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2024年05月22日
失敗しない富士登山【山小屋までの登り編】
みなさん、山渡ってますか?
今回はいよいよ富士登山の実践編です。
8合目あたりの山小屋に宿泊することを想定して。その間にやる事や注意点、また登るコツなどを解説します。
![fujitozanndou.jpg](https://fanblogs.jp/tabay/file/undefined/fujitozanndou.jpg)
もくじ
?@駐車場にて
?A五合目登山口ですること
?B6合目あたりでやる事・注意点
?C7合目あたりでやる事や・注意点
?D山小屋に到着した際にすることや注意点
?Eまとめ
1合目からチャレンジする方を除いて、大半の方は各5合目登山口からアクセスすると思います。
原則富士山の5合目登山口までは7月から9月までのシーズン中、マイカー規制されていますので
麓のシャトルバスを利用します。
※タクシー、自転車、EVカーは対象外ですが、EVカーは麓の駐車場管理事務所で認証が必要です。
【乗り換え駐車場】
・吉田ルート:富士山パーキング
・須走ルート:須走多用途広場
・富士宮ルート:水ヶ塚駐車場
・御殿場ルート:規制なし
【駐車料金】
・各駐車料金:1000円
【運賃&始発・終発】
・吉田ルート:往復2500円(小人2250円)
駐車場始発5:00(土日祝3:30) 五合目最終発18:30
・須走ルート:片道1400円(小人700円) 往復2100円(小人1050円)
駐車場始発5:45(土日祝5:30) 5合目最終発18:45
・富士宮ルート:片道1320円(小人660円) 往復2200円(小人1100円)
駐車場始発6:00 五合目再終発19:00
★注意すること
・装備チェック:忘れ物の確認
・自動車の施錠と車上荒らし対策
・最終バスの発車時間の把握
◎五合目登山口に到着したら、まず平地との環境の違いを感じ、出発に備えましょう
気温は1000m上昇すると6℃下がりますので、吉田ルートの場合、標高2,305mなので
平地と比較して 12℃ ぐらい下がっています。
大抵の方は、バスを降りた時の第一声は
「寒い!!」
です。
ですが、厚着をするよりも準備運動をして体をウォーミングアップすることをおすすめします。
よく高山病対策として、高度順応のため、1時間くらい休憩しましょうと言われることもあります。
しかし本来、個人差はありますが、1時間くらいでは足りないと思います。
どちらかといえば、ここまでの移動の疲労回復するくらいの意味合いでとらえるのが妥当です。
この休憩時間を利用して、ウォーミングアップとエネルギーと水分を補給しましょう。
6合目は登山開始からおおよそ50分くらい経過しているころです。
高度順応のためには、ゆっくり歩きましょう。
5合目でウォーミングアップが十分でない方は、ここまでがウォーミングアップになるので、
かなり息が上がっていると思います。
しかし、ここで思いっきり休憩してしまうと、体が高度と運動強度に対応できず、この後も疲労感が抜けません。
ここは、我慢して歩行ペースを下げても立ち止まらずに、7合目を目指しましょう。
7合目あたりで、スタートから約2時間くらいと思います。
ここで、小休止と水分補給して、体力の回復を狙いましょう。
ここから、坂はきつくなりますし、高度が上がって酸素の薄さを感じ始めます。
注意点
疲れてくるとランニングのように「スッ・スッ・ハッ・ハッー」と2回吸って2回吐いていませんか?
