明かすのは、とても楽しかった。いつの間にか3人は知らないうちにくたばって寝ていた。深夜の大騒ぎが終わった。


2014年12月06日

ミャンマーの旅23

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シュエダゴン・パゴダは広くて金色に光ってるパゴダが多い。灼熱の暑さの中に訪れたのだが、なんと靴を脱がないといけないと言われて、足が焼けるほど熱くて、地元のミャンマー人は熱さに慣れているのか平然と歩いているが、自分達は日陰から日陰に逃げるように走った。写真を撮って見る所を急いで見て、シュエダゴン・パゴダを後にした。シュエダゴン・パゴダから帰る時に初めて軍人、軍事車両の大軍を見かけた。軍事国家という事を、すっかり忘れていた。暑い中、途中で水分補給しながら、スーレーパゴダに向かったが、ミャンマーで冷たい水分は主にミネラルウォーターかコーラ等の炭酸水しかなく、ポカリスエットやウーロン茶が欲しくなる事が多くなってきた。特に炭酸系には飽きがきていた。炭酸は暑い所で飲むと喉を潤してくれるのだが、さすがに毎日3本、4本の瓶を飲むと飽きる。タイでは、炭酸の他にも缶コーヒーやポカリスエットのような飲み物がコンビニで買えるので不自由しなかったが、ミャンマーでは日本のようなコンビニもなくて飲料水に関しては、まだラインナップが揃っていないのが現状であった。
しかも、炭酸は、正規のコカコーラがあるわけでなくて「スターコーラ」と言うバッタモンのコーラしかない。
味はコーラなのだが、やはりコカコーラの方が美味しい。7upなども同じくバッタモンしかなかった。


2014年12月05日

ミャンマーの旅22

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ヤンゴンのエアコン付の安宿にチェックインしてから快適な毎日が送れ、夜はぐっすり寝る事も出来た。宿のオーナーとも親しくなり、フロントもエアコンが効いていて快適な場所となっていた。ミャンマーと言えば思いつくのが、軍事国家、アウンサン・スー・チーさんなので、オーナーにアウンサン・スー・チーはどこにいますか?と聞いてみた。オーナーはビックリした顔をして「誰だ?そんな人知らない!」と大声で返答してきた。これは結構予想通りでもあったが、こんなに血相を変えるとは思わなかった。アウンサン・スー・チーと言うのは、ミャンマーでタブーの事でもあり、名前を出すだけでミャンマー人は知らないと言う。そう言うしかないからだった。町の中には秘密警察が紛れ込んでおり、民主主義などを口にするだけで拘束されるのは知っていた。オーナーが必至に知らないと言ったのは、町中で聞いた訳でもなく室内で聞いたのだが、どうやら盗聴器が仕掛けられているらしいと聞いた。盗聴器の事は、後から知った事だったので、オーナーに悪い事をしたな。と反省した。ヤンゴンに戻り、あと3日で、長い時を一緒にした「てっちゃんと西森さん」とのお別れがついにやってくる事になってしまった。てっちゃんは、バンコクに戻りシンガポール、インドネシアに行く予定、西森さんは、バンコクに戻り今後の予定を組むとの事。自分はヤンゴンからネパールに行く事になっていた。楽しい思い出ばかりで、ずーっと一緒に旅をしたかった。喧嘩も一切なく、ここまで旅をしてこれたのは本当に2人がいたからだと思った。残りの日をヤンゴンの観光にあて、シュエダゴンパゴダに行ってみた。


2014年12月04日

ミャンマーの旅21

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バゴーからヤンゴンへ戻ってきた。安宿のホワイトハウスは朝食付きだったが、夜が暑いのでスーレーパゴダ前にある安宿にチェックインをした。昔は日本企業が入っていたみたいで、その後にフロアを改造・仕切りを付けて安宿に変えたとオーナーが話していた。なんと、ホワイトハウスと同じ料金で個室になっており、嬉しいエアコン付!もっと驚くのは朝食が付いていた事だ。最初からヤンゴンでは、ここに泊まっておけばよかったと後悔した。トイレ・シャワーは共同だったが、清掃が行き届いており、清潔で綺麗。元の造りが良いので、すべてが綺麗だった。自分達は3人部屋にしてもらい、自分はエアコンの真下のベッドを取った。高温多湿の35℃の外からエアコンの効いた24℃の湿度40%ほどの部屋に入ると天国であった。ただ、停電になるとエアコンは使えないとミャンマーの電力事情には悩まされた。個室に入るとロビーで知り合った日本人や欧米人も、個室に入ってしまうので夜はほとんどコミュニケーションが取れないのがつまらない所だったが、自分達は3人いるので談笑するには個室でも構わなかった。部屋には窓がなくて、外が晴れているのか雨なのかも分からなかったが、エアコンが付いているだけで幸せだった。外に出ると目の前には、ヤンゴンの中心のスーレーパゴダがあり、闇両替の人達がたむろしている場所でもあり、少額の紙幣でも両替出来たので便利な場所であった。昼食は、相変わらずの中華レストランかサフランとカレーの店のどちらかしか行かなくなっていた。


2014年12月01日

ミャンマーの旅20

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朝食を取り終わったあとに、可愛い女性がいる店へと戻った。日本語が話せる唯一の人だったのもあり、寝釈迦のある場所を聞きたかったからだ。この暑さで歩いて行くには、ちょっと遠いみたいだが歩いていけない距離でもないとの事なので、店でミネラルウォーターを買って、3人で目的地まで歩いて行く事にしてみた。灼熱の太陽が肌に突き刺さるように痛いが、未舗装道路を突き進んだ。地図を持たずに、ただ真っ直ぐに歩くのみだが暑くてたまらない。寝釈迦まで、あと何キロあるのだろうか。。。10分歩けば、かなり体力が奪われる状況の暑さで、なんとか目的地に到着。寝釈迦(スリーピングブッダ)の入口は閑散としており、本当にこんな所にあるのかな?と疑いたくなる場所だった。奥に進んで行くと人間がちらほら増えてきて、いきなり「どーん!と現れた!」かなりデカイ!よく造ったな。と言うのが、第一印象であった。おまけに寝釈迦の上には屋根まで付いていて手入れも行き届いているので綺麗であった。しばし、寝釈迦を正面にして見とれていた。あとから観光客も到着して混雑し始めてきたので、写真を撮って町に戻る事にした。戻る際にバゴーに行く人がいたので、小さいトラックの後ろに乗せてもらい、あの女性からもらったヒマワリの種を食べながら帰宅した。バゴーの町に着くと行く所は、食堂か、あの女性のいる店しかない。汗をかきまっくたので一回宿でシャワーを浴びて店へと出かけて、ビールを買った。冷たく冷やされているビールは格別に旨い!どこで日本語の勉強をしたのかと聞いたら、独学でバゴーに来る日本人から教えてもらったと言っていたが、バゴーに来る日本人男性なら、こんな可愛い女性に日本語を教えたくなるのは必然だと思った。いつかは日本に行きたいと言っていたが、恐らく日本人男性が黙っていないだろうから、すでに日本人と結婚をしているかもしれない。旅には出会いあり、別れありばかりである。ヤンゴンまでは2〜3時間で着いてしまうほどの距離であるから、バゴーにもうちょっといてヤンゴンに帰る事にした。


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15年前のアジア放浪記をまとめております。 世界は広いです。一歩踏み出せば、そこは日本では通じない モラルが待っています。
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