平地でのランニングのように速いピッチで走るなら有効ですが、高所の登山では呼吸が浅すぎて十分に酸素が取り込めず、高山病を発症しやすくなります。
おススメの呼吸法は
ゆっくり・鼻から大きく吸って
ゆっくり・口笛を吹くように細く全部吐き切る
です。
全部吐き切ることによって、自然に吸気して新鮮な酸素を多く吸い込むことができます。
2回吸って2回吐くでは、肺の中に空気が残っていて新鮮な酸素を入れる空間が確保できません。
リズムとしては、
2〜3歩進みながら吸って、
2〜3歩進みながら吐きます。
これからさらに酸素濡度が下がっていきますので、しっかり呼吸を意識して登りましょう。
ここでの水分補給は、脱水症予防ではなく高山病予です。
呼吸によって取り入れた酸素は、血液に入り込み脳や全身へ届けられます。
しかし、水分が不足したドロドロした血液では流れが悪くなり、酸素の運搬も鈍くなります。
そして脳への酸素供給量が減って、頭痛や眠気などの初期の高山病を発症します。
接種方法としては大量の水を一気に飲むのではなく、おちょこまたはショットグラス1〜2杯分を口に含んで染みるように飲みます。これを20分間隔で実行すると効果的です。
酸素缶で酸素吸入するよりも効果的です。
7合目以降になると山小屋が増えてきます。
8合目(標高3,200m前後)の山小屋に宿泊する方も多いでしょう。
まず、山小屋に到着したら速やかにチェックインしましょう。
そこで、スタッフから注意事項や夕飯のグループなどの連絡事項を受けます。
●ほとんどの山小屋が相部屋になっています。コロナにより個室を用意する山小屋もありますが少数です。
また、富士山の山小屋にはお風呂はありません。
チェックインが済むと、部屋というか寝床に案内されます。
そこにリュックを置きますが、貴重品は絶対肌身離さず携帯しましょう。
●夕食は17:00ごろになります。食堂は広くないので宿泊人数によって2〜3交代制で食事します。
夕食時は売店は閉っているため、ご利用は夕食前か後になります。
食事はカレーライスが多く、量は成人男性には物足りないかもしれません。また、食事の時の水やお茶は限られています。物足りない方は、売店でカップ麺や飲み物を購入しています。(お湯は有料です)
ちなみに1泊2食の場合は、当日の夕食と翌日のお弁当です。
●完全消灯は遅くても21:00です。
夕食後それまでは自由時間ですので、山小屋の周囲を散策したり翌日の準備をします。
就寝時は、いびき・歯ぎしりなどで眠れないことははよくあります。耳栓・アイマスクで早めに眠ることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
富士登山を楽しむコツは、早くその環境に体と頭を慣らすことです。
山や山小屋には街に無いルールやマナーがあり、事前に知っているのといないのでは相当変わります。
また、平時健康体であっても、初期の高山病を発症するリスクもあるので、今回の記事や別記事でも対策をかいていますので、ぜひ参考にしてください。
今回はいよいよ富士登山の実践編です。
8合目あたりの山小屋に宿泊することを想定して。その間にやる事や注意点、また登るコツなどを解説します。
![fujitozanndou.jpg](https://fanblogs.jp/tabay/file/undefined/fujitozanndou.jpg)
もくじ
?@駐車場にて
?A五合目登山口ですること
?B6合目あたりでやる事・注意点
?C7合目あたりでやる事や・注意点
?D山小屋に到着した際にすることや注意点
?Eまとめ
?@駐車場にて
1合目からチャレンジする方を除いて、大半の方は各5合目登山口からアクセスすると思います。
原則富士山の5合目登山口までは7月から9月までのシーズン中、マイカー規制されていますので
麓のシャトルバスを利用します。
※タクシー、自転車、EVカーは対象外ですが、EVカーは麓の駐車場管理事務所で認証が必要です。
【乗り換え駐車場】
・吉田ルート:富士山パーキング
・須走ルート:須走多用途広場
・富士宮ルート:水ヶ塚駐車場
・御殿場ルート:規制なし
【駐車料金】
・各駐車料金:1000円
【運賃&始発・終発】
・吉田ルート:往復2500円(小人2250円)
駐車場始発5:00(土日祝3:30) 五合目最終発18:30
・須走ルート:片道1400円(小人700円) 往復2100円(小人1050円)
駐車場始発5:45(土日祝5:30) 5合目最終発18:45
・富士宮ルート:片道1320円(小人660円) 往復2200円(小人1100円)
駐車場始発6:00 五合目再終発19:00
★注意すること
・装備チェック:忘れ物の確認
・自動車の施錠と車上荒らし対策
・最終バスの発車時間の把握
?A五合目登山口標高およそ2000〜2,500mあたり)ですること
◎五合目登山口に到着したら、まず平地との環境の違いを感じ、出発に備えましょう
気温は1000m上昇すると6℃下がりますので、吉田ルートの場合、標高2,305mなので
平地と比較して 12℃ ぐらい下がっています。
大抵の方は、バスを降りた時の第一声は
「寒い!!」
です。
ですが、厚着をするよりも準備運動をして体をウォーミングアップすることをおすすめします。
よく高山病対策として、高度順応のため、1時間くらい休憩しましょうと言われることもあります。
しかし本来、個人差はありますが、1時間くらいでは足りないと思います。
どちらかといえば、ここまでの移動の疲労回復するくらいの意味合いでとらえるのが妥当です。
この休憩時間を利用して、ウォーミングアップとエネルギーと水分を補給しましょう。
?B6合目(標高2,400m)あたりでやる事・注意点
6合目は登山開始からおおよそ50分くらい経過しているころです。
高度順応のためには、ゆっくり歩きましょう。
5合目でウォーミングアップが十分でない方は、ここまでがウォーミングアップになるので、
かなり息が上がっていると思います。
しかし、ここで思いっきり休憩してしまうと、体が高度と運動強度に対応できず、この後も疲労感が抜けません。
ここは、我慢して歩行ペースを下げても立ち止まらずに、7合目を目指しましょう。
?C7合目(標高2,700m)あたりでやる事や・注意点
7合目あたりで、スタートから約2時間くらいと思います。
ここで、小休止と水分補給して、体力の回復を狙いましょう。
ここから、坂はきつくなりますし、高度が上がって酸素の薄さを感じ始めます。
注意点
その1 呼吸法の再確認
疲れてくるとランニングのように「スッ・スッ・ハッ・ハッー」と2回吸って2回吐いていませんか?
平地でのランニングのように速いピッチで走るなら有効ですが、高所の登山では呼吸が浅すぎて十分に酸素が取り込めず、高山病を発症しやすくなります。
おススメの呼吸法は
ゆっくり・鼻から大きく吸って
ゆっくり・口笛を吹くように細く全部吐き切る
です。
全部吐き切ることによって、自然に吸気して新鮮な酸素を多く吸い込むことができます。
2回吸って2回吐くでは、肺の中に空気が残っていて新鮮な酸素を入れる空間が確保できません。
リズムとしては、
2〜3歩進みながら吸って、
2〜3歩進みながら吐きます。
これからさらに酸素濡度が下がっていきますので、しっかり呼吸を意識して登りましょう。
その2 こまめな水分補給
ここでの水分補給は、脱水症予防ではなく高山病予です。
呼吸によって取り入れた酸素は、血液に入り込み脳や全身へ届けられます。
しかし、水分が不足したドロドロした血液では流れが悪くなり、酸素の運搬も鈍くなります。
そして脳への酸素供給量が減って、頭痛や眠気などの初期の高山病を発症します。
接種方法としては大量の水を一気に飲むのではなく、おちょこまたはショットグラス1〜2杯分を口に含んで染みるように飲みます。これを20分間隔で実行すると効果的です。
酸素缶で酸素吸入するよりも効果的です。
?D山小屋に到着した際にすることや注意点
7合目以降になると山小屋が増えてきます。
8合目(標高3,200m前後)の山小屋に宿泊する方も多いでしょう。
まず、山小屋に到着したら速やかにチェックインしましょう。
そこで、スタッフから注意事項や夕飯のグループなどの連絡事項を受けます。
●ほとんどの山小屋が相部屋になっています。コロナにより個室を用意する山小屋もありますが少数です。
また、富士山の山小屋にはお風呂はありません。
チェックインが済むと、部屋というか寝床に案内されます。
そこにリュックを置きますが、貴重品は絶対肌身離さず携帯しましょう。
●夕食は17:00ごろになります。食堂は広くないので宿泊人数によって2〜3交代制で食事します。
夕食時は売店は閉っているため、ご利用は夕食前か後になります。
食事はカレーライスが多く、量は成人男性には物足りないかもしれません。また、食事の時の水やお茶は限られています。物足りない方は、売店でカップ麺や飲み物を購入しています。(お湯は有料です)
ちなみに1泊2食の場合は、当日の夕食と翌日のお弁当です。
●完全消灯は遅くても21:00です。
夕食後それまでは自由時間ですので、山小屋の周囲を散策したり翌日の準備をします。
就寝時は、いびき・歯ぎしりなどで眠れないことははよくあります。耳栓・アイマスクで早めに眠ることをおすすめします。
?Eまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
富士登山を楽しむコツは、早くその環境に体と頭を慣らすことです。
山や山小屋には街に無いルールやマナーがあり、事前に知っているのといないのでは相当変わります。
また、平時健康体であっても、初期の高山病を発症するリスクもあるので、今回の記事や別記事でも対策をかいていますので、ぜひ参考にしてください。
2024年05月08日
失敗しない富士登山【登る前にやっておくこと編】
みなさん、山渡ってますか?
今回はいよいよ富士登山実践編です。
基礎知識や持ち物の解説は別記事を参考にしてください。
ここでは、富士登山をするために事前にすることのTODOについて解説します
もくじ
?@スケジュール作成(または確認)
?A事前トレーニングと事前登山の実践
?B山小屋の予約
?C必要装備の準備
?D前日の十分な睡眠
?Eまとめ
主催者ならもちろんですが、グループやツアーに参加する際も必ずスケジュールは事前に熟読してください。
非日常の世界に行くわけですから、事前準備と事前学習は必要です。
特に確認することは、
1.集合時間・場所
2.休憩ポイントと時間
3.山小屋到着予定時間と出発時間
4.山小屋の消灯時間と起床時間
5.日本最高点到着予定時間と下山スタート時間
6.5合目到着時間とバスの時刻表
です。
タイムスケジュールがわからないと、スタミナの配分が決められず、疲労回復しにくくなります、
是非、人任せにせず、自分で確認しましょう。
富士山の登山道は基本的に難所(危険個所)が少ないため、日中に歩く分には特別な技術はいりません(疲労軽減のコツはあります)ので、初心者でも歩けます。
しかしながら、基礎体力が無ければ登れませんし、また自分がどのくらいのペースで歩けるかを知らないと、オーバーペースでバテてしまったり、タイムスケジュールが滞ったりします。
その為、まずは体力づくりに1か月前あたりからトレーニングを始めましょう。ウォーキングなら1日30分程度で構いません。筋トレなら、ランジ20回を3セットがいいと思います。
そして、ご近所の山で1~2時間くらいで登れる山で、1時間休憩なしで歩けるか事前登山してみて下さい。
これを基に当日のタイムスケジュールと照らし合わせると効果的な休憩ポイントが見えてきます。
全く登山道を歩いたことが無い方には、疲れない歩き方を練習する上でも事前登山の実践をお勧めします。
ツアーで申し込んだ方は別ですが、個人で予約するときは次の要望に応じて山小屋を選びましょう。
富士登山オフィシャルサイトでも
で紹介されています。
https://www.fujisan-climb.jp/index.html
高山病は個人差がありますが、標高2,500mを超えてくると発症のリスクが高まります。
また、熟睡してしまうと自律呼吸が浅くなるために発症しやすくなります。
その為、高山病の発症を予防するためには6合目や7合目にある山小屋に宿泊することをお勧めします。
ただし、7合目から出発した場合、登山道の渋滞で山頂でご来光は迎えられないと思ってください。
吉田、須走ルートなら登山道は東面にある為、途中でもご来光は見られます。
コロナ禍により個室を準備する山小屋も増えました。基本割増し料金になります。
8合目以上の山小屋に泊まり、仮眠後即出発すれば可能です。出発時間は午前1~2時でギリギリでしょう。
これは高山病を予防したい項目でお話したように、山頂でのご来光にこだわらなければ、8合目付近の登山道なら雲海とセットで見ることが可能でしょう。
ですので、7合目あたりの山小屋に泊まって午前3時ごろ出発するか、8合目から9合目付近の山小屋に泊まってご来光を見てから登山を開始するのもアリです。
山小屋のリストは別記事で紹介しますので、そちらも参考にしてください。
スケジュールが決まり、山小屋の予約も済んだら、装備の準備です。
必要装備については【持ち物編】にて解説していますので、そちらを参考にしてほしいです。
すべて新規購入となると、予算は大体8万円くらいです。
参考;登山靴20,000円前後 リュック20,000円前後 レインウェア(上下)20,000円前後
服装(上下)20,000円前後
予算的にまた、富士後に登山する予定がない人は、今は格安レンタルがありますので
デザインなどにこだわりがなければ10,000円から基本装備がレンタルできます。
詳しくはこちらを参考に⇒ 富士登山道具レンタル
装備も準備できたら、あとは前日までに体調を整えることです。高山病の要因の一つとされているのが
「睡眠不足」
です。
肉体的にはあまり疲労を感じていなくても、睡眠不足は脳が疲労しています。
そして、高山病は体内の酸素不足ではなく、脳の酸素不足によって引き起こされますし、
前日の睡眠不足で山小屋で熟睡して軽い高山病を発症することも少なくありません。
可能な限り、体調を万全に整えて臨みましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は富士登山について解説していますが、登山全体とほぼ共通しています。
登山を安全安心に楽しむためには
事前の準備5割、自己体力3割、当日の天気2割
と思っています。
夏季シーズンの富士登山は特別な登山技術はいりませんが、事前準備によって良き経験になるかは大きく変わります。
是非参考にしてニッポンのテッペンを体験してください。
今回はいよいよ富士登山実践編です。
基礎知識や持ち物の解説は別記事を参考にしてください。
ここでは、富士登山をするために事前にすることのTODOについて解説します
もくじ
?@スケジュール作成(または確認)
?A事前トレーニングと事前登山の実践
?B山小屋の予約
?C必要装備の準備
?D前日の十分な睡眠
?Eまとめ
?@スケジュール作成(または確認)
主催者ならもちろんですが、グループやツアーに参加する際も必ずスケジュールは事前に熟読してください。
非日常の世界に行くわけですから、事前準備と事前学習は必要です。
特に確認することは、
1.集合時間・場所
2.休憩ポイントと時間
3.山小屋到着予定時間と出発時間
4.山小屋の消灯時間と起床時間
5.日本最高点到着予定時間と下山スタート時間
6.5合目到着時間とバスの時刻表
です。
タイムスケジュールがわからないと、スタミナの配分が決められず、疲労回復しにくくなります、
是非、人任せにせず、自分で確認しましょう。
?A事前トレーニングと事前登山の実践
富士山の登山道は基本的に難所(危険個所)が少ないため、日中に歩く分には特別な技術はいりません(疲労軽減のコツはあります)ので、初心者でも歩けます。
しかしながら、基礎体力が無ければ登れませんし、また自分がどのくらいのペースで歩けるかを知らないと、オーバーペースでバテてしまったり、タイムスケジュールが滞ったりします。
その為、まずは体力づくりに1か月前あたりからトレーニングを始めましょう。ウォーキングなら1日30分程度で構いません。筋トレなら、ランジ20回を3セットがいいと思います。
そして、ご近所の山で1~2時間くらいで登れる山で、1時間休憩なしで歩けるか事前登山してみて下さい。
これを基に当日のタイムスケジュールと照らし合わせると効果的な休憩ポイントが見えてきます。
全く登山道を歩いたことが無い方には、疲れない歩き方を練習する上でも事前登山の実践をお勧めします。
?B山小屋の予約
ツアーで申し込んだ方は別ですが、個人で予約するときは次の要望に応じて山小屋を選びましょう。
富士登山オフィシャルサイトでも
で紹介されています。
https://www.fujisan-climb.jp/index.html
1.高山病を予防したい
高山病は個人差がありますが、標高2,500mを超えてくると発症のリスクが高まります。
また、熟睡してしまうと自律呼吸が浅くなるために発症しやすくなります。
その為、高山病の発症を予防するためには6合目や7合目にある山小屋に宿泊することをお勧めします。
ただし、7合目から出発した場合、登山道の渋滞で山頂でご来光は迎えられないと思ってください。
吉田、須走ルートなら登山道は東面にある為、途中でもご来光は見られます。
2.できるだけ個室がいい
コロナ禍により個室を準備する山小屋も増えました。基本割増し料金になります。
3.ご来光を山頂のベストポジションで見たい
8合目以上の山小屋に泊まり、仮眠後即出発すれば可能です。出発時間は午前1~2時でギリギリでしょう。
4.ゆっくりペースでご来光登山を楽しみたい
これは高山病を予防したい項目でお話したように、山頂でのご来光にこだわらなければ、8合目付近の登山道なら雲海とセットで見ることが可能でしょう。
ですので、7合目あたりの山小屋に泊まって午前3時ごろ出発するか、8合目から9合目付近の山小屋に泊まってご来光を見てから登山を開始するのもアリです。
山小屋のリストは別記事で紹介しますので、そちらも参考にしてください。
?C必要装備の準備
スケジュールが決まり、山小屋の予約も済んだら、装備の準備です。
必要装備については【持ち物編】にて解説していますので、そちらを参考にしてほしいです。
すべて新規購入となると、予算は大体8万円くらいです。
参考;登山靴20,000円前後 リュック20,000円前後 レインウェア(上下)20,000円前後
服装(上下)20,000円前後
予算的にまた、富士後に登山する予定がない人は、今は格安レンタルがありますので
デザインなどにこだわりがなければ10,000円から基本装備がレンタルできます。
詳しくはこちらを参考に⇒ 富士登山道具レンタル
?D前日の十分な睡眠
装備も準備できたら、あとは前日までに体調を整えることです。高山病の要因の一つとされているのが
「睡眠不足」
です。
肉体的にはあまり疲労を感じていなくても、睡眠不足は脳が疲労しています。
そして、高山病は体内の酸素不足ではなく、脳の酸素不足によって引き起こされますし、
前日の睡眠不足で山小屋で熟睡して軽い高山病を発症することも少なくありません。
可能な限り、体調を万全に整えて臨みましょう。
?Eまとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
今回は富士登山について解説していますが、登山全体とほぼ共通しています。
登山を安全安心に楽しむためには
事前の準備5割、自己体力3割、当日の天気2割
と思っています。
夏季シーズンの富士登山は特別な登山技術はいりませんが、事前準備によって良き経験になるかは大きく変わります。
是非参考にしてニッポンのテッペンを体験してください。
2024年05月03日
失敗しない富士登山【持ち物編】
みなさん、山渡ってますか?
今回は富士登山に必要な持ち物や道具選びにについて解説します。
入山時期やスタイルで若干差がありますので、ご参考にしてください。
もくじ
?@基本装備10選!
?A山小屋泊ご来光登山
?Bタイパ日中日帰り登山
?Cまとめ
これだけは天候や時期に関係なく、登山における安心材料なので、省略せず用意して欲しいアイテムです。
ガチガチのハイスペック登山靴は必要ありませんが、長時間の未舗装の坂道を歩き続けるので、一般の方はある程度サポートのあるハイキングシューズを使用したほうが、怪我の防止と疲労軽減になります。
サンダルやスニーカーでもやってやれないことはありませんが、怪我のリスクが高いということを計算してください。
行動中に必要なものを収納するリュック。ショルダーバッグや手提げバッグは、必要装備の量と重さから非常に運動効率の悪いバッグになりますので、できるだけ両肩で背負うリュックを使用しましょう。
ヒップベルトやチェストベルトがあるタイプですと更に動きやすく、疲労を軽減します。
基本雨具ですが、富士登山では「防寒着」としての役割もあります。
山の天気は変わりやすいので、天候が急変して雨が降ることは当たり前にありますし、標高が高くなるにつれ、気温はどんどん下がっていきます。
その時に程よく雨や寒さから身を守るアイテムがレインウェアとなります。
水分補給ならスポーツドリンクの方が効果的ではありますが、登山における持ち物としての水は水分補給だけではなく、洗浄に使ったり、体温を下げることに使用することを前提にしますので、
最低限1リットルはミネラルウォーター(鉈は水道水)を用意しましょう。
富士山に水は全くありませんが、山小屋で販売していますので(400~500円)、荷物を軽量化する方は上手に利用しましょう。
登山はカロリーの消費量が高いレジャーでもあります。坂道を長時間歩くにはエネルギー補給が必要です。
そこで行動食(おやつ)を用意しましょう。
チョコレート系のお菓子や、ナッツ類など、油分や塩分、糖質を摂取できるようなものはすぐにエネルギーになるのでおススメです。
また、アミノ酸系サプリも効率よくエネルギー補給できるのでいいと思います。
あまりお勧めしないのは、カロリーメイトやクッキー系のパサついた食品。
こいつらは口の中の水分が持っていくので、口の中がねばついたりするので余分に水分を摂取するからです。
富士登山中のトイレは、原則山小屋のトイレを使用します。その際トイレチップとして200~300円支払います。近年はQR決済もできますが、対応していない山小屋もあると思いますので、小銭は用意しましょう。
標高が高いと、その地点から上空の大気の量は少ないので、紫外線は散乱を受けにくくなり、その地点で受ける紫外線は強くなります。標高が1000m高くなると約10%強くなります。
したがって、富士山山頂の紫外線量は地上の4割増し
実は、海より山の方が日焼けしやすいんです。
UV対策はしっかりと。。
汗を拭いたり、濡らして首に巻いて体温を冷やしたりなどマルチに活躍します。1枚では足りないので2,3枚は用意したほうがよいでしょう。
富士山の下山道は小石がゴロゴロしていたり、砂地が続いたりします。
ハイカットシューズは比較的小石や砂は侵入しにくいですが、ローカットシューズは確実に侵入します。
靴に中で小石や砂粒がゴロゴロ動いているとストレスになりますし、アタリが強いと靴ずれになったりします。
その予防手段として、ゲーターを靴の足首をカバーするのが一番効果的です。
特に下山に大砂走を選ぶなら必須アイテムです!
整備されていない登山道を歩く時、「転ばぬ先の杖」としてトレッキングポールを活用することをお勧めします。登山道を歩きなれていない方には特におすすめします。
登りの時は体を押し上げ、下りでは転倒防止や速度調整に活躍するトレッキングポール。
1本よりは2本のダブルトレッキングポールがバランスが良く、疲労軽減となります。
ただ、富士登山では、記念品にもなる『白木の金剛棒』を使って登るのもアリですね。
真夏でも、山頂の朝4時ごろの気温は2~3℃程度。
真冬の寒さです。その中ご来光を1時間待つのは相当寒い。
薄手のフリースやダウンジャケットにレインウェアのジャケットを重ね着して暖をとります。
防寒着だけでは寒い!という人や、防寒着は荷物になるから持っていきたくない人には、
ネックウォーマーと防寒グローブを持っていきましょう。
首回りと末端を保温すれば多少は暖かくなります。
それで足りないと思う方は使い捨てカイロを用意してください。
富士山頂は、真夏の暑さになれた平地の体にはかなり堪える寒さです
ご来光登山する方には必要不可欠。
ハンディライト(懐中電灯)で十分という人もいますが、ある一定の位置に腕を固定して照らし続けるのは結構だるくなります。
また、トレッキングポールを使うなら、ライトは手で持てません。そして日中の日帰りでも非常用アイテムとして持つことをお勧めします。
山小屋に着く頃には、晴れでも雨でもたっぷりと汗をかいているはずです。
汗で濡れた服のまま寝るのか、そしてそのまま起きてご来光を見に登るのかは個人の判断ですが、
山小屋の寝具を借りるエチケットとしては着替えたほうがよいでしょう。
トレッキングパンツも裾が泥汚れしたまま布団に入るのはちょっと、ねぇ。
薄手のパジャマのパンツやおしゃれステテコなどを用意することをお勧めします。
山小屋で休むにはいかに他人より早く寝るかです。
基本仕切りのや壁のない雑魚寝状態にですので、他人の歯ぎしりやいびき、寝返りなどが気になって眠れないなんてことはざらです。
先に寝てしまえば勝ちです。
ただし、気をつけなければいけないのは、熟睡してはいけません。
自律呼吸が浅くなるので高山病のリスクが高まります。
浅く仮眠をとる程度の意識で寝ましょう。もし寝れなくても、目をつむって横になるだけでもかなり体力は回復します。
□ 登山靴
□ リュック
□ レインウェア
□ 水(ミネラルウォーター)
□ 食料(行動食)
□ ヘッドライト
□ 小銭(百円玉10枚)
□ 帽子
□ サングラス
□ 日焼け止め
□ ゲーター
□ トレッキングポール
□ 手ぬぐい(ハンカチ、ハンドタオル、バンダナ)
□ 防寒着(フリース、ダウンジャケット)
□ 防寒アイテム(ネックウォーマー、グローブ、カイロ)
□ 耳栓
□ 着替え
□ アイマスク
持ち物を検討するならレンタルサイトも参考になります⇓
登山道具のレンタルなら【やまどうぐレンタル屋】
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は持ち物について解説しました。
富士山は厳冬期を除けば、10回以上は登っています。
その体験を基にリスト化もしてみました。
みなさんのお役に立てれば幸いです。
他にも富士登山に関する記事を載せていますので、そちらも参考にしてください。
今回は富士登山に必要な持ち物や道具選びにについて解説します。
入山時期やスタイルで若干差がありますので、ご参考にしてください。
もくじ
?@基本装備10選!
?A山小屋泊ご来光登山
?Bタイパ日中日帰り登山
?Cまとめ
?@基本装備10選!
これだけは天候や時期に関係なく、登山における安心材料なので、省略せず用意して欲しいアイテムです。
1.登山靴
ガチガチのハイスペック登山靴は必要ありませんが、長時間の未舗装の坂道を歩き続けるので、一般の方はある程度サポートのあるハイキングシューズを使用したほうが、怪我の防止と疲労軽減になります。
サンダルやスニーカーでもやってやれないことはありませんが、怪我のリスクが高いということを計算してください。
2.リュック
行動中に必要なものを収納するリュック。ショルダーバッグや手提げバッグは、必要装備の量と重さから非常に運動効率の悪いバッグになりますので、できるだけ両肩で背負うリュックを使用しましょう。
ヒップベルトやチェストベルトがあるタイプですと更に動きやすく、疲労を軽減します。
3.レインウェア
基本雨具ですが、富士登山では「防寒着」としての役割もあります。
山の天気は変わりやすいので、天候が急変して雨が降ることは当たり前にありますし、標高が高くなるにつれ、気温はどんどん下がっていきます。
その時に程よく雨や寒さから身を守るアイテムがレインウェアとなります。
4.水
水分補給ならスポーツドリンクの方が効果的ではありますが、登山における持ち物としての水は水分補給だけではなく、洗浄に使ったり、体温を下げることに使用することを前提にしますので、
最低限1リットルはミネラルウォーター(鉈は水道水)を用意しましょう。
富士山に水は全くありませんが、山小屋で販売していますので(400~500円)、荷物を軽量化する方は上手に利用しましょう。
5.食料
登山はカロリーの消費量が高いレジャーでもあります。坂道を長時間歩くにはエネルギー補給が必要です。
そこで行動食(おやつ)を用意しましょう。
チョコレート系のお菓子や、ナッツ類など、油分や塩分、糖質を摂取できるようなものはすぐにエネルギーになるのでおススメです。
また、アミノ酸系サプリも効率よくエネルギー補給できるのでいいと思います。
あまりお勧めしないのは、カロリーメイトやクッキー系のパサついた食品。
こいつらは口の中の水分が持っていくので、口の中がねばついたりするので余分に水分を摂取するからです。
6.小銭
富士登山中のトイレは、原則山小屋のトイレを使用します。その際トイレチップとして200~300円支払います。近年はQR決済もできますが、対応していない山小屋もあると思いますので、小銭は用意しましょう。
7.帽子、日焼け止め、サングラス
標高が高いと、その地点から上空の大気の量は少ないので、紫外線は散乱を受けにくくなり、その地点で受ける紫外線は強くなります。標高が1000m高くなると約10%強くなります。
したがって、富士山山頂の紫外線量は地上の4割増し
実は、海より山の方が日焼けしやすいんです。
UV対策はしっかりと。。
8.手ぬぐい(ハンカチ、タオル、バンダナ)
汗を拭いたり、濡らして首に巻いて体温を冷やしたりなどマルチに活躍します。1枚では足りないので2,3枚は用意したほうがよいでしょう。
9.ゲーター(スパッツ)
富士山の下山道は小石がゴロゴロしていたり、砂地が続いたりします。
ハイカットシューズは比較的小石や砂は侵入しにくいですが、ローカットシューズは確実に侵入します。
靴に中で小石や砂粒がゴロゴロ動いているとストレスになりますし、アタリが強いと靴ずれになったりします。
その予防手段として、ゲーターを靴の足首をカバーするのが一番効果的です。
特に下山に大砂走を選ぶなら必須アイテムです!
10.トレッキングポール
整備されていない登山道を歩く時、「転ばぬ先の杖」としてトレッキングポールを活用することをお勧めします。登山道を歩きなれていない方には特におすすめします。
登りの時は体を押し上げ、下りでは転倒防止や速度調整に活躍するトレッキングポール。
1本よりは2本のダブルトレッキングポールがバランスが良く、疲労軽減となります。
ただ、富士登山では、記念品にもなる『白木の金剛棒』を使って登るのもアリですね。
?A山小屋泊ご来光登山
1.防寒着
真夏でも、山頂の朝4時ごろの気温は2~3℃程度。
真冬の寒さです。その中ご来光を1時間待つのは相当寒い。
薄手のフリースやダウンジャケットにレインウェアのジャケットを重ね着して暖をとります。
2.防寒アイテム
防寒着だけでは寒い!という人や、防寒着は荷物になるから持っていきたくない人には、
ネックウォーマーと防寒グローブを持っていきましょう。
首回りと末端を保温すれば多少は暖かくなります。
それで足りないと思う方は使い捨てカイロを用意してください。
富士山頂は、真夏の暑さになれた平地の体にはかなり堪える寒さです
3.ヘッドライト
ご来光登山する方には必要不可欠。
ハンディライト(懐中電灯)で十分という人もいますが、ある一定の位置に腕を固定して照らし続けるのは結構だるくなります。
また、トレッキングポールを使うなら、ライトは手で持てません。そして日中の日帰りでも非常用アイテムとして持つことをお勧めします。
4.着替え
山小屋に着く頃には、晴れでも雨でもたっぷりと汗をかいているはずです。
汗で濡れた服のまま寝るのか、そしてそのまま起きてご来光を見に登るのかは個人の判断ですが、
山小屋の寝具を借りるエチケットとしては着替えたほうがよいでしょう。
トレッキングパンツも裾が泥汚れしたまま布団に入るのはちょっと、ねぇ。
薄手のパジャマのパンツやおしゃれステテコなどを用意することをお勧めします。
5.耳栓、アイマスク
山小屋で休むにはいかに他人より早く寝るかです。
基本仕切りのや壁のない雑魚寝状態にですので、他人の歯ぎしりやいびき、寝返りなどが気になって眠れないなんてことはざらです。
先に寝てしまえば勝ちです。
ただし、気をつけなければいけないのは、熟睡してはいけません。
自律呼吸が浅くなるので高山病のリスクが高まります。
浅く仮眠をとる程度の意識で寝ましょう。もし寝れなくても、目をつむって横になるだけでもかなり体力は回復します。
?B持ち物チェックリスト
□ 登山靴
□ リュック
□ レインウェア
□ 水(ミネラルウォーター)
□ 食料(行動食)
□ ヘッドライト
□ 小銭(百円玉10枚)
□ 帽子
□ サングラス
□ 日焼け止め
□ ゲーター
□ トレッキングポール
□ 手ぬぐい(ハンカチ、ハンドタオル、バンダナ)
□ 防寒着(フリース、ダウンジャケット)
□ 防寒アイテム(ネックウォーマー、グローブ、カイロ)
□ 耳栓
□ 着替え
□ アイマスク
持ち物を検討するならレンタルサイトも参考になります⇓
登山道具のレンタルなら【やまどうぐレンタル屋】
?Cまとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は持ち物について解説しました。
富士山は厳冬期を除けば、10回以上は登っています。
その体験を基にリスト化もしてみました。
みなさんのお役に立てれば幸いです。
他にも富士登山に関する記事を載せていますので、そちらも参考にしてください。